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旅立9
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エドワードはサイモンのいる馬車に走って行った。サイモン達非戦闘員は襲撃を警戒してまだ馬車の中だ。その周りを『ビースト』の三人とカイルが守っている。エドワードは馬車の窓からサイモンに事の報告をした。
しばらく話した後、馬車の扉が開きサイモンが降りてきた。そのままキース達の元に向かうと、彼等の股間をまじまじと眺めた。
「ふむ…話は本当のようだね。もしこれが魔物の仕業だとするならば、確かにこの場に止まるのは危険だ。」
「だが夜に移動すれば盗賊の格好の餌食だ。」
「そうなんだよね。どっちを取るか…正体不明の魔物に襲われるよりは盗賊の方がまだまし、かな…?」
どうやらキース達を襲ったのは魔物であるという事は彼等の中では確定事項となったようだ。香織は自分に疑いの目が向けられなかった事に安堵しながらも、自分の軽率な行動で皆を危険に晒してしまうことに罪悪感を覚えていた。
(魔物なんていないんだから、どうにかここに留まるように皆を説得しないと…)
『魔物除けの香を使わせましょう。』
(魔物除けの、香?魔物が寄ってこなくなる奴だよね?あまり効果は高くなかった気がするんだけど…そんなので納得するかな?)
『マスター特製の香でラダ山脈でも使用して効果を発揮したと伝えれば信用に足るでしょう。実際にマスターの魔力で作れば、効果は一般の魔物除けとは比べ物になりません。魔物除けの香を作成しますか?』
(う、うん。お願い。)
『素材を収集しています…収集が完了しました。魔物除けの香の調薬を行います…調薬が完了しました。マスター、手を出してください。』
(ありがとう。)
香織が手を出すと、その上に円錐形の香が四つコロンと出現した。それを持って香織はサイモンの元に駆け寄る。
「あ、あの…」
「うん?」
「これ、魔物除けの香なんですけど…これを使ったらどうでしょうか…?」
「魔物除けの香か…僕も持ってるけど、弱い魔物にしか効かないからな、例の魔物には効果がないんじゃないか?」
「これ、私が改良した物で、ラダ山脈の魔物にも効果がありました。」
「ラダ山脈の魔物といったら相当な強さじゃないか!それが防げるならもしかしたら…」
「成る程…カオリがラダ山脈を無事越えられたのはその香のおかげでもあったわけか…」
「それならいけるかもしれないな…よし。今日はここに留まろう。夜間の護衛は二人一組の交代制に変更だ。カオリ、落ち着いたらその香を詳しく見せてくれるかい?それでよかったらうちに卸して…」
「その話は後にしましょう。私も見張りに参加した方がいいですか?ただでさえ人数が減ってるのに…」
「いや、カオリも今日は色々あって疲れてると思うから、君は休んだ方がいい。その代わり皆が休めるよう、出発の時間を遅らせるよ。まあかおりは叫び声が聞こえたら加勢してよ!君は唯一の女性だからね、狙われるモノがないし!」
「あ、は、はい…」
(いない魔物をあんなに警戒して…うう、罪悪感…結界張れば安心だと思うけど…)
『それは推奨致しかねます。『夜明けの星』は信頼に値するかもしれませんが、御者など他の者の人柄はまだ把握しきれていません。この世界にない魔法を彼等の前で使うのはリスクがあります。』
(そ、そうだよね…ごめんなさい皆さん、恨むならキース達を恨んでください。)
『その通りです。マスターは何も悪いことなどしていないのですから。それに魔物の仕業だと勝手に勘違いしたのはあちらですし。』
(そうだよね、私のせいじゃないよね。うん、寝よう!)
『そうです。安心してお休みください。就寝中に何かあれば私がマスターの身体をお借りして対処致します。』
(うん、ありがとう!)
アイに説得された香織は、気持ちを切り替えると早速香を焚いた。野営地の四隅に香を設置すると、魔法で順に火をつけていく。墓参りの時に嗅いだような、おばあちゃんの家のような落ち着いた香りが辺りに充満した。
自分の仕事を終えた香織はテントの中に入っていった。今までキャンプもしたことがなかった香織にとっては初めての野宿だ。狭いテントをランタンの光が優しく照らしており、なんとも落ち着く。おまけに結界付きなので、完全に安全地帯だ。
「ふわああ…さっきまで寝てたけど、また眠くなっちゃった…」
『無理もありません。初めての旅なのですから、色々と気を張っていたでしょうし。』
「もう寝るね、また6時に起こしてくれる?」
『お任せください。』
「じゃあ、おやすみー。」
『おやすみなさい。』
ーーーーーーーーー
『おはようございます、マスター。午前6時になりました。』
「ううん…おはよう、アイ。もう皆起きてる?」
『いえ、見張りの2人以外はまだ寝ています。』
「そっか。皆見張りで大変だっただろうから朝ご飯作ろうかな。」
『良いですね。』
香織はうーんと伸びをすると、ボサボサになった髪を整え、テントの外に出た。
「おはようございます。」
「あ、お、はよ、ござます…」
「、す…」
この時間に見張りをしていたのは、『ビースト』のマリオとラッシュだった。彼等は目深く被っていたマントを脱いで焚火の側に座っていた。香織の姿を見つけると、慌ててマントを手に取った。
「すみません!今、隠す…」
「え?あの、私は全然気になりませんけど…火の近くだと暑くないですか?無理に着る事ないですよ。勿論着るなとも言いませんけど。」
「でも…気持ち悪く、ない、ですか?」
「絶対にないです!とても立派な耳と尻尾ですよ。」
「あ、ありが、とう…」
褒められ慣れていないのか、マリオは頬を赤く染めて俯いた。くすんだ金色の髪と同じ色をした垂れた三角の耳と、細長い尻尾。マリオは犬の獣人の様だ。毛足は短く、ラブラドールを思わせる。優しそうな顔立ちも犬っぽい。
恥ずかしそうに俯いているマリオだが、ブンブンと振られた尻尾がその心情を物語っている。香織は大柄の男が尻尾を揺らす姿を微笑ましく眺めた。
「マリオさんは犬の獣人ですか?」
「あ、そ、そう…」
「ラッシュさんは…猫、でしょうか?」
「…」
ラッシュは声を発する事なく頷いた。どうやら3人の中ではマリオが一番喋れる様だ。3人だけの時は皆普通に喋っている事から、言語能力がないと言うわけではない。精神的な理由から人間との会話ができないのだろうか。
ラッシュはその後も口を開く事なく、野営地に静寂が訪れた。焚火のパチパチと言う音だけが耳に届く。マリオはラッシュと香織の間でオロオロしており、あまり困らせるのも良くないと、香織は立ち上がり朝食の準備に入った。
しばらく話した後、馬車の扉が開きサイモンが降りてきた。そのままキース達の元に向かうと、彼等の股間をまじまじと眺めた。
「ふむ…話は本当のようだね。もしこれが魔物の仕業だとするならば、確かにこの場に止まるのは危険だ。」
「だが夜に移動すれば盗賊の格好の餌食だ。」
「そうなんだよね。どっちを取るか…正体不明の魔物に襲われるよりは盗賊の方がまだまし、かな…?」
どうやらキース達を襲ったのは魔物であるという事は彼等の中では確定事項となったようだ。香織は自分に疑いの目が向けられなかった事に安堵しながらも、自分の軽率な行動で皆を危険に晒してしまうことに罪悪感を覚えていた。
(魔物なんていないんだから、どうにかここに留まるように皆を説得しないと…)
『魔物除けの香を使わせましょう。』
(魔物除けの、香?魔物が寄ってこなくなる奴だよね?あまり効果は高くなかった気がするんだけど…そんなので納得するかな?)
『マスター特製の香でラダ山脈でも使用して効果を発揮したと伝えれば信用に足るでしょう。実際にマスターの魔力で作れば、効果は一般の魔物除けとは比べ物になりません。魔物除けの香を作成しますか?』
(う、うん。お願い。)
『素材を収集しています…収集が完了しました。魔物除けの香の調薬を行います…調薬が完了しました。マスター、手を出してください。』
(ありがとう。)
香織が手を出すと、その上に円錐形の香が四つコロンと出現した。それを持って香織はサイモンの元に駆け寄る。
「あ、あの…」
「うん?」
「これ、魔物除けの香なんですけど…これを使ったらどうでしょうか…?」
「魔物除けの香か…僕も持ってるけど、弱い魔物にしか効かないからな、例の魔物には効果がないんじゃないか?」
「これ、私が改良した物で、ラダ山脈の魔物にも効果がありました。」
「ラダ山脈の魔物といったら相当な強さじゃないか!それが防げるならもしかしたら…」
「成る程…カオリがラダ山脈を無事越えられたのはその香のおかげでもあったわけか…」
「それならいけるかもしれないな…よし。今日はここに留まろう。夜間の護衛は二人一組の交代制に変更だ。カオリ、落ち着いたらその香を詳しく見せてくれるかい?それでよかったらうちに卸して…」
「その話は後にしましょう。私も見張りに参加した方がいいですか?ただでさえ人数が減ってるのに…」
「いや、カオリも今日は色々あって疲れてると思うから、君は休んだ方がいい。その代わり皆が休めるよう、出発の時間を遅らせるよ。まあかおりは叫び声が聞こえたら加勢してよ!君は唯一の女性だからね、狙われるモノがないし!」
「あ、は、はい…」
(いない魔物をあんなに警戒して…うう、罪悪感…結界張れば安心だと思うけど…)
『それは推奨致しかねます。『夜明けの星』は信頼に値するかもしれませんが、御者など他の者の人柄はまだ把握しきれていません。この世界にない魔法を彼等の前で使うのはリスクがあります。』
(そ、そうだよね…ごめんなさい皆さん、恨むならキース達を恨んでください。)
『その通りです。マスターは何も悪いことなどしていないのですから。それに魔物の仕業だと勝手に勘違いしたのはあちらですし。』
(そうだよね、私のせいじゃないよね。うん、寝よう!)
『そうです。安心してお休みください。就寝中に何かあれば私がマスターの身体をお借りして対処致します。』
(うん、ありがとう!)
アイに説得された香織は、気持ちを切り替えると早速香を焚いた。野営地の四隅に香を設置すると、魔法で順に火をつけていく。墓参りの時に嗅いだような、おばあちゃんの家のような落ち着いた香りが辺りに充満した。
自分の仕事を終えた香織はテントの中に入っていった。今までキャンプもしたことがなかった香織にとっては初めての野宿だ。狭いテントをランタンの光が優しく照らしており、なんとも落ち着く。おまけに結界付きなので、完全に安全地帯だ。
「ふわああ…さっきまで寝てたけど、また眠くなっちゃった…」
『無理もありません。初めての旅なのですから、色々と気を張っていたでしょうし。』
「もう寝るね、また6時に起こしてくれる?」
『お任せください。』
「じゃあ、おやすみー。」
『おやすみなさい。』
ーーーーーーーーー
『おはようございます、マスター。午前6時になりました。』
「ううん…おはよう、アイ。もう皆起きてる?」
『いえ、見張りの2人以外はまだ寝ています。』
「そっか。皆見張りで大変だっただろうから朝ご飯作ろうかな。」
『良いですね。』
香織はうーんと伸びをすると、ボサボサになった髪を整え、テントの外に出た。
「おはようございます。」
「あ、お、はよ、ござます…」
「、す…」
この時間に見張りをしていたのは、『ビースト』のマリオとラッシュだった。彼等は目深く被っていたマントを脱いで焚火の側に座っていた。香織の姿を見つけると、慌ててマントを手に取った。
「すみません!今、隠す…」
「え?あの、私は全然気になりませんけど…火の近くだと暑くないですか?無理に着る事ないですよ。勿論着るなとも言いませんけど。」
「でも…気持ち悪く、ない、ですか?」
「絶対にないです!とても立派な耳と尻尾ですよ。」
「あ、ありが、とう…」
褒められ慣れていないのか、マリオは頬を赤く染めて俯いた。くすんだ金色の髪と同じ色をした垂れた三角の耳と、細長い尻尾。マリオは犬の獣人の様だ。毛足は短く、ラブラドールを思わせる。優しそうな顔立ちも犬っぽい。
恥ずかしそうに俯いているマリオだが、ブンブンと振られた尻尾がその心情を物語っている。香織は大柄の男が尻尾を揺らす姿を微笑ましく眺めた。
「マリオさんは犬の獣人ですか?」
「あ、そ、そう…」
「ラッシュさんは…猫、でしょうか?」
「…」
ラッシュは声を発する事なく頷いた。どうやら3人の中ではマリオが一番喋れる様だ。3人だけの時は皆普通に喋っている事から、言語能力がないと言うわけではない。精神的な理由から人間との会話ができないのだろうか。
ラッシュはその後も口を開く事なく、野営地に静寂が訪れた。焚火のパチパチと言う音だけが耳に届く。マリオはラッシュと香織の間でオロオロしており、あまり困らせるのも良くないと、香織は立ち上がり朝食の準備に入った。
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