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エルマリア
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「旨いか?」
「ええ」
温かいスープが風呂上がりの体を再び温める。 久しぶりにちゃんとした食事をするからとザザが宿の使用人に多めに頼んだからテーブルにはたくさんの料理が置かれている。
「ザザ、見ていないで食べて」
私がこう言わないとザザは食事に手を出さない。
「ああ」
…よかった…ザザが休むと言ったわ。 ザザと首都を離れて私の生きてきた世界がいかに狭かったのか理解したわ。解放感と希望が湧き上がったあと訪れた未知への恐怖に私は父の思い通りの令嬢に育った…そう思った。一人ではなにもできない…結局…シモンズから離れるには誰かに頼るしかなかった。
「ザザ、ありがとう」
素直な気持ちだった。あの使用人のなかからザザを選んでいなければ私は媚薬で醜態を晒すか苦しんで、男爵令嬢が入れた使用人に犯されていた。そんな私に逃げる力はなかったはず。
目の前に座るザザは匙を口に咥えたまま動かなくなった。
「あなたが…フローレン侯爵家にいてよかった」
ザザの顔を隠す伸びた黒い髪を払うと匙が落ちて私の手首を掴んだ。
「ザザ?」
真剣な顔をするザザがなにを考えているのかわからなくて言葉を待つけどなにも言わない。
「…どこか痛いの?」
逃亡をはじめて、ザザの体は痩せたわ。私は動かないのに自分より多く食べさせようとしたり夜中も歩いて進んだり…
「…馬車を買う?」
ザザはもう少しで辺境に入ると言ったわ。
「ザザは行商人、私は荷馬車で金貨と乗るの」
いい案だと思って首を傾げるとザザの顔が険しくなった。
「…荷を調べられる事態が起こらないと言えない…エルマリア…目的地まで徒歩と馬だ」
ザザがそういうなら従うわ。
「わかったわ。ほら、食べて」
私は落ちた匙を拾って肉をすくいザザの口に運ぶ。
「食べないと…ザザ…痩せたのよ」
「…ああ」
「痩せたというか…引き締まった?もともと硬いのにもっと硬くなったのよ。ずっと抱かれていたからわかるの」
動く喉が飲み込んだことを教えてくれる。また口を開けて待っているから肉をすくって入れると険しい眼差しが少しだけほころんだ。この表情は珍しくて胸が温かくなる。私は視線を床に移してぼんやり見つめ、伝えようと思っていたことを口にする。
「ザザ…ああいうことは…しなくていいの」
肉を噛んでいたザザが噛むのを止めた。 ザザは金で買われていたとレイモンドが言っていたわ。そうして金を稼いでいたのなら私が渡す給金にそういうことも含まれていると思っているかもしれない。ハウンドもしているかも…なんて言っていたし…
静かな部屋に塊を飲み込む音が聞こえて視線をザザに戻すと険しい顔が力み、私を睨んでいた。
「…嫌じゃないだろ…」
嫌とかそういう…問題じゃないの…怒っているの?声が低いわ…
「私はあなたを雇っているけど…ああいうことはしなくていいのよ」
対価としてあんなことをしていると思うと胸が痛くなるの。
「俺は触れたいから触れた…嫌なら突き飛ばせ」
「触れ…たい…の…?」
「ああ」
欲求不満…?男性にはそういう衝動があることは知っているわ…だ…だから眠っている私に触れているの?
「そう…二月も拘束しているものね…」
違うわ…私が雇ってからザザは欲を吐き出せていないのよ…
「エルマリア」
この宿の近くに娼館はあるかしら?
「違うぞ」
「違う?」
「女が欲しいわけじゃない。お前が欲しい」
「私?」
ザザの瞳は熱を含んで私を見ている。勘違いじゃなかった…ザザは私を求めている。
「だ…抱くの?」
「いいのか?」
ザザは少し驚いた顔をした。ザザにはあんなことまでされたから…なんだか羞恥心がないのよね。
「エルマリア、わかって言っているのか?」
「あ…う…初夜をするの?」
私…なんて言い方…初夜は結婚した夫婦がするものじゃない!頭が混乱しているわ…
「エルマリア」
「ザザ、間違えたわ…初夜ではなくて…あ…欲を受けるのよね?だ…男性の衝動を…う…」
顔が熱い…視界が歪む…私はなにを言っているの?
「…ザザは私を主だっ…て…」
好きなのか聞いたときそう答えたじゃない。
「ああ。俺は下人だ…お前は貴族令嬢だろ…一緒にいる理由…お前は弱い…俺が必要だろ」
「もう貴族ではないわ」
「だが金貨を持ってる。俺を雇ったんだ…責任を取るのが筋だ」
そうなの?雇ったなら解雇もできる…けどザザの言う通り私はなにもできない。ザザ…私を捨てて金貨を持って逃げるなんて考えていないのね。
「ずっと…そばにいる?」
「ああ…離れない…」
「嬉しい」
罪人になっても私と離れないと言うザザに喜びを感じる。
「エルマリア」
ザザが立ち上がって私の前でひざまずいた。
「嬉しいのか?」
尋ねるザザの伸びた髪を撫でながら頷くと椅子の背もたれごと抱き締められた。
「俺なんかに…お前は…」
久しぶりに湯に入ったザザの頭から石鹸の香りが漂う。その頭に頬を乗せて私も抱き締める。
「私には…ザザだけ」
金貨とザザだけ…私に信じられるものはそれだけ。
母様…信じられるものを見つけたわ…裏切られたら母様の死より悲しいかもしれない…でもザザは…
「お前は…俺の…光だ…エルマリア…」
見上げる焦げ色の瞳に金色が輝いている。 かさついた唇と合わせるとさらに強く抱き締められた。
「…エルマリア…」
愛おしげに私を見上げる厳めしい顔に走る傷痕をなぞる。 私の知らないザザの過去が存在することに胸が苦しくなる。
「休んでいる間…ザザのことを教えて」
「…ああ」
ザザはそう言いながら私の胸に顔を擦り付けた。
この二月、私は歩かないから疲れなかった。眠りは浅くて…悪夢もみたし…過去の記憶も…本当は少しの振動で目覚めていたけど…ザザは私が寝ている間に何度も口づけをしていた。唇にあたるあの感触は…ザザの唇だったのね。気まずくて寝たふりをしていたけど…
「いいんだな?」
「ずっと一緒よ、ふふ」
あら?変な顔のザザになったわ。
「違う…そうだ…俺たちが離れることはないが…お前を抱く」
抱いてもいいかと尋ねたのね。
母様が死んでから私の味方は一人もいなかった。息苦しいシモンズの邸と敵ばかりのフローレン侯爵邸…逃げることを夢見ながら生きるしかなかった私が選んだ元奴隷のザザ。
「…あなたは私を裏切らない…傷つけない…あなたの目差しは…ふふ…険しいけど温かいわ…私から離れないで…守ってくれる?」
「ああ」
「約束よ」
「ええ」
温かいスープが風呂上がりの体を再び温める。 久しぶりにちゃんとした食事をするからとザザが宿の使用人に多めに頼んだからテーブルにはたくさんの料理が置かれている。
「ザザ、見ていないで食べて」
私がこう言わないとザザは食事に手を出さない。
「ああ」
…よかった…ザザが休むと言ったわ。 ザザと首都を離れて私の生きてきた世界がいかに狭かったのか理解したわ。解放感と希望が湧き上がったあと訪れた未知への恐怖に私は父の思い通りの令嬢に育った…そう思った。一人ではなにもできない…結局…シモンズから離れるには誰かに頼るしかなかった。
「ザザ、ありがとう」
素直な気持ちだった。あの使用人のなかからザザを選んでいなければ私は媚薬で醜態を晒すか苦しんで、男爵令嬢が入れた使用人に犯されていた。そんな私に逃げる力はなかったはず。
目の前に座るザザは匙を口に咥えたまま動かなくなった。
「あなたが…フローレン侯爵家にいてよかった」
ザザの顔を隠す伸びた黒い髪を払うと匙が落ちて私の手首を掴んだ。
「ザザ?」
真剣な顔をするザザがなにを考えているのかわからなくて言葉を待つけどなにも言わない。
「…どこか痛いの?」
逃亡をはじめて、ザザの体は痩せたわ。私は動かないのに自分より多く食べさせようとしたり夜中も歩いて進んだり…
「…馬車を買う?」
ザザはもう少しで辺境に入ると言ったわ。
「ザザは行商人、私は荷馬車で金貨と乗るの」
いい案だと思って首を傾げるとザザの顔が険しくなった。
「…荷を調べられる事態が起こらないと言えない…エルマリア…目的地まで徒歩と馬だ」
ザザがそういうなら従うわ。
「わかったわ。ほら、食べて」
私は落ちた匙を拾って肉をすくいザザの口に運ぶ。
「食べないと…ザザ…痩せたのよ」
「…ああ」
「痩せたというか…引き締まった?もともと硬いのにもっと硬くなったのよ。ずっと抱かれていたからわかるの」
動く喉が飲み込んだことを教えてくれる。また口を開けて待っているから肉をすくって入れると険しい眼差しが少しだけほころんだ。この表情は珍しくて胸が温かくなる。私は視線を床に移してぼんやり見つめ、伝えようと思っていたことを口にする。
「ザザ…ああいうことは…しなくていいの」
肉を噛んでいたザザが噛むのを止めた。 ザザは金で買われていたとレイモンドが言っていたわ。そうして金を稼いでいたのなら私が渡す給金にそういうことも含まれていると思っているかもしれない。ハウンドもしているかも…なんて言っていたし…
静かな部屋に塊を飲み込む音が聞こえて視線をザザに戻すと険しい顔が力み、私を睨んでいた。
「…嫌じゃないだろ…」
嫌とかそういう…問題じゃないの…怒っているの?声が低いわ…
「私はあなたを雇っているけど…ああいうことはしなくていいのよ」
対価としてあんなことをしていると思うと胸が痛くなるの。
「俺は触れたいから触れた…嫌なら突き飛ばせ」
「触れ…たい…の…?」
「ああ」
欲求不満…?男性にはそういう衝動があることは知っているわ…だ…だから眠っている私に触れているの?
「そう…二月も拘束しているものね…」
違うわ…私が雇ってからザザは欲を吐き出せていないのよ…
「エルマリア」
この宿の近くに娼館はあるかしら?
「違うぞ」
「違う?」
「女が欲しいわけじゃない。お前が欲しい」
「私?」
ザザの瞳は熱を含んで私を見ている。勘違いじゃなかった…ザザは私を求めている。
「だ…抱くの?」
「いいのか?」
ザザは少し驚いた顔をした。ザザにはあんなことまでされたから…なんだか羞恥心がないのよね。
「エルマリア、わかって言っているのか?」
「あ…う…初夜をするの?」
私…なんて言い方…初夜は結婚した夫婦がするものじゃない!頭が混乱しているわ…
「エルマリア」
「ザザ、間違えたわ…初夜ではなくて…あ…欲を受けるのよね?だ…男性の衝動を…う…」
顔が熱い…視界が歪む…私はなにを言っているの?
「…ザザは私を主だっ…て…」
好きなのか聞いたときそう答えたじゃない。
「ああ。俺は下人だ…お前は貴族令嬢だろ…一緒にいる理由…お前は弱い…俺が必要だろ」
「もう貴族ではないわ」
「だが金貨を持ってる。俺を雇ったんだ…責任を取るのが筋だ」
そうなの?雇ったなら解雇もできる…けどザザの言う通り私はなにもできない。ザザ…私を捨てて金貨を持って逃げるなんて考えていないのね。
「ずっと…そばにいる?」
「ああ…離れない…」
「嬉しい」
罪人になっても私と離れないと言うザザに喜びを感じる。
「エルマリア」
ザザが立ち上がって私の前でひざまずいた。
「嬉しいのか?」
尋ねるザザの伸びた髪を撫でながら頷くと椅子の背もたれごと抱き締められた。
「俺なんかに…お前は…」
久しぶりに湯に入ったザザの頭から石鹸の香りが漂う。その頭に頬を乗せて私も抱き締める。
「私には…ザザだけ」
金貨とザザだけ…私に信じられるものはそれだけ。
母様…信じられるものを見つけたわ…裏切られたら母様の死より悲しいかもしれない…でもザザは…
「お前は…俺の…光だ…エルマリア…」
見上げる焦げ色の瞳に金色が輝いている。 かさついた唇と合わせるとさらに強く抱き締められた。
「…エルマリア…」
愛おしげに私を見上げる厳めしい顔に走る傷痕をなぞる。 私の知らないザザの過去が存在することに胸が苦しくなる。
「休んでいる間…ザザのことを教えて」
「…ああ」
ザザはそう言いながら私の胸に顔を擦り付けた。
この二月、私は歩かないから疲れなかった。眠りは浅くて…悪夢もみたし…過去の記憶も…本当は少しの振動で目覚めていたけど…ザザは私が寝ている間に何度も口づけをしていた。唇にあたるあの感触は…ザザの唇だったのね。気まずくて寝たふりをしていたけど…
「いいんだな?」
「ずっと一緒よ、ふふ」
あら?変な顔のザザになったわ。
「違う…そうだ…俺たちが離れることはないが…お前を抱く」
抱いてもいいかと尋ねたのね。
母様が死んでから私の味方は一人もいなかった。息苦しいシモンズの邸と敵ばかりのフローレン侯爵邸…逃げることを夢見ながら生きるしかなかった私が選んだ元奴隷のザザ。
「…あなたは私を裏切らない…傷つけない…あなたの目差しは…ふふ…険しいけど温かいわ…私から離れないで…守ってくれる?」
「ああ」
「約束よ」
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