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第228話 闇の獣人、7大精霊王にお供えして属性付与効果を期待する

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 これでいろんな衣服を作れたのはいいが、問題が一つあった。時間停止空間の中とはいえ、体感時間で1ケ月もいろんな作業をしていたのだ。

 そこで分身が増えたので精液ポーションの生産量も桁違いに上がっている。それが1日でで115億2千万本。30日で一月で3456億本になる。

 というわけで今回は石の神、針の神、糸の神、服の神など。

 それから後は7大精霊王にもお供えしようと思ったので、彼等を入れると11柱だな。

 というわけで一柱314億本を捧げました。端数はアナントスに全部上げて上機嫌でした。

 何で7大精霊王にお供えしたのかというと…いろんな服とか作ってみて思ったのが、効果にバラツキがあるからなんだよな。

 だから属性とか付与すればいいんだけど、あいにく俺は半神半人。精霊王様にはとても及ばないので属性付与ならやっぱり専門家に頼むのが一番ということで、お供えしたというわけ。

 そしたらやっぱり属性付与のアビリティが来ました。やっぱり惑星規模で自然を司る精霊王様は俺の望みをよくわかっていらっしゃるようで安心しました。

 火属性、水属性、風属性、地属性、光属性、闇属性、時空属性の7つを付与できるようになってハッピーな俺。

 普通なら一種類ずつしかかけられないだろうけど、俺には複数魔法操作があるからね。

 だから一度に七つ同時に起動できるんだけど、さすがに効果時間がレベル1だと5分しかもたないというのはまずい。

 例え七つ同時に起動・展開できたとしてもだ。もっとも七大精霊王全員が俺にアビリティを送ることを承諾しているから、属性同士で反発して打ち消し合うということはない。

 だから光と闇。火と水。風と土といった相反する属性も暴走したり、中和されるということはない。

 これが普通の精霊(つまり下級から中級の精霊)なら、属性同士で打ち消し合ったりするんだろうけど、アビリティを送ってくれたのはこの惑星の自然を司る精霊王だから、何の心配もなく属性を扱う魔法が使える。

 だが効果時間は練習する必要があるので、奴隷達にリングを渡す前に練習する必要があるとのことで、どの階層に行って練習しようか悩む俺に対して、アルロンとロンドウェルが自分達を実験台にしてくれと提案してきた。

 ところがここでセレソロイン・サンティラ、リアフィーラ、エレンソルといった面々が一度に出現してきて、解雇しないでほしいと涙目で訴えてきた。

 どうやら精霊王のアビリティを送ってもらったことで、自分達がいらない子として切り捨てられるんじゃないかと心配でならなかったらしい。

 さすがにそんな事はないと宥めてから、アルロン達に属性付与とかをかけてから、ディスペルマジックで打ち消してから、またかけ直す。

 またディスペルマジックで打ち消してから属性付与をかけるという行為をひたすらかけていった。

 体感時間としては一日ほど続けただろうか。スキルボードを開いてみると、レベル30になったので、効果時間もまる一日になっていた。

 お次はエレメンタル・インパクト。武器や拳に七大属性全てを付与して、相手がどんな存在であろうと関係なくぶちのめすという攻撃補助系のアビリティだ。

 これも二人にかけてはディスペルマジックで打ち消して、またかけ直す。

 これもまた一日かかって、レベル30に上げて付与の効果時間が属性付与と同じく一日になった。

 さらにエレメンタル・ガードウォール。自分をドーム状の結界で守るという物理・魔法の両方の攻撃から術者か対象者を守る防御系のアビリティだ。

 もちろん七大属性全てがかけられているので、相手が邪神でもこの守りを突破するのは容易じゃない。

 何といっても時空属性も含まれているから、時間を巻き戻したりして魔法がかかる前にもどしたり、逆に進めて効果時間が切れるようにする、という裏技はこの時空属性がある限りは通用しないのだ。

 やるとしたら、膨大な魔力でディスペルマジックをかけるか、各属性の攻撃魔法を使って一つずつ削っていくしかない。

 いくら邪神でもよほど高位の存在でない限りは一度に七大属性を使える奴は限られてくるからな。

 何で俺が七大精霊王に対して今更、精液ポーションを大量に捧げるようになったかというと、今までは下僕にしてきたのは、全て悪人ばかりだったからだ。

 元・犯罪者や異世界の呪術師達やシャイターン達。

 こいつらは別に死んでもそれほど惜しいとは思わなかったが、今回大量の奴隷を購入したことでさすがにこいつらを死なせる訳にはいかなくなった。

 だから精霊王の助力が必要になってきたので、もう畏れ多いとか言っている場合ではなくなった。

 とはいえ…精霊王達から送られてきたアビリティってどれも便利なものばかりなんだよな。

 だから大精霊を使役する必要がなくなる可能性も十分にある。いきなりセレソロイン達が泣きついてきたのにも納得がいった。

 もちろん俺は大精霊をクビになんかしたりしない。

 大精霊も俺を雇い主以上の感情をもっているせいか、どうか存分にこき使ってくださいと時空の大精霊である、エレンソル以外の属性の大精霊達がこぞって志願してきたのだ。

 どうやら俺が七大精霊王に対して大量の精液ポーションを捧げたことを、サンティラ達から知らされたらしい。

 まあそのお陰で精液ポーション使わなくても、一度に複数の新たな大精霊と契約することができた。

 何でもアビリティ「七大精霊王の寵愛」の影響で、精霊王の近衛騎士としての役割を果たす護衛の大精霊以外は各属性の大精霊のほとんどと契約できた。

 それも七大属性全部に。それだけじゃなくて上級精霊も軽く数百体と契約したが、あくまで形だけのものだ。

 正直言って記憶する気もない。こいつらと契約して、精霊王に頼り切りにならないで適度に使役してやるからパニックにならないでね、という鎮静剤を用いたような感じだ。

 他に七大精霊王から送られてきた数十のアビリティを検証したり、練習したせいか、また一月ほど経ってしまったけど、時間停止空間の中だから問題なし。

 アルロン達は時間経っているけど、俺の精液飲んでいるから老化とは無縁だしな。

 そんな訳で各属性の大精霊達に命じて(頼むのではなく命令すると連中が喜ぶので)、奴隷達のリングには七大精霊の祝福をかけてもらって、リングの所持者が危機に陥ると、自動的に七大精霊の力が発動するようにしておいた。

 もっとも治療・防御がメインだけどな。生きていてくれさえすれば、いくらでも損失は取り戻せる。

 逆に死んでいると蘇生しても寿命が削られるし、魂も弱くなりやすくてリスクが大きいからな。

 そうならない為に、七大精霊王の力を借りることは必要だったんだよ。

 というわけで今度は絶対に奴隷達に受けとってもらう為に、あえて周囲を時空、火、土、水、風、光、闇の七つの属性の大精霊を二体ずつ召喚して、連中の周囲を囲ませてから時間停止を解除することにしました♪

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