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おまけ)教えてくれたこと
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ある日の、夕暮れを待とうかという時間帯。
王都クリフェンに佇む王城にまでラルドリスを送り、しばらく滞在することになったメルは、王城の庭にて日課となった散歩を楽しんでいた。日が落ちたら帰ってくるようチタに言い含め、自然に放ってやるとメルもぼんやりと庭内を見て回る。
王城の庭は、庭師たちによって丁寧に管理され、あまり森では見ない植物も生育している。薬作りを手掛ける身としてはなかなか興味深いが、まさかこんな客分の身で勝手に庭を弄り回すわけにもいかず、見て回るだけに留める。
足元に咲く、小さなアザミたちの群れ……種からは良質な油が取れ、煎じれば胃腸薬になる。あちらにあるジギタリスは、心臓の病に有効だ。しかし、多量に服用すれば毒ともなり、扱いが難しい。
(どうしても、お婆ちゃんとのことを思い出しちゃうな)
「待たせたな。ようやく話が終わったよ」
「あ……ラルドリス様」
ややかがんでぼんやりと考えごとに浸るメルの後ろには、ラルドリスが佇んでいた。
シーベルが紹介してくれた臣下と顔合わせを行っていたのだ。彼は疲れたように肩をさすっていた。メルは膝を起こすと、彼に微笑みかける。
「大変ですね。後で元気の出るハーブティーでも淹れましょうか。チタを遊ばせてあげたいので、少しだけお待ちいただいてもよろしいですか?」
「ああ。悪いな……暇があれば、郊外の森にでも連れて行ってやりたいところなんだが」
「いえいえ。今は目的を果たすことを優先すべきなのは分かりますし」
気遣ってくれるラルドリスに遠慮しながら、メルは移動し、近くにあったベンチに腰掛けた。
「そういえば、向こうではどんな生活をしていたんだ?」
「そうですね。色々やる事はありましたよ……」
メルは向こうでの家事や仕事を思いつくまま上げてみせた。
朝起きて身支度を整え、軽く食事をしたら……菜園の手入れをする。近くの川に出向いて水汲みや掃除洗濯。薪作りや小屋の軽い修繕、それから森に出向いて食材を集めたり。毎日継続して魔法の修練をするのも大事だし、異変がないか周辺を散歩がてら巡回したり、街に出向いて薬などの取引。その他色々を順繰りにこなすだけでも目まぐるしく日々は過ぎてゆくのだ。
「ふう、聞いているだけでも疲れてきそうだ」
「意外と慣れるものですよ。それに……頑張ると必ず祖母が褒めてくれましたから、苦にはならなかったんです」
――メルがぼんやりと思い出すままに語り始めたのは、森に来て一年か二年程の時間が過ぎた頃のことだ。
あの頃は祖母はまだまだ元気で、よくメルの面倒を見てくれた。
貴族の家で育ち、何事も知らないメルに根気よく付き合い、一日一日生きるための知識を教えてくれた。
『メルや、魔女として生きるのならば、まずは植物の見た目と名前を覚えるところからだよ。毎日森を巡り、草花の特徴を頭にしっかりと焼き付けるんだ。わかるね?』
『うん! 私、お婆ちゃんみたいになりたい!』
元気よく答えるメルに優しく微笑みかけながら、祖母は手を引いて森を回る。
祖母は決してメルに仕事を無理強いしようとはせず、無理のない範囲で少しずつやることを覚えさせた。メルの方も、自分を拾ってくれた祖母に恩と愛情を感じていて、役に立とうとした気持ちもあったし……なにより、日々できることが一つ一つ増えていくのはそれはそれは楽しかった。そのおかげか、覚えはそれなりに早かったと思う。
そして、運がよいことに、メルにはわずかなりとも魔法の才能があった。
初めて魔法を教わることになった時、祖母はまず、魔女の家の壁際に咲いた小さな花を前にしゃがみ、愛おしそうにそっと触れた。
『自然の声を聞けるものはね、それほど多くはないんだよ。皆、草木や土にも宿る魂があるのだと夢には思わないから。きっと、メルはお花と話したいと思ったことがあったんじゃないかい?』
『うん……お友達になりたいと思ったの。お話しできる人がいなかったから』
『そうかい……。ならば、こっちへ来てごらん』
『はい』
メルは祖母の隣にしゃがみ込み、ちいさなタンポポの花をじっと見た。黄色く丸い花弁がどこか楽し気にふたつ並んでいる。
『手を』
『はい』
祖母のもう片方の手がすっと伸び、メルはそこに手を重ねる。
『目を閉じて』
『はい』
なにも感じない。最初はそう思った。
けれど……しばらくするとメルにも、祖母の手を介してなにかが伝わってきた。
リリ、リリリと……それはメルには、とても小さな、鈴のような音色に聞こえた。
かすかに、かすかに。まるで小さな子供が笑っているかのような、そんな音の揺らぎがずっと鳴っている。
『どうだい、メル』
祖母の言葉で、ハッと目を開いたメルは、興奮した。
『お婆ちゃん、聞こえたの! なんか、お花さんたち嬉しそうにしてた!』
『そうだろう。よく見ていてごらん』
祖母がメルの手を引いて立ち、森の方を向いて、少し祈る。
それだけで……。
『……わぁぁぁぁ!』
メルから見える一面の景色が、少しずつ彩られてゆく。
木々や地面から伸びる草花が開花し、まるでたくさんの花束をより集めたかのような、素晴らしい景色が目の前に現れた。
『皆、メルのことを歓迎してくれているのだよ。この森にようこそと』
『――うん!!』
メルは満面の笑顔で走っていくと、その中でも一際大きな大樹の幹に抱き着いた。
そこからは、祖母の手から伝わる温かい体温と同じように、自分を慈しんでくれる気持ちが伝わってくるような気がした。その時から、ずっと自然はメルを見守り、育ててくれているのだ――。
「そうか……我々が汲み取れないだけで、あらゆるものに意思があり、彼らもまた俺たちのことを見ているとはな」
「そうだ、ラルドリス様。こちらに戻られたお祝いをまだ、されていませんでしたよね?」
「ん? ああ……そうだったか?」
思い出話を黙って話を聞いてくれていたラルドリスの前でメルは立つと、草木に近付き祈りを捧げた。
どうか、この城の主となる彼に、祝福を授けてくれませんかと。
「……おおっ! 花が……開いてゆく。季節外れのものもあるのに」
少しの魔力をメルから受け取り、庭の草花が、生育を早送りするように茎をのばし、蕾を付け、そして鮮やかな花を咲かせてゆく。
「皆、小さかった頃からあなたを見ていたから……立派に育ってくれて、嬉しいみたいです」
「そうか……。ありがたい。覚えてくれていたんだな」
花で出来た額縁の中には、大輪の向日葵が花を咲かせる。
ラルドリスはそれに触れながらはにかむ。
「光を受けようと真っ直ぐに伸びるこの花を、俺は子供の頃よく見上げ、手を伸ばしていた。自分らしく、曲がらずに生きていきたい。そんな憧れが胸の中にずっとあったんだ」
そしてその種は鳥や獣に運ばれ、また別の土地で希望を咲かせる。
前へ進む……そんな気持ちがそこからは伝わって来るような気がする。
「ありがとう。お前たちの気持ち、確かに受け取ったよ」
ラルドリスが、その表面を撫でると、役目を終えたかのように向日葵は萎れ、種を地面に落としていった。
「……チチッチュ!」
「あっお前! ったく、丁度いいところに出てくるよな、いつも」
そこへいつの間に帰って来たチタが嬉々として、頬袋にそれらを詰め込んでゆく。
他にも小鳥たちが囀りながら地面を突き、途端に賑やかになった。
「思ったよりも、寂しくないものかもしれないな。この世界は」
ラルドリスはしばし目を閉じると、自然の音に耳を澄ます。
地面の種を集めていたメルも、そうしてみる。
(お婆ちゃん……私は、あなたに少しでも近づけていますか?)
心の中に浮かべた疑問に、答える声はもちろんないけれど……。
『今日も頑張ったね、メルや……』
きっと彼女なら、いつでもどこかで自分の努力を見ていてくれる気がする。
それを想えば、不思議と何事にも怯えず、立ち向かっていける。
「さ、チタも戻ってきたし……お茶にしましょう!」
「お――」
居室に戻ろうという時に、ラルドリスは目を見開いて立ち止まった。
なにかあるのだろうかとメルが首を傾げると、彼は唇の片方をあげた。
「いや……今の笑顔はよかったぞ。綺麗だった」
「……ど、どうも」
いきなりの讃辞に、つい照れが先に立ってしまうメルだったけれど。
「ありがとうございます……!」
満更でもない気持ちで、顔を上げた。きっとメルが今こんな風に笑えたのも、大切な人が与えてくれた色々な思い出のおかげなのだから。
例え血筋は繋がっていなくても、メルは彼女から多くのものを受け継いでいる。
それを誇れるように、これからも精一杯自分を信じて進みたい。
「ところで、ハーブティーというが、あんまり苦いのはよしてくれよ?」
「……ミルクでも入れましょうね」
ぺろっと舌を出したラルドリスにメルはやれやれと首を振り、一緒に部屋に戻りだす。
その肩で、もしゃもしゃとヒマワリの種を咀嚼するチタの丸い瞳には映っていた……。
木々の隙間から降り注ぐ茜色の陽に混じり、きらきらとした虹色の光の粒がふたりの胸の奥や、世界のいたるところで輝いているのを。
王都クリフェンに佇む王城にまでラルドリスを送り、しばらく滞在することになったメルは、王城の庭にて日課となった散歩を楽しんでいた。日が落ちたら帰ってくるようチタに言い含め、自然に放ってやるとメルもぼんやりと庭内を見て回る。
王城の庭は、庭師たちによって丁寧に管理され、あまり森では見ない植物も生育している。薬作りを手掛ける身としてはなかなか興味深いが、まさかこんな客分の身で勝手に庭を弄り回すわけにもいかず、見て回るだけに留める。
足元に咲く、小さなアザミたちの群れ……種からは良質な油が取れ、煎じれば胃腸薬になる。あちらにあるジギタリスは、心臓の病に有効だ。しかし、多量に服用すれば毒ともなり、扱いが難しい。
(どうしても、お婆ちゃんとのことを思い出しちゃうな)
「待たせたな。ようやく話が終わったよ」
「あ……ラルドリス様」
ややかがんでぼんやりと考えごとに浸るメルの後ろには、ラルドリスが佇んでいた。
シーベルが紹介してくれた臣下と顔合わせを行っていたのだ。彼は疲れたように肩をさすっていた。メルは膝を起こすと、彼に微笑みかける。
「大変ですね。後で元気の出るハーブティーでも淹れましょうか。チタを遊ばせてあげたいので、少しだけお待ちいただいてもよろしいですか?」
「ああ。悪いな……暇があれば、郊外の森にでも連れて行ってやりたいところなんだが」
「いえいえ。今は目的を果たすことを優先すべきなのは分かりますし」
気遣ってくれるラルドリスに遠慮しながら、メルは移動し、近くにあったベンチに腰掛けた。
「そういえば、向こうではどんな生活をしていたんだ?」
「そうですね。色々やる事はありましたよ……」
メルは向こうでの家事や仕事を思いつくまま上げてみせた。
朝起きて身支度を整え、軽く食事をしたら……菜園の手入れをする。近くの川に出向いて水汲みや掃除洗濯。薪作りや小屋の軽い修繕、それから森に出向いて食材を集めたり。毎日継続して魔法の修練をするのも大事だし、異変がないか周辺を散歩がてら巡回したり、街に出向いて薬などの取引。その他色々を順繰りにこなすだけでも目まぐるしく日々は過ぎてゆくのだ。
「ふう、聞いているだけでも疲れてきそうだ」
「意外と慣れるものですよ。それに……頑張ると必ず祖母が褒めてくれましたから、苦にはならなかったんです」
――メルがぼんやりと思い出すままに語り始めたのは、森に来て一年か二年程の時間が過ぎた頃のことだ。
あの頃は祖母はまだまだ元気で、よくメルの面倒を見てくれた。
貴族の家で育ち、何事も知らないメルに根気よく付き合い、一日一日生きるための知識を教えてくれた。
『メルや、魔女として生きるのならば、まずは植物の見た目と名前を覚えるところからだよ。毎日森を巡り、草花の特徴を頭にしっかりと焼き付けるんだ。わかるね?』
『うん! 私、お婆ちゃんみたいになりたい!』
元気よく答えるメルに優しく微笑みかけながら、祖母は手を引いて森を回る。
祖母は決してメルに仕事を無理強いしようとはせず、無理のない範囲で少しずつやることを覚えさせた。メルの方も、自分を拾ってくれた祖母に恩と愛情を感じていて、役に立とうとした気持ちもあったし……なにより、日々できることが一つ一つ増えていくのはそれはそれは楽しかった。そのおかげか、覚えはそれなりに早かったと思う。
そして、運がよいことに、メルにはわずかなりとも魔法の才能があった。
初めて魔法を教わることになった時、祖母はまず、魔女の家の壁際に咲いた小さな花を前にしゃがみ、愛おしそうにそっと触れた。
『自然の声を聞けるものはね、それほど多くはないんだよ。皆、草木や土にも宿る魂があるのだと夢には思わないから。きっと、メルはお花と話したいと思ったことがあったんじゃないかい?』
『うん……お友達になりたいと思ったの。お話しできる人がいなかったから』
『そうかい……。ならば、こっちへ来てごらん』
『はい』
メルは祖母の隣にしゃがみ込み、ちいさなタンポポの花をじっと見た。黄色く丸い花弁がどこか楽し気にふたつ並んでいる。
『手を』
『はい』
祖母のもう片方の手がすっと伸び、メルはそこに手を重ねる。
『目を閉じて』
『はい』
なにも感じない。最初はそう思った。
けれど……しばらくするとメルにも、祖母の手を介してなにかが伝わってきた。
リリ、リリリと……それはメルには、とても小さな、鈴のような音色に聞こえた。
かすかに、かすかに。まるで小さな子供が笑っているかのような、そんな音の揺らぎがずっと鳴っている。
『どうだい、メル』
祖母の言葉で、ハッと目を開いたメルは、興奮した。
『お婆ちゃん、聞こえたの! なんか、お花さんたち嬉しそうにしてた!』
『そうだろう。よく見ていてごらん』
祖母がメルの手を引いて立ち、森の方を向いて、少し祈る。
それだけで……。
『……わぁぁぁぁ!』
メルから見える一面の景色が、少しずつ彩られてゆく。
木々や地面から伸びる草花が開花し、まるでたくさんの花束をより集めたかのような、素晴らしい景色が目の前に現れた。
『皆、メルのことを歓迎してくれているのだよ。この森にようこそと』
『――うん!!』
メルは満面の笑顔で走っていくと、その中でも一際大きな大樹の幹に抱き着いた。
そこからは、祖母の手から伝わる温かい体温と同じように、自分を慈しんでくれる気持ちが伝わってくるような気がした。その時から、ずっと自然はメルを見守り、育ててくれているのだ――。
「そうか……我々が汲み取れないだけで、あらゆるものに意思があり、彼らもまた俺たちのことを見ているとはな」
「そうだ、ラルドリス様。こちらに戻られたお祝いをまだ、されていませんでしたよね?」
「ん? ああ……そうだったか?」
思い出話を黙って話を聞いてくれていたラルドリスの前でメルは立つと、草木に近付き祈りを捧げた。
どうか、この城の主となる彼に、祝福を授けてくれませんかと。
「……おおっ! 花が……開いてゆく。季節外れのものもあるのに」
少しの魔力をメルから受け取り、庭の草花が、生育を早送りするように茎をのばし、蕾を付け、そして鮮やかな花を咲かせてゆく。
「皆、小さかった頃からあなたを見ていたから……立派に育ってくれて、嬉しいみたいです」
「そうか……。ありがたい。覚えてくれていたんだな」
花で出来た額縁の中には、大輪の向日葵が花を咲かせる。
ラルドリスはそれに触れながらはにかむ。
「光を受けようと真っ直ぐに伸びるこの花を、俺は子供の頃よく見上げ、手を伸ばしていた。自分らしく、曲がらずに生きていきたい。そんな憧れが胸の中にずっとあったんだ」
そしてその種は鳥や獣に運ばれ、また別の土地で希望を咲かせる。
前へ進む……そんな気持ちがそこからは伝わって来るような気がする。
「ありがとう。お前たちの気持ち、確かに受け取ったよ」
ラルドリスが、その表面を撫でると、役目を終えたかのように向日葵は萎れ、種を地面に落としていった。
「……チチッチュ!」
「あっお前! ったく、丁度いいところに出てくるよな、いつも」
そこへいつの間に帰って来たチタが嬉々として、頬袋にそれらを詰め込んでゆく。
他にも小鳥たちが囀りながら地面を突き、途端に賑やかになった。
「思ったよりも、寂しくないものかもしれないな。この世界は」
ラルドリスはしばし目を閉じると、自然の音に耳を澄ます。
地面の種を集めていたメルも、そうしてみる。
(お婆ちゃん……私は、あなたに少しでも近づけていますか?)
心の中に浮かべた疑問に、答える声はもちろんないけれど……。
『今日も頑張ったね、メルや……』
きっと彼女なら、いつでもどこかで自分の努力を見ていてくれる気がする。
それを想えば、不思議と何事にも怯えず、立ち向かっていける。
「さ、チタも戻ってきたし……お茶にしましょう!」
「お――」
居室に戻ろうという時に、ラルドリスは目を見開いて立ち止まった。
なにかあるのだろうかとメルが首を傾げると、彼は唇の片方をあげた。
「いや……今の笑顔はよかったぞ。綺麗だった」
「……ど、どうも」
いきなりの讃辞に、つい照れが先に立ってしまうメルだったけれど。
「ありがとうございます……!」
満更でもない気持ちで、顔を上げた。きっとメルが今こんな風に笑えたのも、大切な人が与えてくれた色々な思い出のおかげなのだから。
例え血筋は繋がっていなくても、メルは彼女から多くのものを受け継いでいる。
それを誇れるように、これからも精一杯自分を信じて進みたい。
「ところで、ハーブティーというが、あんまり苦いのはよしてくれよ?」
「……ミルクでも入れましょうね」
ぺろっと舌を出したラルドリスにメルはやれやれと首を振り、一緒に部屋に戻りだす。
その肩で、もしゃもしゃとヒマワリの種を咀嚼するチタの丸い瞳には映っていた……。
木々の隙間から降り注ぐ茜色の陽に混じり、きらきらとした虹色の光の粒がふたりの胸の奥や、世界のいたるところで輝いているのを。
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