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第269話 闇の獣人、暇になったので冒険者ギルドの裏クエストを請けてみる

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 あれからドワーフ達の所に行って聖剣を修復してもらうように頼んだら、全員が目を丸くして折れた聖剣を見ていたのは新鮮だったな。

 結局、聖剣というのは作成するにしても、修復するにしても、聖なる道具とかいう名前からみてわかる通りに、聖なる力が込められた専用の鍛冶関係の道具を使わないと、完全に聖なる力が込められないんだそうだ。

 で、結論から言うとその聖なる鍛冶道具とかいうやつの封印を解くんだが、あまりにも昔の出来事の事であって、この大陸に引っ越してからは一度も封印を解かれたことがなかったという。

 つまり書庫とか歴代の王様の書いた日記とか大切に保管されている、国としての重要機密関係の書類とかを片っ端から調べないと…封印の解き方がわからないんだそうだ。

 しかも始末の悪い事に、その封印解除はしかるべき手順を踏まないで箱を開けたり、破壊しようとしたら、中に入っている聖なる鍛冶道具も壊れてしまうようになっているんだとか。

 つまり時空魔法とか使ったら、中に入っている聖なる鍛冶道具が壊れてしまうということになってしまう。

 そういうわけで封印解除の方法を調べるのに一週間。

 そして封印解除してから聖なる鍛冶道具を使って、聖剣を修復するのにさらに十日ほどかかるのだという。

 これでも急いでやってこの日数なので、普通にやったら三ヶ月はかかると言われて俺はゲンナリした。

 つまりどんなに急いでやっても、最低でも二週間はかかり…まず一月はかかると思って間違いないようだった。

 またダンジョンに戻ってアレランにその事を話すと、はたから見てもわかるほどガッカリした顔をしていた。

 他にやることがないので、見かねたアナントスが水晶の玉にアレランを封じて俺に渡してきた。

 そのまま闇の中の空間に放り込んでおくと、あとは冥魔竜を冥界に帰して俺は背伸びをした。

 そこで一旦エルモーラの王城リリウェルに戻ることにした。アルロン達には俺がドワーフの所に聖剣修復を頼みにいくときに、王城のリリウェルに用意された俺達専用の部屋の前に置かれた御用箱の確認の為に先に城に戻しておいておいた。

 で、俺が城に転移してみると…アルロンとロンドウェルは難しい顔をして手紙の束を見ていた。
 
 「どうした? 二人共そんな難しい顔して。また何かやっかい事か?」

 「あ、ご主人様。こちらはこれで厄介な事になりそうです。実は我々がいろいろと動いていた間に、エルモーラ王国はレナリアーラ王国とグリシャール帝国とまた協力して、新たな許可証を発行したようです」

 どれどれ…と、ロンドウェルがうやうやしく差し出した巻物を見て、さすがに俺も目が点になりそうになった。

 今までは貴族や王族だけを強姦してもいいという許可状だったが、今度は一般人や民衆とか、貴族や王族の使用人も俺がいつでも好きな時に強姦してもいいという内容になっていた。

 次にレナリアーラ、エルモーラ、グリシャールの三国の治政が及ぶ範囲内なら、俺が全裸でどこにいても罰せられない。

 その場合は一般人や俺を見た人が俺の肉棒をしゃぶって精液を飲んでもいいか、という許可を求めてきた場合は可能な限り飲ませてやることだが、忙しい場合は断ってもいい。

 でもできる限り飲ませてやってほしいと言う内容だった。というかそれ以前に全裸で街の中を歩いたりしないってば。また全裸の変態聖人なんて呼ばれるのいやだし。

 さらにこの三国の統治範囲内の土地なら、俺がどこに住んでいても最低でも1万年は俺、及び俺の使用人や親しい者達が一緒に住んでいるという条件なら1000名までなら税金払う必要なし。

 そして三国の貴族・王族とのセックスをする度に一人辺りに精液を飲ませたり、体内に射精した場合は俺が金貨10枚もらえるとか。

 なんでも俺が射精した精液は確実な若返りの効果があるとわかったらしい。

 いやお金貰えるってわかってもなー。巻物読むと、金貨10枚じゃ足りないんだけど、予算の都合上仕方なくということらしいけど、いらんから。

 大体、俺って聖人なんだし。金貰うのってすでに聖人じゃないよね。

 他には…いいのかな、これ。俺が飲食店に不法侵入してそこの倉庫とか厨房にある飲食物を浄化して、鍋の中に入っている調理が途中の料理に射精しておいしくするという点なら罪に問われないそうだ。

 他には呪いの武器や防具、道具などが三国内にあった場合も俺が一方的にその家屋や建築物の中に入って浄化しても罪には問われないそうだ。

 これは家具とか美術品などに憑りついている悪霊や悪魔を浄化する時も、その建築物の主の許可を得ずに俺が浄化してもいいらしい。

 同様に畑や家畜などを俺が射精したり、アルティメット・ヒールで元気にしても賞賛こそ浴びせられても、罪に問われることはないとか。

 つまりアレか。霊的障害や呪いの効果による被害に比べたら、俺がタダで浄化したり、家畜を元気にする事の利益の方が大きいので不法侵入して責任者の許可を受けずに勝手にやってもいいってことか。

 むしろ俺が射精した精液入りの料理が栄養満点でおいしくなるし、料理人にとって俺は生きた最高の調味料と思われているらしい。

 だから料理人達は国を問わず、俺の射精した精液の入った料理を食べて感激して、老若男女問わずに俺とセックスして俺の気をひいて俺なしでも料理をおいしくしたいらしいので、料理人ならまず拒否しないだろうから一方的に強姦しても構わない。むしろ犯ってしまえという内容だった。

 他に三国の城や砦といった貴族・王族、軍人の拠点としている所で宴とかお茶会とかしている所に、俺が全裸で乱入して、その場にいる連中とセックスしてもいいらしい。

 ただこれは茶番で、俺はその場合…差し出された飲み物を飲まないといけないらしい。

 その飲み物には蒼の滴という、植物の女神アミリルス様の信徒が長年、研究して編み出した媚薬にして強精剤で、過去に開発された媚薬の中では二番目に強いものらしい。

 一番効力が低いのは赤の滴で、これはせいぜい下半身がムラムラする程度のもので勃起促進効果はない。

 だが蒼の滴だと飲んで1分以内と、短時間ですぐに体内に吸収されて、即効性がある上に男だと勃起促進効果が確実にあるらしい。

 一番強い媚薬は緑の滴というのだが、これは即効性があり、どんな理性をもった賢者や修行者でも下半身が猛烈に活性化して射精しない限りは収まらず、相手が親、兄弟、その他血縁者であっても性の衝動に勝てずに視界に入る者を同性・異性関係なく犯してしまう為、あまりにも効果が強すぎて危険な為に王族しか手に入らないらしい。

 試しに蒼の滴を俺が飲むとどうなるのかを覇王竜の叡智で調べてみたら、老人や精力不足の若者なら勃起促進する程度だけど、精気がみなぎっている俺が飲むと最低でも一回は射精してしまうほどの媚薬なんだそうだ。

 この蒼の滴の入っているお茶とか飲んで、俺が発情して宴やパーティー、お茶会をセックス三昧にしようというお芝居に乗らないといけない。

 はぁ…。貴族とか王族ってやっぱり体面とかあって大変なんだな。

 蒼の滴は昔はともかく、今では貴族や階級が高い軍人なら金さえあれば比較的、手に入りやすいのだそうだ。

 もっとも20mlの小瓶一つで金貨1000枚はするんだから、本当に金がある者できちんと身分や住所をはっきりと書いておかないと購入できないのだという。

 緑の滴は赤、青の滴をはるかに超える効力をもっているせいか、王族の許しを得ないとまず見ることすら許されないのだという。

 そりゃ服用したら完全にケダモノになって視界に入る者を関係なくレイプするなんて、そんな物騒な薬を管理するのは王族しかいないよな。

 むしろ王族でも危険だから、きっと何重にもわたる結界とか張り巡らされているんだろうな。
 
 それでも過去に一人産んだのはいいけど、後は子供ができない夫婦が家臣にいたので少しだけ分けてやった事もあるのだとアナントスが教えてくれた。

 ただし蒼の滴にしろ、緑の滴にしろ、うかつに服用したら…ましてや服用する量を間違えたりしたら、発情して乱交パーティーになる火種になりかねないから、悪用は厳禁。元々は精力の衰えた老人や肉体労働をする人達が重労働に耐えられるように開発された薬、と蒼の滴の説明文に書かれていた。

 やっぱり覇王竜の叡智はすごいな。もっとも一度に表示されるとは限らないから何度もこのアビリティを使わないと完全に情報が表示されないこともあるんだけど。

 そして俺が一般人とか商人とか衛視といった人達を強姦してもいいというのは、もちろん常識の及ぶ範囲内でという意味らしい。

 そりゃそうだよな。白昼堂々と襲われたりしたら一大事だし。俺だって全裸の獣人に襲われるの嫌だしな。

 それと貴人や王族の寝込みを襲って強姦するのは大いに結構なんだそうだ。

 ただしその場合、徹底的に犯りまくって体内に大量の俺の精液を射精しまくること。

 相手が女性の場合なら子宮内に大量に射精しまくって性的に満足させることなどが条件として巻物に書かれていたけど、当然だよなこれって。

 自分だけが快楽を味わって、相手が苦痛だけを感じるなんてセックスじゃないし。

 俺が強姦してきた相手も、よほどの性悪じゃない限りは絶頂を味わわせるようにしていたんだしな。

 そして許可状には俺が要請すれば赤、青、緑のいずれの種類の滴も手に入れることができるんだそうだ。

 そりゃ俺は性的行為にしか使わないし、そもそも射精も自由にコントロールできるんだから、使うとしたら相手にしか使わないからな。

 だけどコレクターとしては欲しいかも。どの種類の雫にしろ、一滴でもあればヒョドリンに頼んでプール一杯分かそれ以上に増やせるんだし。

 後は…え!? ここまでしてくれるのか? と俺の目が点になったのは…。

 万が一、俺が性行為をした相手との間に子供ができた場合は、三国総出で子供の堕胎をしてくれるとか。

 しかも料金を俺や相手の女性が払う必要なし。すでに胎内で成長していて堕胎できないのなら、そのまま出産させて国の方で責任もって育ててくれるということだそうで…。

 いやいや。俺がセックスして相手の女性との間に子供ができたとしてもね? 必ず一年以内に死ぬんだから、その意気込みはありがたいけど、そこまでしてくれなくてもいいんだよ?

 「フン。婚約者殿の子孫を引き取って飼いならして、恩を売ろうと言う魂胆が見え見えじゃな。そんなあさましいことばかり考えるから、婚約者殿の子供は一年以内に必ず死ぬ、という制限を神々から課せられてしまうのじゃ。いずれにせよ、国の重臣共が望んでいるような結果にはならんのに、御苦労なことじゃの」

 と、横から巻物を覗いていたアナントスが呆れた感じで言った。

 他には…後は痴情のもつれとかも三国総出で宥めてくれるそうだ。つまりアレだな。俺って子供が一年以内に必ず死ぬから、結婚できないんだよね。

 普通ならお腹の中で10ケ月はかかってやっと生まれてくる子供が一年以内に必ず死ぬんだぜ?

 それって俺の奥さんになった人が不幸になるだけだよな。子供を産むって文句なしに寿命が縮んで大変な仕事なのに、それがほとんど無駄な結果になるんだから。

 だから俺は本妻はもたないので、多くの女や男と肉体関係をもつしかない。

 当然ながら俺を独占しようとしてくる男女も出てくる、と。

 だからそういうトラブルは国の方でも協力しますよ、そういう訳だから他の大陸に行かないでね、という三国の魂胆が見えてくる。

 ようするに俺を身内扱いにして、俺が原因になったトラブルを解決するのに協力するから、自分達の手元に俺がいてほしいという事なんだろうな。

 と、そこまで目を通していた所で、ロンドウェルが書類の束を俺の前にもってきた。

 「後は巻物の後半にも書かれていますが、もしもご主人様にお時間があるのなら、冒険者ギルドの裏の依頼を請けてほしいとのことです。詳細はここに書かれております」

 と、恭しく俺の前に差し出した。いや、何も書類出すのに跪かなくてもいいんだよ?

 で、書類を読んでみると不妊症、それも薬飲んでも効果がなくて何度子宮内に射精しても子供ができない女性達の体内に射精してほしいとのことだった。

 残りの書類には対象の女性の名前と体重や髪、瞳の色、バストやウェストといった詳細情報と、住所と家族の構成や氏名が書かれてあった。

 それがレナリアーラ王国の王都ジェルロンドだけでも20名はいた。

 おかしいな。俺が竜王の息吹や覇王竜の息吹、アルティメット・ヒールをかけたから治ったと思ったのに。

 首を傾げていると、アナントスがまた横から書類の束を見てから、紅い舌を出し入れしながら俺の疑問に答えてくれた。

 「もともと不妊とは精神の影響を受けやすいからの。恐らく婚約者殿の回復魔法が効かなかった理由は二つ。一つ目は神々からの懲罰を受けている場合じゃな。この場合は対象の女の瞳にその罰を下している神の印が見えるはずじゃ。

 もう一つは神の巫女としての使命をもっている場合じゃ。どの神に仕えているかによってその使命は大きく異なるが、妊娠は絶対にできん。巫女かどうかはその女の額を見れば印が見えてくるはずじゃ」

 ということだった。そんな巫女を俺が膣内射精してもいいのか、とアナントスに聞いたら…「いいに決まっておるじゃろ。前世は巫女だったから今世でも巫女として生きなければならんという理由はない。むしろ原因を探って教えてやった方が相手の女にとってもいいと思うぞ」

 ということだった。しかし…何で俺なんだろ? 不妊症の女性で薬飲んでも子供ができないのはわかる。

 だがそれなら冒険者の男性で信用できる者が他にも多くいるはずだと思って、その辺りをロンドウェルやアルロンに聞いたら、書類の最後のページを指差して苦笑しながら答えてくれた。

 「それについてですが…実はどんなに治癒魔法をかけても、薬を何年飲んでも子供ができない女性や貴婦人は意外と多くて、子宮内に子種を射出して薬が効いているかを確認する裏の依頼は昔からあったのです。

 しかし何度かその依頼を請けている内に、不妊の女性と冒険者の男性が恋愛関係になって、結婚にまで発展したこともありました。

 最近では女性の家族が冒険者の男性に結婚をもちかけるようになりまして。遺産分配とかでも結婚すればかなりの大金をもらえたりする例もありましたので、冒険者の男性たちもいつまでも若くはいられないということで、不妊の女性の家族の嘆願を聞いたりして人生の勝ち組になった例もありました。

 ですが…ここで裏の依頼を請けて不妊の女性と性的行為をすると強引にその女と結婚させられる、というデマが流れましてね。いくら報酬が良くても結婚は御免だという冒険者の男性から誤解されて、今ではその裏の依頼を請ける者はほとんどいないのです」

 確かになー。家族からすれば子供ができない女は結婚してもほとんど価値がないから、薬を飲ませて本当に効いているのかを確認する為に冒険者の男を雇って、夜に密かに女性の体内に子種を射精させるという依頼を出した気持ちはわかる。

 でもだよ? それで本当に冒険者の男の子供ができたらどうするんだ? とアルロンに聞いたら、目を逸らされてしまった。

 「決まっておるじゃろ。もしもその冒険者が貧乏で、人間的に良くないタイプで信用できん奴だったら…その男の子供を堕ろすという形になるじゃろうな」

 と、アナントスが白い蛇体を伸ばして答えてくれた。

 「それって…堕胎したら子宮の中にかなりのダメージ与えるから、かえって不妊症になりやすいんじゃないのか? 子供できたのに堕ろすなんて…そんなの本末転倒じゃねーか!」

 「まあ治癒魔法で子宮内の傷とか癒せるからの。邪魔な赤子は処分してその女は子供ができると家族が保証して、適当な縁談相手の所に嫁がせる、というのが昔からあるセオリーじゃな」

 と、小馬鹿にした口調で書類を睨んでいるアナントス。彼女も不妊症で悩んでいる女性達が子供を産むための道具としか見られていないことに腹を立てているようだった。

 「そこで俺に白羽の矢が立ったというわけか。でもな。俺には子孫断絶の印がある上に、アミリルス様の加護があるから、妊娠なんてさせないから俺に子種を射精させても無意味だぜ?」

 と、俺も内心ムカつきながら腕を組む。ロンドウェルが苦笑いを浮かべてまぁまぁ、と両手を挙げて俺とアナントスの怒りをやわらげようとしてくれている。

 「どうやらギルドマスターのお話によりますと、この際、子供ができたかどうかは問題ではなく、稀代の大聖人であられるラフィアス様に抱かれるという方が意味があるようです。

 ラフィアス様なら相手の女性を抱いて、気持ちよくしてくれると女性達や家族の豪商や貴族からの声も大きく、子供ができたという意味はさておいて、聖人様に抱かれた女性なら日陰者にならずに済む。

 むしろ性奴隷になればいい厄介払いができるし、そこまで行かなくても聖人様なら何か祝福を授けてこの流れをよくしてくれるのではないか、という期待が不妊症の女性やご家族にあるようですね」


 要するに俺が不妊症の女性達とセックスすれば、それだけ彼女達にとっては名誉なことらしい。

 でもなー。祝福って言われても何をどうすればいいんだか。

 下手すると毒とか飲んだりしてわざと不妊症になる女も出かねないぞ?

 いや待てよ? 薬飲んでも回復しない女って確か巫女の生まれ変わりか、神々からの罰を受けているって話だったよな?

 それなら何とかできるかも。

 「よし。その依頼全部請けよう。あ、言っておくがレナリアーラ王国の首都にいる女性限定だからな。今回はまず試してみたいことがあるからな。そういうわけで今から冒険者ギルドに行ってヘインズに話してくる。ロンドウェル達も証人として付いてこい!」

 
 自在門を開いた俺はそのままアルロンとロンドウェルを伴って、ヘインズの事務室に移動した。

 ぎょっとした顔のヘインズの前に書類の束を置いて、俺はファスナーを思いっきり下げて肉棒を取り出した。

 すでに室内の外は時間停止をかけている。心の中で時空の精霊王に頼むと、あっさり了承してくれた。

 「また突然で済まないがヘインズ。まずは俺のミルクを飲みながら聞いてくれ。この書類にあるレナリアーラ王国内の首都に住む不妊症の女性の裏の依頼、全部俺が請けることにした!」

 いきなり口の中に俺の肉棒を突っ込まれて、目を白黒させているヘインズだったが、これが初めてではないし、すぐに舌を動かして俺の亀頭部を舐め回し始めた。

 徐々に快感が高まっていき、俺は我慢できずにオスとしての本能の命じるまま、ヘインズの口内に盛大に射精した。

 「くっ…!!」

 背後ではアルロンとロンドウェルは自分の股間に手をやって、モジモジしている。

 俺は分身を創って、アルロン達にも飲ませてやることにした。一体作るのに全魔力を消費するが、今では瞬時に回復するので二体創る程度ならどうってことはなかった。

 二人は満面の笑顔を浮かべて、分身の肉棒をしゃぶりはじめた。

 一方、俺の方は射精が終わると、ヘインズは俺の精液を飲みほしていき、また舌を動かし始めて亀頭部を存分に刺激して、時には甘噛みなどのイタズラをしながらも俺を気持ちよくしていった。明らかに最初に俺の肉棒をしゃぶったときよりも、上手になっている。

 「ヘインズ。お前、前よりもフェラチオの技術が上がったな。でも歯を立てるのはダメだぞ?」

 と、ヘインズの頭を撫でながら、太くて長いキャンディーバーでもしゃぶっているギルドマスターは片目をつぶって俺の肉棒の鈴口から出ている光る白い液体を舐めとりながら言った。

 「ラフィアス様も随分と精液の味が良くなられたようですな。前よりも確実に濃く、おいしくなっていますよ? いきなり押しかけてきたもんだから俺の寿命は縮んでしまいましたよ。だから、もっと気持ちよくなって俺の口の中に沢山子種を撃ちだし続けて俺の寿命を延ばしてくださいね♪」
 
 と、おどけた口調で言いながらヘインズはまた俺の肉棒を右手でつかみ、左の手はファスナーの中に入れられており、俺の陰嚢を優しく揉んでいる。こうして肉棒と陰嚢の二箇所を刺激することで俺を気持ちよくさせることで俺が上機嫌になり、逝きやすいということをヘインズは知っている。彼は舌を動かして俺の亀頭部を存分に刺激し始めた。 

 このままではヘインズの舌が疲れてしまうので、俺もゆっくりと腰を前後に動かしていく。射精した時点で舌が疲労してもすぐに回復するだろうが、俺としてもヘインズの負担を軽くしておきたかった。

 何せ、俺の肉棒は全長28cmの肉棒だからな。しかも肉棒は幼児の手首と同じくらい太いし。

 そして俺は二度目のエクスタシーを迎えた。やっぱり陰嚢を刺激されると逝きやすくなってしまうな。

 咄嗟に亀頭部だけをヘインズの口内に残るように腰を引いて正解だった。さもなくばヘインズは大量に撃ち出された精液でむせていただろう。

 俺の腰を前後に動かす作業はヘインズの胃袋が俺の射精した精液で一杯になるまで続き、いきなり押しかけた詫びとしては十分すぎるし、俺も何度も絶頂を味わっていたのでお互いにとって淫らではあるが、充実して満ち溢れた時間だった。


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