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光亡き獣と元同僚の女騎士団長

一難去ってまた一難?、おじさん関係ないよね?

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“ドドドドドドドドドッ…!”


集団でこちらに向かってくる。


ん~…規則正しく、隊列を守ったまま走ってるねぇ…





てことは、そこら辺の雑兵ではないね。


考えられるとしたら…どっかの騎士団か?


鎧着てるし、そんな感じだし。


「…な…何でしょうっ…あの人達…?」


と不安げに聞いてくるミーアちゃん。


そこまで不安にならなくても…って、おじさん思っちゃうけど…それも仕方ないか…


そもそも、まだ着任して日が浅いし、あんなの見た事もないだろうからね。


「大丈夫大丈夫、敵じゃないから。多分」


「多分って言いましたよね…今…」


いやだってさぁ、おじさんも本当の所は全くわかんないわけなんでね。


ただ敵意が感じられないから、争うつもりではない…とは思うんだけど。


ただ単に、この村を目指して走ってきてるって感じだし。


「……一体どちら様なんだろうねぇ」


「…これまで見かけた事ない人たち…なんですか?」


「んー……どうかなぁ…」


「ど…どうかなぁって…」


「いやぁ、おじさんここの門番になって長いからさぁ~。ここにくる前の事はもうあんまり覚えてないのよ」


「…は…はぁ…?」


何を言ってるんだって表情だけど、まさにその通りだからねぇ。


覚えてないっていうよりかは、もう昔のことは忘れたって言った方が正しいんだけど。


「まぁ、少なくとも…おじさんがここに来てからは見たことは一度もない人達なのは間違い無いんだけどね」


「……なら、盗賊…とかですか…?」


「可能性は0じゃないけど、低いかなぁ……さっきも言ったけど敵意が感じられないし…多分どっかの騎士団だと思うんだけど…どこだろうね?」


「…そのどこかは重要なんじゃ…」


えぇ、全くもってその通りですよ。


場合によっては侵略ですからね。


「とりあえず、先方の出方を伺ってみましょうや」


「…そんな呑気な…」


「焦らない焦らない。第一、こんなところ襲ったって何にもならないでしょ?」


周りに資源になりそうな場所はあれど、此処をわざわざ襲う理由おじさんは思いつかないしね。


なんせ、周りは“手がつけられないような場所“ばかりなんだし。


「……そりゃぁ…そうかもですけど…」


「まぁまぁ…怖い気持ちはわからなくないですけど、一旦は落ち着いて…ね?」


「…は…はい…」


慌てず騒がず驚かず。


これはどんな時も重要な事ですよぉ。


全て、貴重な判断力を鈍らせる要因ですからねっ。


…ま、おじさん逆に極めすぎちゃって、もっと緊張感を持てって言われがちなんですけどね?


“ザザっ…”


「…おいでなすったね」


すこ押し離れた位置に停止した一行。


どうやら、こちらからの応答を待っているようだなぁ。


ということは、お客様ってとこかね?


「…ミーアちゃんは、ここにいてね。おじさん行ってくるから」


「え…で…でも」


「いいからいいからっ、こういう時はおじさんに任せなさいって」


と安心させるように言ってみたり。


そもそも、経験が浅い彼女にこんなめんどくさそうな案件を押し付けて休憩なんてしてたら…皆からどんな目に合わせられるか…


なんだかんだ、ミーアちゃんアイドル的な存在だからねぇ。


…おじさんじゃ、太刀打ちできないってね。





…それにまぁ、“もしも”の可能性がないわけじゃないし…


あと、今後こういったことがあるかもしれないから、経験を積ませるって意味でも見ていてもらうのが1番だよ。


「……とは言うものの……はぁ…さてさて、何が出てくるのやら」


近づいてよく見てみると、こりゃまたすごい。


白銀の鎧かぁ…


しかも、量産品っぽくないね。


全員が…いや、一部を除いて皆精巧な作りの同じ鎧を着てるね。


…逆に言えば、一部違うのはリーダーって事になるのかな?


…やっぱり、どっかの国の騎士団御一行様…なんだろうかね。


しかし、またなんでこんな田舎の村に来たのよ?


「……貴殿は…ここの門番か?」


と、考えているうちにリーダーらしき人が馬から降りて近づいてきた。


「やぁ、どうもどうもっ」


とりあえず、フランクに話しかけてみる。


「…」


おや、お気に召さないかね?


いや、普通そうかっ。


そうだったわ。


いやぁ、田舎暮らし長かったもんでそういうところすっかり忘れてたわ。


「あっ、口調に関してもすみませんねぇ。なにぶんど田舎の任務についてるもんでして」


「…構わない。そんな事でめくじらを立てるほど器が小さいつもりはないのでな」


…ふむ…感情任せに動く人物って感じではないか…





…はぁ…そうなると厄介だねぇ…


……それなりの“熟練者”って意味にしかならないんだし。


「…それはありがたい。こちらとしては、別に馬鹿にしてるとかそんなつもりは全くないんですが…なにぶん反感を買う始末で」


「…貴殿の話し方の問題であろう」


おう、痛いところをついてくるなぁ…


「おっしゃる通り…ですが、どうにも使い分けるってのができなくてですねぇ…田舎者の厄介な悩みですわ……」


「…」


「…あっ、失礼しました。変にムダ話に付き合わせてしまいましたね。申し訳ない……で、早速本題なんですがね……何用でこの村に?」


「……貴殿は聞いておらぬのか?」


ん?


「…そう言った連絡は何も…………しばしおまちを……ミーアちゃん、この方々について何か連絡聞いてるー?」


と離れた場所で待っているミーアちゃんに声をかけてみる。


不安げにしながらも、フルフルと首を横に振るミーアちゃん。


…ふむ…おじさんが忘れてるだけ…って心配したけど、どうやらミーアちゃんも知らないってことは…本当に連絡が来てないみたいだねぇ。


「…どうやら、連絡はなかったようですね」


「…何もかね?。こちらからはすでに連絡を入れたと話を聞いていたのだが…」


…おや、連絡済み?





…ふむ…いくら隊長でも、この感じの相手に関する情報を忘れるってのはありえないと思うんだけどねぇ…


「…王都から遣いがやって来たはず…」


「王都から……流石に全員ってわけじゃありませんが…少なくとも、そんな感じの人はここ最近見かけませんでしたねぇ……もしや魔法や使い魔などの類での連絡でしょうか?」


それなら門を通らないから直通で隊長に連絡がいっててもおかしくはないかもねぇ…


「いや、人を送ったと聞いている…」


「……ふむ…でしたら……あまりこうは言いたくはありませんが…来る途中で命を落とされた可能性もありますね…」


王都からここまでの道は整備されているようでされていない。


運が悪ければ、凶悪なモンスターと出くわして…


なんて事もあり得る。


「…そちらの隊長へは、きちんと話を済ませたと聞いていたが…」


…声色からして嘘は言ってなさそうだ。


それに、困惑もしてるご様子…


なら、今考えたばかりの出まかせ…ってわけでもなさそうだけど…


「…失礼ですが、あなた方の事についてお伺いしても?。見た感じ、騎士団御一行様だとは思っているのですが…なにぶん世間知らずなもので」


「…そ…そうなのか?……んんっ……貴殿のいう通り、私たちは騎士団で間違いない。“白銀の剣”という名に聞き覚えは無いか?」


白銀の剣…白銀の剣…





「…あー…申し訳ない。なにぶん田舎者でしてね…」


「……そ…そうか…」


…あら、落ち込んでいらっしゃる…?


いやいや、たかが門番1人に知られてない程度で


まさか…ねぇ?





まぁ、いいか。


今はそんなことより重要なことあるわけだし。


とりあえず、今この状況で最善策といえば…そうだねぇ…


「……ちなみに、今回はどうしてこちらに?」


「…」





あららら…黙っちまいましたね…


てことは、話せない内容ってことかな?





…厄介だなぁ…


「……まぁ、言えない場合もありますよねぇ…」


「…すまない」


「お気になさらず………ひとまず、ここでお待ちいただけますかね?。騎士団の皆さんが危険人物とは思いませんが……素性が怪しい方を村に入れるのは」


「…貴様、我らが“白銀の剣“が怪しいと言うか!」


「ッ、やめよっ!」


おじさんが怪しい者呼ばわりしたせいか、メンバーの内の1人が抗議の声を上げるが、リーーダーが制した。


あちゃぁー…


目の前の人が寛容だったからきい抜いちゃってましたわ…


「しかしっ…!」


「私の声が聞こえなかったか?。彼は彼の仕事をしているまでにすぎない。それを邪魔するつもりか?」


…まぁ、騎士団といえどどこの所属かもわからなければ、本当に騎士団なのかすら怪しい。


なら、こっちからしてみたら怪しい連中となるわけで…


まぁ、簡単には“はい、いらっしゃい“とは入れられないよねぇ。


「…そのような事はっ…しかし我らはっ」


「気持ちは理解できる。しかし、それとこれとは別だ。正式な連絡が伝わっていない以上、私たちが素性の知れない者である事に変わりはない…それに、彼は怪しいとは口にしたが、私たちを貶したわけではないだろう?」


「…っ」


おぉ~。


リーダーさんは冷静だねぇ。


こちらの思いを理解してくれてるようで何よりだ。


それに“無理矢理を突き通した先に待ってる事“について、よくご理解なされてる。


「……申し訳ございませんっ…」


「私に言ってどうする?」


「っ…」


…あー…これおじさんに言われちゃう?


「…すまないっ…私があさはかだったっ…」


…あー…うん…


悔しさと恥ずかしさが入り混じってるねぇ…


上から目線的なとこがその証拠だわ。


いやぁ若いねぇ…


…そりゃ、どこぞのわからん田舎村の門番に頭を下げるなんて、屈辱だろうね。


それが貴族様だったりしたら尚更…


「…すまない、この通りだ」


「…っ!?」


…おいおい、律儀すぎやしませんか…


リーダーさんまで頭下げるって…まぁ…


ほら、お隣の人めちゃくちゃ驚いてるし…





…んー……めんどくさいなぁ…もぉ…


「…お気になさらず。田舎者な私の言い方にも問題があったかと思いますんで。この話はここで終わりということにしていただけますと…おじさんとしてもありがたい次第なんですが…」


変な揉め事は勘弁したいんで…


そのために田舎に来たようなもんですし。


「…しかし」


「いやほんとっ、気にしないでくださいなっ。それより、話を前に進めましょうよっ」


「……あぁ、貴殿がそう言ってくれるのなら…」


と、渋々だが了承してもらえたよ…


良かったぁ~。


おじさん堅苦しいの超苦手なんだから。


「…まぁ、進めると言っても私どもでは判断しかねるので…私たちの隊長に判断を仰ぐ事しか出来ないんですが…何か、身分を証明出来るものをお持ちでしょうか?」


「うむ……それならこれを」


と差し出してきたのは手のひらに収まる白銀のメダル。


中央には騎士らしき人物が剣を構えている姿が彫られている。


「私達が白金の剣という騎士団である事を証明する物だ」


「なるほど…騎士団自体の証明品ですか…これなら問題なさそうですね」


もちろん、これがあるから村に入れても大丈夫って意味じゃない。


それで話が済むなら最初から提出してもらえればいいだけだし…


そもそも、これ…どういう意味を持っているかなんておじさん知らないし。


大きな場所なら、大抵なんとかできるもんなんでしょうけど…


この村じゃ、あんまり価値がない。


簡単に例えるなら、金貨が山ほどあったとしてもその価値がわからないなら石ころ同然のようなもんだってね。


ただ、情報をきちんと持っているなら話は別。


おそらく、隊長なら王都にも出かけるし、このメダルの意味するところも理解しているだろうし…


証明としちゃ十分かね。


「よしミーアちゃん。これを隊長に届けてもらえるかい?」


「え…はいっ!」


ミーアちゃんがこちらに駆け寄ってくると、丁重に受け取るとピューっとすごい勢いで駆け出す。


相変わらず、獣人族の速さはすごいねぇ。


まぁ、おじさんはあまり動きたくないからありがたいんだけど。


「…彼女は…獣人族?」


「ん…えぇ、最近配属されたばかりな子でして。元気でいい子ですよ」


元気すぎるとこがあるのが玉に瑕ですが。


「…こちらの村では、普通に受け入れられているんだな」


と意外そうに語るリーダーさん。


…なるほど…


「…あー…まぁ、この村の人たちは良くも悪くもおおらかですからねぇ…」


昔、王都ではあからさまな差別とか普通にあったなぁ。


今じゃ、王様があれこれやって押さえ込んだらしいけど…


…裏でまだ根強く染み付いてる部分はありそうだしなぁ。


…この様子だと、まだ拭いきれてない部分もあるんだろうねぇ。


驚かれても仕方がないか…


「…良い村だな」


「そう言っていただけるとありがたい。あと、彼女は本当に足が速いですから、直ぐに隊長の元について確認が取れるでしょう。そう時間はかからないかと思いますんで、しばらくお待ちを」


「あぁ、分かった」


ふぅ…


これでちょっとは一安心かねぇ…


さっきの若い子みたいに、プライドが高い人も多いからねぇ騎士団は…


話が通る人で本当に良かったよ。


最悪、争い沙汰…になるかもだし…


…やっぱ言葉遣いとか勉強した方がいいかねぇ…


いやでもめんどくさいなぁ…


「…」


「…」


「…」





「…あの…どうかなさいました?」


ミーアちゃんが走り去ったあと、ずーっとこちらを見続けてくるリーダーさん。


…あの…おじさんの顔に何かついてます?


「え……いやそのっ…ひと段落ついたところだし……何もないのかと…」


「えっ…?」


何って…何が?


「…えぇと…おっしゃってる意味がよく…」


「…えっ……気がつかれてない…?」


…はい?


「…いや…まさか……しかし、アーノルドなら…」


「一体どうしたんで………って、あれ…おじさんの名前をご存知で?」


さっき何処かで名乗りましたっけ?


「……まさか、本当に気がついていなかった…いや分かってなかったというのか………いやそ無理もないのか…長い期間、顔を合わせることはなかった………だが、少しぐらい覚えておいてくれても…」


「…は…はぁ…?」


何やらぶつぶつ言ってるようだけど…


えっ、おじさん何かしたの?


「…すみませんが……おじさん…物覚えが悪い方でしてぇ……」


「…はぁ……そうだな…お前は昔からそうだったな…」


…えっ?


昔…?


てことは、おじさんと知り合いの人?


…騎士団のリーダーさんに知り合いとか…いたっけなぁ…?


「…」


そうこう考えているうちにゆっくり兜をとった。


そこに現れたのは金色の長い髪、整った顔立ちに青い瞳が特徴的な女性がいた。


「…ひ…久しぶりだなっ…アーノルドっ…///」


「……」


「急に王都では見かける事がなくなった時は……その…なんだ……お前の事だ、どこぞでのんびりと暮らしているとは思って…あっ…焦ってなどはいなかったが……少し動揺したぐらいでっ………いやそれにしてもまさか、ここで門番の任に当たっているとは驚いたぞっ、一体どういう流れで」


「…えぇと…」


「ん……いやっ、すまない。いきなりだったな……申し訳ない、どうやら少しばかり…興奮してしまったようで………こちらとしても、まさかこんなところで出会う事があるとは思っていなかったから……驚いてしまってだな…」


「…いやその…何と言いますか…」


「そ…そのっ、黙っているつもりは全くなかったんだぞ?。ただ…タイミングというか……兜を取るタイミングが…掴めなくて……それにその…流石に声だけでも気がつくのではないかと…思ったり…してだな…///」


「…」


「ん……どうかしたのか?。複雑そうな顔をして…」


「いやその…大変申し訳ないんですがぁ……」


「なんだ?」


「……どちら様でしょうか…?」


「…」


「…」











「…」


“シュッ…!!!”


「…あっ」


予備動作など一切見せず放たれ得る無言の一撃。


いやぁ…まさかこの速度で放てるなんて…


相当な達人だなぁ…この人…





…あっ、おじさん…死んだ?。

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