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第7話 闇の獣人、女騎士を治療するのに苦戦する

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 地下100階層に転移した俺は早速周囲を鑑定でサーチする。

 案の定、キングドラゴンを倒したせいか、取り巻きの人工精霊はどこにも反応がない。

 念のために範囲を拡大してみたが、この階層には今の所はいないようだった。

 俺はアンネの店で買ったテントを取り出すと、素早く説明書にあった呪文を唱える。

 するとテントが自動で組み上がり、テントの四方から飛び出た杭が自動で地面に突き刺さる。

 同じくアンネの店で買った結界用の杭を八本ほどテントの周囲に刺していく。

 これでテントから半径50メートル以内は魔物は入ることはできないし、攻撃魔法やブレスなどの特殊能力を使った攻撃も遮断される。

 念には念を入れて普通は4本でいい結界用の杭を倍の数にして刺したのも、ここが地下100階層だからだ。

 ダンジョン内では何が起きるかわからないから、金と手間を惜しむなと何度も何度も教官達から教えられた。

 鑑定の範囲内にも肉眼での視界にも敵と思われる存在はない。

 それでも少し不安だったが、考えていても仕方ない。

 とにかくテントの中に苦しんでいるリアーナを運ぶ。

 さすがアンネの店で売られていたマジックアイテムのテントだ。中は意外と広い。恐らく魔法で空間が拡張されているのだろう。中に敷かれた布団(寝袋じゃなかった)に彼女を横たえると、俺は竜王の息吹のアビリティを使用する為に小さく息をふきかける。

 別に息を吹きかける必要はないのだが、まあ気分というやつだ。

 状態異常回復のポーションがあるのに、どうしてアビリティを使ったのかというと、タダだからだ。

 というのは半分本当だが、実際には彼女が薬を飲んでくれるかわからなかったからだ。

 こういう回復系のポーションというのは得てしてまずい。特に病気の人間が高価なポーションを飲み始めたまではよかったが、あまりのまずさに吹きだして、貴重なポーションを駄目にしてしまった例は沢山あるのだ。

 そんな事をされるくらいなら、俺がアビリティを使用した方がいいと思ったが、どうやら正解だったようだ。

 うっすらと目を開けた彼女、リアーナは俺の存在を見てゆっくりと布団から起き上がる。

 「ここは…私は一体? あ、そうだわ。ジュナーは? ジュナーは、私の愛馬はどこですか?」

 「愛馬? ああ、あのゴーレムか。それなら俺がしまっておいた。待っていてくれ。すぐに出すから」

 「ああ…ジュナー。私を庇ってこんな姿に…」

 「悲しんでいる所悪いんだが…一体何があったのか教えてくれないか?」

 涙で濡れた目を俺に向ける彼女はかなり美しかった。金の長髪に涙で濡れた緑の瞳に思わず胸がドキドキするが、俺はまだ自己紹介を済ませていなかったことに気が付いた。
 「そうだ。まだ自己紹介がまだだったな。俺はラフィアス。ラフィアス・ゾルトロンドだ」

 「私は…リアーナ。リアーナ・イルファシアと申します。どうかリアーナと呼んでください」

 「それなら俺はラフィアスでいいよ。あと敬語はいらないよ。タメ口でいいから。で、何があったんだ? 見た所あのゴーレム。かなりの高性能のものだったらしいけど…」

 「あなたがそういうのなら普通に話すわ…。実は私、イルファシア家が抱えた負債、つまり借金を返済する為に旅をしているの。そこで旅の間にここのダンジョンの事を知って挑んでみたんだけど…オークキングの率いる軍団に狙われてしまったのよ」

 気まずそうに布団を見つめながら当時の事を思い出して語るリアーナ。辛いだろうが今は彼女一人だけじゃないのだ。だから我慢して続けてもらわなければ。俺は先を促すこともなく黙って待つことにする。

 「オークはその…かなり卑怯な連中だったわ…あのキング。自分の部下を道具と同じ。いえ、それ以下の使い捨ての捨て駒としか見ていなかったのよ。だから私とジュナーがいくらオーク達を蹴散らしても、次々にオーク兵を送り込んできたわ。そして私達が疲労しはじめた時に、あいつ…配下のオークメイジとオークシャーマンに命じて私達に呪術を使ったらしいの」

 それは俺が鑑定済みだったが、やはり呪術だったか。状態異常の一種になるが、これは術者が死なない限り何度でも呪術をしかけてくる危険性がある。そう思っていると彼女が続きを話しはじめた。

 「急に体がふらついて、ジュナーから落馬して…気が付いたらオーク達に担ぎ上げられて、奴らの小屋に運ばれていたわ。そして薬を飲まされて…何かされたのかわからないけれど、目が覚めたら夜中だったの…窓やドアには鍵がかかっているし、私の装備もなくてね。途方にくれていた所で傷まみれのジュナーが私の装備の入った袋を咥えて小屋の外まで来てくれたの。かなり乱暴だったけど、ドアに体当たりしてね。3回ほどでドアが壊れたから逃げてきたのよ」

 「で、オーク達から逃げている間に地上に戻ることはできず、地下の方まで逃げ続けてきたってわけか。無茶するな、君もジュナーも。俺が君達を見つけたのは40階層だぜ? その間ずっと他のモンスターから逃げ回ってきたってわけなんだな?」

 「私には逃げている間の記憶がほとんどないけど…あの子の壊れ具合を見ればそうだったんでしょうね…」

 ほとんど同時に主の為に敵の攻撃を受けながらも逃げ続けてきたゴーレムの亡骸を、俺達は見つめていた。

 「そういえば…ここってどこなの? どうもダンジョンの中みたいだけど、魔物の気配がしないのはどうして?」

 壊れて動かないジュナーから逃げるように、今度は俺の方を見て質問するリアーナ。

 「ああ、ここはダンジョンの深部だ。何階層なのかは俺も知らないけど、腕のいい錬金術師の作ったテントと、結界用の杭を八本ほど刺しておいたから、3日くらいは大丈夫だ。それより寝ないといけないぞ? まだ本調子じゃないようだしな」

 「それなら大丈夫だと思うわ。どういうわけかそれほど体力の消耗を感じな…うぅっ…!」

 急に下腹部を抑えて蹲るリアーナ。慌てて鑑定すると「状態異常・呪詛による発情」と出た。あれ? さっき竜王の息吹を使って治療したはずなのに…? まさか、呪詛をオークシャーマンがかけているとか?

 そうか。確かリアーナは眠らされていたと言っていたな。ということはその間に何かされたに違いない。俺は彼女の体を鑑定することにした。

 するとすぐに反応があった。下腹部に「呪詛をかけるための呪具の反応あり」と出た。

 次にゾンビ化した魔術師から吸収した透視の魔法を発動させる。

 これを使って正解だった。彼女の子宮内部に白いものが刺さっている。それを鑑定すると次の結果が出た。

 「オークキングの牙。これを抜いて取り出さない限り、対象者は死ぬまで発情し続ける呪詛に悩まされる」

 どうやらオークキングの牙が淫乱にさせる呪詛の媒体になっているようだった。

 だがどう説明すればいいのか、と悩んでいるとリアーナがいきなり俺を押し倒してきた。そして俺の履いているズボンのファスナーを一気に下して中にあったイチモツをすごい勢いでしゃぶりだす。

 「リ、リアーナ。いきなり何を…」

 「ごめんなさい。でも、どうしてもどうしてもあなたのコレをしゃぶりたいの! そしてあなたのミルクが飲みたくてたまらないの!」
 
 そこまで言うと、すっかり元気になって完全勃起した俺の肉棒をしゃぶりだすリアーナ。

 かなりの勢いで彼女は俺のムスコをしゃぶり続けた。完全に熱に浮かされた顔をしている。それだけ淫乱にさせる呪詛が強いのだろう。おそらくこのまま放っておけば、彼女はどんな方法を使っても、オークキングの元へと戻ってしまうだろう。だとしたら今の内に何とかしなければ…。

 必死に考えている俺を尻目に彼女はキャンディーバーでもしゃぶるかのように、熱心に舌と口を動かしている。その動きの速さときたら、俺がすぐに絶頂に達してしまうほどだった。

 「リアーナ。もう、ダメだ…い、逝く…っ!」

 ドピュドピュと彼女の口内に勢い良く射精してしまう。一応、声をかけたのでむせることはないと思うのだが…。

 俺の心配を余所に彼女は俺の射精した精液を全部飲んでしまった。

 そして肉棒から口を離してボーッとテントの天井を見ているリアーナ。

 今がチャンスだと俺は自分と彼女の来ている服を闇の中の空間に収納した。これで彼女の子宮内に射精すれば、オークキングの牙が抜けるかもしれない。本来なら、俺の精液入りのポーションを使って子宮内に注入すればいいのだが、アンネに一本残らず売ってしまったのだから仕方ない。

 俺は彼女の店で買った避妊用の薬剤の入った注入器を闇の空間から取り出して、素早く彼女の膣内に注入する。

 これは潤滑油の働きもあるので、俺はそのまま精液のついた肉棒を勢いよく彼女の膣内に挿入した。

 甲高い声を上げるリアーナ。抗議や驚愕の声ではなく、歓喜の声だ。どうやら思っていたよりも呪詛による淫乱になる作用は強いらしい。

 とにかく俺にできることは彼女の子宮内に射精する。子宮内が充満するほど射精することによって、その精液でオークキングの牙を揺らして抜けるようにするということだけだ。

 本来なら医者のもっている道具とかあればいいのだが、ダンジョン攻略するのにそんなものを用意する必要がないので持ってきていなかった。金ならもっていたのだから、修行が終わったら医療用の器具は全部一通り買っておこうと俺は強く決心した。

 それに彼女は借金の返済の為に旅をしているのだ。こんな事の為に医者にかかろうと思うわけがない。

 俺は盛んに腰を振りながら、仰向けになっている彼女を見つめる。いきなり彼女に襲われて射精させられた俺の気持ちも知らないでうっとりとしている。

 だがこうなればもうヤケだ。俺はさらに激しく腰を振るい続け、彼女の中に大量の精子と精液をぶちまけていった。

 こうして俺は正常位で3回ほど射精したが、透視の魔法では相変わらずオークキングの牙が子宮内に刺さったままだった。
 
 これには本当に困った。一度肉棒を引き抜いて背後から彼女を抱くという形にしてみる。

 これはかなりの効果があった。背後から激しくペニスを突いていくと子宮もその衝撃を受けるせいか、子宮内部に刺さったオークキングの牙が少しずつ抜けてきたのだ。

 この調子だ。俺は嬉しくなって、改めて彼女の腰を両手で掴むと、より一層の勢いで彼女の膣内を己の肉棒でかき混ぜていく。すでに何度も射精しているので、精液と愛液の混じった液体が布団の上に滴り落ちているが、そんな些細な事に構っていられない。

 透視の魔法を再度使ってみる。すでに半分以上、牙が抜けてきている。あと少しだ。

 俺はもう牙を抜くことしか考えられず、より深く、より強く、より激しい勢いで肉棒を彼女の中に出し入れしていく。すぐに絶頂が訪れて彼女が嬉しい声を上げる。完全にメス犬に成り下がっているな。俺も人のことはいえないのだが、今は彼女を逝かせることよりも牙を抜くことの方が大事だ。この際、彼女の事は無視することにする。

 そして射精が終わる。透視の魔法を使う。また射精する。また透視の魔法で牙の状態を確認する。

 こんな作業をさらに3回ほど続けただろうか。

 ついに牙が抜け落ちた! 実際には一時間ほどしか経っていないが、俺にとっては半日ほど時間が経っているように思えてならなかった。

 肉棒を引き抜くと、彼女の膣内から俺が何度も放った精液と共にオークキングの牙が流れてくる。

 すばやくそれを掴んだ俺は、彼女に見せながら小声で囁く。

 「見てごらんリアーナ。これが君の子宮内部に刺さっていたんだ。これを媒体にしてオークシャーマンが君を淫らにする呪詛をかけてきていたんだ。でも、もう大丈夫。媒体になった牙は抜いたからね」

 正気に戻ったのか、リアーナは信じられないといった顔をして牙を見つめていた。

 そして顔を紅潮させていき、次の瞬間、大粒の涙をポロポロと流して俺に抱き着いてきた。

 「これのせいで私、おかしくなっていたのね…。わかっていたの…理性はあったのに、必死に自分を抑えようとしたのに…なのに、どうしても逆らえなかった。あなたには本当に世話になりっぱなしね…あのまま牙が刺さっていたままだったら、と思うとゾッとするわ」

 「そうだな。恐らく君はシャーマンの呪術に操られて、自らオークキングの元に帰ろうとするだろう。そういう事態にならなくてよかった」

 牙を闇魔法で粉砕する。こんなものはない方がいい。次に浄化魔法のクリーンで布団と俺達の体に付いた汗と体液をきれいにする。さすがにアンネにはまだ及ばないが、俺も密に研鑽しているのだ。10回ほどかけると布団も俺達の体も綺麗になった。彼女は驚いた顔をしていたが、すぐに安堵した顔になって俺の怒張して天を衝いているムスコをそっと握ってしごきなら言う。

 「あの…まだ下腹部が熱いの…だからその…あなたさえ良ければもっと私の中に…」

 どこか甘えた感じのリアーナが遠慮しがちにお願いしてくる。それが何なのかわからないほど俺も野暮ではないし鈍感でもない。

 俺は彼女を安心させるために、にっこり微笑んで優しくリアーナを布団の上に寝かせる。

 俺は彼女が気絶するまで正常位で彼女を抱き続けた。少なくとも更に10回は射精した事を覚えている。

 もっとも彼女が気絶した後は俺もクリーンの魔法を使ってすぐに寝たので、正確には何度射精したのかはわからない。それよりも彼女が呪詛から解放されてよかったという思いが、俺を安らかな眠りにつかせてくれた。

 こうして俺の修行の三日間の最初の一日目は、リアーナとの出会いと彼女との肉の交わりで過ぎていった。

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