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第58話 闇の獣人、ヴェルゼラート侯爵夫人にお礼のデートをする
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俺はサキュバスから吸収した発情・精気強奪・精気吸収、そして超・性的魅了のアビリティが全て30レベルになったので、性的魅了と超・性的魅了、魅惑の筋肉、マッスルボディのアビリティを覇王竜の指輪で制限した。
それからは暇だったので、ヴェルゼラート侯爵夫人の影の中に転移して、彼女の側に屈んでいる状態から身を起こす形で姿を現した。
マーキングは彼女の了承を得ているし、いつでも姿を現してもいいのかという確認もしている。
最初、彼女は驚いていたが、俺の姿を見ると顔を赤らめながらモジモジしはじめた。
そりゃそうだろうな。俺、相変わらず全裸のままだし。って精液ポーション一万本作るのに必要だったんだよ。決して露出狂ってわけじゃないぞ?
まあそれはともかく、俺は全裸の獣聖人として崇められているが、いちいち相手にしていたら身がもたないこと。
だから代わりに精液ポーションを大量に作ったので、親衛隊の面々とレヴィン宰相。さらにヴェルゼにも配ってもらうことはできないかと相談してみることにした。
立ち話もなんなので、ヴェルゼが使っているベッドの上に座って話している。
すると驚くことに彼女もゆっくりと俺の側に近寄ってきて、俺の隣に座った。貴族の令嬢なのにいいのか?
まあそれはともかく、俺はポーションを配る担当の一人が必要だと打ち明けて見た。
もちろん担当はそれぞれ違う。親衛隊は主に城の下働きの連中相手にポーションを配る役割だ。
レヴィンは貴族・王族の悩める面々に対して俺の最新の精液ポーションを渡す役割。
そしてヴェルゼには貴婦人や御令嬢といった貴族の中でも女性を中心とした者達に渡してほしいと告げた。
こうして役割分担しておけば、それぞれの負担が減るだろうし、相談する側も身分が近いと相談しやすいだろうしな。
そう説明したら、相変わらず顔を赤らめながらも即座に貴族の奥様やお嬢様方の相談に乗って、場合によってはポーションを配る事を了承してくれた。
本当にありがたいな。彼女は相変わらず俺の股間から生えている肉棒に釘付けだ。
「あのな。言っておくけど、これは最新の精液ポーションを作るために必要だから、全裸になっているんだからであって、俺はその、露出狂じゃないからな? その辺は間違えないでくれよ?」
俺が必死にそういうと、彼女は笑顔で存じておりますわ、と答えてくれた。
「それとさ。ヴェルゼ。食事はいつもどうしているんだ? 貴族専用の食堂とかあるけど、そこで食べているのか?」
「それもありますけれど…。大抵の場合は扉の外のノブにかけられたボードに食事の配膳をお願いする内容を書いておきますの。もちろんどういう飲み物と食べ物が欲しいのかを書いた紙を挟んだ上で。
城内には見張りの衛兵さん達がいますから、悪戯される心配はありませんので、食事が必要ならそのボードをドアノブにかけておけばいいだけですわ。今はまだ出していませんので配膳係が来ることはありませんわ」
それを聞いて安心した。ヴェルゼが話している間にも、俺は他のマーカーを付けた連中がどうなっているのか調べていた。皇子はまだ寝ている。一度起きたようだが、二度寝したらしい。結構落ち込んでいるというか鬱に近い状態だ。
ちょっと心配だが、他の四騎士やメイド二人に執事さんもいるんだから大丈夫だろう。彼等全員にもマーカー付けているんだし。
そっちも調べてみたが、特に異常はないようだったので放置だ。今はヴェルゼの方が大事。
俺は立ち上がると思いきってヴェルゼに手を差し伸べながら言ってみた。
「それじゃあさ。ちょっとデートしないか? ダンジョン内でボスモンスターを倒したから、復活するのに一週間はかかる場所で、今なら誰もいない。貴族や俺の狂信者に囲まれることがないのは保証するぜ?」
そう言ったら彼女は満面の笑顔で俺の手をとってくれた。暖かさを感じながら、俺は彼女の手をそっと掴んで、地下100階層へと時空魔法で転移した。
何体かフェイク・スピリットが出現していたが、精気強奪をかけたら全部地面に落ちて消滅した。
これでは数時間ごとに戦わないといけないので、デートには不向きだ。おまけに周囲は荒野。
だが俺には切り札があった。リビング・ホイールを倒した時ドロップする宝箱の中から出るマジックアイテム。
魔法の馬車を俺は出して「我を運べ」と命じてから地面に置いた。
すると馬車の模型がどんどん大きくなって、本物の馬車になった。馬車を引くのは漆黒の立派な体格の六頭の馬達だった。
六頭引きの馬車に俺は乗ると、後ろで控えていたヴェルゼに手を差し伸べるとすぐに俺の手を掴んでくれた。
俺はそっと彼女の手を握り返すと、ヴェルゼを馬車の中に優しく引き上げてやる。
御者台に乗っているのは何故か白い馬の頭を持った獣人だった。立派な御者の制服を着ている。最初は深い青色だったのだが、主人である俺に合わせたのか、すぐに漆黒に変わった。
このマジックアイテムって、王族を相手にしても無礼にならないように作られているらしい。そう考えるほど立派な制服をヴィントは着ていた。さすがにあんなでかい車輪の化け物を倒したご褒美に出るアイテムだな。
扉を閉めようとすると、御者台に乗っていた獣人が立ちあがって俺の方に歩いてきた。
彼は一礼すると「私達を使ってくれてありがとうございます、ご主人様。私はヴィントと申します。して、ここはダンジョンの中だと推測しますが、この中を移動すればいいのでしょうか?」
今の俺って全裸なのに、全く動じていない。大したもんだな。その問いに俺は小さく首を横に振る。
「違うな。正確には空を飛んでこの階層の上空を飛び回ってほしい。下だとフェイク・スピリットというモンスターが倒しても復活するから、鬱陶しいんだよ。だからこの馬車を使う必要があるんだ」
そう説明すると納得したようにゆっくりと、だが大きく頷いた。どうやら納得してくれたようだった。
「そういうことですか。しかしこのような殺風景な場所を飛び回るだけでいいのですかな? 恐れながらダンジョンの外の空を飛び回った方が、よほど快適なのではないかと思いますが…」
「それは最初に俺も考えたんだが…。外は外でいろんな空を飛ぶモンスターの縄張りになっている事が多いんだよな。だからそこを知らずに通ったりしたら面倒なことになる。
無知を晒すようで悪いが、俺も空を飛べるようになったのはつい最近なんだ。調子に乗って他の国の上空を飛んで領空侵犯になったりしてみろ。下手をすると国際問題にまで発展しかねない。そういう問題が起きたりモンスターに襲撃されないようにするには、一度倒したボスモンスターの階層が一番安全なんだよ」
あくまで安全を重視した俺の言葉にヴィントは好感をもったようだった。また大きく頷くと
「お時間をとらせて申し訳ありませんでした。それではご主人様の命令があるまでこのダンジョン内の上空を飛び続けることでいいのですね?」
「ああ。俺はこの令嬢と話すことがあるからな。俺が命じるまでこの馬車の中に入るのは厳禁。もちろん覗いたりするのも御法度だぞ?」
「ハハ。そのような無粋な真似はいたしません。それではこの馬車の乗り心地を存分に堪能なさってください」
そう言いながら彼は笑顔でドアを閉める。音もなく優雅に閉めるその仕草は大したものだった。本当にマジックアイテムなのかと疑いたくなるほどだ。
馬車の中は本当に広かった。つうか何だよこの広さは。部屋の数も8つ以上あるし。高級宿屋の一つの階層の大部分を貸し切りにしたくらいの広さだぞ、これ。
変だと思って鑑定してみたら、このマジックアイテムを使用した者の魔力によって広さが変わるとあった。
つまり俺の魔力がそれだけ強いから、部屋の数の多さとして出ているのか。
俺は御者台からなるべく遠くて一番大きなベッドがある部屋を選んで入っていった。
ヴェルゼも俺の後から付いてきてくれている。彼女のことだから他の部屋に目移りしたり、この部屋がいいとか駄々をこねたりしないので助かるよ、本当に。
ベッドの上に座った俺は、隣に座ったヴェルゼを見た。何て言うか黒いドレスなのに本当に陰鬱な感じがしなくなったよな、ヴェルゼ。
「その…ごめんな。こんな殺風景な所でデートだなんてさ。おまけに俺、全裸だし。…その、言い訳になるけど。俺ってデートなんて一度もしたことないんだよ。普通は観光スポットとか街の名所とか見て回って、その途中で食事とかするもんだって聞いたけどさ。
今の王都じゃそれはまず無理だから。きっと俺の事を盲目的に崇拝する輩に囲まれてデートどころじゃなくなってしまうだろうし。それに王都の外だと下級悪魔を大量に召喚した連中がいるかもしれないから、危険だからさ。こんな方法しかとれなくって…ごめんな」
そう言って頭を下げる俺の腕にしがみつく黒哀の貴婦人。
「そんな事はありませんわ。…むしろ、こうして二人だけになれたことが私、とても嬉しいんですの。本当に最近はいろいろと忙しくて…ラフィアス様と二人だけになれるのってもっと先の事かと思っておりました。ですから、こうしてラフィアス様と私の二人だけの時間を過ごせるのがとても嬉しいんですの」
そう言って彼女は俺の体に抱き着いてきた。娼婦のような嫌らしさは感じられない。
むしろ甘えて抱き着いているような感じだった。目を閉じて俺の胸に顔を当てて心臓の鼓動を聞いている。
俺の背中には彼女の両腕が回されていて、彼女の付けている香水の匂いがしてくる。
何というか甘い感じの匂いだ。そして暗殺者としていろんな薬草の味や匂いをいやというほど体験してきた俺には何の香水かすぐにわかった。
「いい匂いだな、ヴェルゼ。これは…バニラの香かな?」
「ええ。そうですわ。甘い香りがしますでしょ? こういう香りって緊張感やストレスを緩和させてくれますの。ラフィアス様に協力してほしいと依頼を持ちかける貴婦人は大抵の場合は悩みを持っておりますわ。
そういう方達は極度の緊張感を持っていて、夜はなかなか眠ることもできませんの。ですからこういうバニラの香りで緊張をほぐしてさしあげると、いろいろな事を話してくださいますの。
大抵の場合は家庭の不満だったり、他の貴族の方に対する不満ですわ。ラフィアス様がわざわざ力を貸すほどの相談ではないものばかりですの。私としてはただ適度に相槌をうって、少し助言したり同意すれば大抵の悩みは解消されますのよ?」
そう言って顔を上げるヴェルゼはとてもいい笑顔を浮かべていた。やばい。俺、もう理性が早くも限界まで来ているんですけど。
ていうか俺、股間のムスコが覇王竜の装備シリーズを全部身に着けているせいでギンギンだし。さすがに覇王竜の精気はパッシブに切り替えているから勝手に射精はしないけど、今のヴェルゼってすごく綺麗だし魅力的だわ。
外見だけの美人じゃなくて包容力溢れる美人って感じでもう、少しの刺激で俺、射精しちゃいそう。
「本当に…いつもありがとうな、ヴェルゼ」
俺とヴェルゼの目が合う。互いに見つめ合ったまま動かないでいる時間がどれほど過ぎたのだろうか。
気が付けば俺はいつのまにか彼女をそっと抱きしめていた。
俺は彼女の唇に己の口を当てていた。獣人だから鼻も当てることになるけど、彼女は嫌がった素振りは見せない。
甘いキスが終わると彼女はそっと俺の肉棒を掴むと、俺の怒張した分身にキスをしてきた。
たちまち背筋に電流が走ったような快感を受けた。彼女は微笑みながら俺の肉棒を咥えてフェラチオを開始する。
最初のうちはゆっくりだったのに、少しずつだが動きが早くなっていく。
もちろん俺も早漏だと思われたくないので、必死に我慢している。そんな俺の顔をたまにチラ、と見てくるヴェルゼ。
彼女の舌が俺のムスコの亀頭部を舐め回して容赦なく絶頂へと追い詰めていく。
「ヴェルゼ…そろそろ…、出る! うっ――!!」
俺の肉棒の先端の鈴口から大量の精液が黒のドレスの貴婦人の口内へと撃ち出されていく。
射精が終わると、俺はお返しといわんばかりにヴェルゼのドレスと下着を時空魔法でベッドの脇に転移させて全裸にしてから、彼女の乳首を舌先で舐めまわしてやった。
彼女の胸、何だか以前よりも大きくなったような感じがするな、と思いながらも、俺は両手で左右の胸をしっかりと掴んで、固くなった乳首をさらに舐めまわしていく。
完全に固くなった乳首を見た俺は、今度は胸の中央から腹部まで舌を這わせてヴェルゼをのけ反らせた。
そして彼女の体でもっとも神聖な箇所に俺は肉棒をゆっくりと入れていった。
念動のアビリティがあるのだが、それも不要なほどだった。まるで俺の意志が宿ったかのように、肉棒は素直に彼女の膣内に入っていく。
俺の肉棒は自分で言うのも何だが、結構でかい。巨根といってもいいほどの大きさと太さだ。
それをゆっくりと彼女の膣内に出し入れしていく。すでに中は濡れまくっているのでスムーズに肉棒を出し入れすることができた。
ズリュッ、ズリュリュ、と俺の肉棒がヴェルゼの膣内をかき乱していく音が二人の結合部から聞こえてくる。
「あぁ…ラフィアス様。もっと激しく動いても…いいのです、よ?」
俺はヴェルゼの両足をしっかりと掴んで、腰をゆっくりと動かしながら愛液にまみれた肉棒を出し入れしているのだが、ヴェルゼは俺が我慢しながらやっていると思っているようだった。
「気にするな。それに強姦じゃなくてこうして普通のセックスをするのって、今回が初めてだろ? だから今はゆっくりとやっているのさ。徐々にスピード上げるからな。覚悟しておけよ?」
片目をつぶって微笑む俺に、ヴェルゼもうっとりとした顔で頷いた。
俺はまた肉棒を動かす作業に戻り、腰を動かし始めた。ピストン運動により、ヴェルゼの中が洪水のように愛液が分泌されているのがよくわかる。
俺はさっき宣言した通り、彼女の中に肉棒を出し入れするスピードを徐々に上げていった。
彼女が絶頂へと達しつつあるのがわかる。それは俺も同じだった。
俺はさらに深く、速く肉棒を彼女の中に入れては引き抜いていく。
俺は亀頭と肉棒の間にある雁(カリ)が他の男よりも高い。俗にいう「カリ高」だ。または亀頭冠ともいう。
だから俺の肉棒の先端は膣壁をこすり、存分に刺激して女に快楽を与えることができる。
それはヴェルゼの反応と分泌される愛液の量からして一目瞭然だった。
最初はヴェルゼの両足を掴んで俺の肉棒が出し入れされるさまを見ていたが、俺もだんだん我慢できなくなってきており、今では彼女の上に覆いかぶさるようにして、ひたすら腰を動かしている。
彼女のあえぎ声が俺の耳に幾度となく響いてくるが、俺はお構いなしに激しく腰を動かしていく。
もちろん俺も彼女と同様に快感を感じており、これほど激しく腰を動かすと早く逝くのは承知の上だ。
それでも俺だけが一方的に逝くのは避けたかった。強姦の仕事なら仕方ないが、これは強姦じゃない。
彼女と一緒に逝きたい。それが今の俺の望みだった。
俺も彼女も我慢の限界が近い。絶頂という名のゴールまであと少しといった所だろうか。
「くぅ…っ!!」
「ん…あぁ、あっ――!!」
そして俺とヴェルゼはほぼ同時に逝った。彼女のかん高い声を聴きながら、俺も我慢の限界を迎えて彼女の子宮内に盛大に射精していった。
ドクドクと彼女の内部に俺の精液が流れ込んでいくのがわかる。それは膨大な量で、子宮に収まり切れずに逆流して、肉棒が挿入されている箇所からヴェルゼの愛液と混ざりあって半透明の白い雫となって滴り落ちていくのを感じた。
これが正常位ではなく後背位だったら、一度の射精でここまで逆流することもなかったんだが…。
俺はヴェルゼを抱きしめたままキスをしていた。彼女も俺の背中に両手を回している。
絶頂を迎えた余韻も長くは続かない。俺は彼女にキスをしたまま、再び肉棒を動かし始めていく。
今度は単なるピストン運動じゃない。円を描くように肉棒を膣内でかき回す方法だ。
俺の意図を察したのか、彼女はしっかりと両手で俺の背中にしがみついてきた。
俺も彼女の体を抱きしめたまま肉棒を右に、左に回転させて膣内に入った部分を回転させては逆回転させて彼女の膣内に存分に刺激していく。
すでに彼女の愛液で十分に潤っている上に、俺の射精した精液が混じって潤滑油の働きをしてくれているので、激しく腰を動かして肉棒を回転させても膣内を傷つける心配はない。
こうして俺が肉棒をヴェルゼの中に回転して彼女の膣内をかき回していくと、10分ほどでヴェルゼが先に逝ってしまった。
俺は嬉しかった。彼女も絶頂を味わうことができたことに。体を震わせながら俺にしがみついて涙を流している彼女はたまらなく愛おしかった。
この後は後背位で3回ほど互いに逝って、次は背面側位で俺が彼女の背後から肉棒を挿入する形で両者共に3回ほど逝った。
座位でセックスをしている最中にヴェルゼが途中で気絶したので、俺は浄化魔法・ピュリファイをかけてベッドや絨毯の上に飛び散ったり、こぼれおちたりした汗や愛液、精液を綺麗に消し去っていった。
俺の肉棒は彼女の膣内に挿入されたままだったので、俺はベッドの上に座っている形からベッドの上に仰向けに倒れて、彼女を体の上に横たわらせる。
そのまま彼女は俺の体の上で2時間ほど眠り続けた。
目を覚ました彼女に俺は肉棒をピクピクと動かしながら「起きたかい?」と悪戯っぽく微笑みながら聞いてみた。
すると自分がどういう状況に置かれているのかすぐにわかったようだった。
俺は対面騎乗位という形で彼女の中に肉棒を出し入れしながら再びヴェルゼと快楽の世界へと旅立っていった。
俺達のデートが終わったのは、夕方になってからだった。何度も何度も彼女の中に射精したせいか、ヴェルゼはご満悦だった。
彼女の室内に転移してヴェルゼを帰すと、俺はすぐにレヴィンの部屋へと戻った。
すると背後からいきなりレヴィンに抱きしめられた。俺がヴェルゼとデートすることは前もって言っておいたんだけど、それでも心配だったらしい。
その後は「私の事は…捨てないでくれるよね? 別に私が一番なんて思い上がっているわけじゃないけどね。それでも君に捨てられたら自殺するよ!? 本当にやるよ!?」
と、一種のヒステリー状態になっていたレヴィンをなだめるのは、少し手間がかかりました。
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後書きです。ヴェルゼラートさん、サブキャラの予定だったのに完全に脇役になっていたので、今回ラフィアスとデートしてもらいました。作者としては脇役以上サブキャラ未満ですかね。
本当はもっと濃密な内容にしようかと思ったんですが、確実に1万文字を突破するので、長すぎてもまずいと思ってどうにか8000文字以下に抑えることができました。
それでは読んでくださり、ありがとうございます。
それからは暇だったので、ヴェルゼラート侯爵夫人の影の中に転移して、彼女の側に屈んでいる状態から身を起こす形で姿を現した。
マーキングは彼女の了承を得ているし、いつでも姿を現してもいいのかという確認もしている。
最初、彼女は驚いていたが、俺の姿を見ると顔を赤らめながらモジモジしはじめた。
そりゃそうだろうな。俺、相変わらず全裸のままだし。って精液ポーション一万本作るのに必要だったんだよ。決して露出狂ってわけじゃないぞ?
まあそれはともかく、俺は全裸の獣聖人として崇められているが、いちいち相手にしていたら身がもたないこと。
だから代わりに精液ポーションを大量に作ったので、親衛隊の面々とレヴィン宰相。さらにヴェルゼにも配ってもらうことはできないかと相談してみることにした。
立ち話もなんなので、ヴェルゼが使っているベッドの上に座って話している。
すると驚くことに彼女もゆっくりと俺の側に近寄ってきて、俺の隣に座った。貴族の令嬢なのにいいのか?
まあそれはともかく、俺はポーションを配る担当の一人が必要だと打ち明けて見た。
もちろん担当はそれぞれ違う。親衛隊は主に城の下働きの連中相手にポーションを配る役割だ。
レヴィンは貴族・王族の悩める面々に対して俺の最新の精液ポーションを渡す役割。
そしてヴェルゼには貴婦人や御令嬢といった貴族の中でも女性を中心とした者達に渡してほしいと告げた。
こうして役割分担しておけば、それぞれの負担が減るだろうし、相談する側も身分が近いと相談しやすいだろうしな。
そう説明したら、相変わらず顔を赤らめながらも即座に貴族の奥様やお嬢様方の相談に乗って、場合によってはポーションを配る事を了承してくれた。
本当にありがたいな。彼女は相変わらず俺の股間から生えている肉棒に釘付けだ。
「あのな。言っておくけど、これは最新の精液ポーションを作るために必要だから、全裸になっているんだからであって、俺はその、露出狂じゃないからな? その辺は間違えないでくれよ?」
俺が必死にそういうと、彼女は笑顔で存じておりますわ、と答えてくれた。
「それとさ。ヴェルゼ。食事はいつもどうしているんだ? 貴族専用の食堂とかあるけど、そこで食べているのか?」
「それもありますけれど…。大抵の場合は扉の外のノブにかけられたボードに食事の配膳をお願いする内容を書いておきますの。もちろんどういう飲み物と食べ物が欲しいのかを書いた紙を挟んだ上で。
城内には見張りの衛兵さん達がいますから、悪戯される心配はありませんので、食事が必要ならそのボードをドアノブにかけておけばいいだけですわ。今はまだ出していませんので配膳係が来ることはありませんわ」
それを聞いて安心した。ヴェルゼが話している間にも、俺は他のマーカーを付けた連中がどうなっているのか調べていた。皇子はまだ寝ている。一度起きたようだが、二度寝したらしい。結構落ち込んでいるというか鬱に近い状態だ。
ちょっと心配だが、他の四騎士やメイド二人に執事さんもいるんだから大丈夫だろう。彼等全員にもマーカー付けているんだし。
そっちも調べてみたが、特に異常はないようだったので放置だ。今はヴェルゼの方が大事。
俺は立ち上がると思いきってヴェルゼに手を差し伸べながら言ってみた。
「それじゃあさ。ちょっとデートしないか? ダンジョン内でボスモンスターを倒したから、復活するのに一週間はかかる場所で、今なら誰もいない。貴族や俺の狂信者に囲まれることがないのは保証するぜ?」
そう言ったら彼女は満面の笑顔で俺の手をとってくれた。暖かさを感じながら、俺は彼女の手をそっと掴んで、地下100階層へと時空魔法で転移した。
何体かフェイク・スピリットが出現していたが、精気強奪をかけたら全部地面に落ちて消滅した。
これでは数時間ごとに戦わないといけないので、デートには不向きだ。おまけに周囲は荒野。
だが俺には切り札があった。リビング・ホイールを倒した時ドロップする宝箱の中から出るマジックアイテム。
魔法の馬車を俺は出して「我を運べ」と命じてから地面に置いた。
すると馬車の模型がどんどん大きくなって、本物の馬車になった。馬車を引くのは漆黒の立派な体格の六頭の馬達だった。
六頭引きの馬車に俺は乗ると、後ろで控えていたヴェルゼに手を差し伸べるとすぐに俺の手を掴んでくれた。
俺はそっと彼女の手を握り返すと、ヴェルゼを馬車の中に優しく引き上げてやる。
御者台に乗っているのは何故か白い馬の頭を持った獣人だった。立派な御者の制服を着ている。最初は深い青色だったのだが、主人である俺に合わせたのか、すぐに漆黒に変わった。
このマジックアイテムって、王族を相手にしても無礼にならないように作られているらしい。そう考えるほど立派な制服をヴィントは着ていた。さすがにあんなでかい車輪の化け物を倒したご褒美に出るアイテムだな。
扉を閉めようとすると、御者台に乗っていた獣人が立ちあがって俺の方に歩いてきた。
彼は一礼すると「私達を使ってくれてありがとうございます、ご主人様。私はヴィントと申します。して、ここはダンジョンの中だと推測しますが、この中を移動すればいいのでしょうか?」
今の俺って全裸なのに、全く動じていない。大したもんだな。その問いに俺は小さく首を横に振る。
「違うな。正確には空を飛んでこの階層の上空を飛び回ってほしい。下だとフェイク・スピリットというモンスターが倒しても復活するから、鬱陶しいんだよ。だからこの馬車を使う必要があるんだ」
そう説明すると納得したようにゆっくりと、だが大きく頷いた。どうやら納得してくれたようだった。
「そういうことですか。しかしこのような殺風景な場所を飛び回るだけでいいのですかな? 恐れながらダンジョンの外の空を飛び回った方が、よほど快適なのではないかと思いますが…」
「それは最初に俺も考えたんだが…。外は外でいろんな空を飛ぶモンスターの縄張りになっている事が多いんだよな。だからそこを知らずに通ったりしたら面倒なことになる。
無知を晒すようで悪いが、俺も空を飛べるようになったのはつい最近なんだ。調子に乗って他の国の上空を飛んで領空侵犯になったりしてみろ。下手をすると国際問題にまで発展しかねない。そういう問題が起きたりモンスターに襲撃されないようにするには、一度倒したボスモンスターの階層が一番安全なんだよ」
あくまで安全を重視した俺の言葉にヴィントは好感をもったようだった。また大きく頷くと
「お時間をとらせて申し訳ありませんでした。それではご主人様の命令があるまでこのダンジョン内の上空を飛び続けることでいいのですね?」
「ああ。俺はこの令嬢と話すことがあるからな。俺が命じるまでこの馬車の中に入るのは厳禁。もちろん覗いたりするのも御法度だぞ?」
「ハハ。そのような無粋な真似はいたしません。それではこの馬車の乗り心地を存分に堪能なさってください」
そう言いながら彼は笑顔でドアを閉める。音もなく優雅に閉めるその仕草は大したものだった。本当にマジックアイテムなのかと疑いたくなるほどだ。
馬車の中は本当に広かった。つうか何だよこの広さは。部屋の数も8つ以上あるし。高級宿屋の一つの階層の大部分を貸し切りにしたくらいの広さだぞ、これ。
変だと思って鑑定してみたら、このマジックアイテムを使用した者の魔力によって広さが変わるとあった。
つまり俺の魔力がそれだけ強いから、部屋の数の多さとして出ているのか。
俺は御者台からなるべく遠くて一番大きなベッドがある部屋を選んで入っていった。
ヴェルゼも俺の後から付いてきてくれている。彼女のことだから他の部屋に目移りしたり、この部屋がいいとか駄々をこねたりしないので助かるよ、本当に。
ベッドの上に座った俺は、隣に座ったヴェルゼを見た。何て言うか黒いドレスなのに本当に陰鬱な感じがしなくなったよな、ヴェルゼ。
「その…ごめんな。こんな殺風景な所でデートだなんてさ。おまけに俺、全裸だし。…その、言い訳になるけど。俺ってデートなんて一度もしたことないんだよ。普通は観光スポットとか街の名所とか見て回って、その途中で食事とかするもんだって聞いたけどさ。
今の王都じゃそれはまず無理だから。きっと俺の事を盲目的に崇拝する輩に囲まれてデートどころじゃなくなってしまうだろうし。それに王都の外だと下級悪魔を大量に召喚した連中がいるかもしれないから、危険だからさ。こんな方法しかとれなくって…ごめんな」
そう言って頭を下げる俺の腕にしがみつく黒哀の貴婦人。
「そんな事はありませんわ。…むしろ、こうして二人だけになれたことが私、とても嬉しいんですの。本当に最近はいろいろと忙しくて…ラフィアス様と二人だけになれるのってもっと先の事かと思っておりました。ですから、こうしてラフィアス様と私の二人だけの時間を過ごせるのがとても嬉しいんですの」
そう言って彼女は俺の体に抱き着いてきた。娼婦のような嫌らしさは感じられない。
むしろ甘えて抱き着いているような感じだった。目を閉じて俺の胸に顔を当てて心臓の鼓動を聞いている。
俺の背中には彼女の両腕が回されていて、彼女の付けている香水の匂いがしてくる。
何というか甘い感じの匂いだ。そして暗殺者としていろんな薬草の味や匂いをいやというほど体験してきた俺には何の香水かすぐにわかった。
「いい匂いだな、ヴェルゼ。これは…バニラの香かな?」
「ええ。そうですわ。甘い香りがしますでしょ? こういう香りって緊張感やストレスを緩和させてくれますの。ラフィアス様に協力してほしいと依頼を持ちかける貴婦人は大抵の場合は悩みを持っておりますわ。
そういう方達は極度の緊張感を持っていて、夜はなかなか眠ることもできませんの。ですからこういうバニラの香りで緊張をほぐしてさしあげると、いろいろな事を話してくださいますの。
大抵の場合は家庭の不満だったり、他の貴族の方に対する不満ですわ。ラフィアス様がわざわざ力を貸すほどの相談ではないものばかりですの。私としてはただ適度に相槌をうって、少し助言したり同意すれば大抵の悩みは解消されますのよ?」
そう言って顔を上げるヴェルゼはとてもいい笑顔を浮かべていた。やばい。俺、もう理性が早くも限界まで来ているんですけど。
ていうか俺、股間のムスコが覇王竜の装備シリーズを全部身に着けているせいでギンギンだし。さすがに覇王竜の精気はパッシブに切り替えているから勝手に射精はしないけど、今のヴェルゼってすごく綺麗だし魅力的だわ。
外見だけの美人じゃなくて包容力溢れる美人って感じでもう、少しの刺激で俺、射精しちゃいそう。
「本当に…いつもありがとうな、ヴェルゼ」
俺とヴェルゼの目が合う。互いに見つめ合ったまま動かないでいる時間がどれほど過ぎたのだろうか。
気が付けば俺はいつのまにか彼女をそっと抱きしめていた。
俺は彼女の唇に己の口を当てていた。獣人だから鼻も当てることになるけど、彼女は嫌がった素振りは見せない。
甘いキスが終わると彼女はそっと俺の肉棒を掴むと、俺の怒張した分身にキスをしてきた。
たちまち背筋に電流が走ったような快感を受けた。彼女は微笑みながら俺の肉棒を咥えてフェラチオを開始する。
最初のうちはゆっくりだったのに、少しずつだが動きが早くなっていく。
もちろん俺も早漏だと思われたくないので、必死に我慢している。そんな俺の顔をたまにチラ、と見てくるヴェルゼ。
彼女の舌が俺のムスコの亀頭部を舐め回して容赦なく絶頂へと追い詰めていく。
「ヴェルゼ…そろそろ…、出る! うっ――!!」
俺の肉棒の先端の鈴口から大量の精液が黒のドレスの貴婦人の口内へと撃ち出されていく。
射精が終わると、俺はお返しといわんばかりにヴェルゼのドレスと下着を時空魔法でベッドの脇に転移させて全裸にしてから、彼女の乳首を舌先で舐めまわしてやった。
彼女の胸、何だか以前よりも大きくなったような感じがするな、と思いながらも、俺は両手で左右の胸をしっかりと掴んで、固くなった乳首をさらに舐めまわしていく。
完全に固くなった乳首を見た俺は、今度は胸の中央から腹部まで舌を這わせてヴェルゼをのけ反らせた。
そして彼女の体でもっとも神聖な箇所に俺は肉棒をゆっくりと入れていった。
念動のアビリティがあるのだが、それも不要なほどだった。まるで俺の意志が宿ったかのように、肉棒は素直に彼女の膣内に入っていく。
俺の肉棒は自分で言うのも何だが、結構でかい。巨根といってもいいほどの大きさと太さだ。
それをゆっくりと彼女の膣内に出し入れしていく。すでに中は濡れまくっているのでスムーズに肉棒を出し入れすることができた。
ズリュッ、ズリュリュ、と俺の肉棒がヴェルゼの膣内をかき乱していく音が二人の結合部から聞こえてくる。
「あぁ…ラフィアス様。もっと激しく動いても…いいのです、よ?」
俺はヴェルゼの両足をしっかりと掴んで、腰をゆっくりと動かしながら愛液にまみれた肉棒を出し入れしているのだが、ヴェルゼは俺が我慢しながらやっていると思っているようだった。
「気にするな。それに強姦じゃなくてこうして普通のセックスをするのって、今回が初めてだろ? だから今はゆっくりとやっているのさ。徐々にスピード上げるからな。覚悟しておけよ?」
片目をつぶって微笑む俺に、ヴェルゼもうっとりとした顔で頷いた。
俺はまた肉棒を動かす作業に戻り、腰を動かし始めた。ピストン運動により、ヴェルゼの中が洪水のように愛液が分泌されているのがよくわかる。
俺はさっき宣言した通り、彼女の中に肉棒を出し入れするスピードを徐々に上げていった。
彼女が絶頂へと達しつつあるのがわかる。それは俺も同じだった。
俺はさらに深く、速く肉棒を彼女の中に入れては引き抜いていく。
俺は亀頭と肉棒の間にある雁(カリ)が他の男よりも高い。俗にいう「カリ高」だ。または亀頭冠ともいう。
だから俺の肉棒の先端は膣壁をこすり、存分に刺激して女に快楽を与えることができる。
それはヴェルゼの反応と分泌される愛液の量からして一目瞭然だった。
最初はヴェルゼの両足を掴んで俺の肉棒が出し入れされるさまを見ていたが、俺もだんだん我慢できなくなってきており、今では彼女の上に覆いかぶさるようにして、ひたすら腰を動かしている。
彼女のあえぎ声が俺の耳に幾度となく響いてくるが、俺はお構いなしに激しく腰を動かしていく。
もちろん俺も彼女と同様に快感を感じており、これほど激しく腰を動かすと早く逝くのは承知の上だ。
それでも俺だけが一方的に逝くのは避けたかった。強姦の仕事なら仕方ないが、これは強姦じゃない。
彼女と一緒に逝きたい。それが今の俺の望みだった。
俺も彼女も我慢の限界が近い。絶頂という名のゴールまであと少しといった所だろうか。
「くぅ…っ!!」
「ん…あぁ、あっ――!!」
そして俺とヴェルゼはほぼ同時に逝った。彼女のかん高い声を聴きながら、俺も我慢の限界を迎えて彼女の子宮内に盛大に射精していった。
ドクドクと彼女の内部に俺の精液が流れ込んでいくのがわかる。それは膨大な量で、子宮に収まり切れずに逆流して、肉棒が挿入されている箇所からヴェルゼの愛液と混ざりあって半透明の白い雫となって滴り落ちていくのを感じた。
これが正常位ではなく後背位だったら、一度の射精でここまで逆流することもなかったんだが…。
俺はヴェルゼを抱きしめたままキスをしていた。彼女も俺の背中に両手を回している。
絶頂を迎えた余韻も長くは続かない。俺は彼女にキスをしたまま、再び肉棒を動かし始めていく。
今度は単なるピストン運動じゃない。円を描くように肉棒を膣内でかき回す方法だ。
俺の意図を察したのか、彼女はしっかりと両手で俺の背中にしがみついてきた。
俺も彼女の体を抱きしめたまま肉棒を右に、左に回転させて膣内に入った部分を回転させては逆回転させて彼女の膣内に存分に刺激していく。
すでに彼女の愛液で十分に潤っている上に、俺の射精した精液が混じって潤滑油の働きをしてくれているので、激しく腰を動かして肉棒を回転させても膣内を傷つける心配はない。
こうして俺が肉棒をヴェルゼの中に回転して彼女の膣内をかき回していくと、10分ほどでヴェルゼが先に逝ってしまった。
俺は嬉しかった。彼女も絶頂を味わうことができたことに。体を震わせながら俺にしがみついて涙を流している彼女はたまらなく愛おしかった。
この後は後背位で3回ほど互いに逝って、次は背面側位で俺が彼女の背後から肉棒を挿入する形で両者共に3回ほど逝った。
座位でセックスをしている最中にヴェルゼが途中で気絶したので、俺は浄化魔法・ピュリファイをかけてベッドや絨毯の上に飛び散ったり、こぼれおちたりした汗や愛液、精液を綺麗に消し去っていった。
俺の肉棒は彼女の膣内に挿入されたままだったので、俺はベッドの上に座っている形からベッドの上に仰向けに倒れて、彼女を体の上に横たわらせる。
そのまま彼女は俺の体の上で2時間ほど眠り続けた。
目を覚ました彼女に俺は肉棒をピクピクと動かしながら「起きたかい?」と悪戯っぽく微笑みながら聞いてみた。
すると自分がどういう状況に置かれているのかすぐにわかったようだった。
俺は対面騎乗位という形で彼女の中に肉棒を出し入れしながら再びヴェルゼと快楽の世界へと旅立っていった。
俺達のデートが終わったのは、夕方になってからだった。何度も何度も彼女の中に射精したせいか、ヴェルゼはご満悦だった。
彼女の室内に転移してヴェルゼを帰すと、俺はすぐにレヴィンの部屋へと戻った。
すると背後からいきなりレヴィンに抱きしめられた。俺がヴェルゼとデートすることは前もって言っておいたんだけど、それでも心配だったらしい。
その後は「私の事は…捨てないでくれるよね? 別に私が一番なんて思い上がっているわけじゃないけどね。それでも君に捨てられたら自殺するよ!? 本当にやるよ!?」
と、一種のヒステリー状態になっていたレヴィンをなだめるのは、少し手間がかかりました。
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後書きです。ヴェルゼラートさん、サブキャラの予定だったのに完全に脇役になっていたので、今回ラフィアスとデートしてもらいました。作者としては脇役以上サブキャラ未満ですかね。
本当はもっと濃密な内容にしようかと思ったんですが、確実に1万文字を突破するので、長すぎてもまずいと思ってどうにか8000文字以下に抑えることができました。
それでは読んでくださり、ありがとうございます。
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