竜騎士王子のお嫁さん!

林優子

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69.野外プレイ

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「思った通りだな」
 と王子は私を見つめ唐突に言った。
「えっ?」
「月明かりの下だと、お前の白い肌がことのほか美しく見える。月光を受け、淡く輝いている。まるで月の妖精のようだ……」
 急にそんなこと言うから、頬が赤らんでしまう。

 うつむいてもじもじしちゃう。
「エルシー」
 王子は急に私を抱き寄せて、腰の辺りを本気触りして来た。
 耳たぶを食べるように甘噛みして首筋にキスされる。
「えっ、ちょっと…ここでは……」
 言い掛けた私の声は、王子の口づけに飲み込まれる。
 片方の手は胸を揉んで、もう片方はお尻を揉んでくる。
 王子が本気でエッチしたい時にこれは良くする。
 お尻って、最初なんでところ揉むのかなと思ってたけど、気持ち良いかも……。
「……んっ…」
 胸を少しだけ強めに揉んで、乳首を指で軽く潰してくる。
 お尻とお尻の間近くに触れられると、ゾクゾクする。
 音を立てて舌を舌で舐めて、吸って歯を擦る。
 王子は私が一番感じるようにキスしてくる。
 何かの時、「腰に来るわ~」ってオネエ様が言っていたけど、ちょっと分かる。
 王子、腰に来るキスする。

 王子は最後に唾液を飲ませてきて、それを思わず飲んじゃうと王子が私の同意を取ったということになる。何故か。
 実際、美形の王子に、「優しくするから」と囁かれると「もうしてもいいかも……」と流されるからあながち間違いない……のかもしれない。

 しかし、今日は駄目だ。
「うー、うーっ!」
 全力で、王子の胸を腕で押して、唇を離す。

「何故だ?優しくする」
 と王子はまったく優しくない目つきでにらんできた。
「だって……ゲルボルグが見てます」
 本当だ。
 こっちを興味津々で覗き込んでいる。
 他の竜も首を上げて、見てる。

「気にするな」
 と王子は言った。そして続行しようとする。
 私は思いきり、首を横に振った。
「いえ、無理です」

「エルシー」
「ヤダ!」

「分かった」
 と王子がため息を吐いた。
 分かってくれたのか。
 王子、めちゃくちゃするが、無理強いだけはあんまりしてきたことない。
 そして王子は私を抱えたまま立ち上がる。

「竜がいないところに行こう」
「えっ、そっちですか?」




 ***

 王子はすぐに薄暗い森の中に入り、大きな木を背にして私を立たせると。
「ひゃっ!」
 ショーツの中に手を突っ込んできた!
「なっ、何するんです?」
「一応、見張りだから、すぐに戻らないと行けない」
「だから、なんで、……やっ、だめぇ……指、指!そんなところ……」
 今日の私の恰好は、少し汚しても良いように、町の女の子達が着るような木綿のワンピースだけ。
 夜だから下着はショーツ一枚で、ペチコートもはいてない。
 つまり、とってもエッチしやすい……。

「意外と濡れている」
 と王子は満足そうだ。
「何をしても絶望的に濡れなかったものだが…隔絶の感がある」
「あっ……」
 王子、膣の入り口のところ、指で押すように刺激してくる。
「だっ……だめ、そんなところ…あっ!」
 指が膣の中に入れられた。
 そのまま、かき回される。

「…だめ…そんなの……そんなのっ…!」
「だが、エルシーはここ、好きだろう……」
 えっちいことを言いながら、王子は膣の中から、前の、クリトリスの丁度裏側の気持ち良いところを、刺激する。
「そこ、かっ、感じちゃうから、駄目!ああんっ!いや…いやん…!」

 ここ、誰もいないけど、外。
 こんなことしてて良いんだろうか。

 王子は私のショーツを脱がすと、私にお辞儀するように首を近づける。
「エルシー、しっかりつかまれ」
 と彼は、王子は私を抱き寄せる。私もおそるおそる王子の首に腕を回した。
「えっ……?」

 王子の抱き方はものすごく変だった。
 いつものお姫様だっこではなく、股を大きく開かされて、私の両方の太ももに腕を引っかける感じで担がれる。
「えっ、何か変です。この恰好、すごく変っ……あっ……」
 王子のあれが、私の股に触れる。
 すごく、固くなってるの分かってしまって、頬が赤らむ……。

 王子も頬を赤らめている。
「初めての野外での行為に興奮が禁じ得ない」
 と彼は呟いた。
「でもでも、これって変ですよね?」
「だが、これはいつもする体位と同じだ。正常位だ。立った体勢なだけだ」
「立ってするの変です!」
「野外は独特の解放感があり、非日常性が楽しめるという。やってみよう」

「えっ、ヤダ!怖い」
 そうは言ったけど、大股開きで担ぎ上げられている私に何が出来るわけではない。
 王子が私の中にあれを入れる。
「やんっ。入ってくる……あっ…!」
 嘘……これ、気持ち良い。
「あっ……おっ……奥……」
「うん……いいな、これ……」
 と王子は腰、使ってくる。

「あっ…はっ…ああんっ…あっ…」
「ここまで耳元近くでエルシーが喘ぐのは…聞いたことがない。とてもいい。これが、非日常性か……」
 と王子が言った。
 外なのに、声を上げるのが抑えられない。
 王子が動く度に、王子の首にしがみついて自分の口からいやらしい声が出てしまうのが止められない。
 だって奥までゴツっとあれが来る。
「良いのか?」
「うん……こっ、これ…すごい…すごく…いいのぉ…!」

 不安定な恰好で、オマケにお外で、いつものエッチとは全然違う。
 胸が苦しい位ドキドキして怖い。でも何故かすごく感じちゃう。
 王子が腰を動かすと私の体ごと全部、揺すられる。
 衝撃が、腰じゃなくて体全体に来る。
 バラバラになって、このままじゃ、私、壊れちゃう……!


「あっ…あんっ、…駄目ぇ…グレン様…もう……」
「エルシー、キスしてくれ」
 目の前に王子の顔がある。
 夢中で王子の唇に吸い付くみたいにキスしちゃった。

 王子が腰を上下させながら奥をぐりぐりするのと、
「……!!!」
 すぐにイってしまった。





 ***

 訪れる町や村で王子は歓迎された。
 竜が訪れる町は、その後何年も害獣が寄ってこないそうだ。そのため、どの町も村も大歓迎してくれる。
 万能だな、竜。
 ついでに私のことも歓迎してくれた。
 たまに王子のこと好きなんじゃないかなという可愛い女の子が切なそうにこっちを見たり、ムッとこっちをにらんだりするが、王子はすごいニブイ。
 熱い視線を気にしていない。
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