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5.消えたアクリル
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楽しくて朝まで話していたので、アクリルが眠たそうに欠伸をします。
アウルムは半分寝たままでも泳げますが、アクリルはそうはいきません。
「ふぁ・・眠くなってきたね」
アクリルは波に流されないように海面に浮かぶ海藻に包まって眠ります。
昨日はアクリルの飴玉だけなので、お腹が空いたアウルムはそっと離れます。
「俺は食事に行ってくるよ」
アウルムはエサを探しながら、アクリルの笑顔を思い出しました。
「アクリルが笑顔になってよかった」
アウルムの故郷を聞いたアクリルが瞳を輝かせていた事を思い出しました。
「アクリルに故郷の海を見せてあげたいな」
アクリルが仲間と自分の居場所を探して旅をしている事を思い出しました。
「俺もアクリルと一緒に旅が出来たら良いな」
大きな魚を仕留めてお腹が膨れたアウルムは、ふと考えました。
「アクリルはお腹空いていないかな?」
小さな体のアクリルですが、飴玉一つでは足りないはずです。
「マーメイドって何を食べるんだろう?」
神様にもらった知恵では、海の動物は魚以外にも貝やエビも食べる筈です。
アウルムは岩についている貝を鋭い歯で削ろうとしますが、上手くいきません。
アウルムの大きな口と鋭い歯で岩を削ると、貝も粉々になってしまうのです。
「中々上手くいかないな」
何か良い方法は無いかと考えていると、頭上を泳ぐ小魚を見て思いつきます。
「そうか、上に巻き上げれば出来るかもしれない!」
アウルムは、出来るだけ大きめの貝を見つけると、尾びれで周りの岩を叩きます。
黄金の鱗で覆われた尾びれは固い岩でも簡単に砕けて、貝のついた岩が落ちます。
今度は尾びれで貝のついた岩を軽く頭上へ跳ね上げます。
「今だっ!」
跳ね上げた岩を下から口でキャッチしました。
「ゲホッ!?」
キャッチはできましたが、強すぎて貝と岩をかみ砕いてしまいました。
砕けた貝殻と岩が口の中に入り込んで鰓にも少し引っかかります。
「ゲホッ!ゲホッ!」
口とエラから水と一緒に砕けた貝殻と岩を吐き出して、もう一度挑戦します。
何度か失敗しましたが、何とか見事にキャッチできるようになりました。
気が付けば、随分と時間が過ぎていたようです。
「アクリルはもう起きたかな?」
その時、遥か上から重い振動と音が伝わってきます。
巨大な魚やアウルムが水面にジャンプして着水した時の音に似ています。
「何の音だろう?」
不思議に思ったアウルムの視界の隅で小魚たちが逃げていきます。
小魚を追いかける大きな魚もいます。
神様から貰った知恵がある予想を立てました。
それは小さな不安でしたが、少しづつ大きくなっていきました。
"アウルムはどうしてここへ?・・・もしかして私を食べるため?"
そんな馬鹿なと頭を振りましたが
一度頭に浮かんだ恐ろしい想像は頭を振っても取れません。
視界の隅で、一匹の小魚が大きな魚に食べられました。
アウルムは自分が小さく震えている事に気づきました。
もう一度、大きな振動と音が響きました。
アウルムは、反射的に全速力で引き返していました。
「そんな・・・そんなはずは・・・」
少しづつ強くなってくる太陽の光とは逆に、心はどんどん暗くなっていきます。
「そんな事が・・・」
必死に否定しようとしますが、神様から貰った知恵はアウルムの心に牙をむきます。
「嘘だ・・・」
水面へ飛び出しそうな勢いでアクリルの寝ていた海藻まで戻ってきます。
しかし、そこには千切れた海藻だけが浮かんでいました。
「アクリルが・・・いない!」
弾かれるように、アウルムは必死に臭いを辿ります。
食事にでも行ったのかもしれません。
しかし、臭いはまるで消えたように途切れていました。
時間が過ぎていく度に、アウルムの心に冷たい牙が食い込んでいきます。
そして、心とは裏腹に賢い頭は望んでもいない自問自答を繰り返します。
(見つからない・・・もういないから・・・何故いない?)
その先を考えたくなくて、頭を振ります。
(考えるな!考えるな!)
そんなアウルムの視界に、大きな魚が入りました。
その大きな魚は小魚を食べていました。
何て事の無い、海では当たり前の光景ですが、アウルムは凍り付きます。
「あ・・あぁ!」
大きな魚が口を動かすたびに、小さな尾びれが呑み込まれていきます。
アウルムの頭が真っ白になって、何も考えられなくなりました。
アウルムは目の前の光景を消したくて、大きな魚に思いっきり体当たりします。
「ぁぁああああっ!」
大きな魚は何が起こったのか分からないまま、死んでしまいました。
死んだ魚を見てアウルムは、無関係な魚の命を奪ってしまった事に驚きます。
「俺は、何を・・・?」
死んでしまった大きな魚の無機質な目がアウルムをじっと見つめています。
「そんな・・・そんな目で俺を見るな!」
アウルムは死んだ魚の目をみて恐ろしくなりました。
アクリルがこの魚と同じように無視質な瞳で自分を見る姿を想像すると
心が締め付けられて呼吸が出来なくなりました。
アウルムは、恐ろしい考えを消そうと海底の岩に体当たりしました。
岩が砕けましたが、アウルムの黄金の鱗は傷一つありません。
アウルムは次々と岩に体当たりします。
しかし、神様から貰った知恵はどんどん恐ろしい方向へ考えていきます。
笑顔だったアクリルの顔が、恐怖に歪んでいきます。
「嫌だっ!」
美しかった白銀の髪が、千切れて髪飾りが砕けます。
「嫌だっ!」
なめらかな肌と小さな体が、深紅にまみれます。
「嫌だっ!」
共に語り合った唇が、震えながら"助けて"と叫びます。
「嫌だぁぁぁあああああっ!」
気が付けば、周りに岩は無くなっていました。
それでも傷つかない黄金の鱗に、アウルムは怒りを感じます。
「俺は傷一つ無いのに・・・アクリルは・・・」
アウルムは、自分が許せませんでした。
けれど、体当たりする岩も無く、他の生き物を殺すわけにもいきません。
アクリルは何かに食べられてしまったという確信はありません。
しかし、アクリルが無事だと言う確信もありません。
神様から貰った知恵では、どちらの答えもあり得るのです。
アウルムは海の底で、ぐるぐると旋回しながら苦しみます。
「俺は一体何をやっているんだ・・・」
アウルムは焦りますが、どうすれば良いのか分かりません。
ふと、上を見上げれば、遠くなった水面に太陽が輝いていました。
アウルムは、輝く光を睨むように見上げます。
波に揺れる太陽の光の中で、何か違和感を感じました。
「・・・?」
太陽の光の中に、別の光が輝いているのです。
「・・・!」
アウルムは太陽の光の中へ突っ込みました。
どんどん近づいてくる光の中に輝くソレを見て、アウルムは叫んでいました。
「アクリル!」
水面を突き破って飛び出したアウルムの口には、三日月が輝いていました。
アウルムは半分寝たままでも泳げますが、アクリルはそうはいきません。
「ふぁ・・眠くなってきたね」
アクリルは波に流されないように海面に浮かぶ海藻に包まって眠ります。
昨日はアクリルの飴玉だけなので、お腹が空いたアウルムはそっと離れます。
「俺は食事に行ってくるよ」
アウルムはエサを探しながら、アクリルの笑顔を思い出しました。
「アクリルが笑顔になってよかった」
アウルムの故郷を聞いたアクリルが瞳を輝かせていた事を思い出しました。
「アクリルに故郷の海を見せてあげたいな」
アクリルが仲間と自分の居場所を探して旅をしている事を思い出しました。
「俺もアクリルと一緒に旅が出来たら良いな」
大きな魚を仕留めてお腹が膨れたアウルムは、ふと考えました。
「アクリルはお腹空いていないかな?」
小さな体のアクリルですが、飴玉一つでは足りないはずです。
「マーメイドって何を食べるんだろう?」
神様にもらった知恵では、海の動物は魚以外にも貝やエビも食べる筈です。
アウルムは岩についている貝を鋭い歯で削ろうとしますが、上手くいきません。
アウルムの大きな口と鋭い歯で岩を削ると、貝も粉々になってしまうのです。
「中々上手くいかないな」
何か良い方法は無いかと考えていると、頭上を泳ぐ小魚を見て思いつきます。
「そうか、上に巻き上げれば出来るかもしれない!」
アウルムは、出来るだけ大きめの貝を見つけると、尾びれで周りの岩を叩きます。
黄金の鱗で覆われた尾びれは固い岩でも簡単に砕けて、貝のついた岩が落ちます。
今度は尾びれで貝のついた岩を軽く頭上へ跳ね上げます。
「今だっ!」
跳ね上げた岩を下から口でキャッチしました。
「ゲホッ!?」
キャッチはできましたが、強すぎて貝と岩をかみ砕いてしまいました。
砕けた貝殻と岩が口の中に入り込んで鰓にも少し引っかかります。
「ゲホッ!ゲホッ!」
口とエラから水と一緒に砕けた貝殻と岩を吐き出して、もう一度挑戦します。
何度か失敗しましたが、何とか見事にキャッチできるようになりました。
気が付けば、随分と時間が過ぎていたようです。
「アクリルはもう起きたかな?」
その時、遥か上から重い振動と音が伝わってきます。
巨大な魚やアウルムが水面にジャンプして着水した時の音に似ています。
「何の音だろう?」
不思議に思ったアウルムの視界の隅で小魚たちが逃げていきます。
小魚を追いかける大きな魚もいます。
神様から貰った知恵がある予想を立てました。
それは小さな不安でしたが、少しづつ大きくなっていきました。
"アウルムはどうしてここへ?・・・もしかして私を食べるため?"
そんな馬鹿なと頭を振りましたが
一度頭に浮かんだ恐ろしい想像は頭を振っても取れません。
視界の隅で、一匹の小魚が大きな魚に食べられました。
アウルムは自分が小さく震えている事に気づきました。
もう一度、大きな振動と音が響きました。
アウルムは、反射的に全速力で引き返していました。
「そんな・・・そんなはずは・・・」
少しづつ強くなってくる太陽の光とは逆に、心はどんどん暗くなっていきます。
「そんな事が・・・」
必死に否定しようとしますが、神様から貰った知恵はアウルムの心に牙をむきます。
「嘘だ・・・」
水面へ飛び出しそうな勢いでアクリルの寝ていた海藻まで戻ってきます。
しかし、そこには千切れた海藻だけが浮かんでいました。
「アクリルが・・・いない!」
弾かれるように、アウルムは必死に臭いを辿ります。
食事にでも行ったのかもしれません。
しかし、臭いはまるで消えたように途切れていました。
時間が過ぎていく度に、アウルムの心に冷たい牙が食い込んでいきます。
そして、心とは裏腹に賢い頭は望んでもいない自問自答を繰り返します。
(見つからない・・・もういないから・・・何故いない?)
その先を考えたくなくて、頭を振ります。
(考えるな!考えるな!)
そんなアウルムの視界に、大きな魚が入りました。
その大きな魚は小魚を食べていました。
何て事の無い、海では当たり前の光景ですが、アウルムは凍り付きます。
「あ・・あぁ!」
大きな魚が口を動かすたびに、小さな尾びれが呑み込まれていきます。
アウルムの頭が真っ白になって、何も考えられなくなりました。
アウルムは目の前の光景を消したくて、大きな魚に思いっきり体当たりします。
「ぁぁああああっ!」
大きな魚は何が起こったのか分からないまま、死んでしまいました。
死んだ魚を見てアウルムは、無関係な魚の命を奪ってしまった事に驚きます。
「俺は、何を・・・?」
死んでしまった大きな魚の無機質な目がアウルムをじっと見つめています。
「そんな・・・そんな目で俺を見るな!」
アウルムは死んだ魚の目をみて恐ろしくなりました。
アクリルがこの魚と同じように無視質な瞳で自分を見る姿を想像すると
心が締め付けられて呼吸が出来なくなりました。
アウルムは、恐ろしい考えを消そうと海底の岩に体当たりしました。
岩が砕けましたが、アウルムの黄金の鱗は傷一つありません。
アウルムは次々と岩に体当たりします。
しかし、神様から貰った知恵はどんどん恐ろしい方向へ考えていきます。
笑顔だったアクリルの顔が、恐怖に歪んでいきます。
「嫌だっ!」
美しかった白銀の髪が、千切れて髪飾りが砕けます。
「嫌だっ!」
なめらかな肌と小さな体が、深紅にまみれます。
「嫌だっ!」
共に語り合った唇が、震えながら"助けて"と叫びます。
「嫌だぁぁぁあああああっ!」
気が付けば、周りに岩は無くなっていました。
それでも傷つかない黄金の鱗に、アウルムは怒りを感じます。
「俺は傷一つ無いのに・・・アクリルは・・・」
アウルムは、自分が許せませんでした。
けれど、体当たりする岩も無く、他の生き物を殺すわけにもいきません。
アクリルは何かに食べられてしまったという確信はありません。
しかし、アクリルが無事だと言う確信もありません。
神様から貰った知恵では、どちらの答えもあり得るのです。
アウルムは海の底で、ぐるぐると旋回しながら苦しみます。
「俺は一体何をやっているんだ・・・」
アウルムは焦りますが、どうすれば良いのか分かりません。
ふと、上を見上げれば、遠くなった水面に太陽が輝いていました。
アウルムは、輝く光を睨むように見上げます。
波に揺れる太陽の光の中で、何か違和感を感じました。
「・・・?」
太陽の光の中に、別の光が輝いているのです。
「・・・!」
アウルムは太陽の光の中へ突っ込みました。
どんどん近づいてくる光の中に輝くソレを見て、アウルムは叫んでいました。
「アクリル!」
水面を突き破って飛び出したアウルムの口には、三日月が輝いていました。
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