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Knock my Heart
Knock my Heart④
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私たちが入ったイタリアン系ファミレスで、簡単な昼食とドリンクバーを頼んだ。ちなみに、一番悩んだのは私だ。そして、私たちはドリンクバーを取りに行く。ドリンクバーで、隣を見ると渚先輩はアイスカフェオレを入れていた。今日の「意外」2つ目だ。
席に戻るとすでに頼んだメニューが来ていた。さすがファミレスは早い。ピザをみんなでとりわけながら、それぞれの頼んだものを食べていく。だいたい食事を終えた後、香音先輩が来た。
「お待たせーーー!!」
申し訳なさそうに、それでも香音先輩らしく元気に謝罪しながら入ってきた。
「「「お疲れ様です。」」」
私たちは挨拶する。そして、渚先輩はメニューを差し出しながらムスッとしながら言う。
「遅いよー。ほら、なんか頼みなよー。」
「サンキュー。さぁて、何にしよっかなぁ。みんな、ドリンクバーは??」
さっきまでの申し訳なさはどこに行ったのか、香音先輩はそそくさとメニューを見比べている。結局、香音先輩は、ドリンクバーと1人で食べきれるとは思えない量の注文をした。本当に、感覚で生きているだなと思った。
…十数分後。香音先輩は、涙目になっている。当然、頼みすぎたからだ。倒れている香音先輩を横目に、私たちの話題はフェスのことになった。
「まずは、3人ともこのアプリ入れてみて。」
渚先輩の少し小さめなスマホを私たちの前に差し出す。そこには、私たちが行く予定のフェスのイメージ画像が描かれている。先輩たちに誘われてから、私もフェスについて調べてはいる。何度も見た画像だ。その画像は、色とりどりだった。それぞれの色は、出演するバンドを表しているらしく、鮮やかに輝いている。
「アプリ入れました。」
千代さんがまずはアプリを入れた。それに続き、私と明音が入れ終わる。ちなみに、私もそうだが、明音は特に月末は通信制限に引っかかっている。
「おっけー。そしたら、タイムスケジュールを開いて。」
言われた通りにタイムスケジュールを開くと、ズラッと各日のアーティストのアー写が並ぶ。それを見ると本当に1日でたくさんのバンドが出ると分かり、ワクワクする。ふと右横を見ると、明音は目を輝かせている。左側を見ると、千代さんも心なしか笑っている。
「これ、見てるだけでワクワクするよね。」
いつの間にか、さっきまで倒れていた香音先輩がにやりと笑いながらこっちを見る。
「...そうですね!」
明音が答える。千代さんもうんうんと頷いている。
「そうだよね、そうだよね!そして、今日はまわるバンドを決めます!」
香音先輩がニコニコしながら、スマホを見せる。そういえば、香音先輩はいつの間にか食べ終わっていた。そして、みんなでスマホを見ながらバンドを見ていく。
「まずは...」
こんな感じで、みんなのタイムスケジュールを共有しながら、バンドを決めていった。香音先輩と渚先輩と千代さんのバンド解説をしてくれた。そんな感じで時間を過ごしていったが、私は結局半分も決められなかった。まぁ、家で曲聞いてみてから決めよっかな、と思いながら昼下がりの時間を過ごしていった。
席に戻るとすでに頼んだメニューが来ていた。さすがファミレスは早い。ピザをみんなでとりわけながら、それぞれの頼んだものを食べていく。だいたい食事を終えた後、香音先輩が来た。
「お待たせーーー!!」
申し訳なさそうに、それでも香音先輩らしく元気に謝罪しながら入ってきた。
「「「お疲れ様です。」」」
私たちは挨拶する。そして、渚先輩はメニューを差し出しながらムスッとしながら言う。
「遅いよー。ほら、なんか頼みなよー。」
「サンキュー。さぁて、何にしよっかなぁ。みんな、ドリンクバーは??」
さっきまでの申し訳なさはどこに行ったのか、香音先輩はそそくさとメニューを見比べている。結局、香音先輩は、ドリンクバーと1人で食べきれるとは思えない量の注文をした。本当に、感覚で生きているだなと思った。
…十数分後。香音先輩は、涙目になっている。当然、頼みすぎたからだ。倒れている香音先輩を横目に、私たちの話題はフェスのことになった。
「まずは、3人ともこのアプリ入れてみて。」
渚先輩の少し小さめなスマホを私たちの前に差し出す。そこには、私たちが行く予定のフェスのイメージ画像が描かれている。先輩たちに誘われてから、私もフェスについて調べてはいる。何度も見た画像だ。その画像は、色とりどりだった。それぞれの色は、出演するバンドを表しているらしく、鮮やかに輝いている。
「アプリ入れました。」
千代さんがまずはアプリを入れた。それに続き、私と明音が入れ終わる。ちなみに、私もそうだが、明音は特に月末は通信制限に引っかかっている。
「おっけー。そしたら、タイムスケジュールを開いて。」
言われた通りにタイムスケジュールを開くと、ズラッと各日のアーティストのアー写が並ぶ。それを見ると本当に1日でたくさんのバンドが出ると分かり、ワクワクする。ふと右横を見ると、明音は目を輝かせている。左側を見ると、千代さんも心なしか笑っている。
「これ、見てるだけでワクワクするよね。」
いつの間にか、さっきまで倒れていた香音先輩がにやりと笑いながらこっちを見る。
「...そうですね!」
明音が答える。千代さんもうんうんと頷いている。
「そうだよね、そうだよね!そして、今日はまわるバンドを決めます!」
香音先輩がニコニコしながら、スマホを見せる。そういえば、香音先輩はいつの間にか食べ終わっていた。そして、みんなでスマホを見ながらバンドを見ていく。
「まずは...」
こんな感じで、みんなのタイムスケジュールを共有しながら、バンドを決めていった。香音先輩と渚先輩と千代さんのバンド解説をしてくれた。そんな感じで時間を過ごしていったが、私は結局半分も決められなかった。まぁ、家で曲聞いてみてから決めよっかな、と思いながら昼下がりの時間を過ごしていった。
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