108 / 109
第108話 薄影の死の支配者
しおりを挟む
(淑女の嗜みは置いておいたとしても、自由すぎる行動は確かに問題だ。今後は俺もイリスの行動について思うところがあったらできる限り注意をするつもりではあるが、今回のように俺の考えが至らずに皆を危険にさせてしまう可能性もあることを考えると、ディースの提案はありがたい。頼んでもいいか?)
(我は主の下僕だ。願いではなく命を下せば良い。)
(…下僕の割に俺への態度大きくないか?まぁ気にしないし、そのくらいの方が俺は慣れ親しめるから良いけどな!ディース、よろしく頼んだ!)
(拝命した。では、今回皆を危険な目に遭わせていたことも含めて話してこよう。)
ディースが話を終わらせイリスの元へ向かおうとするが…
(あー、待ってくれ。今回の件についてだが、俺が話そうと思う。)
信之はディースを引き留めた。
(主が?)
(あぁ。基本的に俺が皆をまとめる役割だし、イリスは彼女だ。にもかかわらず俺が何もしないで全てディースに丸投げするのは違うかなと思っている。しかも今回に関しては皆を死の危険に晒す可能性がありえるほどの事案だ。だからこの件は俺から言うよ。その時一緒にディースがイリスの教育係になることを伝えようかなと思う。)
流石に今回の件に関して信之は何も言わずにディースに言わせるのは無責任だと感じた信之は、自分からイリスに伝えることに決めた。
(ふむ、なるほど。そういう段取りか。しかして主よ…言えるのか?イリス殿に尻に敷かれるどころか潰されるほどの主に…。)
(…ん?その頭蓋骨粉砕されたいんかな?)
ディースの辛辣なツッコミに信之は口元をひくつかせながら返答する。
(それで、今から行くのか?)
(そうだな、行こうか。)
信之はイリスの部屋へと向かい、イリスの部屋のドアを叩く。
ディースは呼ばれるまで信之の影の中にいる。
「イリス、いるか?少し話をしたいんだが。」
「はいはーい!今開けるね!」
イリスがドアを開ける。
イリスの部屋にはソフィアもいた。
どうやらソフィアと話していたようだ。
「悪い、話し中だったか?」
「問題ないわよ。話が終わってダラダラしていたところだったから。」
信之の言葉にソフィアが答える。
イリスも、うんうんと頷いている。
「そうか。なら、悪いがソフィアは外してくれ。」
「あら、二人で秘密の話し合いなんて酷いわね。私も入れて―――…ごめんなさい、真面目な話だったのね。外させてもらうわね。」
信之の目を見て本気であったことを悟ったソフィアは席を立つ。
「悪いな。」
「いいわよ。その代わり、後でご飯をもらいに行くわね。」
そう言ってソフィアは部屋を出る。
ちなみにご飯というのはもちろん信之の血、もしくは体液の事である。
「…?どうしたの?なんだか真面目な話?」
いつもとは違った空気感に流石のイリスも怪訝な顔をする。
「テオスの件についてだ。扉をくぐった後、テオスを発見し管理者とわかった途端すぐに殴りに行ったよな?」
「う、うん。」
「あの時はイリスにもある程度テオスに対してフラストレーションが溜まっていて殴ってしまったと思っているが、認識は合っているか?」
「そ、そうだね…。あってる。」
信之が怒っていると思ったイリスは委縮しながら返答する。
「イリス、俺は怒っていない。だが後悔をしている。その場で気付いて言えなかったこと、今まで言わなかったことについてだ。」
イリスに反省をしてほしいと思って真面目に話をするつもりが、怒っていると思われてしまった信之は、イリスに怒っていないことを伝える。
「言えなかったこと、言わなかったこと?」
「あぁ。テオスとは本気で戦って勝てるような相手だったか?」
「…ううん、勝てない。」
「もし仮に、イリスがテオスを殴った時にテオスが激昂して俺らを殺しにかかってきていたらどうなっていたと思う?」
「あ…。」
信之の言いたいことが分かったイリスは、ディースから聞いた時の信之同様、ハッとした顔となる。
因みに信之はディースに言われて気付いたという事は伏せた。
それを言ってしまうと、イリスに伝える内容をディースに責任転嫁をしてしまっているように思ったためだ。
「そっか…。私、何も考えずにあんなことしちゃったけど…。みんなを死なせちゃう可能性あったんだ…。」
イリスは自分のした事の大きさを理解した。
はじめは涙が浮かべて唇をかんでいたが、最悪の場合を想像をしたのか完全に泣き出してしまう。
「ぅ…。信くん…ごめんなさい。ぐすっ…。みんなにも、謝らなきゃ…。」
泣きながら謝るイリスを見て、心が締めつけられる信之。
だが、まだ言わなければならないことがある。
「今回はテオスが楽観的な性格をしていたため事なきを得たが、いつもそうとは限らない。だからイリス、今後軽率な行動には気を付けような?」
「うん…気を付けます…。」
顔を手で押さえながら俯き、肯定するイリス。
「わかってくれてありがとう。ただ、皆のまとめ役としてそれを制止できなかった俺にも責任が…」
「無いよッ!!…信くんは、悪くない…。あれは私がしたことだし全部私が…悪いよ…。」
大きな声で信之に責任は無いと否定するイリス。
「そうか…。」
イリスが自分が悪いというのであれば、信之はそれ以上何も言う必要はないと思い、口を閉ざしイリスを抱いて頭を撫でる。
イリスはされるがまま、5分程泣いていた。
ある程度泣き止んだタイミングで信之はイリスに話しかける。
「イリス、今後はもっと慎重に動かないといけないと考えている。だがそれはイリスだけでなく、俺や他のみんなも含めてだ。理由としては、テオスが言っていたことで気になったことがあってな。」
「…気になったこと?」
ハンカチで涙を拭ったイリスは信之を見る。
「テオスは、俺たちが進化していくことでテオスや他の神格を帯びているものを倒すことが可能となると言っていた。という事はテオス以外にも神のような存在の者がいるという事だ。」
「それって、地球の神様ってことかな?」
「それもあり得るし、それだけでない可能性もあり得る。その場合、俺たちが敵わない相手が他にもいるという事になる。しかも顔もわからない。だからこそ、俺たち全員が意識を変えなければならないと思っている。」
「そっか。他の神様が友好的じゃない可能性もあるもんね。わかった!ちゃんと考えて行動するようにするね!」
泣いてある程度発散できたのか、元気になったイリスを見て、やはりイリスはこうでないと、と安堵する信之。
「あ、後、みんなで行動している時に状況も考えずに個人的な意見を押し通したり、勝手に行動するのも禁止な!」
「えー!そ、そんなことあったかなー?」
「言い淀んでる時点で自分でも理解しているようだな!?」
「うぅ…。ごめんなさい…。」
自分でも思い当たる節があったようで素直に謝るイリス。
「わかってくれたならいいよ。さ、ソフィアに謝ってくるか。」
素直に謝るイリスを見て、もうこれ以上言うのを止めソフィアの元へと向かう信之。
「うん。ちゃんと謝らなきゃ。」
そう言って、信之とイリスは部屋を出て行った。
…
……
「(我…呼ばれてない…。)」
忘れ去られた死の支配者はイリスの部屋の影から顔を出し、呟くのであった…。
(我は主の下僕だ。願いではなく命を下せば良い。)
(…下僕の割に俺への態度大きくないか?まぁ気にしないし、そのくらいの方が俺は慣れ親しめるから良いけどな!ディース、よろしく頼んだ!)
(拝命した。では、今回皆を危険な目に遭わせていたことも含めて話してこよう。)
ディースが話を終わらせイリスの元へ向かおうとするが…
(あー、待ってくれ。今回の件についてだが、俺が話そうと思う。)
信之はディースを引き留めた。
(主が?)
(あぁ。基本的に俺が皆をまとめる役割だし、イリスは彼女だ。にもかかわらず俺が何もしないで全てディースに丸投げするのは違うかなと思っている。しかも今回に関しては皆を死の危険に晒す可能性がありえるほどの事案だ。だからこの件は俺から言うよ。その時一緒にディースがイリスの教育係になることを伝えようかなと思う。)
流石に今回の件に関して信之は何も言わずにディースに言わせるのは無責任だと感じた信之は、自分からイリスに伝えることに決めた。
(ふむ、なるほど。そういう段取りか。しかして主よ…言えるのか?イリス殿に尻に敷かれるどころか潰されるほどの主に…。)
(…ん?その頭蓋骨粉砕されたいんかな?)
ディースの辛辣なツッコミに信之は口元をひくつかせながら返答する。
(それで、今から行くのか?)
(そうだな、行こうか。)
信之はイリスの部屋へと向かい、イリスの部屋のドアを叩く。
ディースは呼ばれるまで信之の影の中にいる。
「イリス、いるか?少し話をしたいんだが。」
「はいはーい!今開けるね!」
イリスがドアを開ける。
イリスの部屋にはソフィアもいた。
どうやらソフィアと話していたようだ。
「悪い、話し中だったか?」
「問題ないわよ。話が終わってダラダラしていたところだったから。」
信之の言葉にソフィアが答える。
イリスも、うんうんと頷いている。
「そうか。なら、悪いがソフィアは外してくれ。」
「あら、二人で秘密の話し合いなんて酷いわね。私も入れて―――…ごめんなさい、真面目な話だったのね。外させてもらうわね。」
信之の目を見て本気であったことを悟ったソフィアは席を立つ。
「悪いな。」
「いいわよ。その代わり、後でご飯をもらいに行くわね。」
そう言ってソフィアは部屋を出る。
ちなみにご飯というのはもちろん信之の血、もしくは体液の事である。
「…?どうしたの?なんだか真面目な話?」
いつもとは違った空気感に流石のイリスも怪訝な顔をする。
「テオスの件についてだ。扉をくぐった後、テオスを発見し管理者とわかった途端すぐに殴りに行ったよな?」
「う、うん。」
「あの時はイリスにもある程度テオスに対してフラストレーションが溜まっていて殴ってしまったと思っているが、認識は合っているか?」
「そ、そうだね…。あってる。」
信之が怒っていると思ったイリスは委縮しながら返答する。
「イリス、俺は怒っていない。だが後悔をしている。その場で気付いて言えなかったこと、今まで言わなかったことについてだ。」
イリスに反省をしてほしいと思って真面目に話をするつもりが、怒っていると思われてしまった信之は、イリスに怒っていないことを伝える。
「言えなかったこと、言わなかったこと?」
「あぁ。テオスとは本気で戦って勝てるような相手だったか?」
「…ううん、勝てない。」
「もし仮に、イリスがテオスを殴った時にテオスが激昂して俺らを殺しにかかってきていたらどうなっていたと思う?」
「あ…。」
信之の言いたいことが分かったイリスは、ディースから聞いた時の信之同様、ハッとした顔となる。
因みに信之はディースに言われて気付いたという事は伏せた。
それを言ってしまうと、イリスに伝える内容をディースに責任転嫁をしてしまっているように思ったためだ。
「そっか…。私、何も考えずにあんなことしちゃったけど…。みんなを死なせちゃう可能性あったんだ…。」
イリスは自分のした事の大きさを理解した。
はじめは涙が浮かべて唇をかんでいたが、最悪の場合を想像をしたのか完全に泣き出してしまう。
「ぅ…。信くん…ごめんなさい。ぐすっ…。みんなにも、謝らなきゃ…。」
泣きながら謝るイリスを見て、心が締めつけられる信之。
だが、まだ言わなければならないことがある。
「今回はテオスが楽観的な性格をしていたため事なきを得たが、いつもそうとは限らない。だからイリス、今後軽率な行動には気を付けような?」
「うん…気を付けます…。」
顔を手で押さえながら俯き、肯定するイリス。
「わかってくれてありがとう。ただ、皆のまとめ役としてそれを制止できなかった俺にも責任が…」
「無いよッ!!…信くんは、悪くない…。あれは私がしたことだし全部私が…悪いよ…。」
大きな声で信之に責任は無いと否定するイリス。
「そうか…。」
イリスが自分が悪いというのであれば、信之はそれ以上何も言う必要はないと思い、口を閉ざしイリスを抱いて頭を撫でる。
イリスはされるがまま、5分程泣いていた。
ある程度泣き止んだタイミングで信之はイリスに話しかける。
「イリス、今後はもっと慎重に動かないといけないと考えている。だがそれはイリスだけでなく、俺や他のみんなも含めてだ。理由としては、テオスが言っていたことで気になったことがあってな。」
「…気になったこと?」
ハンカチで涙を拭ったイリスは信之を見る。
「テオスは、俺たちが進化していくことでテオスや他の神格を帯びているものを倒すことが可能となると言っていた。という事はテオス以外にも神のような存在の者がいるという事だ。」
「それって、地球の神様ってことかな?」
「それもあり得るし、それだけでない可能性もあり得る。その場合、俺たちが敵わない相手が他にもいるという事になる。しかも顔もわからない。だからこそ、俺たち全員が意識を変えなければならないと思っている。」
「そっか。他の神様が友好的じゃない可能性もあるもんね。わかった!ちゃんと考えて行動するようにするね!」
泣いてある程度発散できたのか、元気になったイリスを見て、やはりイリスはこうでないと、と安堵する信之。
「あ、後、みんなで行動している時に状況も考えずに個人的な意見を押し通したり、勝手に行動するのも禁止な!」
「えー!そ、そんなことあったかなー?」
「言い淀んでる時点で自分でも理解しているようだな!?」
「うぅ…。ごめんなさい…。」
自分でも思い当たる節があったようで素直に謝るイリス。
「わかってくれたならいいよ。さ、ソフィアに謝ってくるか。」
素直に謝るイリスを見て、もうこれ以上言うのを止めソフィアの元へと向かう信之。
「うん。ちゃんと謝らなきゃ。」
そう言って、信之とイリスは部屋を出て行った。
…
……
「(我…呼ばれてない…。)」
忘れ去られた死の支配者はイリスの部屋の影から顔を出し、呟くのであった…。
10
お気に入りに追加
1,260
あなたにおすすめの小説
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる