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モノクロ・ガールミーツガール
モノクロ・ガールミーツガール⑦
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入学式のあと、教室ではオリエンテーションや副教材が配られたりした。この頃には、他の生徒たちも仲良くなり始めており、教室は少しざわついていた。私も明音と少し喋りながら副教材を受け取っていた。そんな感じで、クラスでのあれこれは終わり、最後に講堂での部活のデモンストレーションへと向かった。
「いろはは部活はいるの?」
明音は私に尋ねた。
「うーん。いいのがあればかな。中学は帰宅部だったし。明音は?」
「私は運動部かなー。特には決めてないけどね。色々見るつもりだよ。」
「バスケはやらないの?」
「うーん。他の部活も見てみたいからなー。もちろん、バスケも見るけど、あんまりやる気はないかな。」
「えー、もったいない。」
「まあまあ。やめるって決めたわけではないから。」
中学では、バスケ部のエースだった。そして、高い身長と足の速さ、抜群の運動神経でチームをまとめるキャプテンでもあった。てっきり、高校でもやるものだと思っていたから、残念な気がする。
「ほら、講堂いこー。」
「私、道わかんないよー。」
「まぁ、大丈夫でしょ。」
明音の適当さは高校に入っても変わらないようだ。まさか、学校で道に迷うとは思わなかった。
「いろはー、助けてー。」
「うーん。こっちじゃないかな。」
自信はない。けれども明音のように「こっちが近道だよー。」と言って知らない道になんとなくで入るわけではないから大丈夫だと思う。
「裏側だけどついたね。」
「マジいろは神。ありがとー。てか、この学校広すぎ。」
「そうだねー。都会の学校なのにね。」
この学校は歴史がある学校で、都心からは少し離れてる。そのせいか、大学のような広さだ。この講堂も、教室がある校舎から少し離れている。とは言っても、迷うような場所ではないが。
講堂の側面では、これからデモンストレーションに参加するであろう部活の先輩方が用意をしていた。その集まりの横をそそくさと通り抜ける。ふと、微かに赤い色の声が見えた。4人の先輩たちの中の1人の声だ。ダンスのための衣装だろうか。4人は、それぞれが少し違うが赤を基調とした衣装を着ていた。
「今年は、必ず新入生入れるよ!」
大きくはないが確かな意志がこもった声が、小さくただ燦然と赤く輝く。一瞬、目を奪われたが、ハッと我に返り先を急ぐ。
「いろはは部活はいるの?」
明音は私に尋ねた。
「うーん。いいのがあればかな。中学は帰宅部だったし。明音は?」
「私は運動部かなー。特には決めてないけどね。色々見るつもりだよ。」
「バスケはやらないの?」
「うーん。他の部活も見てみたいからなー。もちろん、バスケも見るけど、あんまりやる気はないかな。」
「えー、もったいない。」
「まあまあ。やめるって決めたわけではないから。」
中学では、バスケ部のエースだった。そして、高い身長と足の速さ、抜群の運動神経でチームをまとめるキャプテンでもあった。てっきり、高校でもやるものだと思っていたから、残念な気がする。
「ほら、講堂いこー。」
「私、道わかんないよー。」
「まぁ、大丈夫でしょ。」
明音の適当さは高校に入っても変わらないようだ。まさか、学校で道に迷うとは思わなかった。
「いろはー、助けてー。」
「うーん。こっちじゃないかな。」
自信はない。けれども明音のように「こっちが近道だよー。」と言って知らない道になんとなくで入るわけではないから大丈夫だと思う。
「裏側だけどついたね。」
「マジいろは神。ありがとー。てか、この学校広すぎ。」
「そうだねー。都会の学校なのにね。」
この学校は歴史がある学校で、都心からは少し離れてる。そのせいか、大学のような広さだ。この講堂も、教室がある校舎から少し離れている。とは言っても、迷うような場所ではないが。
講堂の側面では、これからデモンストレーションに参加するであろう部活の先輩方が用意をしていた。その集まりの横をそそくさと通り抜ける。ふと、微かに赤い色の声が見えた。4人の先輩たちの中の1人の声だ。ダンスのための衣装だろうか。4人は、それぞれが少し違うが赤を基調とした衣装を着ていた。
「今年は、必ず新入生入れるよ!」
大きくはないが確かな意志がこもった声が、小さくただ燦然と赤く輝く。一瞬、目を奪われたが、ハッと我に返り先を急ぐ。
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