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ボロアパートの男の娘
出会いは突然に
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“ミンミンミンミンミン…”
蝉の声がそこら中から響く。
しかも日差しは強く、アスファルトの道に反熱して蒸し暑い…
「あちぃ…」
汗が頬に沿って流れ、ぽつりぽつりと下に落ちる。
ここ最近の日差しの暑さは異常だと言わざるを得ない。
いやだって、過去の時どうだったかを考えたらさ…
みんなこう言うじゃん?
あの時はこんな暑さじゃなかったって。
まぁ、一年も時間が空いてるから勘違いもあるかもしれないけど…
でも実際、マジでこんなに暑かったかと繋がってしまうレベルだ。
「……これも温暖化のせいかよ…」
ぶつけようの無い怒りを前にただため息しか吐けず…
俺は目的地に到着した。
「…今時あるんだな…」
到着した場所はアパート。
しかも昔のドラマでありそうなボロアパートだ。
木造の二階建てで、庭付きで、古びた感じがあるアパート。
何故こんな場所にいるのかと言われれもちろん理由がある。
何故なら、亡くなった祖父の遺産を俺が継ぐことになったからだ。
最初は全部金に変えるつもりだったらしいんだが…祖父の遺言で絶対に残せって書いてあったらしく…しかも相続先が俺…
周りも俺も正直戸惑ったし、どうしようかと悩んだ。
話を聞けば、今でも住んでいる人がいるとのこと…
そんな物件を俺に何故…と思ったが、俺の性格を知ってる爺様ならこうしてあたりまえともいえる。
ようは簡単に割り切るってのができないんだ…俺は…
親戚たちに任せればすぐに金に変えるってわかってたんだろう…
だから、俺に任せることでなんとか残させようとした…そういうふうに捉えてる。
そう言う意味じゃ、爺様の判断は大正解だ。
正直めんどくさいが、住んでいる人がいるなら無下に出て行けなんて言いたくは無い。
親戚たちの中には反発する人もいたけど、“じゃぁ、その人達に詫びのお金用意してね”と言ったら黙った次第だ。
…まったく…我が親戚ながら恥ずかしい…
んん……さて、とりあえず身内の愚痴はこれぐらいにしてだ…
「…部屋に入るか…」
とりあえず、部屋の中で涼もうと敷地内に踏み入れると…
“びしゃぁぁぁ!!”
「…」
突然、水をぶっかけられた…
「あっ…すっ、すみませんっ!?」
かけられた方を見れば、半袖短パンの綺麗な人がいた。
髪は短髪で黒、無駄のない体つきで、少し幼目な顔つきが特徴的な綺麗な人だった。
学生さんだろうか…
手に持ってるバケツと水を掬う用の容器からどうやら打ち水をしていたみたいだ。
「あ…いや、気にしないでください。偶然みたいなものなんで」
「いやでもっ…とにかく早く体を拭かないとっ…部屋からタオル持ってきますんでっ」
「あー…本当に気にしないでください。すぐそこの部屋が俺…私の部屋なんで」
「え…あそこは確か雅三さんの…」
「はい、祖父です」
「…てことは…」
「えと…変な感じですが……立花 洋介と言います」
「…間宮 蓮ですっ」
「よろしくです、間宮さん……えと…また改めてご挨拶はしますんで…ちょっと先に体を拭いて」
「あっそうでしッ…!?」
「あぁッおっ!?」
慌てた間宮さんがつまづけば、そのまま体制を崩し…
俺の方に倒れてきた。
“どさッ!…”
何とか、俺が下敷きになる形で庇うことに成功…
やれやれ…初めからまさかの…んっ?
「……」
「……」
互いの顔の距離が約0…
いや、言い過ぎだがそれなりの距離…
つまりキスをしてしまっていた…
いや、マジか…
「ぁ…ぅ…そ…そのぉ……///」
重なったまま動けずにいて、間宮さんは顔を真っ赤に…
そりゃキスをしてしまったんだから衝撃的だったのは仕方ないと思うが…
俺も信じられなかった。
キスしてしまったのは驚きなんだけど…
それ以上に…
偶然にも、間宮さんの…
がばうためとはいえ…偶然にも…
股間に触れてしまい…
“女性にはあるものがないもの”の感触が…
「ぇ…えと……?」
「…は…はぃ…///」
どうやら頭が混乱してるこっちの疑問が伝わったのか…小さく頷いて…
「…ぼく…ぉ…“男”ですっ…///」
そう告げた。
…まじかよ…
蝉の声がそこら中から響く。
しかも日差しは強く、アスファルトの道に反熱して蒸し暑い…
「あちぃ…」
汗が頬に沿って流れ、ぽつりぽつりと下に落ちる。
ここ最近の日差しの暑さは異常だと言わざるを得ない。
いやだって、過去の時どうだったかを考えたらさ…
みんなこう言うじゃん?
あの時はこんな暑さじゃなかったって。
まぁ、一年も時間が空いてるから勘違いもあるかもしれないけど…
でも実際、マジでこんなに暑かったかと繋がってしまうレベルだ。
「……これも温暖化のせいかよ…」
ぶつけようの無い怒りを前にただため息しか吐けず…
俺は目的地に到着した。
「…今時あるんだな…」
到着した場所はアパート。
しかも昔のドラマでありそうなボロアパートだ。
木造の二階建てで、庭付きで、古びた感じがあるアパート。
何故こんな場所にいるのかと言われれもちろん理由がある。
何故なら、亡くなった祖父の遺産を俺が継ぐことになったからだ。
最初は全部金に変えるつもりだったらしいんだが…祖父の遺言で絶対に残せって書いてあったらしく…しかも相続先が俺…
周りも俺も正直戸惑ったし、どうしようかと悩んだ。
話を聞けば、今でも住んでいる人がいるとのこと…
そんな物件を俺に何故…と思ったが、俺の性格を知ってる爺様ならこうしてあたりまえともいえる。
ようは簡単に割り切るってのができないんだ…俺は…
親戚たちに任せればすぐに金に変えるってわかってたんだろう…
だから、俺に任せることでなんとか残させようとした…そういうふうに捉えてる。
そう言う意味じゃ、爺様の判断は大正解だ。
正直めんどくさいが、住んでいる人がいるなら無下に出て行けなんて言いたくは無い。
親戚たちの中には反発する人もいたけど、“じゃぁ、その人達に詫びのお金用意してね”と言ったら黙った次第だ。
…まったく…我が親戚ながら恥ずかしい…
んん……さて、とりあえず身内の愚痴はこれぐらいにしてだ…
「…部屋に入るか…」
とりあえず、部屋の中で涼もうと敷地内に踏み入れると…
“びしゃぁぁぁ!!”
「…」
突然、水をぶっかけられた…
「あっ…すっ、すみませんっ!?」
かけられた方を見れば、半袖短パンの綺麗な人がいた。
髪は短髪で黒、無駄のない体つきで、少し幼目な顔つきが特徴的な綺麗な人だった。
学生さんだろうか…
手に持ってるバケツと水を掬う用の容器からどうやら打ち水をしていたみたいだ。
「あ…いや、気にしないでください。偶然みたいなものなんで」
「いやでもっ…とにかく早く体を拭かないとっ…部屋からタオル持ってきますんでっ」
「あー…本当に気にしないでください。すぐそこの部屋が俺…私の部屋なんで」
「え…あそこは確か雅三さんの…」
「はい、祖父です」
「…てことは…」
「えと…変な感じですが……立花 洋介と言います」
「…間宮 蓮ですっ」
「よろしくです、間宮さん……えと…また改めてご挨拶はしますんで…ちょっと先に体を拭いて」
「あっそうでしッ…!?」
「あぁッおっ!?」
慌てた間宮さんがつまづけば、そのまま体制を崩し…
俺の方に倒れてきた。
“どさッ!…”
何とか、俺が下敷きになる形で庇うことに成功…
やれやれ…初めからまさかの…んっ?
「……」
「……」
互いの顔の距離が約0…
いや、言い過ぎだがそれなりの距離…
つまりキスをしてしまっていた…
いや、マジか…
「ぁ…ぅ…そ…そのぉ……///」
重なったまま動けずにいて、間宮さんは顔を真っ赤に…
そりゃキスをしてしまったんだから衝撃的だったのは仕方ないと思うが…
俺も信じられなかった。
キスしてしまったのは驚きなんだけど…
それ以上に…
偶然にも、間宮さんの…
がばうためとはいえ…偶然にも…
股間に触れてしまい…
“女性にはあるものがないもの”の感触が…
「ぇ…えと……?」
「…は…はぃ…///」
どうやら頭が混乱してるこっちの疑問が伝わったのか…小さく頷いて…
「…ぼく…ぉ…“男”ですっ…///」
そう告げた。
…まじかよ…
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