下級貴族の三男で誰にも相手にされ無かったけど、ミニサキュバスになったらモテモテになりました!

れぷ

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そうだ、スキルを使おう。

そう思ったのはクラスの女子達に順番に抱きしめ、頬ずり、頭ナデナデなどをされている時だった。

流石に少し鬱陶しくなってきたから、迷惑料として少し精気を吸わせてもらおう。

吸われたのがわからないくらいの少量を吸ってみた。
リンゴジュースみたいな味がした。
次の子からはバナナ味、味に個人差があるんだね。
舌じゃなくて全身で味を感じるという新感覚を体験できた。美味い!
それになんか気持ちが良い。

吸われた女の子達も「ヒナちゃん撫でてると、なんか気持ちよくなってくる」と言っていたのでお互い気持ちがいいのだろう。

これは吸う量に関係あるのか試したくなり、ボクを撫でるために女子の中へ来た猛者の男子がいたので、少し強めに吸ってみた。

「うっ!!?」
と、呻き声を上げ股間を抑え教室を出て行った男子。

ボクも頭がふわふわして気持ちがいい。
くせになりそう。
味は焼肉でした。

しかしあの男子はどこへ行ったのだろう?



ちょっとだけステータスが増えた。
10歳児から15歳の平均値くらいにはなったんじゃないかな?
よし、これからも撫でられたりハグされる度に少し頂こう。

お昼と放課後は生徒会の活動だ、毎日生徒会長のレオン様が迎えに来て小脇に抱えて連れて行かれる。
クラスメイトも慣れたもので、最近ではレオン様にボクを手渡しするくらいになっている。

生徒会でのボクの仕事は膝の上で抱っこされることだ、30分おきに交代される。
仕事が捗るんだそうな、本当かな?

ゆったりした空気が流れている、うとうとしてきた。

眼が覚めるとレオン様の腕の中でした。
うわっ!顔近っ!!凄い美形!

「お、起きたか!おはよ」
ちゅっ、と額にキスされた。

ふぉおぉお?!
女の子に成り立てのボクには刺激が強すぎます!!

ボクは茹で蛸になった後、腰が抜けて動けなくなり、長男のリカルドにおんぶされ帰った。



いかん心まで女の子になってきている。
いや女の子として生きるならこれで良いのか?
良いのかもしれない。

今日も兄達とお風呂に入っている。

兄達は飽きもせずボクの裸体を凝視している。

試しに「おにーちゃんのエッチ!」って言ってみたら、面白いくらい動揺していた。
楽しい。

ピコンと、音がした。

なんだ?ステータスウインドウが反応している。

見てみると、称号の[サキュバス神の寵愛]の前にnewと付いていた。

new サキュバス神の寵愛
追加効果:この称号を持つものが夜のオカズにされた場合、出た分のステータスを得られる。

ん?夜のオカズって何だ?
出た分?・・・分からん!辞書で調べてみよう。

風呂上がりに辞書を引いたが、辞書に載ってない言葉だった。
よく分からんがマイナス効果じゃ無さそうだから放置でいいか。


翌日、いつもの様に学園へ魔導バスにのって登校、登園?する。

バスの中でも可愛がられるボク。
「おいでおいで」と言われちょこちょこ歩いて行くと膝の上に座らされギュッとされたり、頭の匂いを嗅がれたり、頬ずり、ナデナデされるのが最近の日課だ。

もちろん少し吸精させてもらっている。
女子はフルーツ系の味がして、男子は肉や油物の味がする。

学園に着くとクラスメイトの女子2人、リサとリナの双子と手を繋ぎ教室へ行く。

リサはお姉さんでおっとり、リナは妹で元気。
そこにリリーも加わって仲良し4人組なのだ!

入学から少し経つと少人数のグループが出来てくる、ボクは全方位から愛されるので色んなグループの輪に入って行くが、やっぱりリリー、リサ、リナのグループが一番落ち着く。

今日も3人がボクの髪型をアレコレ試して楽しんでいる。ボクも楽しい。

強めに吸精した男子、ジャックからの視線がみんなと違う事に気が付いた。
他のみんなの目線は可愛い子猫を見るような感じだが、ジャックの目線は違う。

眼が血走って息が荒く、全身を舐めるように見てくるのだ。
「どうしたの?」と首を傾げて聞いてみると、前屈みになって「な、何でもない!」と言って、教室を出て行ってしまう。
何なのだろうか?

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