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第1話 MOBゆきと不思議なネックレス
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俺、平信之は、とある会社に勤めており、会社の皆からは影から「MOBゆき」と呼ばれているくらい存在感もなく、仕事も出来なく取り柄のない窓際社員だ。
身長は、173センチほどで髪は黒髪で目に髪がかかるくらいの長さで外見は暗そうだとよく言われる。
顔は丸く、体重は110キロになろうとしているほどのおデブ。健康診断では毎回脂肪肝、高血圧診断され、運動しろ、食事制限しろと確実に警告されるほどの猛者(?)だ。
今日も窓際的業務を終わらせ帰路に着く。都内に住んではいるが、窓際社員の薄給では家賃や生活費を払うのがギリギリでスーツはヨレヨレ、靴は底の部分に穴が空いており、雨の日は靴下をびちょびちょにしながら出勤している。
そんな信之に勿論彼女はいない。高校、大学生くらいの頃にはそこまで太ってはいなかったし、体型はガッシリとしていて顔のパーツも悪くはなかった為、それなりに女の子とは遊んでいたし、ヤることもヤっていた。
社会人になってからストレスで激太りし、転職する際に上京したことにより友人との接点もなくなり孤独となった。
「あー、マジ人生クソゲーだわ…。人生リセットどころか、さっさと人生強制終了したい…。」
信之はそう呟きながら家の前の坂道を上る。この坂道がまた厄介で、そんなに勾配はないのだが、ひたすらに長い。デブにはキツすぎる。膝が爆発しそうになる。ジャムおじさんに新しい膝を作ってもらってバタ子さんに膝の交換を要請したいくらいだ。
そんな膝爆発坂道を歩いている中、道端に青色の輝きを放つ金属を見つけた。
「なんだこれ。ネックレス?」
青色の輝きを放つ金属はネックレスだった。
明らかに高級そうなネックレスだった為、本来なら警察に届けるべきだが、信之は売ればかなりの値がつくと考え、持ち帰ることにした。
家に帰った信之は着替えもせずに持ち帰ったネックレスを確認する、ネックレスの造形は鍵型となっており、高級なネックレスにしてはあまりセンスがないように思えた。
「ちょっと、付けてみようかな。」
折角なら売る前に一度つけてみようと、信之はネックレスを付けてみた。
「うん、やっぱり鍵型は無いよな…。これもしかして形がセンス無くて売る時に値段下がるかもな…。」
拾ったネックレスにケチをつけていると、突然信之の頭の中に機械的な音声が聞こえてきた。
ーーーーーーー
誘いの門鍵(いざないのもんけん)が平信之に装備されたことを確認。
初装備ボーナスとして平信之には「鑑定」、「獲得経験値増加Lv1」のスキルが付与されました。
経験値の間へ移動しますか?
ーーーーーーー
(…はい?なにこれ、何言ってんの?どこから声が聞こえてるの?)
突然脳内に声が聞こえて驚く信之。
ーーーーーーー
経験値の間へ移動しますか?
ーーーーーーー
何が何だかわからないが、機械音声は、はいorいいえの答えを求めているように思える。
「…はい。」
肯定を示したところで特に何も起こるまいと考えた信之は、機械音声に対して肯定を返す。
ーーーーーーー
経験値の間へ転送を開始します。
ーーーーーーー
「…え?ち、ちょっ!!」
その瞬間、家にいた信之の姿は消えた。
身長は、173センチほどで髪は黒髪で目に髪がかかるくらいの長さで外見は暗そうだとよく言われる。
顔は丸く、体重は110キロになろうとしているほどのおデブ。健康診断では毎回脂肪肝、高血圧診断され、運動しろ、食事制限しろと確実に警告されるほどの猛者(?)だ。
今日も窓際的業務を終わらせ帰路に着く。都内に住んではいるが、窓際社員の薄給では家賃や生活費を払うのがギリギリでスーツはヨレヨレ、靴は底の部分に穴が空いており、雨の日は靴下をびちょびちょにしながら出勤している。
そんな信之に勿論彼女はいない。高校、大学生くらいの頃にはそこまで太ってはいなかったし、体型はガッシリとしていて顔のパーツも悪くはなかった為、それなりに女の子とは遊んでいたし、ヤることもヤっていた。
社会人になってからストレスで激太りし、転職する際に上京したことにより友人との接点もなくなり孤独となった。
「あー、マジ人生クソゲーだわ…。人生リセットどころか、さっさと人生強制終了したい…。」
信之はそう呟きながら家の前の坂道を上る。この坂道がまた厄介で、そんなに勾配はないのだが、ひたすらに長い。デブにはキツすぎる。膝が爆発しそうになる。ジャムおじさんに新しい膝を作ってもらってバタ子さんに膝の交換を要請したいくらいだ。
そんな膝爆発坂道を歩いている中、道端に青色の輝きを放つ金属を見つけた。
「なんだこれ。ネックレス?」
青色の輝きを放つ金属はネックレスだった。
明らかに高級そうなネックレスだった為、本来なら警察に届けるべきだが、信之は売ればかなりの値がつくと考え、持ち帰ることにした。
家に帰った信之は着替えもせずに持ち帰ったネックレスを確認する、ネックレスの造形は鍵型となっており、高級なネックレスにしてはあまりセンスがないように思えた。
「ちょっと、付けてみようかな。」
折角なら売る前に一度つけてみようと、信之はネックレスを付けてみた。
「うん、やっぱり鍵型は無いよな…。これもしかして形がセンス無くて売る時に値段下がるかもな…。」
拾ったネックレスにケチをつけていると、突然信之の頭の中に機械的な音声が聞こえてきた。
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誘いの門鍵(いざないのもんけん)が平信之に装備されたことを確認。
初装備ボーナスとして平信之には「鑑定」、「獲得経験値増加Lv1」のスキルが付与されました。
経験値の間へ移動しますか?
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(…はい?なにこれ、何言ってんの?どこから声が聞こえてるの?)
突然脳内に声が聞こえて驚く信之。
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経験値の間へ移動しますか?
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何が何だかわからないが、機械音声は、はいorいいえの答えを求めているように思える。
「…はい。」
肯定を示したところで特に何も起こるまいと考えた信之は、機械音声に対して肯定を返す。
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経験値の間へ転送を開始します。
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「…え?ち、ちょっ!!」
その瞬間、家にいた信之の姿は消えた。
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