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ポイ活
03.魚の日!
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くまのすけは湖に駆け寄ると、そのまま水中に飛び込んだ。
「行きます!」
「俺も!」
オーグとリックが救出に向かう。
この湖には危険な魚モンスターが生息している。
美味しいと評判のブルーバスも、ピラニアに良く似た獰猛な魚モンスターなのだ。
人々の心配をよそに、くまのすけは悠然と湖を泳ぐ。
流れてきた流木につかまるとその上に飛び乗った。
くまきちと違い、くまのすけの手に武器はない。
そんなくまのすけに忍び寄る影……。
ブルーバスの群れだ!
一匹のブルーバスが水面を飛び越え、くまのすけに襲いかかった。その鋭い牙が光り、激しい水しぶきが周囲に飛び散る。
「おい、くま、逃げろ!」
思わず叫ぶリックだが、くまのすけは流木からジャンプしてみずからブルーバスに向かっていく。
高く振り上げたその腕の先には、それまでなかった鋭い爪が生えていた。
くまのすけは爪をブルーバス目がけて振り下ろす。
ステータスボードにメッセージが表示される。
『くまくま狩り術 くまアタック!』
その後すぐにメッセージが追加される。
『傀儡 ぬいぐるみシェフ(食料調達係) くまのすけ
ブルーバス、撃破!』
なんとくまのすけは獰猛なブルーバスを退治してしまった。
魚モンスターの中ではさほど大型ではないブルーバスだが、くまのすけより体が大きい。
だがくまのすけは倒したブルーバスの尻尾を持つと、ぶんぶんと大きく振り回し、スピードが乗ったところで手を離した。
ブルーバスは遠心力で飛ばされ、上手い具合に湖のほとりに落ちる。
その時、またも水面から激しい水しぶきが立ち、ブルーバスの群れが次々とくまのすけに襲いかかった!
だがくまのすけは一歩も引かず、くまアタックで迫り来るブルーバスの群れを倒す!
あっという間に四十匹ものブルーバスを仕留めたくまのすけは、一匹目と同じように湖のほとりに魚を放り投げると、丸太に乗って湖のほとりに戻ってくる。
あっけにとられるオーグとリックを見上げたくまのすけは、すちっと手を上げる。
くまのすけが指さす先にあるのは、積み上げられたブルーバスの山だ。
「……この魚、持って行けって言ってる?」
「多分」
くまのすけは二人の会話を聞いて、首を縦に振る。
どうやらぬいぐるみ傀儡は喋らないようだ。
言われた通りにする二人。
当のくまのすけは乗っていた流木を湖のほとりに引き上げ、爪を使って木を細かく割り始めた。
「何してるんだ? くまは?」
「もしかして魚焼く時に使う串、作ってる?」
確かに出来上がったのは、ブルーバスを焼くのにちょうどいいサイズの串焼き棒だ。
それを見たベルンハルトは「昼食は焼き魚だな」と焚き火の準備を始めた。
***
「おっ」
「あっ」
「うっ」
「うまい!」
「美味しいわねー」
「うん」
ブルーバスの塩焼きは、評判通りとても美味しい。
ブルーバスを食べなからやっぱり話題に上がったのはコレ。
「しかしさあ、このクマのぬいぐるみはカチュアのスキルの力なのね」
「多分……」
カチュアはベルンハルトのおかげでステータスボードの使い方が少し上達した。
今は普通のクマのぬいぐるみに戻ったくまのすけを「じーっ」と見つめているとステータスボードが現れる。
『カチュアの傀儡』というメッセージの『傀儡』部分をクリックすると、メッセージが切り替わる。
『サブスキル裁縫LV.2 作ったものに命が吹き込まれ、いきいきとする』
いきいきしすぎな気がするが、
「要するにこれは傀儡化出来たってことよね」
とカチュアは呟く。
「カチュアさん、モンスターポイントカードは溜まったか?」
ベルンハルトにそう尋ねられ、カチュアは早速ポイントカードを取り出して、見てみる。
「増えてるわ! 40ポイントも増えてる」
くまのすけは四十匹ものブルーバスを仕留めてきた。
それが全てカチュアのモンスターポイントになった。
今日一日で45ポイントもゲットしてしまった。
カチュアのポイントは153ポイント!
「あ、150ポイント越えたわ!」
150ポイントではまだ新たなプレゼントはもらえないが、200ポイントになると『情報屋を呼ぶ秘密の笛』がもらえるらしい。
「食料が手に入ってさらにポイントももらえて、スキル【主婦】お得ですね」
「そーねー」
美味しいお魚を食べ終えると、そろそろお昼も終わりだ。ガンマチームは午後の探索の用意に取りかかる。
余ったブルーバスは道具屋で高く買い取ってもらえるので、ベルンハルトが持っている時間停止機能付きの袋に入れておく。
この袋は百階以上の高層階に現れる袋モンスターを倒すと、低確率で手に入る超超レアもので、これを持っているのは運と実力を兼ね備えた一流の冒険者の証だ。
ごく稀に市場に流れてくることもあるが、超超超高額で取引される。
そんな袋にブルーバスを入れたベルンハルトは、カチュアに声を掛けてきた。
「カチュアさん、すまない。さっきチラシを見せてもらってそのままだった」
「あら、そうだったの」
クマのぬいぐるみ、くまのすけ騒ぎでベルンハルトに預けっぱなしになっていたようだ。
「今返すよ」と言い、チラシを差し出したベルンハルトはカチュアがチラシを受け取っても手を離そうとしない。
彼の目はチラシに釘付けになっていた。
「カチュアさん、今回のチラシ、ちゃんと読んだか?」
ベルンハルトは顔を上げると、真剣な声で問いかけてきた。
「まあ、ざっと?」
チラシは特別なイベントがない日はあまり変わらないのでカチュアは流し読みする程度だ。
だって朝の忙しい時に来るんだもの。
「ここ、見てくれ、とんでもないことが書いてあるぞ」
「え、どこ?」
「ここだ!」
ベルンハルトはチラシの一番下の端っこを指さす。
そこには虫眼鏡が必要なくらい細かい字で、
『仲間イベント発動を記念して、チームミッションその1が解放されました! ミッションをクリアするとモンスターポイントが1000ポイントププレゼントされます。この機会にたくさんポイントを集めちゃおう!』
……と書かれていた。
「行きます!」
「俺も!」
オーグとリックが救出に向かう。
この湖には危険な魚モンスターが生息している。
美味しいと評判のブルーバスも、ピラニアに良く似た獰猛な魚モンスターなのだ。
人々の心配をよそに、くまのすけは悠然と湖を泳ぐ。
流れてきた流木につかまるとその上に飛び乗った。
くまきちと違い、くまのすけの手に武器はない。
そんなくまのすけに忍び寄る影……。
ブルーバスの群れだ!
一匹のブルーバスが水面を飛び越え、くまのすけに襲いかかった。その鋭い牙が光り、激しい水しぶきが周囲に飛び散る。
「おい、くま、逃げろ!」
思わず叫ぶリックだが、くまのすけは流木からジャンプしてみずからブルーバスに向かっていく。
高く振り上げたその腕の先には、それまでなかった鋭い爪が生えていた。
くまのすけは爪をブルーバス目がけて振り下ろす。
ステータスボードにメッセージが表示される。
『くまくま狩り術 くまアタック!』
その後すぐにメッセージが追加される。
『傀儡 ぬいぐるみシェフ(食料調達係) くまのすけ
ブルーバス、撃破!』
なんとくまのすけは獰猛なブルーバスを退治してしまった。
魚モンスターの中ではさほど大型ではないブルーバスだが、くまのすけより体が大きい。
だがくまのすけは倒したブルーバスの尻尾を持つと、ぶんぶんと大きく振り回し、スピードが乗ったところで手を離した。
ブルーバスは遠心力で飛ばされ、上手い具合に湖のほとりに落ちる。
その時、またも水面から激しい水しぶきが立ち、ブルーバスの群れが次々とくまのすけに襲いかかった!
だがくまのすけは一歩も引かず、くまアタックで迫り来るブルーバスの群れを倒す!
あっという間に四十匹ものブルーバスを仕留めたくまのすけは、一匹目と同じように湖のほとりに魚を放り投げると、丸太に乗って湖のほとりに戻ってくる。
あっけにとられるオーグとリックを見上げたくまのすけは、すちっと手を上げる。
くまのすけが指さす先にあるのは、積み上げられたブルーバスの山だ。
「……この魚、持って行けって言ってる?」
「多分」
くまのすけは二人の会話を聞いて、首を縦に振る。
どうやらぬいぐるみ傀儡は喋らないようだ。
言われた通りにする二人。
当のくまのすけは乗っていた流木を湖のほとりに引き上げ、爪を使って木を細かく割り始めた。
「何してるんだ? くまは?」
「もしかして魚焼く時に使う串、作ってる?」
確かに出来上がったのは、ブルーバスを焼くのにちょうどいいサイズの串焼き棒だ。
それを見たベルンハルトは「昼食は焼き魚だな」と焚き火の準備を始めた。
***
「おっ」
「あっ」
「うっ」
「うまい!」
「美味しいわねー」
「うん」
ブルーバスの塩焼きは、評判通りとても美味しい。
ブルーバスを食べなからやっぱり話題に上がったのはコレ。
「しかしさあ、このクマのぬいぐるみはカチュアのスキルの力なのね」
「多分……」
カチュアはベルンハルトのおかげでステータスボードの使い方が少し上達した。
今は普通のクマのぬいぐるみに戻ったくまのすけを「じーっ」と見つめているとステータスボードが現れる。
『カチュアの傀儡』というメッセージの『傀儡』部分をクリックすると、メッセージが切り替わる。
『サブスキル裁縫LV.2 作ったものに命が吹き込まれ、いきいきとする』
いきいきしすぎな気がするが、
「要するにこれは傀儡化出来たってことよね」
とカチュアは呟く。
「カチュアさん、モンスターポイントカードは溜まったか?」
ベルンハルトにそう尋ねられ、カチュアは早速ポイントカードを取り出して、見てみる。
「増えてるわ! 40ポイントも増えてる」
くまのすけは四十匹ものブルーバスを仕留めてきた。
それが全てカチュアのモンスターポイントになった。
今日一日で45ポイントもゲットしてしまった。
カチュアのポイントは153ポイント!
「あ、150ポイント越えたわ!」
150ポイントではまだ新たなプレゼントはもらえないが、200ポイントになると『情報屋を呼ぶ秘密の笛』がもらえるらしい。
「食料が手に入ってさらにポイントももらえて、スキル【主婦】お得ですね」
「そーねー」
美味しいお魚を食べ終えると、そろそろお昼も終わりだ。ガンマチームは午後の探索の用意に取りかかる。
余ったブルーバスは道具屋で高く買い取ってもらえるので、ベルンハルトが持っている時間停止機能付きの袋に入れておく。
この袋は百階以上の高層階に現れる袋モンスターを倒すと、低確率で手に入る超超レアもので、これを持っているのは運と実力を兼ね備えた一流の冒険者の証だ。
ごく稀に市場に流れてくることもあるが、超超超高額で取引される。
そんな袋にブルーバスを入れたベルンハルトは、カチュアに声を掛けてきた。
「カチュアさん、すまない。さっきチラシを見せてもらってそのままだった」
「あら、そうだったの」
クマのぬいぐるみ、くまのすけ騒ぎでベルンハルトに預けっぱなしになっていたようだ。
「今返すよ」と言い、チラシを差し出したベルンハルトはカチュアがチラシを受け取っても手を離そうとしない。
彼の目はチラシに釘付けになっていた。
「カチュアさん、今回のチラシ、ちゃんと読んだか?」
ベルンハルトは顔を上げると、真剣な声で問いかけてきた。
「まあ、ざっと?」
チラシは特別なイベントがない日はあまり変わらないのでカチュアは流し読みする程度だ。
だって朝の忙しい時に来るんだもの。
「ここ、見てくれ、とんでもないことが書いてあるぞ」
「え、どこ?」
「ここだ!」
ベルンハルトはチラシの一番下の端っこを指さす。
そこには虫眼鏡が必要なくらい細かい字で、
『仲間イベント発動を記念して、チームミッションその1が解放されました! ミッションをクリアするとモンスターポイントが1000ポイントププレゼントされます。この機会にたくさんポイントを集めちゃおう!』
……と書かれていた。
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