228 / 386
第223話 闇の獣人、殺風景な城の中を充実させる
しおりを挟む
朝…とはいっても午前4時頃だが、いろんな種類のアビリティを大量に吸収し、吸収しきれないアビリティを待機させているせいか、俺は短時間で起きてしまう。
もちろん疲労とかは全くない。寝不足とか不眠症でもない。
それでも気持ちいいから、サンドマンに命じて二度寝をする事も楽しみだが、あいにく今日はやる事がある。
それは…この塔の最上階の中に設置した城の内部にいろんな家具とか設置しておこうという計画だ。
城塞そのものの大きさや広さは最大規模から3番目から4番目くらいだろうか。
いきなり最大級の城を建てても、設置する家具とか生活必需品の数が増えるだけだからな。
というわけで俺はアルロン達を起こさないように、城の内部からヒョドリンの所に時空魔法で転移。
後はベッドとかテーブルとか椅子、毛布、敷布団に掛け布団に、シーツに枕に枕カバー。
それと食器やテーブルクロスに雑巾、ナプキンといった客が使いそうなものを片っ端から魔法で小さくしてから、マジックパックに入れてヒョドリンに食わせる。
大量のマジックパックから、それぞれ一つずつ入れておいたテーブルを全部、一つのマジックパックに入れて、それをヒョドリンに食わせる。
ヒョドリンが実らせるのは、大体50~60の実だから、マジックパックに50個のサイズ縮小したベッドを入れて、また50倍に増やす。
これで2500個のベッドができた。あとはまたそれぞれのマジックパックから、縮小化した50のベッドを一つのマジックパックに全部入れて、それをヒョドリンに食わせて、さらに増やす。
これで2500×50なので12万5000だ。さすがにこれ以上はマジックパックの容量を最大にしても、全部は入りきれない。
それならテーブルなりベッドなり、もっと小さくすればいいんじゃないか? という声が聞こえてきそうだけど、あまり小さくすると紛失したり、踏みつぶしたりして壊してしまうから、それも難しいんだよな。
というわけで俺は分身達を使って、家具や寝具、調理器具や料理をどんどん増やしていった。
やっぱり人海戦術ってすごい。ヒョドリンが実らせた大量の実を俺が念動のアビリティで、片っ端から俺の近くに引き寄せると、待機していた俺の分身達が素早く実を割って、中に入っていたマジックパックを取り出す。
後はベッドやテーブルの時と同じだ。風呂桶とかもどんどん増やしたりして、それぞれ2500個ずつ入ったマジックパックが50個できた。
普通は食料とかだと時間が経つと傷んで腐るものだが、俺が使っているマジックパックは、入れた物の時間が止まっているので、品質保存という意味では問題ない。
商業ギルドで買った最高品質のシーツや寝間着などをそれぞれ12万5000にまで増やして、後は金塊なども増やしていく。
金貨も増やすことはできそうだが、邪神や魔族、勇者の暴走で国が滅んだりしたので、金貨にいちいち番号を付けるほど豊かな国は少ない。
でもレナリアーラ王国では、銀貨や銅貨にはしていないが、金貨にはしっかり番号とか打ち込んでいるらしい。
だから金貨を増やすというのは無理だな。いくら金貨をコピーして、その金貨の質まで複製できても、弊害として金貨に打ち込まれた番号まで複製しちゃうんだからな。
だから俺は金貨は誰かに売る宝石やマジックアイテムなどを売るか、遺跡やダンジョンで手に入れたものを使っている。
こういう金貨は古いから、番号なんて使われていない。
だが現在のレナリアーラ、エルモーラ、グリシャールの三国で共通して使われている金貨よりも、古い金貨の方が少しばかりサイズが大きくて、金貨としての質はダンジョン内で発見された金貨の方が少しだけ上なんだよな。
他に金塊は番号は打たれていない。理由は簡単で、金塊にするよりも金貨にした方が使いやすいからだ。
第一この世界では「鑑定」の魔法が込められたマジックアイテムも高価だが存在している。偽物の金塊なんて作ってもすぐにバレるという事もあるので、それならこんなでかくて重たいものに、いちいち番号なんて打ち込むなんてことをする必要はないってことらしい。
財産としての価値は金貨よりも金塊の方が上だが、重いしかさばるし。
その点、宝石とかも増やしまくってもいいんだが、大粒のダイヤとか…うーん、どれくらい増やしたんだっけ?
最低でも数十個は増やしたような。あまり増やすと価値が下がるから、今の所は宝石の中でも真珠を大量に増やしておく。
ミスリルやオリハルコン、アダマンタイトなどは服を作ったりするのに大量に必要だったから、まだ万単位であるから、今は増やさなくてもいいかな。
あ、そうだ。限界突破ポーションも増やしておくか。あれ飲むだけで体が鍛えられるから、ズボラな俺には必需品だし。味は最低最悪ですんごくまずいけど…。
このポーションや俺に永遠に恋をする首輪も万単位で増やしておく。
こうして一通りの家具、寝具、調理器具、雑貨などをヒョドリンの協力で増やしたら、もう午前6時になっていた。
その頃になると、分身達の人海戦術のお陰で一通りの作業は終わった。
しかし…こうして見ると結構な量だな。わずか二時間ほどの作業で済んだのは分身達がいたからだ。
彼等をまた専用の空間に入れ終わった所でアルロン達が城から出てきた。
そこで朝食を食べて(とはいっても俺が作った料理を専用の箱に入れて、ヒョドリンに食わせて増やしたものだったが)、後は城中にベッドやカーペットなどを設置していった。
城の中は結構広いので、マジックパックから出しては念動のアビリティで設置していく。
これが終わったのが昼近くになってからだった。
アルロン達も手伝おうとしたようだったが、正直言って俺の分身達は有能で数が多かったので彼等の出番はない。
むしろどこにどんなものを置くのかを相談するのに役に立っていた。
おかげでどの部屋にもいろんなカラーの絨毯とかタペストリーとか置かれている。
タペストリーは鷹や竜、グリフォンといったおなじみのモチーフの壁掛けだが、最高品質のものを買っただけあって、本当に買ってよかったと思える代物ばかりだった。
一応買ったのは一人分だが、一種類じゃなくて色やデザインが複数ある場合は、そのシリーズごとまとめて買ってしまった。
だって広い城の中を飾るのに、色とかデザインがどれも同じってつまらないだろ?
せっかく城を建てたんだから、中身も充実させたいと思って買ってしまった。だから金貨二万枚になったんだけどな。もっともギルドマスターが半額にしてくれたけど。
姪のアリアンが痩せて、王城ジスニーヴァインの本の修繕作業人として推薦してそこで働けるようになったのだから、全部タダでいいと言われたが、さすがにそれは図々しいと思ったし、これだけ最高品質の商品を沢山買って、全額タダだと、正直言って商業ギルドの運営がまずくなるかもしれなかったので、半額にしてもらった。
こうして城の中をいろいろと飾り付けた俺は奴隷達の部屋を決める為に、背後にアルロン達を伴って、城の中を歩いて回ることにした。
もちろん疲労とかは全くない。寝不足とか不眠症でもない。
それでも気持ちいいから、サンドマンに命じて二度寝をする事も楽しみだが、あいにく今日はやる事がある。
それは…この塔の最上階の中に設置した城の内部にいろんな家具とか設置しておこうという計画だ。
城塞そのものの大きさや広さは最大規模から3番目から4番目くらいだろうか。
いきなり最大級の城を建てても、設置する家具とか生活必需品の数が増えるだけだからな。
というわけで俺はアルロン達を起こさないように、城の内部からヒョドリンの所に時空魔法で転移。
後はベッドとかテーブルとか椅子、毛布、敷布団に掛け布団に、シーツに枕に枕カバー。
それと食器やテーブルクロスに雑巾、ナプキンといった客が使いそうなものを片っ端から魔法で小さくしてから、マジックパックに入れてヒョドリンに食わせる。
大量のマジックパックから、それぞれ一つずつ入れておいたテーブルを全部、一つのマジックパックに入れて、それをヒョドリンに食わせる。
ヒョドリンが実らせるのは、大体50~60の実だから、マジックパックに50個のサイズ縮小したベッドを入れて、また50倍に増やす。
これで2500個のベッドができた。あとはまたそれぞれのマジックパックから、縮小化した50のベッドを一つのマジックパックに全部入れて、それをヒョドリンに食わせて、さらに増やす。
これで2500×50なので12万5000だ。さすがにこれ以上はマジックパックの容量を最大にしても、全部は入りきれない。
それならテーブルなりベッドなり、もっと小さくすればいいんじゃないか? という声が聞こえてきそうだけど、あまり小さくすると紛失したり、踏みつぶしたりして壊してしまうから、それも難しいんだよな。
というわけで俺は分身達を使って、家具や寝具、調理器具や料理をどんどん増やしていった。
やっぱり人海戦術ってすごい。ヒョドリンが実らせた大量の実を俺が念動のアビリティで、片っ端から俺の近くに引き寄せると、待機していた俺の分身達が素早く実を割って、中に入っていたマジックパックを取り出す。
後はベッドやテーブルの時と同じだ。風呂桶とかもどんどん増やしたりして、それぞれ2500個ずつ入ったマジックパックが50個できた。
普通は食料とかだと時間が経つと傷んで腐るものだが、俺が使っているマジックパックは、入れた物の時間が止まっているので、品質保存という意味では問題ない。
商業ギルドで買った最高品質のシーツや寝間着などをそれぞれ12万5000にまで増やして、後は金塊なども増やしていく。
金貨も増やすことはできそうだが、邪神や魔族、勇者の暴走で国が滅んだりしたので、金貨にいちいち番号を付けるほど豊かな国は少ない。
でもレナリアーラ王国では、銀貨や銅貨にはしていないが、金貨にはしっかり番号とか打ち込んでいるらしい。
だから金貨を増やすというのは無理だな。いくら金貨をコピーして、その金貨の質まで複製できても、弊害として金貨に打ち込まれた番号まで複製しちゃうんだからな。
だから俺は金貨は誰かに売る宝石やマジックアイテムなどを売るか、遺跡やダンジョンで手に入れたものを使っている。
こういう金貨は古いから、番号なんて使われていない。
だが現在のレナリアーラ、エルモーラ、グリシャールの三国で共通して使われている金貨よりも、古い金貨の方が少しばかりサイズが大きくて、金貨としての質はダンジョン内で発見された金貨の方が少しだけ上なんだよな。
他に金塊は番号は打たれていない。理由は簡単で、金塊にするよりも金貨にした方が使いやすいからだ。
第一この世界では「鑑定」の魔法が込められたマジックアイテムも高価だが存在している。偽物の金塊なんて作ってもすぐにバレるという事もあるので、それならこんなでかくて重たいものに、いちいち番号なんて打ち込むなんてことをする必要はないってことらしい。
財産としての価値は金貨よりも金塊の方が上だが、重いしかさばるし。
その点、宝石とかも増やしまくってもいいんだが、大粒のダイヤとか…うーん、どれくらい増やしたんだっけ?
最低でも数十個は増やしたような。あまり増やすと価値が下がるから、今の所は宝石の中でも真珠を大量に増やしておく。
ミスリルやオリハルコン、アダマンタイトなどは服を作ったりするのに大量に必要だったから、まだ万単位であるから、今は増やさなくてもいいかな。
あ、そうだ。限界突破ポーションも増やしておくか。あれ飲むだけで体が鍛えられるから、ズボラな俺には必需品だし。味は最低最悪ですんごくまずいけど…。
このポーションや俺に永遠に恋をする首輪も万単位で増やしておく。
こうして一通りの家具、寝具、調理器具、雑貨などをヒョドリンの協力で増やしたら、もう午前6時になっていた。
その頃になると、分身達の人海戦術のお陰で一通りの作業は終わった。
しかし…こうして見ると結構な量だな。わずか二時間ほどの作業で済んだのは分身達がいたからだ。
彼等をまた専用の空間に入れ終わった所でアルロン達が城から出てきた。
そこで朝食を食べて(とはいっても俺が作った料理を専用の箱に入れて、ヒョドリンに食わせて増やしたものだったが)、後は城中にベッドやカーペットなどを設置していった。
城の中は結構広いので、マジックパックから出しては念動のアビリティで設置していく。
これが終わったのが昼近くになってからだった。
アルロン達も手伝おうとしたようだったが、正直言って俺の分身達は有能で数が多かったので彼等の出番はない。
むしろどこにどんなものを置くのかを相談するのに役に立っていた。
おかげでどの部屋にもいろんなカラーの絨毯とかタペストリーとか置かれている。
タペストリーは鷹や竜、グリフォンといったおなじみのモチーフの壁掛けだが、最高品質のものを買っただけあって、本当に買ってよかったと思える代物ばかりだった。
一応買ったのは一人分だが、一種類じゃなくて色やデザインが複数ある場合は、そのシリーズごとまとめて買ってしまった。
だって広い城の中を飾るのに、色とかデザインがどれも同じってつまらないだろ?
せっかく城を建てたんだから、中身も充実させたいと思って買ってしまった。だから金貨二万枚になったんだけどな。もっともギルドマスターが半額にしてくれたけど。
姪のアリアンが痩せて、王城ジスニーヴァインの本の修繕作業人として推薦してそこで働けるようになったのだから、全部タダでいいと言われたが、さすがにそれは図々しいと思ったし、これだけ最高品質の商品を沢山買って、全額タダだと、正直言って商業ギルドの運営がまずくなるかもしれなかったので、半額にしてもらった。
こうして城の中をいろいろと飾り付けた俺は奴隷達の部屋を決める為に、背後にアルロン達を伴って、城の中を歩いて回ることにした。
0
お気に入りに追加
250
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる