竜騎士王子のお嫁さん!

林優子

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27.セカンドナイト①

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 キスして王子はそっと私をベッドに横たえた。
 金色の目で顔を覗き込まれると、それだけでドキドキする。
 気持ちいいこと、して欲しかったのかな。

 王子はローションを手に取り、そのまま、私の股間に塗った!
「ひゃっ、つつっ、冷たいですよ!」
「そうか、すまん」
 私も塗ったけど、これ、冷たい。
 びっくりした。
 王子、良く文句言わなかったな。

「こう、両手で暖めた方が良かったですね」
「次はそうしよう」
 心に決める私達だった。



 王子は昨日泣きわめいた私が恐ろしかったのか、とても慎重だった。
 あそこにもそっと撫でるように触ってきたが、撫でられる感触に背筋までぞくぞくしてくる。
 あ、ローションのせいなのかな、気持ちいい。
「ふっ…う…んっ……」
 優しい指先が、焦らされてるみたい。

 王子は左手で私の股間に触れて、右手は私の頭を支えるように首すじに添えていたが、ふとその右手を外し、枕元に置いたローションの鉢に指を突っ込む。
 そして右手で、私の胸に触れた。
「ひにゃあああ」
 と声を上げてしまった。
 決して気持ち良くではない。

 私は思わず王子に抗議した。
「つっ、冷たいじゃないですか」
「そうか、すまん」
 さっきの会話は一体何だったのか?

「ここもローション使うと痛くなくなるかと思って」
 王子はちょっとだけ、乳首に触れる。

 ピクンとなった。
「あっ……」
 ぬるぬるの指で胸をこねくるように揉まれた。
 指は胸をにゅるっと滑って痛くはない。

「気持ちいいのか?」
「はっ、はい……」

 胸もクリトリスも触られて気持ちいい。
 ぬるぬるが気持ちいい。
「あっ、…んっ……気持ちいい…の…ああぁぁん…!」
 クリトリスをいじられるとくちゅとか、ぬちゃと音を立てる。
 他に誰もいない静かな部屋で、それは耳に絡みつくようだった。
 いやらしい音、本当は立ててはいけない音だなと、何となく本能で分かる。
 でもその音に感じている。
「こんなに強くして大丈夫か?」
 王子はそう言ったが、指はとにかく滑って強くされている感じはない。
 むしろもっとして強く欲しい。
「もっと…乱暴でも…いいの…もう…おかしく…なっちゃいそう……」

 ぞわぞわして、急に怖くなってきた。
 このままだと本当にどうにかなっちゃいそうで、胸がどきどきしてくる。
「あっ、あの…グレン様……」
 もうやめて。
 そう言おうとした時、体が勝手に大きく震えた。

「あっ……!」




 ***

「イったのか?」
 ちょっと放心状態の私に王子が聞いて来た。
 王子は私の体を抱きしめるように腕を回してきたが、何か触れられるだけで、変だ。
 王子の肌に触れるだけでどきどきとぞわぞわが苦しいくらいだった。
 でも自分がどうなっちゃったのか怖くて王子の腕から抜け出せない。
「分かりません……今の何?」
「多分、オーガズムに達したということだろう。イったというやつだ」
「そうなんですか……」
「ああ、イク時の女の子はとても可愛いと聞いた。エルシーは可愛かったから間違いない」
 と王子は断言した。

 良く分からないがすごく気持ち良かったと言うことらしい。
 でもどっちかというと、怖かった。

「もうイキません!」
 と王子に宣言した。
 だって怖いもん。
「そうか、では寝よう」

「…………」
「どうした?」
 黙りこんだ私に王子が顔を覗き込んでくる。

「昨日、グレン様は気持ち良かったですか?」
「良かった。エルシーには辛い思いをさせたが」
「いえ、あの……それはもう良いんです。いえ、痛いのは嫌だから良くないけど、でも、今日、痛かったら止めて良いなら、しませんか?子作り……」
 王子は瞳を見開いた。
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