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Knock my Heart
Knock my Heart②
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4月も残り2日となった。明日からゴールデンウィークだ。ゴールデンウィークの間は、学校が完全に閉まってしまい、部活はできない。なので、今日が4月最後の部活だ。
「「お疲れ様でーす。」」
私と明音は部室に入る。
「おつー。」
部室から、香音先輩が声を出す。まだ、香音先輩だけのようだ。香音先輩は椅子を傾けながら座っている。腕の中にはギターがある。
「今日は緑のギターなんですね。」
明音が問いかける。
「そうだよー。今日は緑の気分だったからー。」
香音先輩は何本もギターを持っているようで、2日連続で同じのだったことはない。弾きにくくはないのだろうか。
「そうだ。みんな来る前にセッションしようよ。」
香音先輩は、また急に提案してきた。
「いいですけど、急にできる曲ないですよ。」
私も明音も、あの練習した曲ぐらいしかちゃんとは出来ない。
「うーん。確かに。まぁ適当に弾いてみてよ。合わせるから。」
香音先輩は、ヘラヘラと笑いながら言った。
「了解です!」
考えることを放棄した明音がすぐさま乗っかる。そして、乾いた音が空気を震わせる。明音はテストで弾いた曲よりも、少しゆっくりとしたリズムで叩いた。
「いいねえ。そしたら私も。」
香音先輩は緑色のギターに手をかける。香音先輩のメロディは意外なほどに大人の雰囲気がある。メロディを聞いていると、心なしか甘い香りが漂ってきている。横顔を見ると、凛とした顔に流し目で私の方を見る。私は、その眼差しに促されるようにベースを弾く。
香音先輩のギターに引っ張られるように、音がちゃんと混ざり始める。そして、香音先輩はチラッと私と明音を見ると、今度は音色を変えた。さっきまでの大人の雰囲気とは打って変わり、今度は夏の雰囲気を感じる元気な曲だ。目はぱっと開き、そして笑顔でこちらを向いている。
また私たちは香音先輩に引っ張られて、不格好ながらも音を変えてついていく。最初はさっきまでの余韻があった香音先輩のギターは、徐々にスピードを上げていく。必死に食らいつきながら、私はついていく。明音も合わせてついていく。
香音先輩が再び私たちの方に顔を向ける。
「さあ、楽しんで。」
ニコッと私たちに笑いかける。
私は、香音先輩の雰囲気に優しく包まれていく。そして、フワッとした不思議な感覚に包まれる。気分がどんどん軽くなっていき、リズムはどんどん早くなっていく。最高の気分だ。
そんな感覚に包まれながら、私たちのセッションはまだ続いていく。
「「お疲れ様でーす。」」
私と明音は部室に入る。
「おつー。」
部室から、香音先輩が声を出す。まだ、香音先輩だけのようだ。香音先輩は椅子を傾けながら座っている。腕の中にはギターがある。
「今日は緑のギターなんですね。」
明音が問いかける。
「そうだよー。今日は緑の気分だったからー。」
香音先輩は何本もギターを持っているようで、2日連続で同じのだったことはない。弾きにくくはないのだろうか。
「そうだ。みんな来る前にセッションしようよ。」
香音先輩は、また急に提案してきた。
「いいですけど、急にできる曲ないですよ。」
私も明音も、あの練習した曲ぐらいしかちゃんとは出来ない。
「うーん。確かに。まぁ適当に弾いてみてよ。合わせるから。」
香音先輩は、ヘラヘラと笑いながら言った。
「了解です!」
考えることを放棄した明音がすぐさま乗っかる。そして、乾いた音が空気を震わせる。明音はテストで弾いた曲よりも、少しゆっくりとしたリズムで叩いた。
「いいねえ。そしたら私も。」
香音先輩は緑色のギターに手をかける。香音先輩のメロディは意外なほどに大人の雰囲気がある。メロディを聞いていると、心なしか甘い香りが漂ってきている。横顔を見ると、凛とした顔に流し目で私の方を見る。私は、その眼差しに促されるようにベースを弾く。
香音先輩のギターに引っ張られるように、音がちゃんと混ざり始める。そして、香音先輩はチラッと私と明音を見ると、今度は音色を変えた。さっきまでの大人の雰囲気とは打って変わり、今度は夏の雰囲気を感じる元気な曲だ。目はぱっと開き、そして笑顔でこちらを向いている。
また私たちは香音先輩に引っ張られて、不格好ながらも音を変えてついていく。最初はさっきまでの余韻があった香音先輩のギターは、徐々にスピードを上げていく。必死に食らいつきながら、私はついていく。明音も合わせてついていく。
香音先輩が再び私たちの方に顔を向ける。
「さあ、楽しんで。」
ニコッと私たちに笑いかける。
私は、香音先輩の雰囲気に優しく包まれていく。そして、フワッとした不思議な感覚に包まれる。気分がどんどん軽くなっていき、リズムはどんどん早くなっていく。最高の気分だ。
そんな感覚に包まれながら、私たちのセッションはまだ続いていく。
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