下級貴族の三男で誰にも相手にされ無かったけど、ミニサキュバスになったらモテモテになりました!

れぷ

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冒険者ギルドに魔族の干物を持って帰るととても驚かれた。
どこで見つけたのか聞かれたので街の外周って事にしておいた。

森まで行ったとバレたら叱られそうだからね!

干物は拘束されて死なない程度の水と食事を与え話が出来るまで回復させるようだ。

念のため【魅了】を使いボクとは会っていない、よく分からないが内に干からびて意識を失いボクに拾われたと暗示をかけた。

報酬として金貨を5枚も貰った。やったー!
これで冒険者の装備を買おう!



冒険者といえばやっぱり武器だよね。
街の武器屋さんはいくつかあるみたいでギルド職員さんに聞いた一番オススメの所に行く事にした。

職人通りと呼ばれる通りへ行くと、右も左もお店が並んでいる。
金物屋とか食器類や工具など食べ物以外の職人さん達のお店がこの通りに固まっているみたい。

オススメされた武器屋さんは真っ赤な旗が掲げられていて看板に"赤鼻屋"と書かれていた。よく見ると旗に鼻が書いてある。

お店の中に入るとオバさんがカウンターに立っていて、ボクに気が付いてニッコリ笑いかける。良い人そう。

「ようこそお嬢さん!ウチは小さい子用の武器も扱っているよ!何が欲しいんだい?」

冒険者と言えば剣!てイメージだけど、お店の中にある武器を見ると色々あって目移りしちゃう。

弓で遠くにいる魔物を一発で倒すのもかっこいいし、双剣で手数で攻めるのも良いなー。
ん?なんだろうこの剣、刃が片方にしか無い。
でもカッコイイ!

「これって何ですか?」

「それはね、ウチの主人に弟子入りしたボウヤが作った剣だよ。ニホントウって名前でね、まだ誰も買う人が居ないけどウチの主人は良い剣だと認めているんだよ。」

ニホントウ?ニホン?
エリーゼの前世のニホンと同じかな?
気になるのでこのニホントウを買う事にした。

本当は腰にさげるみたいだけどボクには長いみたいだから背中に背負う感じで鞘を取り付ける。
これどうやって鞘から剣を出すんだろう?
戦うたびに鞘を放り投げればいいかな?

「あ!もしかして俺の刀買ってくれたお客さんか?!」

どうやって抜こうかと試行錯誤していると青年が嬉しそうに近づいて来た。

「その刀、俺が作ったんだよ!初めて買ってくれたのがこんな美幼女なんて!凄い萌えるぜ!あ、その身長だと刀抜けないよな!鞘を改造してやるよ!サービスだ!!」

凄い熱っぽくまくし立てて刀を鞘ごとヒョイっと取り店の奥へ行ってしまった。

「ボウヤはいつもあんな感じなんだよ、根は良い子だから気にしないどくれ。」

店内の小さな机と椅子に腰掛け果実水を出されたので飲みながら鞘の改造を待つ事にした。

待っている間、冒険者達が次々と武器を見たり買ったり注文したり修理をお願いしたりして繁盛しているようだ。

何人かの冒険者が「武器屋の娘か?」と聞いてきたけど、「違うよボクも冒険者だよ」と言ったら「そうか」と頭を撫でられた。

1時間ほどで鞘の改造が終わった。
鞘の口元にボタンが付いていて、押すと鞘がパカっと開く仕組みだ。
仕舞う時は刀を開いた鞘に合わせるとカチッと閉まる。凄い仕掛けだ!
お兄さん器用だね!!

使い方の他にも手入れの方法も教わった。
メンテナンスもしているので偶にもってこいと言われた。結構デリケートな武器みたいだね。

刀は銀貨50枚だった。鞘はサービスしてくれたよ。

次は防具かな、まだ冒険者なりたてだから簡単なので良いかな。ボクみたいな小さい子が凄い防具着けてたら目立ちそうだし。

赤鼻屋の隣に防具屋さんがあったので入った。

「らっしゃい!お嬢さんならこの辺りがオススメだよ!」
こっちのお店はオジサンが店番をしている。

オススメされたのは胸当てのコーナーみたいで胸のラインから見て女の子用だとわかった。

白い革で作られた胸当てがとても可愛いかった、お花の刺繍がされていてオシャレだ。

「それは女の子に人気がある商品だよ、防具でもどうせなら可愛い方が女子ウケするだろうとウチの親方が考案したんだ。まぁ他の防具屋でも真似されているがウチが元祖だから仕上がりのデキが全然違うんだぜ!」

うん、可愛いこれにしよう!

白の胸当て銀貨20枚でした。

後はポーションとか毒消しとかの消耗品かな。

防具屋さんを出て職人通りを歩いていると一軒のお店の前で足を止めた。

「魔導具屋さん!」

魔導具屋さんに入ると店内は薄暗く胡散臭そうだった。

「ヒヒヒッいらっしゃいウチはとっても便利な魔導具のお店だよ。」
魔女のお婆さんがギョロっとした目で見つめてくる。

怖ー!

「これがオススメの魔法の袋だよ。15メートル四方、まぁ倉庫くらいの容量だね。少し高いけど身なりの良いお嬢さんなら買えるかもね。金貨3枚だよ。」

金貨3枚!お高いなぁ。でも倉庫くらい入るのは魅力的だね。
ううう・・・か、買います!

「下さい!」
ボクは金貨3枚をお婆さんに手渡した。

「ヒヒヒッまいど。」
お婆さんが魔法の袋をボクの腰に括りつけてくれた。
見た目は大きめのリンゴ一個分くらいの大きさなのに凄い入るんだなー

試しに刀を入れてみたらすんなり入った。
おー!凄い!
出す時は袋に手を入れて刀出したいと思ったら刀の柄を掴めてスッと出てきた。
便利!

そろそろお家に帰ろう。
ボクは刀と胸当てを魔法の袋へ入れて家に帰るのだった。
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