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第290話 闇の獣人、お礼した後で尻尾などの有効な使い方を発見する

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 ダンジョンを拡張したのはいいけど、地下2000階にまで伸びたからなー。今は潜る気がしないので後回しにすることにして…。いやね? 確かに短剣、斧、槍、弓にナックル、針、メイス、ブーメラン、杖、ハンマーといった覇王竜の武器シリーズは欲しいんだけどね。

 でも覇王竜の剣を進化させてみたら…。敵限定とはいえ、状態異常をもたらす効果(それも複数)だからね。

 ちょっと引いてしまったという感じで、今は覇王竜の剣をヒョドリンに食わせて大量に増産(もちろん未強化で進化などの手を加えていない一般的な代物)して2000本ほど増やしている。

 後は…覇王竜の新旧の装備シリーズの10倍モードを10個集めては統合させて、100倍モードにするってのを5セットほど作ってみた。今の装備が暴魔竜に破壊された時の予備としてすぐに装備できるようにしないとな。

 後は精霊王様からもらったオナホールでお礼とこれからもよろしく、って感じで俺の肉棒を挿入して精霊王様達を悦ばせるという目的でやったんだけど…。

 10回ほど射精したら、もう肉棒が入らなくなってしまった。七体の精霊王がいるから、70回と本当に少ない。

 どうしてなのかと思案して腕組をしようとしたら、腕や足を見て納得した。

 今の俺は一種類だけとはいえ、装備した者の能力を300倍に増幅してくれるリボンを手足に巻き付けていたんだから、合計して6000倍の濃度の精液を射精したんだから、精霊王様達のオナホールで短時間かつ短い回数で満足なされたのも道理だな。

 そしてまた七色の蛇が代理で来てくれたので、願い事(とはいっても限度があるけど)を書く紙を渡してきた。

 そこで俺自身の精液やそれぞれの司る元素(火、風、水、地、光、闇、時空)を凝縮した精霊石というべきものなどを一瞬で作れるようにしてほしいと書いて燃やしたら、次の瞬間にものすごい頭痛を感じて倒れそうになった。

 「あなたのもつアビリティではいろいろと欠陥や制約があるので、それらがなくても作れるようにしておきましたので、これからも七大精霊王が見守っているということを忘れずに精進しなさい、という伝言です」

 あくまでも事務的に淡々と伝言を告げる七色蛇に俺は頭を下げると、向こうもペコリと頭を下げて消えてしまったので、最初の時のような傲慢さは消えていっている=向こうも学習して礼儀正しくなっていることに嬉しくなってしまった。

 試しに火の魔法を使って、掌の上に火を生み出した。
 
 次にそれを凝縮のイメージをすると、あっさりと火の精霊石ができた。

 こんな感じでいろんな精霊石を生み出すことができた。普通は魔法を凝縮しても、ここまで短時間で石の形にはできない。

 本当に素質のある者以外はまずできないで、凝縮しても石の形にはならないままでいる事が多いのだ。

 確かにいちいち大精霊や上級精霊に頼むよりかはマシだけど…。これ、使い方によっては異世界から来た機械ずくめの人形達のもっていた爆弾の代わりになるんじゃないだろうか。

 でも悪用なんてできないけどな。そんな事したら精霊王様たちから、どんな目に遭わされるかわかったもんじゃないし。

 ついでに俺の本気モードの精液を丸薬にすることはできるが(アナントスのお陰で)、どうも精霊王様たちのくれた「精霊石創造」のアビリティとの相乗効果が生まれて光る白い丸薬が出来るようになった。

 もちろん丸薬の形状だけじゃない。一回り大きなビーズ玉とか、多角形の宝石のような形にも精液やその他エネルギーや液体を変えることができる。

 もっともあまり複雑な形だとイメージしきれないから、闇の中の空間から宝石とか出してそれを見ないといけないけどな。宝石の形なんていちいち記憶してないんだよな。

 確か傷とか泡といった不純物が外面にも内部にもついていなくて、透明度があって、それでいてサイズが大きいと価値が高いんだっけかな。

 この「精霊石創造」。結論から先に言えば液体や気体ならなんでも石(固体)に変えられるし、すでにできた精霊石の形もある程度なら変えられる。
 
 もちろん魔法が使えないと使いこなせない。レベル制だけど、俺は15種類の魔法が使えるから、使いまくってレベル30まで上げることができた。

 時間停止空間の中だからよかったけど、レベル30まで上げるのに各種精霊石が2000個ほどできてしまったので、闇の中の空間に全部放り込んでおいたけど、ヒョドリンの手を借りていないから悪い気はしないな。

 おかげで七大属性全部の精霊石を作ることができるようになったけど、時空の属性の精霊石って紫なんだよね。

 そして驚いたことに、相性のいい精霊石なら二つ以上でも結合させることができるということだ。

 さすがに精霊王様達じゃないから、七つ全部は無理だけど…風と火、光、時空なら四つの機能をもった精霊石が作れる。

 同様に闇、土、水、時空といった四つの機能をもった精霊石も結合できた。

 前提条件として七つの精霊石を作っていないといけないが、逆に火と水、風と土、光と闇といった相反する属性の精霊石は結合させることができなかった。

 当然、火と火の精霊石同士なら結合できてより強い効果をもった石にグレードアップできる。水や水、風と風などでも同じなのはいいな。

 今まで似たような感じのアビリティはあったが、ここまで器用にできるのはなかった感じがする。あったとしても俺の精液とか何らかの触媒(例えば賢者の石(劣化版)とか)が必要だった感じが。

 ああそうだ。魔皇神がくれた「万物変形魔法」だ。あれも同じことができたが、結構難しくて集中力がいるのを思い出したが、この「精霊石創造」は森羅万象のありとあらゆる気体や液体を凝縮させて固体にさせるという事に特化しているせいかさほど集中しなくてもできる。

 逆に万物変形魔法では主に固体の形状を変えることに向いているんだよな。それぞれ一長一短があるってことか。

 これをうまく使って覇王竜の装備シリーズとか、武器に使えないかと思っている。

 もしくは薬の材料とかに使えるかも、と思ってたりもする。

 本来なら俺の精液とか使って作成とかできたかもしれないけど、あいにく今の俺は待機中のアビリティの数が多いのでステータスが見れない。

 だからどういうアビリティを吸収しているのかもわからないので(全部表示されるわけじゃなく、たまに表示がボヤけている事がある)、精霊王様達からもらったこの精霊石創造のアビリティはありがたい。

 それにこれってドラゴンブレスも凝縮して精霊石にも変えられる。

 これは覇王竜の叡智を使って精霊石創造のアビリティを鑑定してみてわかったことだ。

 ということは毒ガスとかも出せるんだろうか。

 確かグレーターデーモンか最上位悪魔モロンゾンの送ってくれたアビリティにガス生成とかガス噴射とかあったような気がするな。

 試しに毒ガスを掌から出るようにイメージしたら、本当に緑色のガスが出た。

 もしかしてダンジョンで多くのドラゴンとかヒュドラとか倒して吸収したアビリティなのかもしれない。

 それはともかくガスを圧縮して精霊石にしたら、できたけどやたらと禍々しくて…にごった緑色の石ができました。

 嫌な予感がしたからこの濁った緑色の石を鑑定してみたら、案の定毒素の塊なので素手で触ったら状態異常の毒状態に。

 さらに5分以上触っていると毒や猛毒無効のアビリティかアイテムなどを装備していないと、猛毒状態になると出ました。…何だかなあ。それじゃ瘴気とかも凝縮して石に変えられるのだろうけど、触ると状態異常になるって…。

 まあこれで敵の攻撃魔法とか特殊攻撃に対抗できる手段がまた一つできたな。

 覇王竜のマントの結界は強力だけど、粘液とか密度の濃い瘴気とかぶつけられると視界が遮られるというか、防御だけになってうかつに攻撃できないから、そういうのに対抗できる手段が多くあるというのは嬉しい。


 ちなみに手足につけたリボンは全部外してある。だって6000倍モードだと眩しくて、眼がおかしくなるから、これは没ということに。

 こうして俺の精液とか、各元素の力を凝縮して覇王竜の剣とか、各武器の上か下、または側に置いて進化とかさせたらいいんじゃないかと思ってる。

 それに限界突破ポーションの液体も凝縮して丸薬状に変えることができたので飲みやすくなった。

 ただし調子に乗って10粒ほど一気に飲むと、1000倍効果の限界突破ポーションを丸薬状にしたものだから、腹がゴロゴロと鳴って、3分ほど苦しい状態が続いた。完全な自業自得で言い訳の余地もない。
 
 でもこれなら1万倍の限界突破ポーションとか飲んでも大丈夫かな。…やっぱり怖いから止めておこう。

 そこまでいかなくても暴魔竜の眷属のドラゴン相手に戦う時でも、アビス・アイスを凝縮した石とかブレスを吐く瞬間に口の中に放り込んでおけば凍死するだろうしな(外道)。

 あと俺の尻尾だけど、覇王竜の叡智で鑑定してみると強力な増幅効果があるらしい。

 またアナントスによると、俺の体の一部を進化の材料にすれば俺が怖れている覇王竜の新旧シリーズの各装備の機能が発達しすぎて精神に悪影響を及ぼすという効果は軟化されるらしい。

 念の為、俺自身の事に関することだからと前置きしてからフェランさんや馬鹿親父のゴルンルプスに確認してみると、やっぱりアナントスと同じことを言っていた。

 つまり俺の肉体の一部である尻尾や精液(触媒として用いる以外に凝縮した精液の丸薬タイプのもの)、血液を凝縮した物などを一緒に添えることで俺自身にかかる負荷とかを軽くすることができるらしい。

 本当は俺が試行錯誤するのを見守って、ずっと黙っているようだったが(そうしないと俺に依存心が芽生えて自分で努力しなくなるので)、すでに白い服を統合・進化させたりして軍人や王侯貴族にパンツや靴下を配ろうとしていることや、暴魔竜なんて凶暴なドラゴンといつ戦闘になるのかわからない状況でもあるので、今回はそれなりに努力しているということで、それを評価して回答してくれたようだった。

 まあ魔皇神を呼んでみるのも悪くないけど、あいつは今度は1万倍濃縮の限界突破ポーションの作成に忙しいのであまり気軽に呼ぶのも気がひけるからな。今は俺の精液とか尻尾を使って味のまずさや匂いのひどさを何とかしようとしているらしい。

 そこで進化して敵には情け容赦ない、状態異常効果をもたらす覇王竜の剣をヒョドリンに食わせて1000本ほどに増やしておいたので(こうして進化した状態の剣を増やしておけばダイヤモンド・オリハルコン、アダマンタイトを消費しなくていいので)、それとは別の一本にまた俺の精液を丸薬にしたもの(本気モードの白金色に光るもの)を革袋に限界まで大量に入れてから、俺の尻尾と一緒に剣の上に置いて、またダイヤモンド、オリハルコン、アダマンタイトを置いて…と、そこまでやってから俺に妙案が浮かんだ。

 俺の体の一部が俺の負担を軽くするのなら精液や尻尾だけじゃ物足りないな。

 それなら徹底的に俺の体の一部を添えてやろうじゃないかと思ったけど、あいにく一つの装備品に追加機能をもたらすのは三つまでなので、仕方ないから100倍モードの今もっている覇王竜の剣にいろいろ付けて進化させてみることにした。

 まあこれできつかったら、他の100倍モードの覇王竜の剣(未進化バージョン。100倍モードの未進化の剣は5本作った)に持ち替えればいいだけだし。

 さすがに100倍モードだと未統合のものよりも多くの機能を追加できるようで、素材にもよるけど10~20の機能を追加できると覇王竜の叡智でわかった。

 というわけで尻尾を10本集めて統合化して、パワーアップした+10の尻尾を作ってみた。

 あとは俺は一度全裸になって常時、完全勃起状態の肉棒を冥王様からもらった草刈り鎌で切り落とし、その時に出た血液を素早く丸薬状に変えた。

 とはいっても10滴くらいしか変えられなかったけど。切り落とした箇所には尻尾の時と同様に、瞬時に俺の肉棒が生えたからなんだよな。これを統合化して+10の血の丸薬を作成。
 
 痛みはあったけど、尻尾をさんざん切り落としてきたせいか、痛みは思っていたよりも酷くなかった。

 これも10回繰り返して統合化して+10の肉棒を作ってみた。

 そこで痛みはあったけど、思い切って兜の前面を後ろに下げて俺の歯(犬歯)を一本引っこ抜いてみた。痛みはあったけど、すぐに出血が止まって新しい歯が瞬間的に生えた。

 これを10回繰り返してから歯を統合化して血液と一緒に増やしておく。でないと次の進化するアイテムを作る時に、いちいち歯を引っこ抜かないといけなくなる。それは非常にめんどくさいから、今の内に大量増産しておかないと、進化させたのはいいが素材不足で泣く羽目になるのはまっぴらだからね。

 後は+10の統合化された血液と歯を空っぽの革袋に入れてヒョドリンに食わせて、大量に増やしてからそれぞれの中身を一つの革袋に入れ直して、中身が一杯になった革袋をまたヒョドリンに食わせて、という行為を何度か繰り返してから40個ほどの中身満載の革袋を作ってみた。

 後は覇王竜の剣(進化させて状態異常効果がついたものとは別の100倍モードの未進化の剣)に俺の血液と歯(二つとも+10)を凝縮したもの、俺の切り落とした肉棒と尻尾(いずれも+10)、精液(本気モード)を丸薬状にしたものをダイヤモンド、七つの精霊石などと一緒に添えてから、進化のアビリティを起動してみた。

 するとまた例によって光が塔の最上階を照らしていった。

 光が収まった後に覇王竜の剣が転がっており、変わった所といえば柄の中央にルビーのように真っ赤な石がはめられている所だろうか。鑑定してみると次のようになっていた。

 「覇王竜の剣 進化一回目。七大属性の敵の全てに対して有効だが、特定の相手に特化した一撃は放てない。一切の呪い、病(精神病も含む)をこの剣で斬ることで(直接斬らなくても、敵が離れていても剣を振るだけで斬撃は相手に届く)病状の悪化を防ぐことができる。ちなみに装備者(俺)が望めば相手の肉体に傷をつけず、憑依している悪霊、病(菌やウイルス、ナノマシン、バクテリアなど)、呪いなどを斬ることができて体内に埋まっている破片などを粉砕して障害が起きないようにできる。

 またこの剣で斬ると相手のアビリティを一回の斬撃で一種類だけ、一時的に封じることができ、自爆、憑依、転移、伝染などの厄介なアビリティなどを1分から30分までの間まで封じることが可能。

 ただし最大30分までなので、封印する為の時間を延ばすには、ひたすらこの剣をもって相手を斬りまくるしかない。

 さらに他の装備品を強化させて射精させる能力が強くなっても、この剣を装備しているか腕輪、足輪、首輪などに収納しておけば精神に障害を起こさなくてある程度まで我慢することができる。

 この剣にはラフィアス・ゾルトロンドの牙、尻尾、血液、肉棒が使われており、魔力や精力を消耗するが血の糸や血の網、尻尾を伸ばして(または剣から出して)相手を捕縛することが可能。

 また剣先か柄の中央にある血液を結晶化させたものからラフィアスの精液を射出することも可能。この場合は装備者ラフィアスの精巣が精液で満ちている限り、何度でも精液を射出することが可能」

 …はい? 剣から射精した精液が出るぅ?? 何かとんでもねー剣ができてしまった。

 とにかく試してみないことには始まらないからな。この実験が終わったら、気分転換を兼ねて時間停止を解除してお茶会に行くようにしよう。

 そう思いながら俺は王都ジェルロンドで地下2000階にまで拡張された地下149階へと転移して、早速実験することにした。

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