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05.銀血
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「なんと……」
アルバートは驚いた様子でラキシスを見つめる。
義眼という右目もまた特別製なのか焦点がしっかりあって見えているとしか思えない。
『どういう作りなんだろう……?』
ラキシスはまじまじと凝視する。
二人の視線が絡み合う……。
視線を離したのは、アルバートの方だった。
彼はラキシスから顔を背けて言った。
「駄目だ。君では条件が合わない」
「ラキシスは殿下の好みに合いませんか?」
と兄が聞く。
『やっぱり……』
ラキシスはちょっぴり悲しい。
婚約者に袖にされた心の傷はまだ癒えてないのだ。
アルバートの好みはやはり色気ムンムンの悪女なのだろうか。
「いや、違う。そうではない。ラキシス嬢は十分に美しい」
「そうでしょうか?」
ラキシスは最近すっかり自信を失っていた。
「ああ、そうだ。その金髪も美しいし、青い瞳はまるでサファイアのようだ。片手でへし折れそうな首もひ弱そうな体つきも愛らしいと思う」
片手?
弱そう?
戸惑っていると「コホン」と咳払いして執事が言った。
「殿下はラキシス様は華奢であるとおっしゃりたいようです」
「そ、そうですか……」
「だが、そんな弱そうなラキシス嬢ではいかんのだ。もっと強い女性ではないと私の妻は務まらん」
「それは……」
確かにラキシスでは無理そうだ。
ラキシスは深く納得したが、兄は言った。
「殿下、確かにラキシスは引っ込み思案ですが、芯は強い方なんです」
「そうか……そうかも知れんな」
アルバートは認めた。
アルバートを怖がらない令嬢は珍しい。
「だが、私の立場を卿も知っておるだろう。私は国王陛下とは母が違う」
アルバートは先代の国王が晩年にお付きの女性騎士に手を出して作った庶子だ。
本来ならそういう子供は正式に王の子と認められないのだが、アルバートには特別な事情があった。
「私は銀血だ」
銀血というのは、王家だけが持つ特別な血と言われている。
昔からこの国の王家はとても強い戦士だ。彼らが成した人間業とは思えないような逸話が今も語り継がれている。
『銀血って……殿下の血の色は銀色なのかしら……』
とラキシスは興味をそそられる。
そんなラキシスの内心の問いに答えるようにアルバートは言った。
「別に血の色が銀なのではない」
「は、はい」
「銀血はミスリル銀と相性の良い血を意味する。他の者がミスリル銀の義手を作っても私のように血肉が通った腕のごとく動かすことは出来ないようだ。目も同様に私の義眼は目として機能し見えている」
「何て不思議なこと。それで銀血と言うのですね……」
アルバートは頷く。
「今ですら四肢欠損は致命傷になり得る。医療技術も低い昔はこの血を持って生まれた男児は祝福持ちと喜ばれたようだ」
誉れ高き己が血を説明するアルバートだが、その表情はひどく憂鬱そうだった。
「国王陛下も王太子殿下も銀血ではない。銀血は今は私、ただ一人だ。しかし……」
アルバートは口元に皮肉な笑みを浮かべる。
「建国の頃と今では状況が違う。もはや王族が前線に立つ時代ではない。かつては『王の血』と持てはやされた銀血だが、既に必要のない過去の遺物に過ぎん。この血を持って生まれてしまった私は王家にとっては厄介者だ」
「そんな殿下……」
「私は十三歳から戦場に立ち、今まで戦ってきた。ふと私は血を分けた子供が欲しいと思うようになった。妻を娶りたいのだ。私の死後、全ての財産を譲る代わりに私の妻には私の子を守り育てて欲しいのだ。そのために私は強い女性を求めている」
確かにヘンリー達ごときに苛められるラキシスでは無理そうだ。
「政局によっては私の妻は命の危険すらある。私の妻は私の事情を承知の上で引き受けてくれる女性でなくてはならない」
ラキシスはアルバートの隣に立つ女性に思いを馳せた。
求婚はあまりにも求められる条件が違うため、ラキシスの中でなかったことになっている。
「強い女性ならお相手に相応しいのは女性騎士でしょうか」
「肉体的な強さはあって邪魔にはならないだろうが、護衛もいる。必要なのは度胸だ。それに出来ればある程度の爵位だな」
「爵位ですか?」
女性騎士は男性騎士に比べると婦女子が選ぶ一般的な職業ではなく、身分の低い家の出身が多い。
アルバートはふっと寂しげな笑みを浮かべた。
「私の母は男爵家の出だ。父とは身分違いのため、批判に晒され、並々ならぬ苦労し、父の死後、早くに亡くなってしまった。私の妻にはそういう苦労はさせたくない」
ではアルバートのお相手は女性騎士でない方が良いだろう。
「それにだな」
アルバートはポッと頬を赤らめ、急にソワソワし始める。
「私は、女性に縁のない生活だった。出来れば手取り足取り速やかに私を導き、受胎にこぎ着ける優れた技量の持つ女性が理想だ」
『やっぱり絶対無理だわ……』
生娘のラキシスはこの時点で完全にアルバートの条件の対象外だ。
「ですが、殿下、そのような『悪女』では貞節を望むのは難しいでしょう。そもそも生まれる子は殿下の胤でない可能性も……」
兄のクレマンは決して無礼な人ではないが、歯に衣着せない物言いをする時がある。
今もはるか格上の王弟に対し、直接的に問い質した。
「お、お兄様」
ラキシスはあわてたが、アルバートは怒りもせずにクレマンの問いに答えた。
「詳しくは申せぬが王家の血を引く者か否かの判別手段は存在する。それに王家との約定で、私には爵位と領地が与えられることになっている。私が死ねばそれは私の子が継承する。つまり子がいないと私の妻が受け取る遺産はかなり減る」
「そうなんですか……」
王の子は生まれた時や成人を機に爵位と領地を与えられるものだが、アルバートはそれを持たない。
冷遇されているとラキシスは感じた。
常勝将軍という華々しい異名を持つ王弟でありながら、アルバートは力を持たぬように仕組まれている。
クレマンもラキシスと同じ考えに達した。
いや、もっと不幸な未来を想像し、クレマンはアルバートに尋ねた。
「殿下、恐れながらその死後のお約束……果たされるのでしょうか?」
アルバートはそれについて確信があるようで、力強く頷いた。
「果たされるだろう。それが私と陛下の間で交わされた約定なのだ。あちらもそれを守らねばならない理由がある。それに陛下にとって私は便利な道具でもあるらしい。私の血を残したいと思っておいでだ」
「なるほど……」
とクレマンは納得した。
約定は守られるかも知れないが、アルバートの子が王家にとって『厄介者』なのは変わりない。
彼の妻になる人は王家相手に立ち回れる相当したたかな女傑でないと難しそうだ。
「殿下の条件に合う『悪女』はおりますでしょうか?」
「いるかいないか、いても私を選んでくれるかは分からないが、追い求めるのは私の自由だろう。それに……」
アルバートは虚空を見上げ微笑んだ。
「身を焦がすほど愛せる相手なら手の内に転がされるのもまた良い」
アルバートは驚いた様子でラキシスを見つめる。
義眼という右目もまた特別製なのか焦点がしっかりあって見えているとしか思えない。
『どういう作りなんだろう……?』
ラキシスはまじまじと凝視する。
二人の視線が絡み合う……。
視線を離したのは、アルバートの方だった。
彼はラキシスから顔を背けて言った。
「駄目だ。君では条件が合わない」
「ラキシスは殿下の好みに合いませんか?」
と兄が聞く。
『やっぱり……』
ラキシスはちょっぴり悲しい。
婚約者に袖にされた心の傷はまだ癒えてないのだ。
アルバートの好みはやはり色気ムンムンの悪女なのだろうか。
「いや、違う。そうではない。ラキシス嬢は十分に美しい」
「そうでしょうか?」
ラキシスは最近すっかり自信を失っていた。
「ああ、そうだ。その金髪も美しいし、青い瞳はまるでサファイアのようだ。片手でへし折れそうな首もひ弱そうな体つきも愛らしいと思う」
片手?
弱そう?
戸惑っていると「コホン」と咳払いして執事が言った。
「殿下はラキシス様は華奢であるとおっしゃりたいようです」
「そ、そうですか……」
「だが、そんな弱そうなラキシス嬢ではいかんのだ。もっと強い女性ではないと私の妻は務まらん」
「それは……」
確かにラキシスでは無理そうだ。
ラキシスは深く納得したが、兄は言った。
「殿下、確かにラキシスは引っ込み思案ですが、芯は強い方なんです」
「そうか……そうかも知れんな」
アルバートは認めた。
アルバートを怖がらない令嬢は珍しい。
「だが、私の立場を卿も知っておるだろう。私は国王陛下とは母が違う」
アルバートは先代の国王が晩年にお付きの女性騎士に手を出して作った庶子だ。
本来ならそういう子供は正式に王の子と認められないのだが、アルバートには特別な事情があった。
「私は銀血だ」
銀血というのは、王家だけが持つ特別な血と言われている。
昔からこの国の王家はとても強い戦士だ。彼らが成した人間業とは思えないような逸話が今も語り継がれている。
『銀血って……殿下の血の色は銀色なのかしら……』
とラキシスは興味をそそられる。
そんなラキシスの内心の問いに答えるようにアルバートは言った。
「別に血の色が銀なのではない」
「は、はい」
「銀血はミスリル銀と相性の良い血を意味する。他の者がミスリル銀の義手を作っても私のように血肉が通った腕のごとく動かすことは出来ないようだ。目も同様に私の義眼は目として機能し見えている」
「何て不思議なこと。それで銀血と言うのですね……」
アルバートは頷く。
「今ですら四肢欠損は致命傷になり得る。医療技術も低い昔はこの血を持って生まれた男児は祝福持ちと喜ばれたようだ」
誉れ高き己が血を説明するアルバートだが、その表情はひどく憂鬱そうだった。
「国王陛下も王太子殿下も銀血ではない。銀血は今は私、ただ一人だ。しかし……」
アルバートは口元に皮肉な笑みを浮かべる。
「建国の頃と今では状況が違う。もはや王族が前線に立つ時代ではない。かつては『王の血』と持てはやされた銀血だが、既に必要のない過去の遺物に過ぎん。この血を持って生まれてしまった私は王家にとっては厄介者だ」
「そんな殿下……」
「私は十三歳から戦場に立ち、今まで戦ってきた。ふと私は血を分けた子供が欲しいと思うようになった。妻を娶りたいのだ。私の死後、全ての財産を譲る代わりに私の妻には私の子を守り育てて欲しいのだ。そのために私は強い女性を求めている」
確かにヘンリー達ごときに苛められるラキシスでは無理そうだ。
「政局によっては私の妻は命の危険すらある。私の妻は私の事情を承知の上で引き受けてくれる女性でなくてはならない」
ラキシスはアルバートの隣に立つ女性に思いを馳せた。
求婚はあまりにも求められる条件が違うため、ラキシスの中でなかったことになっている。
「強い女性ならお相手に相応しいのは女性騎士でしょうか」
「肉体的な強さはあって邪魔にはならないだろうが、護衛もいる。必要なのは度胸だ。それに出来ればある程度の爵位だな」
「爵位ですか?」
女性騎士は男性騎士に比べると婦女子が選ぶ一般的な職業ではなく、身分の低い家の出身が多い。
アルバートはふっと寂しげな笑みを浮かべた。
「私の母は男爵家の出だ。父とは身分違いのため、批判に晒され、並々ならぬ苦労し、父の死後、早くに亡くなってしまった。私の妻にはそういう苦労はさせたくない」
ではアルバートのお相手は女性騎士でない方が良いだろう。
「それにだな」
アルバートはポッと頬を赤らめ、急にソワソワし始める。
「私は、女性に縁のない生活だった。出来れば手取り足取り速やかに私を導き、受胎にこぎ着ける優れた技量の持つ女性が理想だ」
『やっぱり絶対無理だわ……』
生娘のラキシスはこの時点で完全にアルバートの条件の対象外だ。
「ですが、殿下、そのような『悪女』では貞節を望むのは難しいでしょう。そもそも生まれる子は殿下の胤でない可能性も……」
兄のクレマンは決して無礼な人ではないが、歯に衣着せない物言いをする時がある。
今もはるか格上の王弟に対し、直接的に問い質した。
「お、お兄様」
ラキシスはあわてたが、アルバートは怒りもせずにクレマンの問いに答えた。
「詳しくは申せぬが王家の血を引く者か否かの判別手段は存在する。それに王家との約定で、私には爵位と領地が与えられることになっている。私が死ねばそれは私の子が継承する。つまり子がいないと私の妻が受け取る遺産はかなり減る」
「そうなんですか……」
王の子は生まれた時や成人を機に爵位と領地を与えられるものだが、アルバートはそれを持たない。
冷遇されているとラキシスは感じた。
常勝将軍という華々しい異名を持つ王弟でありながら、アルバートは力を持たぬように仕組まれている。
クレマンもラキシスと同じ考えに達した。
いや、もっと不幸な未来を想像し、クレマンはアルバートに尋ねた。
「殿下、恐れながらその死後のお約束……果たされるのでしょうか?」
アルバートはそれについて確信があるようで、力強く頷いた。
「果たされるだろう。それが私と陛下の間で交わされた約定なのだ。あちらもそれを守らねばならない理由がある。それに陛下にとって私は便利な道具でもあるらしい。私の血を残したいと思っておいでだ」
「なるほど……」
とクレマンは納得した。
約定は守られるかも知れないが、アルバートの子が王家にとって『厄介者』なのは変わりない。
彼の妻になる人は王家相手に立ち回れる相当したたかな女傑でないと難しそうだ。
「殿下の条件に合う『悪女』はおりますでしょうか?」
「いるかいないか、いても私を選んでくれるかは分からないが、追い求めるのは私の自由だろう。それに……」
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