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1章 異世界トラバース
1章ー24 かぼちゃと人参に絡まれた
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「おいおい、いつからここはガキの遊び場になったんだ」
「まったくだぜ。俺たちが命を懸けて魔物と戦ってるっていうのにな」
依頼達成の報告を終えて宿へ向かおうとしたところ、ギルドの出口付近で変な奴ら、世紀末の砂漠をバイクに乗って突っ走ているような、に絡まれてしまったのだ。
「しゃーない。お前たちがちゃんと冒険者できるように訓練してやるよ。お礼は金貨だ。もちろん何枚でもいいぜ。はっ」
「俺たちの特訓を受けれるなんてついてるなぁ、お前たち。新人はすぐ無茶して死にやがるから、これで生き残る確率があがるとなれば幸せだろ。はははは」
にやけ、馬鹿にするような視線と口調に不快感を感じぜずにはいられない。
「お、おにぃちゃん。こわいょぅ・・・」
こいつら、マジで息の根を止めてやろうか!!
と怖がったエレナを見た僕は殺人という過ちを犯す寸前だった。
が、なんとか理性で止めた。よくやった僕!
と、こいつらの生き死なんてどうでもいいことは置いておいて、僕は右手に神気を纏い高速でスマホをタップする。もちろん、思考速度はMAXを超えている。
『虚ろなる幻霧よ 真実を覆い 虚像よ現れよ イリュージョン』
「きゃはは。かぼちゃしゃんに、にんじんしゃんだぁ」
光属性の中位魔法【イリュージョン】。これは敵に幻を見せて惑い隙を撃つ魔法だ。もちろん使い方は人それぞれ。僕はエレナにあの二人をカボチャと人参のかわいらしいキャラクターに見せ、その言葉も適当に変えてある。
「このガキ、こっちが優しくしてれば馬鹿なこといいやがって」
どこか優しかったのか懇切丁寧に説明して欲しい。
「にんじんしゃん、甘いからだいしゅき!!」
「はぁっ? 何言ってやがるこいつ」
「かぼちゃしゃんも甘いからだいしゅき!!」
「あぁ、もういい。訓練場に連れて行くぞ」
「そ、そうだな」
男の一人がもう片方を宥めたような感じになったが、僕は行くとは一言も言ってない。
無視してスルーするという道もあるが、今回のことを何もなかったことにしてやるほど今の僕はやさしくない。
「えっと、訓練は必要ないですよ。それよりも賭け事しません?」
「あぁん?」
「いえ、ただの訓練じゃつまらないので賭けませんか? 買った方が負けた方のベットしたものをいただくって。もちろん、ギルドにも立ち合いを頼むしっかりとしたものです」
「いいぜ、のった。それでお前はいったい何を賭ける?」
「なんでもいいんですけど、お二人を奴隷にしたいんです。なにを出したら釣り合いますか?」
「あほらしい。白金貨1000枚でも出されないことには話に――」
「わかりました。皆さん聞きましたか? 皆さんが証人です。ってことでお願いしますねノーラさん?」
「なっ」 「えっ」 「はっ?」
ギルドと周りの冒険者たちを巻き込んで僕の思惑通りの方向へ話が進む。連中は万が一を考えて断りたいと思ったはずだが周りの冒険者達の手前、僕みたいなガキにビビったなんて思われたくなかったことと、白金貨1000枚という大金に目がくらんだのだろう。
白金貨がこれだけあれば一生暮らしていけるからね。
ギルドの訓練場に野次馬が集まる。
「かぼちゃしゃん達なにするの?」
「う~ん、料理?」
「わ~い、楽しみ。おにいちゃんのごはんおいちーから」
「じゃぁ、サクッと料理してくるから後で宿でご飯食べようね」
「うん!!」
まるで家庭の一コマ。だけどここはむさくるしい奴らが集まるギルドの訓練場。
「ふざけてやがる、絶対に1000枚払いやがれよ。無理なら俺がお前たちを奴隷にしてやる」
「はん、今更後悔しても遅いぞ。俺たちは王都でもトップクラスの冒険者でランクは二人ともAだ。因みに、なんと、二人とも≪到達者≫だよ。ふん? 知らんかったか? はやく終わらせて白金貨で旨いものでも食べに行きてーな」
うん、安心した。
こここで実は邪神ちゃんだよ! なんて言われたら思わず全面降伏して【無限収納】にあるお金全部投げ出していたとこだ。たぶん、白金貨1000枚ぐらいあるよね?
「それでは、お互いの賭けの対象の確認よろしいですか?」
「僕はこの二人の奴隷化」
「俺たちは白金貨1000枚だな」
「相違ありませんね、それでは決闘を行います。相手を死に至らしめるような攻撃は禁止です。相手を殺したらその時点で失格負けでさらに罰せられます。それでは、始めっ!」
荒っぽい仕事が多い冒険者。そんな仕事をしているからか、もしくは荒っぽい奴が冒険者になるのかわからないが、そんな冒険者達の間では荒事がいつも発生している。
大抵は大きな問題にならずに納まるのだが、時には収集がつかなくなることも。そんな時に行われるのがギルドが管理する決闘システム。
お互いがお互いの主張を通すために戦うのだ。そして結果はギルドが見届けその約束事も必ず履行させるのだ。
なんて、説明していたら勝負もそろそろ佳境に。
最初は1人で向かってきたが形勢が不利と悟ったのか途中から男二人が連携をとり剣を振るい、襲ってくるようになった。
2人の繰り出す攻撃は完璧なコンビネーションで上下左右どこにも逃げ場がない。普通なら。
僕は速くなりすぎないように速度を調整して、コンビネーションの合間をすり抜ける。コンマ何秒もない世界だが、確かにすり抜けられるタイミングは存在した。
「なぁ。あの2人って確か、LV50の≪到達者≫だよな? 性格や素行は悪くても実力は人類最高峰の。そんな2人をあしらっている、あのガキはいったいなんだ?」
「まさか、≪限界突破≫のスキル持ちか!? まさか、あんな子供が」
「いや、そうじゃなきゃ説明できんだろ?」
「クロノってガキと幼女、そんであの犬ころには近づかんようにしよ」
「だな、触らぬ神になんとやらだな」
野次馬達からぼそぼそと話す声が聞こえてくるが、特に気になるものはないな。
「ちきしょ、なんなんだよこいつ。おい、もう手加減は止めだ。あれをやるぞ」
「おい、マジか? まぁ、奴隷よりは殺人罪のがましか?」
今度は野次馬達ではなく目の前の男たちかがぼそぼそと話すのが聞こえた。
おいっ、ルールは守ろうか? 小声で話しているせいかノーラさんには聞こえてないみたいだけどさ。
おーい、ここにルール違反者がいますよー。
って、こいつらの攻撃じゃ僕がどうこうなることもないからルール違反、死に至るような攻撃、にはならないのか。と、変に納得してしまう。
小声で詠唱をし終えた二人。使った魔法はATKUPとSPDUP系のものらしい。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「チェストォォォォォォ」
一人の男が先ほどよりも鋭さを増した剣戟を繰り出す、右へ左へと僕は誘われるかの様にかわし続ける。
そして、その勘は間違っていなかったらしく、大きく右へ避けた直後に大ぶりの攻撃が頭上から襲い掛かってきた。まるでここに必ずくるとわかっていたかのようなタイミングだ。
一人がスピードで相手を詰将棋のように追い詰め、もう一人がそこに必殺の一撃を入れる。
確かに決まれば必殺だ。けど、甘いね。先ほどより一段上のスピードでそれをさらりとかわす。
「う・そ・だろ?」
「嘘でも幻でもないよ」
僕はそうつぶやくと二人の後方に回り首の後ろへ手刀を当てる。そして僕の目の前には天井を向いて倒れているむさくるしい男が2人。ちゃんと首と胴体は繋がっている。
僕は成長したのだ。と、エレナを助けた時を思い出しながら実感する。
手加減のだけど・・・・・・。
「勝負あり、そこまで」
「それでは――」
「すみません、ノーラさん。こんな奴ら奴隷としても要らないのでギルドへのプレゼントにしておいてください。それでは」
「いえいえ、そんなわけには行きませんって。賄賂とか思われても嫌ですし」
本当に困ったような顔をするノーラさんに、僕は迷宮のことを思い出していろいろ聞くことにした。
情報料ということで奴隷の2人を差し出したらOKとなった。
大人は建前が大事なんだよね。
ノーラさんの仕事が終わるのを待とうとしたら、情報提供も仕事ですと言われてすぐにいろいろ教えてくれた。
「おにいちゃん? にんじんしゃんとかぼちゃしゃんは?」
おっと、エレナにかけた魔法を解いておく。
「うーん、ちょっと失敗したから宿で食べようか」
「えぇ~、おにいちゃんにのがいい!!」
フォークとナイフを持って机を叩くジェスチャーをする。あとナプキンがあれば完璧だ。
「ごめんね。次は絶対に作るから、ねっ」
うーん、とうなりながら首を左右に振る。相当迷っているようだ。
「デザートもつけるから」
「でじゃーと!? それならいい! エレナ、アイシュがいいの!!」
うん、どうやらアイスが僕を救ってくれたようだ。ってまた小指を僕に向けてきた。どうやら指切りげんまんは覚えているようだ。
「ゆびきーい、げーま、うしょちゅいたら はりしぇんぼん の~ましゅ ゆびきった」
こうしてニコニコ顔したエレナと一緒に僕は宿へと向かう。
「ポチ、行くよ?」
「忘れられているかと思いました、主」
・・・・・・。
**ポチの独り言**
主? たまには私に話を振ってもいいんですよ?
こう見えて私の知識量はあなどれませんよ?
ノーラとかいう人間が話したことは全部知ってましたよ?
だって、魔王種だもの。
「まったくだぜ。俺たちが命を懸けて魔物と戦ってるっていうのにな」
依頼達成の報告を終えて宿へ向かおうとしたところ、ギルドの出口付近で変な奴ら、世紀末の砂漠をバイクに乗って突っ走ているような、に絡まれてしまったのだ。
「しゃーない。お前たちがちゃんと冒険者できるように訓練してやるよ。お礼は金貨だ。もちろん何枚でもいいぜ。はっ」
「俺たちの特訓を受けれるなんてついてるなぁ、お前たち。新人はすぐ無茶して死にやがるから、これで生き残る確率があがるとなれば幸せだろ。はははは」
にやけ、馬鹿にするような視線と口調に不快感を感じぜずにはいられない。
「お、おにぃちゃん。こわいょぅ・・・」
こいつら、マジで息の根を止めてやろうか!!
と怖がったエレナを見た僕は殺人という過ちを犯す寸前だった。
が、なんとか理性で止めた。よくやった僕!
と、こいつらの生き死なんてどうでもいいことは置いておいて、僕は右手に神気を纏い高速でスマホをタップする。もちろん、思考速度はMAXを超えている。
『虚ろなる幻霧よ 真実を覆い 虚像よ現れよ イリュージョン』
「きゃはは。かぼちゃしゃんに、にんじんしゃんだぁ」
光属性の中位魔法【イリュージョン】。これは敵に幻を見せて惑い隙を撃つ魔法だ。もちろん使い方は人それぞれ。僕はエレナにあの二人をカボチャと人参のかわいらしいキャラクターに見せ、その言葉も適当に変えてある。
「このガキ、こっちが優しくしてれば馬鹿なこといいやがって」
どこか優しかったのか懇切丁寧に説明して欲しい。
「にんじんしゃん、甘いからだいしゅき!!」
「はぁっ? 何言ってやがるこいつ」
「かぼちゃしゃんも甘いからだいしゅき!!」
「あぁ、もういい。訓練場に連れて行くぞ」
「そ、そうだな」
男の一人がもう片方を宥めたような感じになったが、僕は行くとは一言も言ってない。
無視してスルーするという道もあるが、今回のことを何もなかったことにしてやるほど今の僕はやさしくない。
「えっと、訓練は必要ないですよ。それよりも賭け事しません?」
「あぁん?」
「いえ、ただの訓練じゃつまらないので賭けませんか? 買った方が負けた方のベットしたものをいただくって。もちろん、ギルドにも立ち合いを頼むしっかりとしたものです」
「いいぜ、のった。それでお前はいったい何を賭ける?」
「なんでもいいんですけど、お二人を奴隷にしたいんです。なにを出したら釣り合いますか?」
「あほらしい。白金貨1000枚でも出されないことには話に――」
「わかりました。皆さん聞きましたか? 皆さんが証人です。ってことでお願いしますねノーラさん?」
「なっ」 「えっ」 「はっ?」
ギルドと周りの冒険者たちを巻き込んで僕の思惑通りの方向へ話が進む。連中は万が一を考えて断りたいと思ったはずだが周りの冒険者達の手前、僕みたいなガキにビビったなんて思われたくなかったことと、白金貨1000枚という大金に目がくらんだのだろう。
白金貨がこれだけあれば一生暮らしていけるからね。
ギルドの訓練場に野次馬が集まる。
「かぼちゃしゃん達なにするの?」
「う~ん、料理?」
「わ~い、楽しみ。おにいちゃんのごはんおいちーから」
「じゃぁ、サクッと料理してくるから後で宿でご飯食べようね」
「うん!!」
まるで家庭の一コマ。だけどここはむさくるしい奴らが集まるギルドの訓練場。
「ふざけてやがる、絶対に1000枚払いやがれよ。無理なら俺がお前たちを奴隷にしてやる」
「はん、今更後悔しても遅いぞ。俺たちは王都でもトップクラスの冒険者でランクは二人ともAだ。因みに、なんと、二人とも≪到達者≫だよ。ふん? 知らんかったか? はやく終わらせて白金貨で旨いものでも食べに行きてーな」
うん、安心した。
こここで実は邪神ちゃんだよ! なんて言われたら思わず全面降伏して【無限収納】にあるお金全部投げ出していたとこだ。たぶん、白金貨1000枚ぐらいあるよね?
「それでは、お互いの賭けの対象の確認よろしいですか?」
「僕はこの二人の奴隷化」
「俺たちは白金貨1000枚だな」
「相違ありませんね、それでは決闘を行います。相手を死に至らしめるような攻撃は禁止です。相手を殺したらその時点で失格負けでさらに罰せられます。それでは、始めっ!」
荒っぽい仕事が多い冒険者。そんな仕事をしているからか、もしくは荒っぽい奴が冒険者になるのかわからないが、そんな冒険者達の間では荒事がいつも発生している。
大抵は大きな問題にならずに納まるのだが、時には収集がつかなくなることも。そんな時に行われるのがギルドが管理する決闘システム。
お互いがお互いの主張を通すために戦うのだ。そして結果はギルドが見届けその約束事も必ず履行させるのだ。
なんて、説明していたら勝負もそろそろ佳境に。
最初は1人で向かってきたが形勢が不利と悟ったのか途中から男二人が連携をとり剣を振るい、襲ってくるようになった。
2人の繰り出す攻撃は完璧なコンビネーションで上下左右どこにも逃げ場がない。普通なら。
僕は速くなりすぎないように速度を調整して、コンビネーションの合間をすり抜ける。コンマ何秒もない世界だが、確かにすり抜けられるタイミングは存在した。
「なぁ。あの2人って確か、LV50の≪到達者≫だよな? 性格や素行は悪くても実力は人類最高峰の。そんな2人をあしらっている、あのガキはいったいなんだ?」
「まさか、≪限界突破≫のスキル持ちか!? まさか、あんな子供が」
「いや、そうじゃなきゃ説明できんだろ?」
「クロノってガキと幼女、そんであの犬ころには近づかんようにしよ」
「だな、触らぬ神になんとやらだな」
野次馬達からぼそぼそと話す声が聞こえてくるが、特に気になるものはないな。
「ちきしょ、なんなんだよこいつ。おい、もう手加減は止めだ。あれをやるぞ」
「おい、マジか? まぁ、奴隷よりは殺人罪のがましか?」
今度は野次馬達ではなく目の前の男たちかがぼそぼそと話すのが聞こえた。
おいっ、ルールは守ろうか? 小声で話しているせいかノーラさんには聞こえてないみたいだけどさ。
おーい、ここにルール違反者がいますよー。
って、こいつらの攻撃じゃ僕がどうこうなることもないからルール違反、死に至るような攻撃、にはならないのか。と、変に納得してしまう。
小声で詠唱をし終えた二人。使った魔法はATKUPとSPDUP系のものらしい。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「チェストォォォォォォ」
一人の男が先ほどよりも鋭さを増した剣戟を繰り出す、右へ左へと僕は誘われるかの様にかわし続ける。
そして、その勘は間違っていなかったらしく、大きく右へ避けた直後に大ぶりの攻撃が頭上から襲い掛かってきた。まるでここに必ずくるとわかっていたかのようなタイミングだ。
一人がスピードで相手を詰将棋のように追い詰め、もう一人がそこに必殺の一撃を入れる。
確かに決まれば必殺だ。けど、甘いね。先ほどより一段上のスピードでそれをさらりとかわす。
「う・そ・だろ?」
「嘘でも幻でもないよ」
僕はそうつぶやくと二人の後方に回り首の後ろへ手刀を当てる。そして僕の目の前には天井を向いて倒れているむさくるしい男が2人。ちゃんと首と胴体は繋がっている。
僕は成長したのだ。と、エレナを助けた時を思い出しながら実感する。
手加減のだけど・・・・・・。
「勝負あり、そこまで」
「それでは――」
「すみません、ノーラさん。こんな奴ら奴隷としても要らないのでギルドへのプレゼントにしておいてください。それでは」
「いえいえ、そんなわけには行きませんって。賄賂とか思われても嫌ですし」
本当に困ったような顔をするノーラさんに、僕は迷宮のことを思い出していろいろ聞くことにした。
情報料ということで奴隷の2人を差し出したらOKとなった。
大人は建前が大事なんだよね。
ノーラさんの仕事が終わるのを待とうとしたら、情報提供も仕事ですと言われてすぐにいろいろ教えてくれた。
「おにいちゃん? にんじんしゃんとかぼちゃしゃんは?」
おっと、エレナにかけた魔法を解いておく。
「うーん、ちょっと失敗したから宿で食べようか」
「えぇ~、おにいちゃんにのがいい!!」
フォークとナイフを持って机を叩くジェスチャーをする。あとナプキンがあれば完璧だ。
「ごめんね。次は絶対に作るから、ねっ」
うーん、とうなりながら首を左右に振る。相当迷っているようだ。
「デザートもつけるから」
「でじゃーと!? それならいい! エレナ、アイシュがいいの!!」
うん、どうやらアイスが僕を救ってくれたようだ。ってまた小指を僕に向けてきた。どうやら指切りげんまんは覚えているようだ。
「ゆびきーい、げーま、うしょちゅいたら はりしぇんぼん の~ましゅ ゆびきった」
こうしてニコニコ顔したエレナと一緒に僕は宿へと向かう。
「ポチ、行くよ?」
「忘れられているかと思いました、主」
・・・・・・。
**ポチの独り言**
主? たまには私に話を振ってもいいんですよ?
こう見えて私の知識量はあなどれませんよ?
ノーラとかいう人間が話したことは全部知ってましたよ?
だって、魔王種だもの。
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