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第175話 闇の獣人、女神と自分の子供が生まれて当惑する

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 白い巨大なベッドは俺が寝ころべば、軽く8人は並べるほどの大きさだった。

 そこには毛布にくるまれたライトグリーンの髪を生やした美しい女性が横たわっていた。

 俺がそこへ近寄ると、彼女は目を開いた。美しい紫色の瞳だ。そしてゆっくりと毛布を取っていく。

 毛布の下には白い裸体が現れた。同時に俺が着ている服が転移させられて近くの絨毯の上に瞬間移動した。

 だがマントとブーツは転移させられなかったようだ。当たり前だ。これは俺の宝物なんだし生命線なんだから、いくら女神様でも勝手には取らせない。

 ほぼ全裸にされた俺の股間からは28cmにまで成長した肉棒が先端から、静かにゆっくりと透明な雫を産んでは肉棒を伝って落ちていく。

 俺の巨根に感嘆した女神様は、そのまま俺の方を見る。フェラチオがしたいのだとすぐにわかった俺は笑顔と共に頷いて了承した。

 すぐに女神様は俺の肉棒を掴んでしゃぶりはじめた。なかなかのテクニシャンで、15分後には俺も我慢の限界を超えて彼女の口内に射精していった。

 そのまま俺の肉棒を掴みながら、口内に俺の亀頭部を含んだまま射精されていく液体を飲み干していく。

 やっぱりこの人、経験者だな。素人にここまでうまく飲めるわけがない。いや人じゃなくて女神なんだけど。

 そして俺の射精が終わると、仰向けに倒れて女陰器を指で左右に開いて俺を見る。

 俺はすぐに彼女の下の口にキスをして、舌先で存分に彼女の下の口を蹂躙していった。

 それでわかった事だが、アミリルス様は処女だということだった。処女膜がはっきりと見えたし、女性器に指を入れてみると、相当強く締まったからだ。下の口は彼女自身が生み出した愛液で洪水状態になっていた。

 やがて彼女は焦れたのか、俺の肉棒を掴んで亀頭部を自分の方に向けた。

 俺は彼女に抵抗されても気持ちよくなってもらうように、感触変化の魔法を女神様にかけた。

 それからは肉棒を女性器に当てて、一気に子宮頚管部まで押し込んだ、ブツ、と何かを引き裂いたような感触が俺の肉棒に感じられる。

 同時にアミリルス様が鋭い声を上げるが、それは苦痛ではなく歓喜の叫びだった。

 そう。この感触変化は五感で感じられる苦痛を快楽に変える魔法だ。痛みが強ければ強いほど気持ちよくかんじられる。

 食べる料理がまずければまずいほど、美味しく感じられる。

 彼女は処女膜を俺の肉棒で貫かれ、引き裂かれて痛くてたまらないはずなのに、感触変化のおかげですさまじい快感を味わっている。

 問題は俺の方だった。予想通りというか、処女の膣内の締め付けは相当きつい。このままではすぐに逝ってしまうが、俺には感覚鈍化ができる。魔皇神に頼んで脳に命じて感じる感触を鈍くさせる能力だ。

 魔法だと封じられたり、使えない場所があったりするからな。だがこれは俺の脳に命じて感覚を鈍らせる能力だから女神に魔法でズルをしたなんて言われることはない。

 まさか本当に女神様とHできる日がくるとは思わなかったけどな。やっぱり自分のカンはよく当たると思いながら俺は激しく腰を動かして、俺の肉棒を彼女の膣内にこすりつけていった。

 俺の肉棒の亀頭部の太さは竿(肉棒)よりも太い。その雁(かり)も高いので膣内にある膣壁に引っかかって刺激して、女性をより一層気持ちよくさせることができる。

 それにしても本当に感覚鈍化を習得しておいてよかった。これだけ締まりがきつい女性器だと、いくら俺でも10分もてばいい方だろう。

 だが実際には激しく腰を動かして女神を存分に悦ばせている。

 俺の肉棒は太くて長いから、激しく動くと痛くなるが感触変化のお陰で本当に気持ちがいいのだろう。俺の背中に両手を回して、肉棒を回転運動させたりして膣内を存分に描き回す俺のテクニックに女神様はとうとう絶頂に達したようだ。

 鋭い叫びを上げるアミリルス様。俺もまだまだ頑張れたがここは一緒に逝くのが筋なので射精することにした。

 覇王竜の装備シリーズのおかげで、射精のコントロールはもともとできていたが、今では外しても完全にコントロールできる。特に今では感覚鈍化のお陰でタイミングをずっと狙っていただけあって、完璧だった。

 俺も目を瞑って女神の子宮口に鈴口を押し当てて、本能の命じるままに精液を存分に吐き出していく。

 ほぼ同時に二人共逝って、俺と女神は黙って抱き合っていた。

 そのまま何分経ったのだろうか。ふと、俺は肉棒の先端から何かを感じた。

 それはだんだん気配が強くなり、俺は無意識にアミリルス様から身を離して肉棒も引き抜いた。

 女神も違和感を感じていたのか、下腹部に手を当てて目を瞑っている。

 そしてそれは女神の膣内から少量の血液と共に流れ出てきた。

 それは全長8センチほどの黒い種だった。すぐに手にとった俺は覇王竜の叡智で鑑定してみた。

 「ラフィアス・ゾルトロンドと女神アミリルス様の間に生まれた上位のトレント。そのまま地面に埋めて肥料を上げれば果実を実らせるが何の果実なのかは不明」

 見れば種からは小さな目が呆然とする俺とアミリルス様を見ている。そのつぶらな目は邪気や悪気など全く感じられない。

 「女神様…この種、俺とあなたの子供みたいです。…と、とにかくこの子、すぐに埋めてきます。このままだと死んでしまうかも!」

 「ええっ!? まさかこんなに早く出産するなんて。私、オーラルセックスは何度かした事あったんですけど、実際にこうして交尾したのはラフィアス様、あなただけなんです。まさかこうして私達の子供が数分でできて生まれてしまうなんて…」

 俺も女神様も軽いパニックに陥っているようだったが、俺の方が場数を踏んでいる。すぐに俺と彼女自身に浄化魔法ピュリファイをかけてから、時空魔法で彼女に脱がされた服を瞬時に装着する。

 「と、とにかく放っておいたらこのトレントが死んでしまうかもしれないので! 今日は俺、この辺りで失礼させてもらいますね!」

 何か言いたげな女神様を置いて、俺は転移魔法でダンジョンの地下131階層へと瞬間移動した。



 ダンジョン内では葬式のような雰囲気で、馬鹿親父のゴルンルプスと元・老人の美少女二級創造神のフェランさんと、サキュバス・エンプレスのミリーヤとドラフォールさんが俺の帰りを待っていた。

 「ただいま! とにかく話は後だ、後! セレソロイン! 空いてる空間で土があるタイプは残っているか? あればこの種を埋めて育てたい! 俺と女神様の子供なんだ!」

 ええっ!? と一同が驚天動地の顔で騒いでいるのを尻目に、セレソロインが開いてくれた空間に俺は飛び込んてから、縦、横が10メートルほど土でできている場所があったので、すぐに土の中に種を埋めた。

 それからは分身を20体ほど作って、土のある所を囲むようにして配置。種を埋めた場所に射精し続けるように命じた。

 するとすぐに射精した精液が勢いよく土の敷かれた空間に飛んでいく。

 その時、俺は液体浸透の魔法が使えることを思い出して、範囲はこの土の縦、横10メートルの土及びその地下3メートルまで。有効期間は1年間に設定した。

 設定し終わると精液が地面の上に付着することがなくなり、すぐに土の中に溶け込むようにして消えていく。

 それが数十秒続くと、小さな芽が土の中からピョコンと出てきた。その芽はみるみるうちに大きくなっていき、1時間後には低木となっていた。

 そして幹の部分には洞があって、そこには俺の頭部と同じくらいの大きさの目が一つだけあった。

 その瞳はまさに純粋無垢。怨みも妬みも悲しみも感じない。自分をここに埋めて栄養を与えてくれた俺に感謝しているようだった。

 その低木からは、ぶどうのような果実がそこかしこに実りはじめた。その一つを実らせた枝の向きが代わって、俺のほうに向いた。ぶどうと違うのはあれは複数の粒の集団が一塊になっているのに対し、この低木の上位トレントから実った果実は、ぶどうの一粒がそれぞれ単独で枝のあちこちに実っているという点だった。

 どうやら食べて、と言ってくれているようで俺には毒無効や猛毒無効、各種ステータス異常無効の効果があるのでそのまま食べることにした。
 
 とりあえず一粒食べて見ると、ちょっと酸っぱいが十分食べられる代物だった。

 だがぶどうとは似ているが、何か違うような感じがする…と思っていたら急激に射精感が湧き上がってきた。

 慌ててズボンの前を開いて肉棒を取り出した。ほぼ同時に俺の鈴口から勢いよく精液が噴出されていく。

 そのまま俺は目をつぶりながら、目の前の成長して低木と化した我が子へ大量の精液を噴出させていった。

 俺の射精が収まったのは、回数でいうと10回程だろうか。

 肉棒を振ってから亀頭部を指でつまんで、先端に残った精液を土の上に落としていく。

 だがまだムラムラする。試しにちょっと指先で亀頭部を弾いてみたら、また射精してしまった。それも3回も。

 それが終わったら、指で亀頭部を弾いても即座に射精することはなくなった。

 そこで我に返った。こんな危険な果物、俺が創造したキノコと同じじゃないか。こんな物騒な果実は厳重に管理しておくに限る。

 そこで射精しまくっていた分身達に射精を中止して、俺と女神の子供のトレントが実らせた、超強力な媚薬効果のあるぶどうもどきを全部、回収することを命じた。

 すぐに俺の分身達は命令を理解して、俺が開いた闇の中の空間へと回収したぶどうもどきを放り込んでいった。

 さすがに20人でやっているせいか7分ほどで作業は終了した。

 そしてこのトレントをどう扱おうかと思っていると、あの綺麗な目は閉じられていた。

 そして低木のトレントは急激に枯れていった。そのまま後ろ向きに倒れていく。

 俺の子供は一年以内に必ず死ぬ――。わかっていたはずじゃないか。おそらくあの子もこうなることがわかっていたんだろう。

 それでも自分にできることを精一杯やって、早死にするとわかっていても親の俺の為になることをして死んでいった。

 覇王竜の叡智で鑑定してみても「寿命による老死」と出るだけだった。

 いくら蘇生魔法が使えても、寿命が尽きては復活させることができない。それに俺の子供は俺の母親のかけた力で、一年以内に必ず死ぬ、という宿命を生まれた直後から背負うことになるのだから。いくら寿命を分け与えても事故や病気で死ぬ運命に見舞われる。それが神々が俺にかけた枷(かせ)だ。

 「ごめん…ほんとにごめんな。俺なんかの子供に生まれてきてしまったばかりに…」

 俺は涙が頬を伝い落ちるのを止めることができなかった。無表情に命令をまつ分身達の前で、俺は枯れ木になった我が子を抱いて、涙が収まるまで声が出ないように抑えるのが限界だった。どんなに努力しても涙が出るのを抑えることができない。俺は涙が枯れるまで我が子の遺体を抱きしめて泣き続けていた。

 もしも神々と知り合う以前の俺なら、自分自身が許せなくて自傷行為をしていたかもしれない。

 泣いてもどうにもならない。超・修復を自分にかけても、涙を止めることはできなかった。

 覇王竜の額飾りを二つ以上、頭部に装備していなかったら何日も落ち込んでいたかもしれない。

 だが俺にはやることがある。エルモーラ、グリシャールに祝福を授けにいかないと。

 泣き続けたのは30分ほどだった。俺は涙を腕の毛で拭ってから、分身達を消してドラフォールさん達の所へ戻ることにした。



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