377 / 386
第371話 闇の獣人、ドワーフの御機嫌取りのアイテムを用意してみる
しおりを挟む
目が覚めた後は俺はどうやったらドワーフ達に聖剣修復を諦めてもらうかについて悩んでいた。
ちなみに時間停止は解除済みだ。アナントスがかけてくれたから睡眠で時間を消費することがなかったのは嬉しいね。たまに時間停止かけるの忘れるからなー俺…。
一方フレジョリーナはまだブツブツ言いながらも、俺の私室でソーダ水の入ったグラスを睨んでいる。
どうやら冥界の火を少ししか操作できない事について落ち込んでいるようだった。
これについては練習するしかないので、彼女もその事については頭では理解しているが感情が納得していないようだった。
ドワーフ達の聖剣修復について、自在門を開いてみると…俺にとっては都合よくというべきか、未だに修復が終わっていないようだった。
どうやらどんな素材を入れるかでもめているらしい。
そこへフレジョリーナが聖剣を修復できるとわかったら、彼等はどれほどガッカリするかと思うと…何とかしないといけないのだが、職人気質のドワーフが満足できるとなると、どんなものがいいのか皆目見当もつかなかった。
とりあえずドワーフといえば鉱石と金属が大好きなそうだから、俺は異世界市場の表示板を出現させて、リンゴを大量に購入した。
もちろん一番価格の高いリンゴばかりを200個ほど購入してみた。
次に金のインゴット10個を横に並べてリンゴ一個に統合化してみたら、金のリンゴができた。
覇王竜の叡智で鑑定してみたら、金の発見率が大幅に上昇し、仕事や収入がアップする効果があるとか。
次は銀のインゴット10個よ横に並べてリンゴをまた統合化してみると、銀のリンゴは覇王竜の叡智によると、集中力と器用度が飛躍的に上がって、ドワーフの職人が銀のリンゴを食べたら、その業種によって剣とか鎧とか、道具とかの作成する際の失敗率が大幅に下がるのだという。
他に水晶のリンゴとか、ダイヤモンドのリンゴとか、ルビーのリンゴ、サファイアのリンゴとかいろいろと作ってみた。
やっぱり植物となるとアミリルス様からもらった薔薇の入った水晶玉だが、いくら念じても宝石でできたリンゴとかスイカとかメロンとか創造できなかったんだよね。
幸いというか宝石とか金属なら山ほどあるし、変異のアビリティを使えばパンを金やプラチナに変えることもできたからな。
代償として俺の精液が必要だから、宝石や貴金属はヒョドリンに食わせて増やした方がいい。
だから宝石を混じらせたリンゴとかどんどん作れる。
ドワーフは貴金属や宝石が大好きだから、どうせなら食べられるものにミックスしたらいいんじゃないかと思ってみたら結構いい感じだった。
もちろんアルロン、ロンドウェル、奴隷達に試食してもらってどのリンゴも食べられるが、ドワーフがこれらのリンゴを食べるかどうかは疑問だという声が多かった。
彼等は鉱石や貴金属大好きだが、それは彼等が加工できる技術をもっているからであり、自分達の好きなデザインや大きさに変えることができるからだそうだ。
つまりこれはこれでいいのだが、もったいなさすぎて食べる者は少数ではないか、とアルロン達から指摘された。
「難しいなー。俺はドワーフの生態についてよく知らないし…。まあこの程度の贈り物で怒るんなら、こっちも逆らうことができないように冥王様からもらったアビリティで半死人にするだけなんだがな」
「すでにラフィアス様は彼等を癒していますからね。さらにアナントス様の本来の御姿を見ていますから、逆らう愚か者はいないと思いますよ?」
と、ミリーヤがアルロンや奴隷達にお茶を配りながら言った。
だがもっとこう…ライフラインというか彼等の生活に関わるような物ってなかったっけ?
魔法の大鍋で酒を増産させる? 却下。あいつらなら大鍋の最後の一滴まで飲み尽くすから、増やせるようなことはできないだろうし。
シャベルやピッケルのすごいタイプを贈呈する? でもあいつら職人だから、自分達で大抵の物は作れるしな。
酒は前回振る舞ったから、これだと二番煎じになるし。
そういえば鍛冶って俺も少しかじった程度だが、結構暑いから暑さでヘバらないように暑さ対策の道具とか装備とか用意しておくか?
でも汗が出ないドワーフなんて、ドワーフじゃないぜ! って言われそうだな。ドワーフは結構頑強な肉体をもっているし。
あ、でも…。確か鍛冶の時は結構火を使うから、ゴーグルを装着している鍛冶職人が結構いたな。
それなら目薬とか用意してみるか。確か過去に宝箱から何度か出たことがあったけど、確か上級回復ポーションにも同じような効能があったよな。
それなら上級回復ポーションを沢山用意してみるか。これなら視力が落ちたドワーフも、飲めば視力が回復するし地下世界だから上級回復ポーションを創るのは不可能だし。
俺も錬金術とか製薬関係については素人だから知らないし、その分野についてはアンネリーザというたのもしい錬金術師がいるので、知る必要もない。
だが彼女によるとポーションとは大抵の場合は回復系で攻撃に使う酸のポーションとか、アンデッドを祓うポーションもあるようだけど、普通はポーション=回復薬と思って間違いないそうだ。
そのアンネリーザ曰く、回復効果の高いポーションほど、いろんな材料が必要になって製薬するのに手間がかかって時間もかかるからポーション一本分の料金も高くなるそうだ。
つまり鉱石も多少は必要になるが、他はほとんど植物と魔物の肉とか骨とか角、羽、目玉といったものを用意する必要があるのだという。
でも俺にはヒョドリンがいるからな。ポーションを魔法で小さくしてから食べさせて大量増産させて、2000本に増やしてから魔法のバックパックに入れて、と…。
そこへ城から二体のドラゴンがやってきた。
えーと確か…そうだ! 地竜族の長の候補、ルペリオと水竜族の長の娘、アクリアだったな。
頭を何度か振りながら俺の前まで来た二体のドラゴン(といっても竜人バージョンだけど)は俺の前まで来るなり跪いた。
「あなたの情報をやっと把握することができました。生まれた子供が一年以内に必ず死ぬという呪いを神々から受けてさぞつらいでしょうが…その…」
二人同時に決意を露わにした顔で俺を見上げて言った。
「性奴隷にするのなら私達だけにしてください! 淫らな行いは私達だけで他の竜達にはなさらないでくださいませ!」
えぇ~。何だその反応は。俺、そんなに見境なしのスケベな獣人じゃないぞ? 相手が敵でも利用価値があれば殺さないで仲間や部下にする為の手段として使っているだけだってば。
同時に俺の前でひれ伏して懇願する地竜と水竜に、ドワーフ達へのプレゼントの事は完全に頭から抜けてしまっていた。
ちなみに時間停止は解除済みだ。アナントスがかけてくれたから睡眠で時間を消費することがなかったのは嬉しいね。たまに時間停止かけるの忘れるからなー俺…。
一方フレジョリーナはまだブツブツ言いながらも、俺の私室でソーダ水の入ったグラスを睨んでいる。
どうやら冥界の火を少ししか操作できない事について落ち込んでいるようだった。
これについては練習するしかないので、彼女もその事については頭では理解しているが感情が納得していないようだった。
ドワーフ達の聖剣修復について、自在門を開いてみると…俺にとっては都合よくというべきか、未だに修復が終わっていないようだった。
どうやらどんな素材を入れるかでもめているらしい。
そこへフレジョリーナが聖剣を修復できるとわかったら、彼等はどれほどガッカリするかと思うと…何とかしないといけないのだが、職人気質のドワーフが満足できるとなると、どんなものがいいのか皆目見当もつかなかった。
とりあえずドワーフといえば鉱石と金属が大好きなそうだから、俺は異世界市場の表示板を出現させて、リンゴを大量に購入した。
もちろん一番価格の高いリンゴばかりを200個ほど購入してみた。
次に金のインゴット10個を横に並べてリンゴ一個に統合化してみたら、金のリンゴができた。
覇王竜の叡智で鑑定してみたら、金の発見率が大幅に上昇し、仕事や収入がアップする効果があるとか。
次は銀のインゴット10個よ横に並べてリンゴをまた統合化してみると、銀のリンゴは覇王竜の叡智によると、集中力と器用度が飛躍的に上がって、ドワーフの職人が銀のリンゴを食べたら、その業種によって剣とか鎧とか、道具とかの作成する際の失敗率が大幅に下がるのだという。
他に水晶のリンゴとか、ダイヤモンドのリンゴとか、ルビーのリンゴ、サファイアのリンゴとかいろいろと作ってみた。
やっぱり植物となるとアミリルス様からもらった薔薇の入った水晶玉だが、いくら念じても宝石でできたリンゴとかスイカとかメロンとか創造できなかったんだよね。
幸いというか宝石とか金属なら山ほどあるし、変異のアビリティを使えばパンを金やプラチナに変えることもできたからな。
代償として俺の精液が必要だから、宝石や貴金属はヒョドリンに食わせて増やした方がいい。
だから宝石を混じらせたリンゴとかどんどん作れる。
ドワーフは貴金属や宝石が大好きだから、どうせなら食べられるものにミックスしたらいいんじゃないかと思ってみたら結構いい感じだった。
もちろんアルロン、ロンドウェル、奴隷達に試食してもらってどのリンゴも食べられるが、ドワーフがこれらのリンゴを食べるかどうかは疑問だという声が多かった。
彼等は鉱石や貴金属大好きだが、それは彼等が加工できる技術をもっているからであり、自分達の好きなデザインや大きさに変えることができるからだそうだ。
つまりこれはこれでいいのだが、もったいなさすぎて食べる者は少数ではないか、とアルロン達から指摘された。
「難しいなー。俺はドワーフの生態についてよく知らないし…。まあこの程度の贈り物で怒るんなら、こっちも逆らうことができないように冥王様からもらったアビリティで半死人にするだけなんだがな」
「すでにラフィアス様は彼等を癒していますからね。さらにアナントス様の本来の御姿を見ていますから、逆らう愚か者はいないと思いますよ?」
と、ミリーヤがアルロンや奴隷達にお茶を配りながら言った。
だがもっとこう…ライフラインというか彼等の生活に関わるような物ってなかったっけ?
魔法の大鍋で酒を増産させる? 却下。あいつらなら大鍋の最後の一滴まで飲み尽くすから、増やせるようなことはできないだろうし。
シャベルやピッケルのすごいタイプを贈呈する? でもあいつら職人だから、自分達で大抵の物は作れるしな。
酒は前回振る舞ったから、これだと二番煎じになるし。
そういえば鍛冶って俺も少しかじった程度だが、結構暑いから暑さでヘバらないように暑さ対策の道具とか装備とか用意しておくか?
でも汗が出ないドワーフなんて、ドワーフじゃないぜ! って言われそうだな。ドワーフは結構頑強な肉体をもっているし。
あ、でも…。確か鍛冶の時は結構火を使うから、ゴーグルを装着している鍛冶職人が結構いたな。
それなら目薬とか用意してみるか。確か過去に宝箱から何度か出たことがあったけど、確か上級回復ポーションにも同じような効能があったよな。
それなら上級回復ポーションを沢山用意してみるか。これなら視力が落ちたドワーフも、飲めば視力が回復するし地下世界だから上級回復ポーションを創るのは不可能だし。
俺も錬金術とか製薬関係については素人だから知らないし、その分野についてはアンネリーザというたのもしい錬金術師がいるので、知る必要もない。
だが彼女によるとポーションとは大抵の場合は回復系で攻撃に使う酸のポーションとか、アンデッドを祓うポーションもあるようだけど、普通はポーション=回復薬と思って間違いないそうだ。
そのアンネリーザ曰く、回復効果の高いポーションほど、いろんな材料が必要になって製薬するのに手間がかかって時間もかかるからポーション一本分の料金も高くなるそうだ。
つまり鉱石も多少は必要になるが、他はほとんど植物と魔物の肉とか骨とか角、羽、目玉といったものを用意する必要があるのだという。
でも俺にはヒョドリンがいるからな。ポーションを魔法で小さくしてから食べさせて大量増産させて、2000本に増やしてから魔法のバックパックに入れて、と…。
そこへ城から二体のドラゴンがやってきた。
えーと確か…そうだ! 地竜族の長の候補、ルペリオと水竜族の長の娘、アクリアだったな。
頭を何度か振りながら俺の前まで来た二体のドラゴン(といっても竜人バージョンだけど)は俺の前まで来るなり跪いた。
「あなたの情報をやっと把握することができました。生まれた子供が一年以内に必ず死ぬという呪いを神々から受けてさぞつらいでしょうが…その…」
二人同時に決意を露わにした顔で俺を見上げて言った。
「性奴隷にするのなら私達だけにしてください! 淫らな行いは私達だけで他の竜達にはなさらないでくださいませ!」
えぇ~。何だその反応は。俺、そんなに見境なしのスケベな獣人じゃないぞ? 相手が敵でも利用価値があれば殺さないで仲間や部下にする為の手段として使っているだけだってば。
同時に俺の前でひれ伏して懇願する地竜と水竜に、ドワーフ達へのプレゼントの事は完全に頭から抜けてしまっていた。
0
お気に入りに追加
250
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる