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機内トラブル

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 地元での新規事業は目処がついたのか他の部署の人に任せる事になったよと後日聞かされた時、俺は荷物をまとめていた。

 パスポートを取って、資料や衣類を詰めていると、
 「服はいらなくないか?それお気に入りか?」と天の声が。
 どうやらもう俺用の服はシャツやスーツ以外のものも全て用意されてるという。
 だから、1着だけ持っていく事にした。
 カーターがくれたアメフトチームのウェア。
 告白する少し前にくれたもので、チームグッズの一つとしかカーターは見てないだろうけど、俺にしてみたらあの時の気持ちを思い出す大切な記念品だから。それはあえて言わないでおくが。
 というか、俺毎月スーツが新調されるし靴は何足あるか分からなくなってきた。だから特に気に入ったものを着まわしていると、「今回の気に入らなかったか、、、」と凹むカーターに毎回、「これがお気に入りだからさ。」と宥めるのも慣れて来た。

 そして飛行機はファーストクラスだと思いきや、プライベート機だった事に驚いて腰が引けてる俺の腰をカーターは満面の笑みで支えながら機内に連れて行く。
 こんなの映画でしか見たことないし、どこに座ったら良いのかも分からないけど、カーターに言われるままソファに腰を下ろす。
 こんなシートあるんだ?!と困惑してると、いつもしてるように俺の背後に回ったカーターが、「特注の2人掛けシートだ。」とシートベルトを2人まとめてしめてくる。
 そんなのありなのか??
 無事離陸すると飲み物や食べ物がサーブされて来るが、全てカーターが口に運んでくれる。乗組員がそこで待機してるのに。
 シャンパン以外は何なら口移しで飲ませてくれたけど、そうなると味よりも唇と舌に意識がいくのは自然なこと。
 そうすると待機してた乗組員さんは奥?前?に引っ込んでくれた。
 それから仮眠しながら耳を舐められたり噛まれたり、乳首を摘まれたり撫でられたり。もう着陸までエンドレスで弄ばれた。
 本人に言った事は無いし言うつもりもないけど、興奮してる時のカーターの体臭は強くなる。外国人特有の匂いとも違う鼻の奥から抜けて脳に直接作用するようや甘く痺れるクセになる匂いなんだ。
 もう途中から俺はカーターの腕を解いて強引に振り返って対面座位の様な体制に変えた。
 最初逃すまいとしてたカーターも俺の意図が分かったのか力を抜いてくれたし。
 酒一口にキス5分といった感じで快楽と酒に溺れていった。いつの間にか薄暗くなってた機内で俺たちだけの世界に浸っていた。
 乗組員に見られてるだろう環境のせいか、酒のせいか、はたまたカーターのテクニックなのか、俺はキスしながら乳首を弄ばれてるだけで射精してしまったのだ!

 「あっ!あっ!カーター!!ダメ!!出そう!ストップ!!!っあ!」
 やめるどころか優しく立てられた爪の刺激が止めとなって俺は対面座位のままカーターの首筋に額を当ててながら泣いて射精させられた。カーターは俺が射精してる間も責めるのを緩めないから、射精が終わってもずっと腰がソワソワしてた。どうしようもないから逃げようとしてもカーターの長い足が邪魔をして逃げられない。
 「カーターぁ、、、、逃げないから。逃げないから、手加減してくれないか。頼むよ。」俺は半泣きでつぶやいた。
 「分かった。大丈夫か?」
 優しい言葉と裏腹にその手は責めを緩める事は無く、着陸するまで俺達は、いや俺はずっと虐められ続けていたし、何回も射精した。
 着陸して着替える時ふと、「他の人の前で着替えるなよ?」と言われた。
 俺はザーメンでビチャビチャになったパンツもスーツを脱いで全裸になったところだったからてっきり乗組員さんの事だと思い、「誰も見てないよ。流石カーターに使えてるだけある人達だな。」と答えた。
 複雑そうな顔をするカーターは近寄ると俺の坊主に近い頭を撫でながら顎をくいっと上に向けて、「それだけじゃないんだがなぁ」と言うとキスして来た。
 流石にこのままセックスは出来ないし!と急いで着替えて降りると、やはり日本とは違う景色、違う言葉、そして違うにおいがした。
 カーターは俺の腰に手を当てがってエスコートしてくれて車に乗り込む。

 ちなみに手荷物を持つ事などなかったカーターだったけど、俺が脱いだパンツとスーツを入れた鞄はカーターが持ってくれている。どうせ捨てるんだろうし、変な事するなと思っていた。
 意味があったのだと知るのはずっと後の事だったけど。
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