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02.なりましょう、お嫁さん
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いきなり見知らぬ男に背後をとられた私です。
「なななななっ、何ですか、人を呼びますよ、呼んじゃいますよ」
「花嫁が決まった。支度を」
側に居た騎士の人が侍従ぽい人々に言う。
侍従ぽい人々はその声に頷くと足早に散っていく。
「えっ、行っちゃうの?」
ここは王宮だ。
いってみれば国中で一番安全な場所ではないだろうか。一応令嬢の私が変質者に捕まっているというのに見捨てるのか?
「…………」
後ろから私を羽交い締めしている男は、無言だ。
無言で、ひたすら私の匂いを嗅いでいる。
怖っ!
美形だけど、変態は怖い。
「助けてっ!この人、何?」
私は周囲に唯一残った騎士に助けを求めた。
「何って王子です」
この人も割と格好いい。
後ろの変態と同じく煌びやかな制服を着ているが、制服自体が格好いいので三割増し格好いい。って今はそんなのどうでも良い。
「王子?これが王子!?」
「うん、よろしくね。君の夫になる方だから」
「えっ、夫?」
「あああっ、あの離してくれませんか。きっと人違いです。一目惚れですか、無理です。変態は無理です」
私は一生懸命に王子に訴えた。
果たして王子は、顔を上げると呟いた。
「ああっ……女の子の匂い」
「うわー、怖っ!」
無駄に美声なのがまた怖い。
「あっ、本当、なかなか怖いね」
「あのののの、感心してないで離して。苦しいし」
王子様は後ろからかなりきつく私を抱擁していた。
「それから何か当たる、これ何!?」
腰の辺りに何か当たる。
私の本能が告げている。これはまずいと。
体を離そうとすると、王子様はもっときつく私を抱えて抱き直した。
「ぎゃゃゃゃー!」
「マズイ、このままだと王子公開レイプしそう」
もう一人、騎士がやってきて冷静な口調で言った。
「無理だろう。王子の技量でコルセットを脱がせられるとは思えない」
「そうかなー。やる時はやるよ。それで間違ったところに入れてせっかくのお嫁さん死んじゃうかも」
「何それ怖い!助けて!」
「王子、ここは駄目です。部屋に行きましょう、部屋に」
王子は顔を上げるとキリッと言った。
「触れるな、これは俺のものだ」
「私は誰のものでもないのです。離せ、変態!」
***
なんだかんだで私は王宮にいる。
見上げるとキラキラと眩しく光を反射するシャンデリア。
床には高そうな幾何学模様の絨毯。
前には瀟洒なテーブル。
私が腰掛けているのは座り心地の良い長椅子。
そして隣に変態。
変態は私の手を握っている。
超握っている。
頬ずりしている。
彼は、無駄にいい声でうっとりと呟いた。
「ああ……女の子の手……」
「……あの、この人、何なんですか?」
私は眼前に立つ二人の騎士ぽい人に尋ねた。
「先ほどお話ししたとおり、グレン王子殿下です。王位継承権は第一順位、王太子殿下であられますが、王宮では王子殿下と呼ばれることの方が多いかと」
兄である国王陛下に王女様は二人いるのだが、この国は女性には王位継承権はないのだ。
元々が竜騎士エステルを祖とした国であるので、竜騎士になれない女性は王位を継げぬらしい。
「いえ、私の聞きたいのはそう言うのではなく、変態なのは何でなんですかということです」
「変態なのは可哀想な理由があるのです。許してあげて下さい」
「どんな理由?」
「王子の竜、ゲルボルグはここ百年では最強と呼ばれる竜ですが、その分、気性が荒くゲルボルグが懐くのは王子や我々竜騎士を含むほんの数人。特に女性を非常に嫌っています。ゲルボルグが体に触れさせたのは女性ではあなたが初めてなのです」
「本来なら王子にはさっさと子供作って欲しいので早く結婚して欲しかったのですが、そういうわけで王子は二十六歳の今まで童貞。十歳でゲルボルグの主となって以降、女の子と付き合うどころか触ることも出来ず、今あなたに触れて幸せを噛みしめている最中なのです」
二人の騎士は私にそう教え、当の王子は感動した様子で私の手を撫でている。
「ああ、女の子の手……舐めては駄目か?」
「駄目ですっ!」
と私は答えた。
「しかしそれは気の毒ですね」
「王子が気の毒なのはどうでも良いんですが、国家存亡の危機なのです。王子の顔をご覧下さい」
「はあ……」
あまり見たくはなかったが、私は王子の顔を見た。
私の手をスリスリしていた王子だが、ふと彼も私を見つめた。
「…………」
「…………」
あれほどのことがあった後も美形だと思える超絶クラスの美形だった。
変態だと知りながらも見惚れる。
「王子の目をご覧下さい。金目は竜と心を通わせることが出来る王家の王子の証。金目の男児は王子しかおりません」
「国王陛下は?」
「陛下は金目ではない。本来なら王になるのは金目の王子。しかしグレン王子が子作り出来ぬ体なので兄であるチャールズ様が国王陛下となられました」
「ああ、そんなことが……」
子作り出来ぬ上に王位まで、強く生きて欲しい。
「しかし金目ではなく、子も娘二人。王女様のどちらも金目ではありません。王では駄目なのです。グレン王子の子でないと……」
「それでお嫁さん探しを」
「はい」
聞けば気の毒な王子だが、確かにそんなのどうでも良いくらい国家存亡の危機である。
竜騎士はこの国の国防の要。
「つまり、私はこの王子殿下と子作りせねばならないのですね」
「その通りです、レディ。申し上げにくいのですが、もうご結婚は決まったとお考え下さい」
「もちろんです。私も末端とはいえ貴族の娘。国のためとあらば変態に身を捧ぐのも仕方のないこととわきまえております」
「聡明なお妃様で家臣一同安堵致しました」
と彼らは私に頭を下げた。
「ありがとうございます。しかし、妃とは?私は彼の妾になるのではないですか?」
貴族階級で高位の貴族と呼ばれるのは公候伯まで。
そして王子様のような人と結婚出来るのはこの高位の貴族令嬢に限られる。
我が家は子爵家。妾が妥当なんである。
しかし騎士達は首を横に振った。
「いいえ、あなたは正妃様となられます」
「しかし、私は子爵家の娘。身分が足りないのでは?」
「あなたが貴族であったのは幸いです。平民でも妃に致しました」
この分ではグレン王子の男児は国王となる確率が高い。
確かに母親は正妃でないといけない……か。
「しかし、もし私より身分の高い貴族の令嬢でゲルボルグが懐く方が現れたなら、私の身分は妃ではなくなるのでは?」
我が国は一夫一婦制。これは王とて同じだ。
よそでは複数の妃をめとれる国もあるらしいが、我が国では正妃以外の方は、寵妃と呼ばれるご愛妾である。
「それは考えなくてよろしいでしょう。二十六年間いなかったのですから」
それはそうか。
王子の妃は身分が上の者から探される。
どうしようもなくなり、貴族の令嬢を片っ端から当たったのが今日のお嫁さん選びだ。
しかし私はガッカリする気持ちが抑えられない。
「そしたら変態から逃れられるのではないかと期待したのですが」
「諦めて下さい」
「なななななっ、何ですか、人を呼びますよ、呼んじゃいますよ」
「花嫁が決まった。支度を」
側に居た騎士の人が侍従ぽい人々に言う。
侍従ぽい人々はその声に頷くと足早に散っていく。
「えっ、行っちゃうの?」
ここは王宮だ。
いってみれば国中で一番安全な場所ではないだろうか。一応令嬢の私が変質者に捕まっているというのに見捨てるのか?
「…………」
後ろから私を羽交い締めしている男は、無言だ。
無言で、ひたすら私の匂いを嗅いでいる。
怖っ!
美形だけど、変態は怖い。
「助けてっ!この人、何?」
私は周囲に唯一残った騎士に助けを求めた。
「何って王子です」
この人も割と格好いい。
後ろの変態と同じく煌びやかな制服を着ているが、制服自体が格好いいので三割増し格好いい。って今はそんなのどうでも良い。
「王子?これが王子!?」
「うん、よろしくね。君の夫になる方だから」
「えっ、夫?」
「あああっ、あの離してくれませんか。きっと人違いです。一目惚れですか、無理です。変態は無理です」
私は一生懸命に王子に訴えた。
果たして王子は、顔を上げると呟いた。
「ああっ……女の子の匂い」
「うわー、怖っ!」
無駄に美声なのがまた怖い。
「あっ、本当、なかなか怖いね」
「あのののの、感心してないで離して。苦しいし」
王子様は後ろからかなりきつく私を抱擁していた。
「それから何か当たる、これ何!?」
腰の辺りに何か当たる。
私の本能が告げている。これはまずいと。
体を離そうとすると、王子様はもっときつく私を抱えて抱き直した。
「ぎゃゃゃゃー!」
「マズイ、このままだと王子公開レイプしそう」
もう一人、騎士がやってきて冷静な口調で言った。
「無理だろう。王子の技量でコルセットを脱がせられるとは思えない」
「そうかなー。やる時はやるよ。それで間違ったところに入れてせっかくのお嫁さん死んじゃうかも」
「何それ怖い!助けて!」
「王子、ここは駄目です。部屋に行きましょう、部屋に」
王子は顔を上げるとキリッと言った。
「触れるな、これは俺のものだ」
「私は誰のものでもないのです。離せ、変態!」
***
なんだかんだで私は王宮にいる。
見上げるとキラキラと眩しく光を反射するシャンデリア。
床には高そうな幾何学模様の絨毯。
前には瀟洒なテーブル。
私が腰掛けているのは座り心地の良い長椅子。
そして隣に変態。
変態は私の手を握っている。
超握っている。
頬ずりしている。
彼は、無駄にいい声でうっとりと呟いた。
「ああ……女の子の手……」
「……あの、この人、何なんですか?」
私は眼前に立つ二人の騎士ぽい人に尋ねた。
「先ほどお話ししたとおり、グレン王子殿下です。王位継承権は第一順位、王太子殿下であられますが、王宮では王子殿下と呼ばれることの方が多いかと」
兄である国王陛下に王女様は二人いるのだが、この国は女性には王位継承権はないのだ。
元々が竜騎士エステルを祖とした国であるので、竜騎士になれない女性は王位を継げぬらしい。
「いえ、私の聞きたいのはそう言うのではなく、変態なのは何でなんですかということです」
「変態なのは可哀想な理由があるのです。許してあげて下さい」
「どんな理由?」
「王子の竜、ゲルボルグはここ百年では最強と呼ばれる竜ですが、その分、気性が荒くゲルボルグが懐くのは王子や我々竜騎士を含むほんの数人。特に女性を非常に嫌っています。ゲルボルグが体に触れさせたのは女性ではあなたが初めてなのです」
「本来なら王子にはさっさと子供作って欲しいので早く結婚して欲しかったのですが、そういうわけで王子は二十六歳の今まで童貞。十歳でゲルボルグの主となって以降、女の子と付き合うどころか触ることも出来ず、今あなたに触れて幸せを噛みしめている最中なのです」
二人の騎士は私にそう教え、当の王子は感動した様子で私の手を撫でている。
「ああ、女の子の手……舐めては駄目か?」
「駄目ですっ!」
と私は答えた。
「しかしそれは気の毒ですね」
「王子が気の毒なのはどうでも良いんですが、国家存亡の危機なのです。王子の顔をご覧下さい」
「はあ……」
あまり見たくはなかったが、私は王子の顔を見た。
私の手をスリスリしていた王子だが、ふと彼も私を見つめた。
「…………」
「…………」
あれほどのことがあった後も美形だと思える超絶クラスの美形だった。
変態だと知りながらも見惚れる。
「王子の目をご覧下さい。金目は竜と心を通わせることが出来る王家の王子の証。金目の男児は王子しかおりません」
「国王陛下は?」
「陛下は金目ではない。本来なら王になるのは金目の王子。しかしグレン王子が子作り出来ぬ体なので兄であるチャールズ様が国王陛下となられました」
「ああ、そんなことが……」
子作り出来ぬ上に王位まで、強く生きて欲しい。
「しかし金目ではなく、子も娘二人。王女様のどちらも金目ではありません。王では駄目なのです。グレン王子の子でないと……」
「それでお嫁さん探しを」
「はい」
聞けば気の毒な王子だが、確かにそんなのどうでも良いくらい国家存亡の危機である。
竜騎士はこの国の国防の要。
「つまり、私はこの王子殿下と子作りせねばならないのですね」
「その通りです、レディ。申し上げにくいのですが、もうご結婚は決まったとお考え下さい」
「もちろんです。私も末端とはいえ貴族の娘。国のためとあらば変態に身を捧ぐのも仕方のないこととわきまえております」
「聡明なお妃様で家臣一同安堵致しました」
と彼らは私に頭を下げた。
「ありがとうございます。しかし、妃とは?私は彼の妾になるのではないですか?」
貴族階級で高位の貴族と呼ばれるのは公候伯まで。
そして王子様のような人と結婚出来るのはこの高位の貴族令嬢に限られる。
我が家は子爵家。妾が妥当なんである。
しかし騎士達は首を横に振った。
「いいえ、あなたは正妃様となられます」
「しかし、私は子爵家の娘。身分が足りないのでは?」
「あなたが貴族であったのは幸いです。平民でも妃に致しました」
この分ではグレン王子の男児は国王となる確率が高い。
確かに母親は正妃でないといけない……か。
「しかし、もし私より身分の高い貴族の令嬢でゲルボルグが懐く方が現れたなら、私の身分は妃ではなくなるのでは?」
我が国は一夫一婦制。これは王とて同じだ。
よそでは複数の妃をめとれる国もあるらしいが、我が国では正妃以外の方は、寵妃と呼ばれるご愛妾である。
「それは考えなくてよろしいでしょう。二十六年間いなかったのですから」
それはそうか。
王子の妃は身分が上の者から探される。
どうしようもなくなり、貴族の令嬢を片っ端から当たったのが今日のお嫁さん選びだ。
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