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海外出張!
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恥ずかしながら初海外!
何発か射精して辛かったけど、当然好奇心が勝った。キョロキョロしてると耳元でカーターが、あれは何、あっちは何と何でも説明してくれる。俺は腰に手を添えられて無かったら多分フラフラ吸い寄せられていたと思う。
何だかカーターと付き合言うと初めてから子どもに戻ってしまってる感があるなぁ。気を引き締めないと。
空港内を歩いて見て周ると、出迎えの一団が来た。
最初はカーターに、次に俺に挨拶してくれる。無視されたらどうしようかと内心ヒヤヒヤしてたけど、拙い英語で何とか挨拶を済ませられた。
促されるまま車に乗り込み着いたのは城?!と間違わんばかりの豪邸。白亜の城とはこの事だろうと呆然としていた。
車から降りて近くで見るとより一層そう感じて圧倒されていた。俺はきっと口をポカーと開けて馬鹿面をしていただろうな。
またまた腰に手を回されると屋内に促され、何か説明を受けたけど豪華過ぎて何がなにやら。
途中、はとこに当たるという女性に紹介された。簡単な挨拶だけ済ませると2人で何やら話していた。
早口だったせいか、「連れて来た かわいい 強い」くらいしか聞き取れなかった。
どうせ童顔ですよ!威厳を出そうと髭も伸ばしてきたのに意味無かったか。1週間伸ばした結果顎付近に薄らだから、そりゃそうかとひとりごちてるとカーターが戻って来て部屋に案内してくれた。
部屋?広間?ベッド??ベッドがキングサイズの2倍はあるよ??
この夜、俺は初めて自分からカーターの胸の中に顔を埋めて寝た。顔と髪に無限かと思うほどのキスを浴びながら意識が遠のくのを感じた。考えたてみたら機内で一睡もしてないもんなぁ。
気がついた時には日は高く、ベッドに1人だった。寝ぼけて、ここはどこだ?と部屋を見回す。全て見覚えがない。
「お水をどうぞ。」
「ありがとうございます。」
グラスに注がれた水を一口で飲み干すと我に帰った!
声の主はカーターじゃない!!
声の主は女性で、黒髪は肩まで伸びているが品良くウェーブがかけられ、ラテン系の肌ツヤに、黒く大きな黒目。
昨日のはとこの人だと分かり慌てた。
最近はカーターに合わせて寝る時は裸で寝ているからだ。
「あの、すみません、こんな格好で。」
「こちらこそ長旅で疲れてるところに申し訳なかったです。少しお話ししても宜しいですか?」
!!英語で話したら日本語で返ってきた。
やはり一族皆んな頭がいいんだなぁ。
「はい、どんな事で」
バンっ!!!
「オリガ!!勝手に私室に入るなんてどういうつもりだっ!!!」
ドアを蹴破る勢いで怒鳴りながら入ってきたカーターは、オリガと言う女性に詰め寄る。
「あら、日本の話を聞きたかっただけよ。とても素敵な方だもの。」
そう言いながら、オリガさんの手が俺の腕に触れようとするかのように伸びてきた。
「わきまえろ。高村氏は俺の客だ!勝手なことをするな!もう出ていけ!」
こんなやりとりを繰り返すと、オリガさんは「ではまた。」と俺に優雅に手を振ると出て行った。カーターに怒鳴られて怯まないなんて凄いなとズレた感想を持っていた頃、「鷹!奴に何か飲まされなかったか?」と肩を掴んで揺さぶる様に聞かれる。
「大丈夫だよ。水を一杯もらっただけだから。」
「何ともないか?熱ったりしてないか?」
そういう事か。でも俺は大丈夫だと確信していた。なぜと聞かれても理由はない。ただ分かるとしか。
しかしカーターは案外納得してくれた。
その後はシャワーを浴びて庭を散策したが、どこかの国立公園かと勘違いをする人がいてもおかしくない。
噴水には白鳥と黒鳥がいるし、椰子の実がなってるし、何でもありな公園だ。
パーティも開かれてたらしいけど、俺は欠席。俺にしたら明日が本番。
前々から誘われていた好事家を集めた稽古会があるからな!今回は取引先よりもカーターの仕事関係の人が多い。しかもカーターの予想に反して、各地でやって欲しいとの要望が強いため、連日飛び回る事になっていた。
こんな嬉しい事はない。日本代表には届かなかったけど、実業団で腐らずに稽古してきてよかった!自分の人生が認められた気がする。いや、これは成功して初めて認められるものだ。気を引き締めてかからないと。
メンバーの経歴から稽古内容を決めてあるが興奮からか落ち着かないので、竹刀を出して素振りをした。いつの間にか30分が経とうとしていた頃、ようやく部屋にカーターがいた事に気がついた。
「気合い入ってるな。」
「カーターの関係者も多いし、恥かかせられないからな。」
「気にしなくていい。楽しんでくれたらベストだ。」
「俺よりも参加してくれた人に楽しんでもらえる様に頑張るつもりだ。」
鼻の奥にカーターの匂いを感じると、それまで入っていた剣道スイッチが切れて恋人スイッチが入ってしまうのか、それまであった緊張は消えてなくなり、竹刀を納めてキスをして眠りについた。
翌朝、2日抜いてないからギチギチに朝勃ちしてたけど、水を浴びて何とか治めていざ!
講話からの稽古会とは聞いていた。聞いていたけど、参加人数に驚いた。現地の日本人も来てたり、お祭り騒ぎしてる現地の人もいる。剣道やってる人いるのか?と不安になったのが大変失礼だった。
いざ面を付けると、「ヤーっ!!」と気合いが乗った声とともに始まる切り返し。前後の動きがおぼつかない人もいるが大半は素晴らしい。
基本稽古を45分、地稽古という試合形式の稽古を長めに65分の予定でいたが、皆んな俺と稽古したいと言ってくれ、最後の1人が終わったのは3時間後だった。
お互いに礼。
最後の1人と礼をした後湧き上がった万雷の拍手はたまらなかった。
ただ時間が押し過ぎてパーティに参加出来なかったのは心残りだった。学生もいたし大先輩もいたので楽しみだったけど、今日の夜から移動しないと明日間に合わないから仕方ないと沢山の手土産と共に送り出してくれた時はつい泣いてしまった。
こうして大成功で始まった稽古会だったから、警戒心が薄くなってたのはあったのだろう。カーターに言われてたのに。
3日連続で稽古会をした上、長い長い移動距離のせいで疲れが溜まっていた。
だから、「車コチラです。」と言われるがまま乗ってしまったのだ。
乗る時、車のドアに手をかけた瞬間嫌な感じがして止めようとしたら、押し込むようにカーターよりもデカい男が乗り込んできた。
何発か射精して辛かったけど、当然好奇心が勝った。キョロキョロしてると耳元でカーターが、あれは何、あっちは何と何でも説明してくれる。俺は腰に手を添えられて無かったら多分フラフラ吸い寄せられていたと思う。
何だかカーターと付き合言うと初めてから子どもに戻ってしまってる感があるなぁ。気を引き締めないと。
空港内を歩いて見て周ると、出迎えの一団が来た。
最初はカーターに、次に俺に挨拶してくれる。無視されたらどうしようかと内心ヒヤヒヤしてたけど、拙い英語で何とか挨拶を済ませられた。
促されるまま車に乗り込み着いたのは城?!と間違わんばかりの豪邸。白亜の城とはこの事だろうと呆然としていた。
車から降りて近くで見るとより一層そう感じて圧倒されていた。俺はきっと口をポカーと開けて馬鹿面をしていただろうな。
またまた腰に手を回されると屋内に促され、何か説明を受けたけど豪華過ぎて何がなにやら。
途中、はとこに当たるという女性に紹介された。簡単な挨拶だけ済ませると2人で何やら話していた。
早口だったせいか、「連れて来た かわいい 強い」くらいしか聞き取れなかった。
どうせ童顔ですよ!威厳を出そうと髭も伸ばしてきたのに意味無かったか。1週間伸ばした結果顎付近に薄らだから、そりゃそうかとひとりごちてるとカーターが戻って来て部屋に案内してくれた。
部屋?広間?ベッド??ベッドがキングサイズの2倍はあるよ??
この夜、俺は初めて自分からカーターの胸の中に顔を埋めて寝た。顔と髪に無限かと思うほどのキスを浴びながら意識が遠のくのを感じた。考えたてみたら機内で一睡もしてないもんなぁ。
気がついた時には日は高く、ベッドに1人だった。寝ぼけて、ここはどこだ?と部屋を見回す。全て見覚えがない。
「お水をどうぞ。」
「ありがとうございます。」
グラスに注がれた水を一口で飲み干すと我に帰った!
声の主はカーターじゃない!!
声の主は女性で、黒髪は肩まで伸びているが品良くウェーブがかけられ、ラテン系の肌ツヤに、黒く大きな黒目。
昨日のはとこの人だと分かり慌てた。
最近はカーターに合わせて寝る時は裸で寝ているからだ。
「あの、すみません、こんな格好で。」
「こちらこそ長旅で疲れてるところに申し訳なかったです。少しお話ししても宜しいですか?」
!!英語で話したら日本語で返ってきた。
やはり一族皆んな頭がいいんだなぁ。
「はい、どんな事で」
バンっ!!!
「オリガ!!勝手に私室に入るなんてどういうつもりだっ!!!」
ドアを蹴破る勢いで怒鳴りながら入ってきたカーターは、オリガと言う女性に詰め寄る。
「あら、日本の話を聞きたかっただけよ。とても素敵な方だもの。」
そう言いながら、オリガさんの手が俺の腕に触れようとするかのように伸びてきた。
「わきまえろ。高村氏は俺の客だ!勝手なことをするな!もう出ていけ!」
こんなやりとりを繰り返すと、オリガさんは「ではまた。」と俺に優雅に手を振ると出て行った。カーターに怒鳴られて怯まないなんて凄いなとズレた感想を持っていた頃、「鷹!奴に何か飲まされなかったか?」と肩を掴んで揺さぶる様に聞かれる。
「大丈夫だよ。水を一杯もらっただけだから。」
「何ともないか?熱ったりしてないか?」
そういう事か。でも俺は大丈夫だと確信していた。なぜと聞かれても理由はない。ただ分かるとしか。
しかしカーターは案外納得してくれた。
その後はシャワーを浴びて庭を散策したが、どこかの国立公園かと勘違いをする人がいてもおかしくない。
噴水には白鳥と黒鳥がいるし、椰子の実がなってるし、何でもありな公園だ。
パーティも開かれてたらしいけど、俺は欠席。俺にしたら明日が本番。
前々から誘われていた好事家を集めた稽古会があるからな!今回は取引先よりもカーターの仕事関係の人が多い。しかもカーターの予想に反して、各地でやって欲しいとの要望が強いため、連日飛び回る事になっていた。
こんな嬉しい事はない。日本代表には届かなかったけど、実業団で腐らずに稽古してきてよかった!自分の人生が認められた気がする。いや、これは成功して初めて認められるものだ。気を引き締めてかからないと。
メンバーの経歴から稽古内容を決めてあるが興奮からか落ち着かないので、竹刀を出して素振りをした。いつの間にか30分が経とうとしていた頃、ようやく部屋にカーターがいた事に気がついた。
「気合い入ってるな。」
「カーターの関係者も多いし、恥かかせられないからな。」
「気にしなくていい。楽しんでくれたらベストだ。」
「俺よりも参加してくれた人に楽しんでもらえる様に頑張るつもりだ。」
鼻の奥にカーターの匂いを感じると、それまで入っていた剣道スイッチが切れて恋人スイッチが入ってしまうのか、それまであった緊張は消えてなくなり、竹刀を納めてキスをして眠りについた。
翌朝、2日抜いてないからギチギチに朝勃ちしてたけど、水を浴びて何とか治めていざ!
講話からの稽古会とは聞いていた。聞いていたけど、参加人数に驚いた。現地の日本人も来てたり、お祭り騒ぎしてる現地の人もいる。剣道やってる人いるのか?と不安になったのが大変失礼だった。
いざ面を付けると、「ヤーっ!!」と気合いが乗った声とともに始まる切り返し。前後の動きがおぼつかない人もいるが大半は素晴らしい。
基本稽古を45分、地稽古という試合形式の稽古を長めに65分の予定でいたが、皆んな俺と稽古したいと言ってくれ、最後の1人が終わったのは3時間後だった。
お互いに礼。
最後の1人と礼をした後湧き上がった万雷の拍手はたまらなかった。
ただ時間が押し過ぎてパーティに参加出来なかったのは心残りだった。学生もいたし大先輩もいたので楽しみだったけど、今日の夜から移動しないと明日間に合わないから仕方ないと沢山の手土産と共に送り出してくれた時はつい泣いてしまった。
こうして大成功で始まった稽古会だったから、警戒心が薄くなってたのはあったのだろう。カーターに言われてたのに。
3日連続で稽古会をした上、長い長い移動距離のせいで疲れが溜まっていた。
だから、「車コチラです。」と言われるがまま乗ってしまったのだ。
乗る時、車のドアに手をかけた瞬間嫌な感じがして止めようとしたら、押し込むようにカーターよりもデカい男が乗り込んできた。
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