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「カカリの実は病気をなおす効果があるし、おばさんがつくったパンなら、ばあちゃんも元気になるかと思って、それでぼく…………。ごめんなさい」
そんなフウタくんの話を聞いたくるみおばさんは、いたたまれない気持ちになりました。
「いいわよ。もう、ゆるしてあげる。ただし、二度とそういうことはやっちゃだめよ!」
「うん。もう、しません」
「よし。フウタくん、先に家に帰っていて。私はこれからパンをつくって、あなたの家へ持って行くわ。おばあさんに、パンを食べさせてあげるの」
「えっ、でも、そんなことおばさんにわるいよ」
「そんなことない。私も、おばあさんに元気になってもらいたいもの!」
くるみおばさんは、パンをつくり始めました。
くだいたカカリを入れてねって、生地の形を整えます。
そして、自分の畑から立派なにんじんを数本とってきて、にんじんクリームをつくります。
そのクリームを生地のあなから流しこみ、形をしっかり整えて、かまどの中に入れました。
しばらくして、にんじんカカリパンが焼きあがりました。
くるみおばさんは、焼きたてのパンをふくろにたくさんつめこんで、フウタくんの家へむかいました。
そんなフウタくんの話を聞いたくるみおばさんは、いたたまれない気持ちになりました。
「いいわよ。もう、ゆるしてあげる。ただし、二度とそういうことはやっちゃだめよ!」
「うん。もう、しません」
「よし。フウタくん、先に家に帰っていて。私はこれからパンをつくって、あなたの家へ持って行くわ。おばあさんに、パンを食べさせてあげるの」
「えっ、でも、そんなことおばさんにわるいよ」
「そんなことない。私も、おばあさんに元気になってもらいたいもの!」
くるみおばさんは、パンをつくり始めました。
くだいたカカリを入れてねって、生地の形を整えます。
そして、自分の畑から立派なにんじんを数本とってきて、にんじんクリームをつくります。
そのクリームを生地のあなから流しこみ、形をしっかり整えて、かまどの中に入れました。
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