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第三章
01.変身薬
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マルティア国に王子が向かった後の話です。
リーン君が本格稼働です。
『登場人物』の中に地図がありますので、各国の位置関係はそちらもあわせてご覧下さい。
-*-*-*-*-*-
大規模な噴火が起こるというマルティア国に王子とゲルボルグ、それから竜騎士様数名が共に向かった。
そして私は王宮に残った。
十日あまり後にマルティア国の火山が噴火し、同時に洪水も起こり、マルティア国は壊滅状態だそうだ。
王子はマルティア国の人々を竜の国の南に逃した。
こうなってもマルティア国に留まりたいという人々はかなりいたらしいが、王子の一言で皆国を離れることを決意したと、遠く竜の国の王宮にも伝わってきた。
『マルティア国の者は皆、死ぬる運命にあった。まだ災いは収まってはいない。更に恐るべきことが起こる。妃は涙して、せめて罪なき者は許して欲しいと訴えると、水竜はその心根に感じ入り、それを聞き入れた。お前達が生きるが、我が妃の願いである』
一体何をどうすればそういう話になるのか?
王子と私が水竜を助けた話は、詳細な場所とか万能薬のことは秘密にして、ほぼそのまま陛下に伝えたのだがいつの間にかかなりいい話風になって民間に伝わっている。
この国は竜に守られているので、竜に対する信仰は厚い。
そして本当なら竜に守られた火山の国マルティアも竜への信仰は厚いのだ。
マルティアは温暖な割に雨も良く降り、実り豊かな土地だが、それは水竜のおかげらしい。
自らを傷付けられても、マルティアの人々を救う道を残した水竜に対して人々は本来の崇拝の念を取り戻した。
マルティアの人々は王子に従い、竜の国を目指し、そしてマルティアの人々を迎える我が国も彼らを温かく受け入れているそうだ。
「助けて欲しいって、言ってみただけなんですよ。王子は活躍しましたけど、私、あまり役に立ってませんよ」
そうこぼすと、アルステア国の王子リーン君は言った。
リーン君はまだ七歳なんだが、驚く程大人びた子だ。小さくても彼は魔法使いらしい。
リーン君はお父上のアルステア国王陛下ご一行がお帰りになっても、この国に残って今は離宮で一緒に生活している。
「姫様、神に取引を持ちかけるというのが、そもそもすごいことなんです」
それにかなり物知りだ。
「そうですか」
「そうです。神の怒りに触れれば、人間などひとたまりもありません。それに竜は善悪を見抜くという特別な生き物です。偉大な魔法使いでも、周到な用意がなければ神々と取引はしませんよ。それなのに、姫様はすごいです」
とリーン君は尊敬の眼差しを私に寄せた。
「リーン君に褒められましたよ」
嬉しくてそう言ったが、リーン君はしかめ面をして首を大きく横に振る。
リーン君は黒髪青目で七歳、王子は青髪金目で二十六歳。
従兄弟なのだが髪の色も目の色も年齢も違う二人は、普段はあまり似てない。だが、こういう表情をする時はちょっと似てる。
「いいえ、褒めてません。僕、姫様のあまりの無謀に呆れました」
「えっ、そうなんですか?」
「もう二度としないで下さい。今回はたまたま上手く行きましたが、いつもそうだと限りません。魔法使いの間では神と取引をして、死ぬより辛い目に遭った話が沢山あります。王子が姫様を自分と一緒の時以外は絶対に水竜に会わせてはいけないというのも、そういう理由からです」
「それにしてもエルシー様がいないとマルティアは精霊の怒りを買って滅亡してたわ。運が良かったわね」
とジェローム様がしみじみ言ったのは驚いた。
「えっ、王子ああ見えて割と親切ですよね。一人でも竜さんのことは助けただろうし、マルティアの人のことも助けたんじゃないですか?現にマルティアを救うために今南部にいますし」
と私は思わず聞く。
ジェローム様はいつになく真剣な表情で否定した。
「割と親切な性格ではあるけど、王子はこの竜の国に対し責任のある身だからね。リーン様の言うように危険を冒してまでマルティアのために水竜と取引をしたとは思えないわ。あくまでもエルシー様が望んだからよ」
あの後、水竜の洞窟には、竜騎士様達がご飯をお供えしに通っている。
傷の具合は少しずつ良くなっているそうだが、王子の厳命で私は水竜に会いに行かせてもらえない。
水竜はこの前あげたクッキーが気に入ったらしく、また食べたいとリクエストされたので、ジェローム様とリーン君と三人で離宮の厨房でクッキーを作っている最中だ。
三人でクッキーが焼き上がるのを待っている。
私はジェローム様に言った。
「竜ってクッキー、食べるんですね」
「雑食だから基本的に何でも食べるけど、お菓子類ってあんまり上げたことないわ。エルシー様、良く水竜にジンジャークッキー上げようと思ったわね」
「えっ、何となく?」
「ところでリーン君はどうしてグレン様のこと、王子って呼ぶんですか?リーン君も王子様ですよね」
「皆が王子と呼ぶのでうつりました」
「そうですね。皆王子呼んでますよね」
本来、王子のことは、王太子殿下とお呼びするべきなんだが、王子に王太子殿下感はない。
「エルシー様、リーン様もそろそろ焼き上がるから、釜から離れなさい。危ないわ」
「はい、ジェローム様。姫様、こちらに」
とリーン君は私を釜から離す。
「はい。あれ?リーン君、私のことは、姫様呼んでますよね」
皆、私のことは名前呼びか妃殿下と呼んでいるが、リーン君は何故か姫様と呼ぶ。
「それはチャールズ国王陛下が、そう呼ばれるので」
「確かにあの方はエルシー姫呼びですよね」
いつの間にかリーン君はチャールズ陛下と仲良しになったみたいだ。
「はあ」
王子がマルティア国に向かい、既に三週間。
こんなに長い間、王子と離れ離れになったことはない。
ついつい、気分が暗くなってしまう私にジェローム様が「竜のところ、行きましょうか」と散歩に誘って下さる。
リーン君とジェローム様と三人で竜舎に行き、竜を撫でるとちょっと元気が出てきた。
「あ、リーン様、これ、あげるわ」
ジェローム様が落ちていた何かを拾い、それをリーン君に渡す。
雑草みたいに見えるが……。
「はい?ありがとうございます、あっ!」
受け取ったリーン君は怪訝そうな表情から一転、とっても嬉しそうな声を上げた。
「何ですか?」
と私はジェローム様に聞く。
「竜の髭よ。自然と生え替わるものなの」
リーン君は竜の髭を貰って大興奮している。
「すごく貴重なものなんです。アルステアでは値が付けられない程高価です。それを丸ごと一本だなんて……」
と感動しきりだ。
「聞いてるだろうけど、国外に持ち出すのは禁止ね。重罪だからそれは守ってね」
ジェローム様がにこやかだがハッキリとそう釘を刺す。
「はい。分かっております」
とリーン君も頷く。
「どうして国外に出してはいけないんですか?」
と私は二人に聞いた。
リーン君が言った。
「そもそも姫様、竜という生き物について何処までご存じでしょうか」
「えーと、改めて聞かれると困ったなという程度しか知りません」
「竜は幻獣。半精霊半獣と呼ばれています」
「精霊ですか」
「はい。この世を構成するエレメンツ、魔素の一つの完全なる塊が、竜です。ですが、それ故に竜体を使った薬はめざましい効果がある薬を作ることが出来るのです。例えば、竜の髭は変身薬の材料なんですが、偉大な魔法使いの手に掛かると竜に変身出来る薬まで作ってしまえます」
「すごい。竜に変身ですか?」
「はい。そうした薬を悪用されないように、竜の国では竜の体を材料とするものは基本的に外国に持ち出すのを禁止しているんです。この国の中で作るのは許されるので、この国には薬師が多いんですよ」
「リーン君は詳しいですね。アルステアにも竜はいるんですか?」
リーン君は首を左右に振る。
「アルステアにもいるとは聞いていますが、僕は見たことがありません。人の側で寄り添って竜が暮らす国は、世界でもここだけだと思います」
「あの、リーン君はその竜に変身出来る薬は作れるんですか?」
そう尋ねるとリーン君は少し難しい顔をした。
「僕の腕前ではまだ無理です。材料も足りませんし、初歩の変身薬しか作れないと思います。でも何か薬が出来たらお見せしますよ」
「楽しみにしてます!」
リーン君が本格稼働です。
『登場人物』の中に地図がありますので、各国の位置関係はそちらもあわせてご覧下さい。
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大規模な噴火が起こるというマルティア国に王子とゲルボルグ、それから竜騎士様数名が共に向かった。
そして私は王宮に残った。
十日あまり後にマルティア国の火山が噴火し、同時に洪水も起こり、マルティア国は壊滅状態だそうだ。
王子はマルティア国の人々を竜の国の南に逃した。
こうなってもマルティア国に留まりたいという人々はかなりいたらしいが、王子の一言で皆国を離れることを決意したと、遠く竜の国の王宮にも伝わってきた。
『マルティア国の者は皆、死ぬる運命にあった。まだ災いは収まってはいない。更に恐るべきことが起こる。妃は涙して、せめて罪なき者は許して欲しいと訴えると、水竜はその心根に感じ入り、それを聞き入れた。お前達が生きるが、我が妃の願いである』
一体何をどうすればそういう話になるのか?
王子と私が水竜を助けた話は、詳細な場所とか万能薬のことは秘密にして、ほぼそのまま陛下に伝えたのだがいつの間にかかなりいい話風になって民間に伝わっている。
この国は竜に守られているので、竜に対する信仰は厚い。
そして本当なら竜に守られた火山の国マルティアも竜への信仰は厚いのだ。
マルティアは温暖な割に雨も良く降り、実り豊かな土地だが、それは水竜のおかげらしい。
自らを傷付けられても、マルティアの人々を救う道を残した水竜に対して人々は本来の崇拝の念を取り戻した。
マルティアの人々は王子に従い、竜の国を目指し、そしてマルティアの人々を迎える我が国も彼らを温かく受け入れているそうだ。
「助けて欲しいって、言ってみただけなんですよ。王子は活躍しましたけど、私、あまり役に立ってませんよ」
そうこぼすと、アルステア国の王子リーン君は言った。
リーン君はまだ七歳なんだが、驚く程大人びた子だ。小さくても彼は魔法使いらしい。
リーン君はお父上のアルステア国王陛下ご一行がお帰りになっても、この国に残って今は離宮で一緒に生活している。
「姫様、神に取引を持ちかけるというのが、そもそもすごいことなんです」
それにかなり物知りだ。
「そうですか」
「そうです。神の怒りに触れれば、人間などひとたまりもありません。それに竜は善悪を見抜くという特別な生き物です。偉大な魔法使いでも、周到な用意がなければ神々と取引はしませんよ。それなのに、姫様はすごいです」
とリーン君は尊敬の眼差しを私に寄せた。
「リーン君に褒められましたよ」
嬉しくてそう言ったが、リーン君はしかめ面をして首を大きく横に振る。
リーン君は黒髪青目で七歳、王子は青髪金目で二十六歳。
従兄弟なのだが髪の色も目の色も年齢も違う二人は、普段はあまり似てない。だが、こういう表情をする時はちょっと似てる。
「いいえ、褒めてません。僕、姫様のあまりの無謀に呆れました」
「えっ、そうなんですか?」
「もう二度としないで下さい。今回はたまたま上手く行きましたが、いつもそうだと限りません。魔法使いの間では神と取引をして、死ぬより辛い目に遭った話が沢山あります。王子が姫様を自分と一緒の時以外は絶対に水竜に会わせてはいけないというのも、そういう理由からです」
「それにしてもエルシー様がいないとマルティアは精霊の怒りを買って滅亡してたわ。運が良かったわね」
とジェローム様がしみじみ言ったのは驚いた。
「えっ、王子ああ見えて割と親切ですよね。一人でも竜さんのことは助けただろうし、マルティアの人のことも助けたんじゃないですか?現にマルティアを救うために今南部にいますし」
と私は思わず聞く。
ジェローム様はいつになく真剣な表情で否定した。
「割と親切な性格ではあるけど、王子はこの竜の国に対し責任のある身だからね。リーン様の言うように危険を冒してまでマルティアのために水竜と取引をしたとは思えないわ。あくまでもエルシー様が望んだからよ」
あの後、水竜の洞窟には、竜騎士様達がご飯をお供えしに通っている。
傷の具合は少しずつ良くなっているそうだが、王子の厳命で私は水竜に会いに行かせてもらえない。
水竜はこの前あげたクッキーが気に入ったらしく、また食べたいとリクエストされたので、ジェローム様とリーン君と三人で離宮の厨房でクッキーを作っている最中だ。
三人でクッキーが焼き上がるのを待っている。
私はジェローム様に言った。
「竜ってクッキー、食べるんですね」
「雑食だから基本的に何でも食べるけど、お菓子類ってあんまり上げたことないわ。エルシー様、良く水竜にジンジャークッキー上げようと思ったわね」
「えっ、何となく?」
「ところでリーン君はどうしてグレン様のこと、王子って呼ぶんですか?リーン君も王子様ですよね」
「皆が王子と呼ぶのでうつりました」
「そうですね。皆王子呼んでますよね」
本来、王子のことは、王太子殿下とお呼びするべきなんだが、王子に王太子殿下感はない。
「エルシー様、リーン様もそろそろ焼き上がるから、釜から離れなさい。危ないわ」
「はい、ジェローム様。姫様、こちらに」
とリーン君は私を釜から離す。
「はい。あれ?リーン君、私のことは、姫様呼んでますよね」
皆、私のことは名前呼びか妃殿下と呼んでいるが、リーン君は何故か姫様と呼ぶ。
「それはチャールズ国王陛下が、そう呼ばれるので」
「確かにあの方はエルシー姫呼びですよね」
いつの間にかリーン君はチャールズ陛下と仲良しになったみたいだ。
「はあ」
王子がマルティア国に向かい、既に三週間。
こんなに長い間、王子と離れ離れになったことはない。
ついつい、気分が暗くなってしまう私にジェローム様が「竜のところ、行きましょうか」と散歩に誘って下さる。
リーン君とジェローム様と三人で竜舎に行き、竜を撫でるとちょっと元気が出てきた。
「あ、リーン様、これ、あげるわ」
ジェローム様が落ちていた何かを拾い、それをリーン君に渡す。
雑草みたいに見えるが……。
「はい?ありがとうございます、あっ!」
受け取ったリーン君は怪訝そうな表情から一転、とっても嬉しそうな声を上げた。
「何ですか?」
と私はジェローム様に聞く。
「竜の髭よ。自然と生え替わるものなの」
リーン君は竜の髭を貰って大興奮している。
「すごく貴重なものなんです。アルステアでは値が付けられない程高価です。それを丸ごと一本だなんて……」
と感動しきりだ。
「聞いてるだろうけど、国外に持ち出すのは禁止ね。重罪だからそれは守ってね」
ジェローム様がにこやかだがハッキリとそう釘を刺す。
「はい。分かっております」
とリーン君も頷く。
「どうして国外に出してはいけないんですか?」
と私は二人に聞いた。
リーン君が言った。
「そもそも姫様、竜という生き物について何処までご存じでしょうか」
「えーと、改めて聞かれると困ったなという程度しか知りません」
「竜は幻獣。半精霊半獣と呼ばれています」
「精霊ですか」
「はい。この世を構成するエレメンツ、魔素の一つの完全なる塊が、竜です。ですが、それ故に竜体を使った薬はめざましい効果がある薬を作ることが出来るのです。例えば、竜の髭は変身薬の材料なんですが、偉大な魔法使いの手に掛かると竜に変身出来る薬まで作ってしまえます」
「すごい。竜に変身ですか?」
「はい。そうした薬を悪用されないように、竜の国では竜の体を材料とするものは基本的に外国に持ち出すのを禁止しているんです。この国の中で作るのは許されるので、この国には薬師が多いんですよ」
「リーン君は詳しいですね。アルステアにも竜はいるんですか?」
リーン君は首を左右に振る。
「アルステアにもいるとは聞いていますが、僕は見たことがありません。人の側で寄り添って竜が暮らす国は、世界でもここだけだと思います」
「あの、リーン君はその竜に変身出来る薬は作れるんですか?」
そう尋ねるとリーン君は少し難しい顔をした。
「僕の腕前ではまだ無理です。材料も足りませんし、初歩の変身薬しか作れないと思います。でも何か薬が出来たらお見せしますよ」
「楽しみにしてます!」
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