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第135話 闇の獣人、王都の武器・防具屋で高価な商品の買い占め活動を開始する
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あれから俺はまた二級創造神の分身にして、元・老人のフェランさんの創造した黒づくめの上下の衣服に、これまた黒いフード付きのローブを装備して、王都ジェルロンドに降り立った。
フードで顔を隠しているのは俺が「漆黒の獣聖人」だとバレないようにするためだ。
そして王都内に何店もある武器屋と防具屋に行って、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの武器や防具を片っ端から買い占めた。
金? そんなの幽霊船や廃城で手に入れた宝石とか売ったから、並みの倉庫なら2つや3つ程度じゃ入りきれないほど持っている。白金貨というのもあるらしいが、たぶんだがそれを手にしたら、逆に金貨に換えるのに苦労するので、俺としては好ましくない。
だから金はなるべく金貨で売り買いするようにしている。ここまで金持ちになるとは自分でも思わなかったが、俺には闇の空間にいくらでも金貨は大量に収納できるからな。別に計った事はないが、多分…収納量は無限だと思う。
そんな訳で買った防具とか武器は時間停止をかけてから、片っ端から闇の空間に放り込んでいった。だいたい1時間ほどかけて俺は王都中の武器や防具を買い占めていった。
それが終わったら、今度は東の王国のエルモーラ国に転移して、王都ミリサリアで順番待ちして、衛兵にフィラーレ女王からもらったミスリルのカードを見せたら、敬礼と共に即座に王都の中に入れてくれた。すごいな、このミスリルのカードって。
そこでは王都ジェルロンドには劣るものの、やはり活気のある大きな街だったが、街の規模といい、城の大きさといい、レナリアーラ王国に負けているというのが正直な感想だった。
そこでミリサリアの武器屋や防具屋で、王都ジェルロンドでやったようにミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの武器・防具をまた買い占めた。
だがオリハルコン、特にアダマンタイトの武器や防具があわせて4個しかなかったのが意外だった。
確かに希少金属だし、モンスターがドロップするのも極めて稀だ。
それでもダイヤモンドほどじゃないと思うんだが…まあ、王都ジェルロンドにはダンジョンがあるから品ぞろえがエルモーラ王国の首都とはいえ、少ないのも仕方ないんだろうな。
どうも王都のダンジョンは、俺が1000階層まで拡張したせいかモンスターがドロップする宝物の中で、極めて稀だがオリハルコンの短剣や盾といった武器や防具が浅い階層でも手に入るようになったようだしな。
そこで何で俺がいきなり二つの王都で買い占め活動に出たのか、ということだが…。
俺がこれから異世界から来た魔物や邪神、その眷属の妖魔や悪魔、邪精霊などを相手にする時は、必然的に冒険者達も迎撃するので、彼等と顔を会わせる機会が増えることになる。
だが異世界の魔物とか精霊となると、生半可な鑑定アビリティではわからないことが多い。
つまり低ランクの冒険者が相手の力量を読み誤って、もしかしたら勝てるかも、と勘違いして戦いを挑んで全滅する可能性も高い。
そうならない為に俺がミスリルの防具とか服とかを作って、彼等に配布して生存率を上げてやる必要がある。
ただこれは冒険者にとってはいいことづくめのようだが、防具を売る店としては商品が売れないので商売あがったりということにもなってしまう。
だから事前に商品を買い占めておいたのだ。これなら店が儲かるから、しばらくの間は大丈夫だろう。
もちろん王都の武器屋や防具屋というだけあって、全部作りがいいのがよくわかる。
俺も武器作成や防具作成のアビリティはもっているが、どれもやっと15レベルになったばかりだ。
一応、本で読んでその本は本の神様からのプレゼントだということがわかったので、精液ポーション100本使って、今まで贈られてきた3冊全部、隅から隅まで完璧に覚えている。
え? アビリティ使って全部覚えるなんてズルイ? いいじゃないか。こっちだって一冊覚えるのに、精液ポーション100本使っているんだし。
3冊だと300本も使っている。つまり代価は払っているんだから苦情は受け付けないぞ…と考えていたら、見た事もない人々がダンジョンの地下131階層にいました。
全員を鑑定してみると、亡霊だということがわかりました。何でこんな所にアンデッドが? と、神剣召喚で4メートルほどの神剣を作って投げようとしたら、馬鹿親父のゴルンルプスと元・老人の美少女性奴隷のフェランさんが俺の前に駆け寄って神剣をぶん投げるのを制止した。
「ご主人様! 相手がアンデッドなのはわかりますが、彼等は敵じゃありません! 冥王様が派遣してくれた職人の皆様です!」
え? そうなの? 一同、怯えているようだったが確かに彼等の恰好を見ていると、エプロンとか作業着を着ている連中が多いということがわかる。
「それで? 亡霊がこんなダンジョンの中で何の用だ? いかに冥王様の命令で派遣されたとはいえ、アンデッドのする事だからな。もしも俺やこの階層にいる奴らを困らせるような言動とか、行動とかとってみろよ? その時は魂が崩壊する寸前まで叩きのめしてやるからな」
今までアンデッドにさんざん酷い目に遭わされてきた俺の冷たい視線に、亡霊の職人達は一歩引いて恐怖に顔をひきつらせながら、互いにヒソヒソと話している。
「わ、私達はあなたの敵ではありません! またそのような事をするつもりもありません。我々はあなたに料理や裁縫などのさまざまな製造関係のアビリティの成長の為に冥王様の命令でここまで派遣されてきたのです」
ハゲ頭の職人が亡霊たちの中から現れると、代表して答える。だが先輩から聞いた話だと職人は気性が激しくて問題のある人物が多いと聞いた。
そこで俺はお蔵入りになっていたアビリティを思い出した。
その名も「行動記憶(精液ポーション必須)」。相手の動きを築一、完全に記憶するアビリティだ。ダンジョン内で敵を始末する俺としては特に必要なかったのでお蔵入りになっていた。
これも相手の動きや行動、動作を記憶するのに1時間で精液ポーションが100本必要になる。
1時間で精液ポーションが100本とは随分と高額だ。ただそれだけの価値はある。というのも、一度記憶したら麻薬、酒、寝不足、下痢といった異常がない限りは好きな時にその動作をよほどの芸人の動きでない限りは、忠実に再現させることができるからだ。
さらにこのアビリティは、記憶した人物がどんな服を着ていたのか、とか装備品や所持品、さらには何を使っていたのか、どれをどんな風に使っていたのか。塩や胡椒を使っていたのなら、鍋やボウルにどれくらい使っていたのかまで記憶できる。
さらに何を作って、何を壊したといった細かい部分まで覚えていられる点がすばらしい。伊達に精液ポーションを一時間置きに100本消費しているわけじゃないってことだな。
そんな訳で俺はいくら超一流の職人とはいえ、アンデッドとなれ合うつもりは毛頭なかったので、彼等に実際に一人ずつ時間停止空間の中でそれぞれの技術を披露してもらうことにした。
もともと亡霊は時間停止空間の中でも動けるが、俺は時空魔法をマスターしているので空間も支配できる。
だから他の亡霊達を時間停止空間の中にいる人間と同じ状態にすることも可能だ。
時間だけ停止できても動ける邪神対策の為に、空間支配も神々には及ばないかもしれないけど、それでもこいつら亡霊を動けないようにすることはできる。そうでないと時間停止空間で射精なんかしてもたらいの中に入らない。
空間支配というか空間操作ができるからこそ、タライの中に射精して精液を溜めることができるというわけだ。
ただ俺は前にも言ったように、先輩の暗殺者から聞いた話が原因で一部の職人に対して偏見を持っている。
だから俺は生前に弟子に暴力を振るった者の中で特にひどい暴力を振るった者を、霊魂解析で突き止めた。
5人ほどおり、全員が男性だった。俺は「真実の鏡」のアビリティを使って鏡を出して彼等を一人ずつ立たせた。
もちろんこいつらに拒否権はない。廃城で手に入れたアダマンタイトの鉱石をアビリティで拡大させて、3メートルほどの大岩に変えた後、俺は特にアビリティを使わないで、手刀一つで真っ二つにしてやった。
職人ばかりいる亡霊達の中ではあれが本物のアダマンタイトだと理解したのだろう。
そしてそのアダマンタイトを素手で真っ二つにした俺の実力も本物だとわかったのか、問題のある職人達は一人ずつ「真実の鏡」の前に立たされて、弟子に暴力を振るっているシーンが地下131階層にいる全員の前にさらけ出された。
そして5人全員の生前の行動が全て明らかになると、俺はフードを後ろに追いやって、腕を組みながら冷たく、この5人を見ながら言った。
「いくら生前の事とはいえ、このような暴力を振るう連中のことなんて信用できんな。とはいえ、お前らも冥界からわざわざ来たのだ。今から一人ずつ得意とする技術を使って、得意とするものを製造してみせろ。
俺は見ているだけで記憶できるアビリティをもっている。だからお前らの教えを乞う必要などない。
…そうだな。まずはそこのお前。鎧作成が得意のようだな。ならば俺の前で作ってみせろ」
真実の鏡の前で生前に弟子に対して必要以上に暴力を振るって、口汚く罵る職人5人の再現シーンに、同じ亡霊でもある他の職人達は彼等を睨みながら、距離を置いている。
一方5人は居心地悪そうに項垂れており、返す言葉もありませんと言いたげな感じだった。
こうして俺は2週間ほどかけて、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの武器、防具や縫い物、編み物、料理や製鉄といったさまざまな製造系の職人の動きを覚えることに成功した。
睡眠不要、飲食不要、入浴不要、排泄不要のアビリティを持っている俺は休まなくてもいいので、職人達は驚いていた。そして職人全員の動きを覚えた俺は、アナントスに頼んで冥界へと続く扉を開いてもらって、彼等に帰ってもらうことにした。
最初は納得いかなそうな顔をしていた彼等も、俺が「海神王の槍」の20メートル版を闇の中の空間から取り出して構えると、信じられないほどの動きと速さで扉の向こうへと消えていった。
フードで顔を隠しているのは俺が「漆黒の獣聖人」だとバレないようにするためだ。
そして王都内に何店もある武器屋と防具屋に行って、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの武器や防具を片っ端から買い占めた。
金? そんなの幽霊船や廃城で手に入れた宝石とか売ったから、並みの倉庫なら2つや3つ程度じゃ入りきれないほど持っている。白金貨というのもあるらしいが、たぶんだがそれを手にしたら、逆に金貨に換えるのに苦労するので、俺としては好ましくない。
だから金はなるべく金貨で売り買いするようにしている。ここまで金持ちになるとは自分でも思わなかったが、俺には闇の空間にいくらでも金貨は大量に収納できるからな。別に計った事はないが、多分…収納量は無限だと思う。
そんな訳で買った防具とか武器は時間停止をかけてから、片っ端から闇の空間に放り込んでいった。だいたい1時間ほどかけて俺は王都中の武器や防具を買い占めていった。
それが終わったら、今度は東の王国のエルモーラ国に転移して、王都ミリサリアで順番待ちして、衛兵にフィラーレ女王からもらったミスリルのカードを見せたら、敬礼と共に即座に王都の中に入れてくれた。すごいな、このミスリルのカードって。
そこでは王都ジェルロンドには劣るものの、やはり活気のある大きな街だったが、街の規模といい、城の大きさといい、レナリアーラ王国に負けているというのが正直な感想だった。
そこでミリサリアの武器屋や防具屋で、王都ジェルロンドでやったようにミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの武器・防具をまた買い占めた。
だがオリハルコン、特にアダマンタイトの武器や防具があわせて4個しかなかったのが意外だった。
確かに希少金属だし、モンスターがドロップするのも極めて稀だ。
それでもダイヤモンドほどじゃないと思うんだが…まあ、王都ジェルロンドにはダンジョンがあるから品ぞろえがエルモーラ王国の首都とはいえ、少ないのも仕方ないんだろうな。
どうも王都のダンジョンは、俺が1000階層まで拡張したせいかモンスターがドロップする宝物の中で、極めて稀だがオリハルコンの短剣や盾といった武器や防具が浅い階層でも手に入るようになったようだしな。
そこで何で俺がいきなり二つの王都で買い占め活動に出たのか、ということだが…。
俺がこれから異世界から来た魔物や邪神、その眷属の妖魔や悪魔、邪精霊などを相手にする時は、必然的に冒険者達も迎撃するので、彼等と顔を会わせる機会が増えることになる。
だが異世界の魔物とか精霊となると、生半可な鑑定アビリティではわからないことが多い。
つまり低ランクの冒険者が相手の力量を読み誤って、もしかしたら勝てるかも、と勘違いして戦いを挑んで全滅する可能性も高い。
そうならない為に俺がミスリルの防具とか服とかを作って、彼等に配布して生存率を上げてやる必要がある。
ただこれは冒険者にとってはいいことづくめのようだが、防具を売る店としては商品が売れないので商売あがったりということにもなってしまう。
だから事前に商品を買い占めておいたのだ。これなら店が儲かるから、しばらくの間は大丈夫だろう。
もちろん王都の武器屋や防具屋というだけあって、全部作りがいいのがよくわかる。
俺も武器作成や防具作成のアビリティはもっているが、どれもやっと15レベルになったばかりだ。
一応、本で読んでその本は本の神様からのプレゼントだということがわかったので、精液ポーション100本使って、今まで贈られてきた3冊全部、隅から隅まで完璧に覚えている。
え? アビリティ使って全部覚えるなんてズルイ? いいじゃないか。こっちだって一冊覚えるのに、精液ポーション100本使っているんだし。
3冊だと300本も使っている。つまり代価は払っているんだから苦情は受け付けないぞ…と考えていたら、見た事もない人々がダンジョンの地下131階層にいました。
全員を鑑定してみると、亡霊だということがわかりました。何でこんな所にアンデッドが? と、神剣召喚で4メートルほどの神剣を作って投げようとしたら、馬鹿親父のゴルンルプスと元・老人の美少女性奴隷のフェランさんが俺の前に駆け寄って神剣をぶん投げるのを制止した。
「ご主人様! 相手がアンデッドなのはわかりますが、彼等は敵じゃありません! 冥王様が派遣してくれた職人の皆様です!」
え? そうなの? 一同、怯えているようだったが確かに彼等の恰好を見ていると、エプロンとか作業着を着ている連中が多いということがわかる。
「それで? 亡霊がこんなダンジョンの中で何の用だ? いかに冥王様の命令で派遣されたとはいえ、アンデッドのする事だからな。もしも俺やこの階層にいる奴らを困らせるような言動とか、行動とかとってみろよ? その時は魂が崩壊する寸前まで叩きのめしてやるからな」
今までアンデッドにさんざん酷い目に遭わされてきた俺の冷たい視線に、亡霊の職人達は一歩引いて恐怖に顔をひきつらせながら、互いにヒソヒソと話している。
「わ、私達はあなたの敵ではありません! またそのような事をするつもりもありません。我々はあなたに料理や裁縫などのさまざまな製造関係のアビリティの成長の為に冥王様の命令でここまで派遣されてきたのです」
ハゲ頭の職人が亡霊たちの中から現れると、代表して答える。だが先輩から聞いた話だと職人は気性が激しくて問題のある人物が多いと聞いた。
そこで俺はお蔵入りになっていたアビリティを思い出した。
その名も「行動記憶(精液ポーション必須)」。相手の動きを築一、完全に記憶するアビリティだ。ダンジョン内で敵を始末する俺としては特に必要なかったのでお蔵入りになっていた。
これも相手の動きや行動、動作を記憶するのに1時間で精液ポーションが100本必要になる。
1時間で精液ポーションが100本とは随分と高額だ。ただそれだけの価値はある。というのも、一度記憶したら麻薬、酒、寝不足、下痢といった異常がない限りは好きな時にその動作をよほどの芸人の動きでない限りは、忠実に再現させることができるからだ。
さらにこのアビリティは、記憶した人物がどんな服を着ていたのか、とか装備品や所持品、さらには何を使っていたのか、どれをどんな風に使っていたのか。塩や胡椒を使っていたのなら、鍋やボウルにどれくらい使っていたのかまで記憶できる。
さらに何を作って、何を壊したといった細かい部分まで覚えていられる点がすばらしい。伊達に精液ポーションを一時間置きに100本消費しているわけじゃないってことだな。
そんな訳で俺はいくら超一流の職人とはいえ、アンデッドとなれ合うつもりは毛頭なかったので、彼等に実際に一人ずつ時間停止空間の中でそれぞれの技術を披露してもらうことにした。
もともと亡霊は時間停止空間の中でも動けるが、俺は時空魔法をマスターしているので空間も支配できる。
だから他の亡霊達を時間停止空間の中にいる人間と同じ状態にすることも可能だ。
時間だけ停止できても動ける邪神対策の為に、空間支配も神々には及ばないかもしれないけど、それでもこいつら亡霊を動けないようにすることはできる。そうでないと時間停止空間で射精なんかしてもたらいの中に入らない。
空間支配というか空間操作ができるからこそ、タライの中に射精して精液を溜めることができるというわけだ。
ただ俺は前にも言ったように、先輩の暗殺者から聞いた話が原因で一部の職人に対して偏見を持っている。
だから俺は生前に弟子に暴力を振るった者の中で特にひどい暴力を振るった者を、霊魂解析で突き止めた。
5人ほどおり、全員が男性だった。俺は「真実の鏡」のアビリティを使って鏡を出して彼等を一人ずつ立たせた。
もちろんこいつらに拒否権はない。廃城で手に入れたアダマンタイトの鉱石をアビリティで拡大させて、3メートルほどの大岩に変えた後、俺は特にアビリティを使わないで、手刀一つで真っ二つにしてやった。
職人ばかりいる亡霊達の中ではあれが本物のアダマンタイトだと理解したのだろう。
そしてそのアダマンタイトを素手で真っ二つにした俺の実力も本物だとわかったのか、問題のある職人達は一人ずつ「真実の鏡」の前に立たされて、弟子に暴力を振るっているシーンが地下131階層にいる全員の前にさらけ出された。
そして5人全員の生前の行動が全て明らかになると、俺はフードを後ろに追いやって、腕を組みながら冷たく、この5人を見ながら言った。
「いくら生前の事とはいえ、このような暴力を振るう連中のことなんて信用できんな。とはいえ、お前らも冥界からわざわざ来たのだ。今から一人ずつ得意とする技術を使って、得意とするものを製造してみせろ。
俺は見ているだけで記憶できるアビリティをもっている。だからお前らの教えを乞う必要などない。
…そうだな。まずはそこのお前。鎧作成が得意のようだな。ならば俺の前で作ってみせろ」
真実の鏡の前で生前に弟子に対して必要以上に暴力を振るって、口汚く罵る職人5人の再現シーンに、同じ亡霊でもある他の職人達は彼等を睨みながら、距離を置いている。
一方5人は居心地悪そうに項垂れており、返す言葉もありませんと言いたげな感じだった。
こうして俺は2週間ほどかけて、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトの武器、防具や縫い物、編み物、料理や製鉄といったさまざまな製造系の職人の動きを覚えることに成功した。
睡眠不要、飲食不要、入浴不要、排泄不要のアビリティを持っている俺は休まなくてもいいので、職人達は驚いていた。そして職人全員の動きを覚えた俺は、アナントスに頼んで冥界へと続く扉を開いてもらって、彼等に帰ってもらうことにした。
最初は納得いかなそうな顔をしていた彼等も、俺が「海神王の槍」の20メートル版を闇の中の空間から取り出して構えると、信じられないほどの動きと速さで扉の向こうへと消えていった。
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