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40.王太子宮のお茶会
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朝食は王子と一緒にもう一つの名物であるジャガイモのチーズオムレツを食べた。
オムレツの他は小さいサラダにハムにチーズにパンにヨーグルト。
美味しいけれど、思わず呟いてしまう。
「チーズフォンデュ……」
「追加で食うか?」
「いえ、そんなには食べられません。それに朝ご飯は朝ご飯で美味しいです。また来られると良いんですが……」
「ではまた来よう」
「えっ、本当ですか?」
わーい。
朝食は専用のテーブルが置かれて、ベッドの上で食べた。
初めてそんなことをしたので驚いたが、これがリゾートの過ごし方らしい。
パンくず落としたり、お皿こぼしたりしたらシミにならないか?
多少慎重になりつつ、王子と隣り合って朝食を口に運ぶ。
「面白いですね、これが高級リゾートですか」
「エルシーは初めてか?」
王子も楽しいのか?ちょっとご機嫌そうだ。
「はい」
***
ご飯を済ませ、朝食と共にテーブル片付けられ、私は王子に今日の予定を聞いた。
「何時にここを出るんでしょうか?」
王子はそれには答えず、私をベッドに押し倒した。
「えっ?」
「エルシー……」
とえっちな声で囁かれ、頬や額にちゅっちゅっとキスされる。
「駄目ですよ、朝です」
「迎えは午後にさせた。時間はある。昨日は夜にもう一度するのを楽しみにしていたが、エルシーは朝まで寝た。ならば朝と思ってとても楽しみにしていた」
「そんな予定、人に無断で立てないで下さいよ」
着ていたのはパジャマ代わりの前合わせのガウン。
キスしながら、スルッと胸元に王子の手が入り込んできて、
「……!」
モミモミされる。
「やぁん」
「帰ったらまた仕事だ。うんと言って欲しい……」
と囁かれる。
王子、何のお仕事しているのか良く分からないが、忙しいらしい。
何だかそれ聞くと悪い気もして……。
「……いいですよ……」
と小さい声で答えた時だった。
バッサバッサと力強い羽音が聞こえて、
「グオオオッ」
「迎えに来ましたよー」
というゲルボルグとアラン様の声で、王子と私の温泉旅は終わった……。
***
「……という訳で、エルシー様は国王陛下ご夫妻にお会いしました」
とドレス姿のジェローム様が王子に説明する。
王子の前でジェローム様は女装禁止だったらしく、王子は非常に驚いていた。
お二人は幼なじみで騎士の訓練も一緒に受けていたが、ジェローム様がオネエに目覚めた十八歳くらいの頃から王子の側を離れていたそうだ。
十年ぶりに再会した幼なじみがオネエ様になったのは驚くだろう。
「分かった。兄上には俺から義姉上とエルシーの接触はお断りする」
王子は話を聞くとこう言った。
うーん、まあ、王妃様のドレスの匂いでゲルボルグがああなるなら仕方ないか。
私は王子に謝った。
「すみません、グレン様。いきなりご親族と上手くやれない嫁で」
かなりマイナスじゃないですか?それ。
「いや、エルシーが気にすることはない。だがエルシーが義姉上と親しく付き合いたかったのなら悪いことをした」
「…………」
一瞬、辺りを微妙な沈黙が支配した。
沈黙を破ったのは、空気読まないアラン様だった。
「いやあ、それは無理でしょう。お二人全然タイプ違いますから。王妃様もうエルシー様にツンツンですから」
「ところでエルシー様、ゲルボルグに乗るの怖くなかった?」
とジェローム様に聞かれる。
「怖くないです。私、ゲルボルグのお母さんですから」
私は胸を張る。
「えっ、お母さん?そうかしら?エルシー様に母性は感じないわ。全然感じられないわ」
ジェローム様は真っ向否定してきた。
***
翌日には私の母も離宮に来た。
「お母様」
「エルシー、元気そうで良かった」
「はい、温泉にも入ってお肌もすべすべです」
「温泉?そう、大事にされてるのね。大丈夫なのね」
母は涙ぐんで私を抱きしめる。
感動の再会だったが、母は言った。
「それならエルシー、しばらく家には帰らない方が良いわ」
「えっ、どうしてですか?」
「家の方に色んな方が来るのよ。エルシーに会いたい貴族の方から宗教関係、それから商人まで、とにかく大勢でね。少し落ち着いてからの方が良いわ」
かわりに翌日、お茶会が開かれ、会いたい人にはそこで会えることになった。
でも第一回のお茶会のメンバーは知らない人ばっかりだった。
お母様に一番上の兄様。
この兄は子爵家の領地で父の代わりに領主代行をしている。つまりかなり遠方から私の件で駆けつけてくれたらしい。
アビントン侯爵夫人、オールポート伯爵夫人とその息子のオールポート卿ご夫妻、ヒートリー侯爵夫人。
肩書きは皆様、そうそうたるものだ。子爵夫人と子爵令息の母と兄がちょっと浮いている。
「侯爵夫人がおいでとは、ちょっと緊張しますね……」
とジェローム様にこぼしてしまった。
「アビントン侯爵夫人はうちのママ」
「えっ、ジェローム様のお母様?」
「そう。ついでにいうとエルシー様のヴィリアーズ家はうちの一門」
「一門……?」
「エルシー様とワタシ、親戚なの」
「そうだったんですか?」
「そうなの。とはいっても赤の他人よりちょっとマシくらいの薄ーい血のつながりなんだけどね。一応は親戚なのよ」
アビントン家が本家で、ヴィリアーズ家は分家に当たるらしい。
知らなかった。
「あと、オールポート卿ご夫妻はエルシー様のお姉さんと旦那さん」
「……あれ?」
「お姉さんの婚家くらい覚えておきなさいよ。ヒートリー侯爵家はオールポート伯爵家の本家筋なの。偶然だけど、ヒートリー侯爵夫人はママの友人なの。ここでエルシー様の家族ばっかり呼んじゃうと色々言われるからね。次回はお姉様二人呼ぶから我慢して」
***
お茶会は、王太子宮という王宮の左翼に当たる宮殿で行われた。
アビントン侯爵夫人はジェローム様に似た迫力系美人ママだった。
「あなたが、エルシー様ですね」
「はい」
「殿下が大変にご寵愛とか」
「はっ、はあ」
恥ずかしくてついうつむいてもじもじしてしまうと、きゅうううっとママ様の目つきが厳しくなった。
「『はあ』じゃないの。『恐れ入ります』か、『おほほっ』と誤魔化しなさい。あとうつむいちゃ駄目よ。さあ、もう一度」
「おっ、おほほっ、はっ、恥ずかしいです……」
「良いわ。頬を染めるところが初々しいわ。そうやって十代の小娘の良さを存分に発揮するのよ」
とママ様が満足そうに及第点くれた。
いえ、本音です。
「ママ、エルシー様のもう一人のマナー教師だから、よろしくね、エルシー様」
とジェローム様が言った。
「えっ、そうなんですか?」
ママ様が首肯する。
「そうよ、とはいっても、わたくしはエルシー様がこうしたお茶会や式典に出る時に介添えする役なの。エルシー様はまだ社交界デビューをすませてないから、誰が誰だか分からないでしょう。今日もわたくしがご紹介するわ。こちらが、ヒートリー侯爵夫人。あなたから名乗るのよ」
「初めまして、エルシーです。よろしくお願いいたします」
「初めまして、エルシー様。こちらこそお目にかかれて嬉しいわ」
ヒートリー侯爵夫人はふんわり癒やし系のおば様だった。
「オールポート伯爵夫人はご存じね」
「はい。お久しぶりでございます。ご無沙汰いたしております」
「まあ、エルシー様。本日はお招きありがとうございます」
「後、お義兄様とお姉様」
二番目の姉と伯爵令息のご主人だ。
「姉様」
懐かしくて思わずハグしちゃうと、姉様はでっかいお胸でむぎゅーと抱きしめてくれた。
「エルシー、どうしてこんなことに?」
「いや、ちょっとそれは私も分かんないです。義兄上様もわざわざお越し頂きありがとうございます」
「いや、エルシーちゃん…いや、様のためならね」
とお優しい。
ご紹介は母の後、兄に続く。
「エルシー」
「兄様」
兄も私を抱きしめてくれた。
「無事で良かったよ」
「無事です。王宮、ご飯美味しいです」
こちらは快適軟禁生活だが、兄は少しお疲れのようだ。
オムレツの他は小さいサラダにハムにチーズにパンにヨーグルト。
美味しいけれど、思わず呟いてしまう。
「チーズフォンデュ……」
「追加で食うか?」
「いえ、そんなには食べられません。それに朝ご飯は朝ご飯で美味しいです。また来られると良いんですが……」
「ではまた来よう」
「えっ、本当ですか?」
わーい。
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多少慎重になりつつ、王子と隣り合って朝食を口に運ぶ。
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王子も楽しいのか?ちょっとご機嫌そうだ。
「はい」
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「何時にここを出るんでしょうか?」
王子はそれには答えず、私をベッドに押し倒した。
「えっ?」
「エルシー……」
とえっちな声で囁かれ、頬や額にちゅっちゅっとキスされる。
「駄目ですよ、朝です」
「迎えは午後にさせた。時間はある。昨日は夜にもう一度するのを楽しみにしていたが、エルシーは朝まで寝た。ならば朝と思ってとても楽しみにしていた」
「そんな予定、人に無断で立てないで下さいよ」
着ていたのはパジャマ代わりの前合わせのガウン。
キスしながら、スルッと胸元に王子の手が入り込んできて、
「……!」
モミモミされる。
「やぁん」
「帰ったらまた仕事だ。うんと言って欲しい……」
と囁かれる。
王子、何のお仕事しているのか良く分からないが、忙しいらしい。
何だかそれ聞くと悪い気もして……。
「……いいですよ……」
と小さい声で答えた時だった。
バッサバッサと力強い羽音が聞こえて、
「グオオオッ」
「迎えに来ましたよー」
というゲルボルグとアラン様の声で、王子と私の温泉旅は終わった……。
***
「……という訳で、エルシー様は国王陛下ご夫妻にお会いしました」
とドレス姿のジェローム様が王子に説明する。
王子の前でジェローム様は女装禁止だったらしく、王子は非常に驚いていた。
お二人は幼なじみで騎士の訓練も一緒に受けていたが、ジェローム様がオネエに目覚めた十八歳くらいの頃から王子の側を離れていたそうだ。
十年ぶりに再会した幼なじみがオネエ様になったのは驚くだろう。
「分かった。兄上には俺から義姉上とエルシーの接触はお断りする」
王子は話を聞くとこう言った。
うーん、まあ、王妃様のドレスの匂いでゲルボルグがああなるなら仕方ないか。
私は王子に謝った。
「すみません、グレン様。いきなりご親族と上手くやれない嫁で」
かなりマイナスじゃないですか?それ。
「いや、エルシーが気にすることはない。だがエルシーが義姉上と親しく付き合いたかったのなら悪いことをした」
「…………」
一瞬、辺りを微妙な沈黙が支配した。
沈黙を破ったのは、空気読まないアラン様だった。
「いやあ、それは無理でしょう。お二人全然タイプ違いますから。王妃様もうエルシー様にツンツンですから」
「ところでエルシー様、ゲルボルグに乗るの怖くなかった?」
とジェローム様に聞かれる。
「怖くないです。私、ゲルボルグのお母さんですから」
私は胸を張る。
「えっ、お母さん?そうかしら?エルシー様に母性は感じないわ。全然感じられないわ」
ジェローム様は真っ向否定してきた。
***
翌日には私の母も離宮に来た。
「お母様」
「エルシー、元気そうで良かった」
「はい、温泉にも入ってお肌もすべすべです」
「温泉?そう、大事にされてるのね。大丈夫なのね」
母は涙ぐんで私を抱きしめる。
感動の再会だったが、母は言った。
「それならエルシー、しばらく家には帰らない方が良いわ」
「えっ、どうしてですか?」
「家の方に色んな方が来るのよ。エルシーに会いたい貴族の方から宗教関係、それから商人まで、とにかく大勢でね。少し落ち着いてからの方が良いわ」
かわりに翌日、お茶会が開かれ、会いたい人にはそこで会えることになった。
でも第一回のお茶会のメンバーは知らない人ばっかりだった。
お母様に一番上の兄様。
この兄は子爵家の領地で父の代わりに領主代行をしている。つまりかなり遠方から私の件で駆けつけてくれたらしい。
アビントン侯爵夫人、オールポート伯爵夫人とその息子のオールポート卿ご夫妻、ヒートリー侯爵夫人。
肩書きは皆様、そうそうたるものだ。子爵夫人と子爵令息の母と兄がちょっと浮いている。
「侯爵夫人がおいでとは、ちょっと緊張しますね……」
とジェローム様にこぼしてしまった。
「アビントン侯爵夫人はうちのママ」
「えっ、ジェローム様のお母様?」
「そう。ついでにいうとエルシー様のヴィリアーズ家はうちの一門」
「一門……?」
「エルシー様とワタシ、親戚なの」
「そうだったんですか?」
「そうなの。とはいっても赤の他人よりちょっとマシくらいの薄ーい血のつながりなんだけどね。一応は親戚なのよ」
アビントン家が本家で、ヴィリアーズ家は分家に当たるらしい。
知らなかった。
「あと、オールポート卿ご夫妻はエルシー様のお姉さんと旦那さん」
「……あれ?」
「お姉さんの婚家くらい覚えておきなさいよ。ヒートリー侯爵家はオールポート伯爵家の本家筋なの。偶然だけど、ヒートリー侯爵夫人はママの友人なの。ここでエルシー様の家族ばっかり呼んじゃうと色々言われるからね。次回はお姉様二人呼ぶから我慢して」
***
お茶会は、王太子宮という王宮の左翼に当たる宮殿で行われた。
アビントン侯爵夫人はジェローム様に似た迫力系美人ママだった。
「あなたが、エルシー様ですね」
「はい」
「殿下が大変にご寵愛とか」
「はっ、はあ」
恥ずかしくてついうつむいてもじもじしてしまうと、きゅうううっとママ様の目つきが厳しくなった。
「『はあ』じゃないの。『恐れ入ります』か、『おほほっ』と誤魔化しなさい。あとうつむいちゃ駄目よ。さあ、もう一度」
「おっ、おほほっ、はっ、恥ずかしいです……」
「良いわ。頬を染めるところが初々しいわ。そうやって十代の小娘の良さを存分に発揮するのよ」
とママ様が満足そうに及第点くれた。
いえ、本音です。
「ママ、エルシー様のもう一人のマナー教師だから、よろしくね、エルシー様」
とジェローム様が言った。
「えっ、そうなんですか?」
ママ様が首肯する。
「そうよ、とはいっても、わたくしはエルシー様がこうしたお茶会や式典に出る時に介添えする役なの。エルシー様はまだ社交界デビューをすませてないから、誰が誰だか分からないでしょう。今日もわたくしがご紹介するわ。こちらが、ヒートリー侯爵夫人。あなたから名乗るのよ」
「初めまして、エルシーです。よろしくお願いいたします」
「初めまして、エルシー様。こちらこそお目にかかれて嬉しいわ」
ヒートリー侯爵夫人はふんわり癒やし系のおば様だった。
「オールポート伯爵夫人はご存じね」
「はい。お久しぶりでございます。ご無沙汰いたしております」
「まあ、エルシー様。本日はお招きありがとうございます」
「後、お義兄様とお姉様」
二番目の姉と伯爵令息のご主人だ。
「姉様」
懐かしくて思わずハグしちゃうと、姉様はでっかいお胸でむぎゅーと抱きしめてくれた。
「エルシー、どうしてこんなことに?」
「いや、ちょっとそれは私も分かんないです。義兄上様もわざわざお越し頂きありがとうございます」
「いや、エルシーちゃん…いや、様のためならね」
とお優しい。
ご紹介は母の後、兄に続く。
「エルシー」
「兄様」
兄も私を抱きしめてくれた。
「無事で良かったよ」
「無事です。王宮、ご飯美味しいです」
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