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自分の城
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「じゃ。」
それぞれ、自分の部屋に戻った。1階角部屋の「る号。」私の部屋だ。6畳、いや8畳ぐらいはあるか。1人だと十分な広さだが、昔はここに2人で生活していたと考えると、狭かっただろうと思う。でも私は体を寄せ合って5人兄弟姉妹で暮らして来たんだ。1人6畳もあれば御の字だ。
「うわーい」
ベッドに横になってみた。天井のシミが目立つが、とっても快適だった。兄貴、姉貴、私。中卒で家を出て、厳しい世間と闘う元倉家の子どもたち。私も、そんな元倉家の一員として、恥ずかしくないスタートを切ったはずだ。そして、兄貴や姉貴にも負けない青春を過ごしてみせる。ここ川越第一女子高の寄宿舎で。
「コンコン」
ノックの音がした。「ドア空いてますよ。」私は、とっさに答えた。誰が来るんだろう。私の胸は高鳴った。しかし、ドアを開けると、そこには相田さんがいた。
「元倉さん、確か、私達、先輩に呼ばれてたよね。」
「あ!」
私はありがと、と言って、すぐにメモを持って大広間に向かった。
それぞれ、自分の部屋に戻った。1階角部屋の「る号。」私の部屋だ。6畳、いや8畳ぐらいはあるか。1人だと十分な広さだが、昔はここに2人で生活していたと考えると、狭かっただろうと思う。でも私は体を寄せ合って5人兄弟姉妹で暮らして来たんだ。1人6畳もあれば御の字だ。
「うわーい」
ベッドに横になってみた。天井のシミが目立つが、とっても快適だった。兄貴、姉貴、私。中卒で家を出て、厳しい世間と闘う元倉家の子どもたち。私も、そんな元倉家の一員として、恥ずかしくないスタートを切ったはずだ。そして、兄貴や姉貴にも負けない青春を過ごしてみせる。ここ川越第一女子高の寄宿舎で。
「コンコン」
ノックの音がした。「ドア空いてますよ。」私は、とっさに答えた。誰が来るんだろう。私の胸は高鳴った。しかし、ドアを開けると、そこには相田さんがいた。
「元倉さん、確か、私達、先輩に呼ばれてたよね。」
「あ!」
私はありがと、と言って、すぐにメモを持って大広間に向かった。
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