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第286話 闇の獣人、残りの火竜と戦闘してその動機を調査する
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火竜は火山の頂上にいた。他の2頭のドラゴンと同様に、25メートルほどの大きさのドラゴンだ。相変わらず街一つしか入らない程度の孤島だが、火山がここ数年の間に小規模な噴火を起こしては、また収まるというサイクルを繰り返しているらしい。
そこで俺が火竜の近くまでいくと、俺の方を振り向いて何かこう…やり遂げた感があったような表情をしていた。
もしかして灰色のドラゴンと雷竜は時間稼ぎの為の囮だったのか? と嫌な予感が湧き上がった。
「気をつけるんじゃぞ、婚約者殿。こやつもまた体内に増幅用か眷属収納用か知らんが、水晶玉を仕舞いこんでいるようじゃからの」
と、アナントスが白い蛇体を伸ばして火口に佇む火竜を睨んでいる。
何か自分が有利な場所にいるせいか、この火竜さん…いきなり攻撃してきましたよ。
しかも攻撃魔法とかブレスじゃなくて、いきなり溶岩をいくつも飛ばしてくるという変則技を使ってきた。
慌てて回避する。いや結界とかあるけどさ。それだけに頼っていたらまずいし…なによりこの溶岩ってかなりベットリしていて結界にまとわりつかれると攻撃しにくくなりそうで避けてしまうんだよね。
火竜は避ける俺に嗜虐心を煽られたのか、調子に乗ってまた溶岩で構成された2メートルほどの大きさの玉をどんどん作っては俺の方に投げてくる。
盾を構えて吸収したら、さすがの火竜も目を細めて驚いたようだけど、それならこうだ、といわんばかりに溶岩をゴーレムに変えて、俺に向かって飛ばしてきた。
溶岩でできたゴーレムは飛ぶ速度こそ速いけど、肝心の俺を殴るスピードはそれほどじゃない。
はっきり言って止まって見えるので、冷却の眼力で次々に襲い掛かってくるゴーレムを冷やしていく。
それだけじゃすぐに機能停止しないので、水の系列の魔法でアイス・ジャベリンを15本作っては、ゴーレム達の方に投げて冷やしていく。
狙って投げたわけじゃないけど、意外と命中率が高いのか次々にゴーレムに刺さってはただの冷えた溶岩の塊に変えていく。
これは油断ならない相手だと火竜もわかったのか、今度は火口から炎の蛇を形作って俺の方に襲い掛かるように、咆哮を上げて命じた。
いわゆる炎でできた巨大な蛇型ゴーレムだが、アナントスが「しゃらくさいのう!」と怒鳴ると同時に、炎の蛇型ゴーレムはあっさりと四散して、周囲に火の粉を撒き散らして消えてしまった。
「フン。蛇の神である儂に対して蛇のゴーレムを作るとは笑止千万じゃの。婚約者殿。いっそこやつ、氷漬けにしてしまった方がいいのではないかの?」
「いや…どうもこいつも訳ありでここに来たようなんだよな。他の死霊憑きのドラゴンや、雷をまとったドラゴンは時間稼ぎの囮にしか思えない。こいつがここで何をやっていたのかを知る為には、他の2頭のドラゴン同様に、生かして捕らえて、白状させないとな」
と、言いながら俺はポキポキと指を鳴らして、少し本気を出すようにしようかと考え始めていた。
そんな俺の態度が気に入らなかったのだろう。ギロリと俺と腕に巻き付いているアナントスを睨むと、今度は先程の俺が投げたアイス・ジャベリンを真似たのか、炎の短槍ともいうべき槍を何10本も作っては、ちょっとした弾幕にして攻撃してくる。
この短槍も俺がかざした盾に吸い込まれていくが、なんと俺から離れた所に投げられた炎の短槍が、軌道を変えて俺の方に飛んできた。
慌てて風系の魔法で竜巻を俺の周囲に展開。槍を吸い取るのを止めて、四方八方に飛び散るようにした。
いや、まさか数10本もの槍を操れるとは。こいつが三頭のドラゴンの中でも、特に優れた魔術的才能をもっているのは間違いないようだった。
そこでこちらも盾から雷竜から吸い取った雷を放出してみる。
まさか盾から雷攻撃ができるとは予測しなかったのだろう。まともに食らった火竜は、怨嗟の叫び声を上げてから火口の縁に倒れ込んだ。
まだ覇王竜の叡智が使えないので、慌てて俺はパーフェクトヒールをかけてやった。
すぐに目を開いた火竜は、回復魔法をかけられて感謝するどころか余計なことをしやがって! と怒り心頭で目から熱線を。口からは火炎のブレスを吐きだしてきた。
本気の一撃だっただろうが、俺はアビス・ファイアを最小限の威力で直線状に放射して熱線とブレスを迎撃してみる。アビス・アイスだと冷やしすぎて殺してしまう。かといって素手だと今の俺だと手加減できないで殺してしまう可能性が高いからな。
時間さえあれば霊魂解析でこいつが何を考えているのかわかりそうだが、今はそんな事をしている状況じゃない。
魔力も熱量もこちらが上だったのか、火竜はあっさりとブレスを散らした地獄の炎の一撃を食らって、そのまま火山の麓まで吹き飛んでいった。
仰向けに倒れた火竜は、全身に火傷を負っていた。そして近くまで下りてきた俺を化け物でも見るかのような目で睨むと、また咆哮を上げた。
するとサラマンダーや炎に包まれた熊が次々と出現する。幸いな事にどれも火の下級精霊や中級精霊ばかりだったので、かえって俺は安堵した。
他の2頭のドラゴンですでにタネも仕掛けもわかっているので、いい加減相手をするのに疲れた俺は、火の大精霊を召喚して、強制的に火の精霊達を精霊界に戻すように命じた。
火の大精霊は大きな炎でできた狼だった。彼は俺の念話による命令を聞くと、大きく頷いてから前足を持ち上げると、空中に炎の渦を作り上げてから強制的に、火竜が召喚した火の精霊達を精霊界に戻してしまった。
どうやら異世界の精霊であっても、それほど違いはないらしい。
やはり精霊はより強い力をもった精霊に従うようで、精霊界も複数の世界に繋がっているようなので、今回はその意味では精霊を消滅させずに戻すだけで済んでラッキーだった。
「御苦労。こいつの始末は俺がやるからお前も戻っていいぞ」と、俺が腕を組んで命じると、どこか物足りなさそうな顔で火竜を物欲しげに見つめていたが、精霊王のお気に入りの俺の不興を買いたくなかったのか、クゥンと名残惜し気な顔で小さく鳴くと、そのまま炎と共に消えてしまった。
火竜は横たわった形で、信じられないといった感じでポカンと口を開けていたが、やがて覚悟を決めたのか目をつぶると仰向けになって腹を見せる形になった。
『私の負けだ。獣の子よ。好きなようにするがいい。ただし殺すのなら一思いにしてくれ。それくらいの我儘は聞いてくれてもいいだろう?』
と、念話が俺とアナントスに響いてきた。
アナントスと顔を見合わせると、同時に頷いてから横たわる火竜の側に移動した。
攻撃されることを恐れて、また着地はしていない。
『その前に聞きたいことがある。お前、ここで何をしていた? 異世界からこの世界に来て何かをしていたことは大精霊に聞けばわかることだ』
と、時空の大精霊達を呼んでみると、火竜が火口に卵のような白くて丸い物体を次から次へと放り込んでいく姿が映し出された。
『この卵のような物体について教えてほしいんだが。もしかしてお前達の同胞が産んだ卵か? それにしてはやけに大きいし、形もそれぞれ違っているようだが…』
『特に答える義理はない。貴様に言ってもすでに手遅れだ。殺すなら殺せ。すでに私はやり遂げたのだ。思い残すことはない』
と、横たわった形で首を反対側に向けた。…ほーお。そーかい。そっちがその気なら強引にでも喋らせてやるだけだな。
あいにくこっちは手加減ばっかりしていて、いい加減お前らを殺していないかどうか気を遣ってばかりいるんで、精神的に疲れているんだよ。
おまけにそっちの目的もわからないまま殺すわけねーだろうが。そっちは良くてもこっちは訳のわからない行動された挙句、死霊まみれになる所だったわ、いきなり電撃や炎をぶっ放されて手加減しないといけないわで、かなりイライラしているんですけどね。
アナントスが俺の苛立ちを感じ取ったのか「婚約者殿。イラつく気持ちはわかるが手加減するのじゃぞ」という言葉で俺は手加減しながらこのムカつく火竜をどうやって喋らせるかを考えることにした。
そこで俺が火竜の近くまでいくと、俺の方を振り向いて何かこう…やり遂げた感があったような表情をしていた。
もしかして灰色のドラゴンと雷竜は時間稼ぎの為の囮だったのか? と嫌な予感が湧き上がった。
「気をつけるんじゃぞ、婚約者殿。こやつもまた体内に増幅用か眷属収納用か知らんが、水晶玉を仕舞いこんでいるようじゃからの」
と、アナントスが白い蛇体を伸ばして火口に佇む火竜を睨んでいる。
何か自分が有利な場所にいるせいか、この火竜さん…いきなり攻撃してきましたよ。
しかも攻撃魔法とかブレスじゃなくて、いきなり溶岩をいくつも飛ばしてくるという変則技を使ってきた。
慌てて回避する。いや結界とかあるけどさ。それだけに頼っていたらまずいし…なによりこの溶岩ってかなりベットリしていて結界にまとわりつかれると攻撃しにくくなりそうで避けてしまうんだよね。
火竜は避ける俺に嗜虐心を煽られたのか、調子に乗ってまた溶岩で構成された2メートルほどの大きさの玉をどんどん作っては俺の方に投げてくる。
盾を構えて吸収したら、さすがの火竜も目を細めて驚いたようだけど、それならこうだ、といわんばかりに溶岩をゴーレムに変えて、俺に向かって飛ばしてきた。
溶岩でできたゴーレムは飛ぶ速度こそ速いけど、肝心の俺を殴るスピードはそれほどじゃない。
はっきり言って止まって見えるので、冷却の眼力で次々に襲い掛かってくるゴーレムを冷やしていく。
それだけじゃすぐに機能停止しないので、水の系列の魔法でアイス・ジャベリンを15本作っては、ゴーレム達の方に投げて冷やしていく。
狙って投げたわけじゃないけど、意外と命中率が高いのか次々にゴーレムに刺さってはただの冷えた溶岩の塊に変えていく。
これは油断ならない相手だと火竜もわかったのか、今度は火口から炎の蛇を形作って俺の方に襲い掛かるように、咆哮を上げて命じた。
いわゆる炎でできた巨大な蛇型ゴーレムだが、アナントスが「しゃらくさいのう!」と怒鳴ると同時に、炎の蛇型ゴーレムはあっさりと四散して、周囲に火の粉を撒き散らして消えてしまった。
「フン。蛇の神である儂に対して蛇のゴーレムを作るとは笑止千万じゃの。婚約者殿。いっそこやつ、氷漬けにしてしまった方がいいのではないかの?」
「いや…どうもこいつも訳ありでここに来たようなんだよな。他の死霊憑きのドラゴンや、雷をまとったドラゴンは時間稼ぎの囮にしか思えない。こいつがここで何をやっていたのかを知る為には、他の2頭のドラゴン同様に、生かして捕らえて、白状させないとな」
と、言いながら俺はポキポキと指を鳴らして、少し本気を出すようにしようかと考え始めていた。
そんな俺の態度が気に入らなかったのだろう。ギロリと俺と腕に巻き付いているアナントスを睨むと、今度は先程の俺が投げたアイス・ジャベリンを真似たのか、炎の短槍ともいうべき槍を何10本も作っては、ちょっとした弾幕にして攻撃してくる。
この短槍も俺がかざした盾に吸い込まれていくが、なんと俺から離れた所に投げられた炎の短槍が、軌道を変えて俺の方に飛んできた。
慌てて風系の魔法で竜巻を俺の周囲に展開。槍を吸い取るのを止めて、四方八方に飛び散るようにした。
いや、まさか数10本もの槍を操れるとは。こいつが三頭のドラゴンの中でも、特に優れた魔術的才能をもっているのは間違いないようだった。
そこでこちらも盾から雷竜から吸い取った雷を放出してみる。
まさか盾から雷攻撃ができるとは予測しなかったのだろう。まともに食らった火竜は、怨嗟の叫び声を上げてから火口の縁に倒れ込んだ。
まだ覇王竜の叡智が使えないので、慌てて俺はパーフェクトヒールをかけてやった。
すぐに目を開いた火竜は、回復魔法をかけられて感謝するどころか余計なことをしやがって! と怒り心頭で目から熱線を。口からは火炎のブレスを吐きだしてきた。
本気の一撃だっただろうが、俺はアビス・ファイアを最小限の威力で直線状に放射して熱線とブレスを迎撃してみる。アビス・アイスだと冷やしすぎて殺してしまう。かといって素手だと今の俺だと手加減できないで殺してしまう可能性が高いからな。
時間さえあれば霊魂解析でこいつが何を考えているのかわかりそうだが、今はそんな事をしている状況じゃない。
魔力も熱量もこちらが上だったのか、火竜はあっさりとブレスを散らした地獄の炎の一撃を食らって、そのまま火山の麓まで吹き飛んでいった。
仰向けに倒れた火竜は、全身に火傷を負っていた。そして近くまで下りてきた俺を化け物でも見るかのような目で睨むと、また咆哮を上げた。
するとサラマンダーや炎に包まれた熊が次々と出現する。幸いな事にどれも火の下級精霊や中級精霊ばかりだったので、かえって俺は安堵した。
他の2頭のドラゴンですでにタネも仕掛けもわかっているので、いい加減相手をするのに疲れた俺は、火の大精霊を召喚して、強制的に火の精霊達を精霊界に戻すように命じた。
火の大精霊は大きな炎でできた狼だった。彼は俺の念話による命令を聞くと、大きく頷いてから前足を持ち上げると、空中に炎の渦を作り上げてから強制的に、火竜が召喚した火の精霊達を精霊界に戻してしまった。
どうやら異世界の精霊であっても、それほど違いはないらしい。
やはり精霊はより強い力をもった精霊に従うようで、精霊界も複数の世界に繋がっているようなので、今回はその意味では精霊を消滅させずに戻すだけで済んでラッキーだった。
「御苦労。こいつの始末は俺がやるからお前も戻っていいぞ」と、俺が腕を組んで命じると、どこか物足りなさそうな顔で火竜を物欲しげに見つめていたが、精霊王のお気に入りの俺の不興を買いたくなかったのか、クゥンと名残惜し気な顔で小さく鳴くと、そのまま炎と共に消えてしまった。
火竜は横たわった形で、信じられないといった感じでポカンと口を開けていたが、やがて覚悟を決めたのか目をつぶると仰向けになって腹を見せる形になった。
『私の負けだ。獣の子よ。好きなようにするがいい。ただし殺すのなら一思いにしてくれ。それくらいの我儘は聞いてくれてもいいだろう?』
と、念話が俺とアナントスに響いてきた。
アナントスと顔を見合わせると、同時に頷いてから横たわる火竜の側に移動した。
攻撃されることを恐れて、また着地はしていない。
『その前に聞きたいことがある。お前、ここで何をしていた? 異世界からこの世界に来て何かをしていたことは大精霊に聞けばわかることだ』
と、時空の大精霊達を呼んでみると、火竜が火口に卵のような白くて丸い物体を次から次へと放り込んでいく姿が映し出された。
『この卵のような物体について教えてほしいんだが。もしかしてお前達の同胞が産んだ卵か? それにしてはやけに大きいし、形もそれぞれ違っているようだが…』
『特に答える義理はない。貴様に言ってもすでに手遅れだ。殺すなら殺せ。すでに私はやり遂げたのだ。思い残すことはない』
と、横たわった形で首を反対側に向けた。…ほーお。そーかい。そっちがその気なら強引にでも喋らせてやるだけだな。
あいにくこっちは手加減ばっかりしていて、いい加減お前らを殺していないかどうか気を遣ってばかりいるんで、精神的に疲れているんだよ。
おまけにそっちの目的もわからないまま殺すわけねーだろうが。そっちは良くてもこっちは訳のわからない行動された挙句、死霊まみれになる所だったわ、いきなり電撃や炎をぶっ放されて手加減しないといけないわで、かなりイライラしているんですけどね。
アナントスが俺の苛立ちを感じ取ったのか「婚約者殿。イラつく気持ちはわかるが手加減するのじゃぞ」という言葉で俺は手加減しながらこのムカつく火竜をどうやって喋らせるかを考えることにした。
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