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戦場の治癒師3
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「向こうで何があったんだ!?」
「分からない、連絡石が割れたって事は何かがあったんだろう。とにかく急ぐぞ。」
連絡石の合図を受け、アレクシス達は森を抜け街に駆け戻っていた。
「カオリがまた無茶をしていないと良いが…」
途中で他の上位ランク冒険者達と合流し、アレクシス達は街が見える所まで辿り着いた。
「あれは…まさか、レッドオークキング…?」
「マジかよ!?Aランクじゃねーか!」
「俺達で総攻撃をかけろって事か。先ずはドルチェと合流しよう。」
エドワードが行手を阻むレッドオークに攻撃を仕掛けようとしたその時。
「『香織カッター』!」
どこからか飛来したかまいたちによりそのレッドオークの頭は胴体から切り離され、血を吹き出した巨体はその場に倒れ伏した。
「な、なんだあ!?」
「…今の声はカオリだ。」
「はあ!?」
「…あそこに赤旗が見える。」
「あんなとこから攻撃を当てたってのか!?」
エドワードがアレクシスの指した方向に視線をやると、門から少し離れた位置に点のように小さな白い人影があった。目を凝らしてよく見ると、その人影は両手を挙げこちらに手を振っているようだった。
「あんなとこから…?あいつ化け物かよ…」
よくよく見ると香織の周囲には頭のないレッドオークの死骸が大量に転がっていた。エドワードの腕はゾワリと鳥肌が立ち、キース達は無意識に自分の股間を守った。
「流石カオリだな。」
「その感想だけで済むお前ってすげーよ…」
「カオリの無事は確認できたし、ドルチェの所に行くぞ。あっちは結構苦戦しているようだ。」
「そ、そうだな。」
「おうお前ら!待ってたぞ。状況は分かるか?」
「向かう途中でキングを見た。」
「それだ。アイツを倒さない限り配下の統率が崩れねえ。今は若手と門を守るので精一杯だ。右側を気にしなくていいのはかなり助かってるが…」
「…カオリか。」
「ああ。あいつは何者なんだ?片手間にレッドオークを倒しやがる。」
「…俺はただの護衛だ。詳しくは知らん。それより急がないとまずいんじゃないか?」
「ああ…そろそろ日没だ…」
ーーーーーーーーー
太陽は山陰に隠れ、門の前に集まった冒険者達が次々に松明に火を灯していく。少し離れたところからその様子を眺めていた香織が心配そうに口を開いた。
「日が沈んで暗くなってきちゃったね。私はアイが『暗視』をかけてくれたからよく見えるけど、他の人たちは大丈夫かな…」
『人間に比べ魔物の方が夜目が効きますから、時間が経つごとにこちらがおされる可能性が高いですね。』
「どうしよう…今からボス戦なんだよね?何か光源を出してあげても良いかな…」
『ホーリーライトあたりが妥当かと。』
「分かった!」
香織は門の方向に手を向け、ホーリーライトを唱えた。香織の掌から放たれた眩い光源は、一塊になった冒険者達の頭上で太陽の様に光り輝いた。
「あれ、やりすぎたかな…」
『少し魔力を込めすぎましたね。』
ーーーーーーーーー
「うお!な、なんだ!?」
突然頭上に現れた太陽の様な光源にドルチェ達は視界を奪われた。
「ホーリーライト…か?一体誰がこんな…」
彼らの視力が戻るよりも前に、レッドオークの大群が苦しみ出した。
「ピギャアア…!」
レッドオーク達は一様に両眼を押さえ、その場に蹲った。彼らの後ろにいるレッドオークキングもその例外ではなかった。
「グルルゥ…」
キングは光から顔を背ける様に背を向け、片膝をついた。いち早く視力の戻ったドルチェはその勝機を見逃さなかった。
「キングが背を向けた!今だ!上位ランカーでやつを追い詰めろ!」
弾丸の様に飛び出したドルチェに続き、アレクシス達も武器を手に駆け出した。
猛烈なスピードで向かってくる人間の気配に気付いたレッドオークキングは、雄叫びを上げて立ち上がった。
「ブルアアア!」
しかし剣を振り回すその動きに今までの様なキレはない。冒険者達は危なげなくその攻撃を避けると、すれ違いざまに次々と攻撃を当てていった。
「動きは鈍いが、硬いな…」
並の剣では、2、3撃当てれば刃こぼれを起こす程の硬さ。まるで全身が金属の鎧に覆われている様だった。キングから少し離れたところで魔法使い達が一切に魔法を唱えた。
『チェーンバインド!』
地面から続々と生えてきた無数の鎖がキングの腕に絡みつき、攻撃の動きを止める。その隙を逃さず弓使い達が一斉に矢を放つが、その矢はキングに刺さる事なく、硬い皮膚に弾かれ地面に転がった。
「大剣使い、前へ!残りは奴の注意を引きつけろ!」
ドルチェの号令で、アレクシスは前に出る。
「ふん!」
大きく振りかぶった大剣は、レッドオークキングの脛を斬りつけた。腱を切られた事でキングは膝をついた。吹き出た血が辺りに小さな血溜まりを作る。
「大剣なら通る!アレクシスに続け!」
ドルチェもその巨体に似合わぬスピードでキングと距離を詰めると、体を回転させながら胴体を斬りつけた。遠心力で威力の増したその攻撃は、キングの皮膚の防御を貫き、内臓にまで達した。
「ブヒイイ!」
「やっと豚の様に鳴いたな。総攻撃!」
「「おう!」」
大剣使い達が一斉に剣を振りかぶり、キングの急所に当てていく。キングは最後の足掻きとばかりに醜い断末魔を挙げ、絶命した。
頭を失ったレッドオークの群は統率が乱れ、アレクシス達の手により次々と討伐されていった。
「わあ、流石Bランク!手際が違うね。」
「ああ、俺たちがあんなに苦戦したってのに…」
「キングを倒して弱体化したからでしょうか。」
「いや、それもあるけど、そもそもの実力がちげえよ。」
「ふふ。まだ若いんですから、これからですね。」
「っ!あ、ああ!」
香織は若い冒険者達の怪我を治しながらアレクシス達の戦いを見守った。闇雲に剣を奮っていた新人冒険者達とは違い、仲間内での連携や、攻撃を避けてからのカウンター。彼らには筋力や武器に頼らない戦いの技術があった。
(わあ、参考になるなあ。まあ近接戦闘なんて絶対にしないけど…魔法はサポート的に使うことが多いんだな。パーティーだと魔法使いは後衛だしそうなるか。)
『魔法使いが単独で戦うことの方が珍しいですからね。』
(そ、そうだよね…)
先ほどまでの苦戦が嘘の様に、レッドオークはあっという間に駆逐された。
「分からない、連絡石が割れたって事は何かがあったんだろう。とにかく急ぐぞ。」
連絡石の合図を受け、アレクシス達は森を抜け街に駆け戻っていた。
「カオリがまた無茶をしていないと良いが…」
途中で他の上位ランク冒険者達と合流し、アレクシス達は街が見える所まで辿り着いた。
「あれは…まさか、レッドオークキング…?」
「マジかよ!?Aランクじゃねーか!」
「俺達で総攻撃をかけろって事か。先ずはドルチェと合流しよう。」
エドワードが行手を阻むレッドオークに攻撃を仕掛けようとしたその時。
「『香織カッター』!」
どこからか飛来したかまいたちによりそのレッドオークの頭は胴体から切り離され、血を吹き出した巨体はその場に倒れ伏した。
「な、なんだあ!?」
「…今の声はカオリだ。」
「はあ!?」
「…あそこに赤旗が見える。」
「あんなとこから攻撃を当てたってのか!?」
エドワードがアレクシスの指した方向に視線をやると、門から少し離れた位置に点のように小さな白い人影があった。目を凝らしてよく見ると、その人影は両手を挙げこちらに手を振っているようだった。
「あんなとこから…?あいつ化け物かよ…」
よくよく見ると香織の周囲には頭のないレッドオークの死骸が大量に転がっていた。エドワードの腕はゾワリと鳥肌が立ち、キース達は無意識に自分の股間を守った。
「流石カオリだな。」
「その感想だけで済むお前ってすげーよ…」
「カオリの無事は確認できたし、ドルチェの所に行くぞ。あっちは結構苦戦しているようだ。」
「そ、そうだな。」
「おうお前ら!待ってたぞ。状況は分かるか?」
「向かう途中でキングを見た。」
「それだ。アイツを倒さない限り配下の統率が崩れねえ。今は若手と門を守るので精一杯だ。右側を気にしなくていいのはかなり助かってるが…」
「…カオリか。」
「ああ。あいつは何者なんだ?片手間にレッドオークを倒しやがる。」
「…俺はただの護衛だ。詳しくは知らん。それより急がないとまずいんじゃないか?」
「ああ…そろそろ日没だ…」
ーーーーーーーーー
太陽は山陰に隠れ、門の前に集まった冒険者達が次々に松明に火を灯していく。少し離れたところからその様子を眺めていた香織が心配そうに口を開いた。
「日が沈んで暗くなってきちゃったね。私はアイが『暗視』をかけてくれたからよく見えるけど、他の人たちは大丈夫かな…」
『人間に比べ魔物の方が夜目が効きますから、時間が経つごとにこちらがおされる可能性が高いですね。』
「どうしよう…今からボス戦なんだよね?何か光源を出してあげても良いかな…」
『ホーリーライトあたりが妥当かと。』
「分かった!」
香織は門の方向に手を向け、ホーリーライトを唱えた。香織の掌から放たれた眩い光源は、一塊になった冒険者達の頭上で太陽の様に光り輝いた。
「あれ、やりすぎたかな…」
『少し魔力を込めすぎましたね。』
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「うお!な、なんだ!?」
突然頭上に現れた太陽の様な光源にドルチェ達は視界を奪われた。
「ホーリーライト…か?一体誰がこんな…」
彼らの視力が戻るよりも前に、レッドオークの大群が苦しみ出した。
「ピギャアア…!」
レッドオーク達は一様に両眼を押さえ、その場に蹲った。彼らの後ろにいるレッドオークキングもその例外ではなかった。
「グルルゥ…」
キングは光から顔を背ける様に背を向け、片膝をついた。いち早く視力の戻ったドルチェはその勝機を見逃さなかった。
「キングが背を向けた!今だ!上位ランカーでやつを追い詰めろ!」
弾丸の様に飛び出したドルチェに続き、アレクシス達も武器を手に駆け出した。
猛烈なスピードで向かってくる人間の気配に気付いたレッドオークキングは、雄叫びを上げて立ち上がった。
「ブルアアア!」
しかし剣を振り回すその動きに今までの様なキレはない。冒険者達は危なげなくその攻撃を避けると、すれ違いざまに次々と攻撃を当てていった。
「動きは鈍いが、硬いな…」
並の剣では、2、3撃当てれば刃こぼれを起こす程の硬さ。まるで全身が金属の鎧に覆われている様だった。キングから少し離れたところで魔法使い達が一切に魔法を唱えた。
『チェーンバインド!』
地面から続々と生えてきた無数の鎖がキングの腕に絡みつき、攻撃の動きを止める。その隙を逃さず弓使い達が一斉に矢を放つが、その矢はキングに刺さる事なく、硬い皮膚に弾かれ地面に転がった。
「大剣使い、前へ!残りは奴の注意を引きつけろ!」
ドルチェの号令で、アレクシスは前に出る。
「ふん!」
大きく振りかぶった大剣は、レッドオークキングの脛を斬りつけた。腱を切られた事でキングは膝をついた。吹き出た血が辺りに小さな血溜まりを作る。
「大剣なら通る!アレクシスに続け!」
ドルチェもその巨体に似合わぬスピードでキングと距離を詰めると、体を回転させながら胴体を斬りつけた。遠心力で威力の増したその攻撃は、キングの皮膚の防御を貫き、内臓にまで達した。
「ブヒイイ!」
「やっと豚の様に鳴いたな。総攻撃!」
「「おう!」」
大剣使い達が一斉に剣を振りかぶり、キングの急所に当てていく。キングは最後の足掻きとばかりに醜い断末魔を挙げ、絶命した。
頭を失ったレッドオークの群は統率が乱れ、アレクシス達の手により次々と討伐されていった。
「わあ、流石Bランク!手際が違うね。」
「ああ、俺たちがあんなに苦戦したってのに…」
「キングを倒して弱体化したからでしょうか。」
「いや、それもあるけど、そもそもの実力がちげえよ。」
「ふふ。まだ若いんですから、これからですね。」
「っ!あ、ああ!」
香織は若い冒険者達の怪我を治しながらアレクシス達の戦いを見守った。闇雲に剣を奮っていた新人冒険者達とは違い、仲間内での連携や、攻撃を避けてからのカウンター。彼らには筋力や武器に頼らない戦いの技術があった。
(わあ、参考になるなあ。まあ近接戦闘なんて絶対にしないけど…魔法はサポート的に使うことが多いんだな。パーティーだと魔法使いは後衛だしそうなるか。)
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