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それから、
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その後、あの子に何回か会い、名前を聞いた。
「ユキだよ!」と笑顔で答えてくれた。
その日から私達は何かと話すようになった。
ユキは気の強い子だった。けれど同時にとても繊細な子だった。白い肌は本物の雪のようだった。
後から知ったことだけど、ユキもこの時イジメにあっていたらしい。
不登校の奴と遊ぶなんて馬鹿らしい。とか、
あいつはキモいから関わるなとか色々言われていたらしい。
けれどずっと一緒にいてくれたユキには感謝だ。
六年生になり、私達は同じ手芸クラブに入った。
ユキは手が器用だった。
キラキラしたビーズでアクセサリーを作っては私によくくれた。
六年生になっても相変わらず教室は苦手だった。
けれど入れるようにはなった。
私は馬鹿にされたくない一心で塾に通い、成績を伸ばした。勉強でしか身を守ることが出来なかったからだ。
あとは本をよく読むようになった。
本を読んでいるうちは誰にも話しかけられないし、辛い想いをしなくて済むからだ。
早く中学生になりたい。
そうすればこのいじめから解放される。
そう思っていた。
「ユキだよ!」と笑顔で答えてくれた。
その日から私達は何かと話すようになった。
ユキは気の強い子だった。けれど同時にとても繊細な子だった。白い肌は本物の雪のようだった。
後から知ったことだけど、ユキもこの時イジメにあっていたらしい。
不登校の奴と遊ぶなんて馬鹿らしい。とか、
あいつはキモいから関わるなとか色々言われていたらしい。
けれどずっと一緒にいてくれたユキには感謝だ。
六年生になり、私達は同じ手芸クラブに入った。
ユキは手が器用だった。
キラキラしたビーズでアクセサリーを作っては私によくくれた。
六年生になっても相変わらず教室は苦手だった。
けれど入れるようにはなった。
私は馬鹿にされたくない一心で塾に通い、成績を伸ばした。勉強でしか身を守ることが出来なかったからだ。
あとは本をよく読むようになった。
本を読んでいるうちは誰にも話しかけられないし、辛い想いをしなくて済むからだ。
早く中学生になりたい。
そうすればこのいじめから解放される。
そう思っていた。
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