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~日常編~
魔王様の日常 2
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【魔王様の日常】 その2
外に出ました。いやぁーとっても暖かいです。
何と言っても今この季節は春なので昼寝にはもってこいの気温ですね。
魔王城の門を潜り深い森を抜けると荒野があります。死体は処理されて今は戦争で死んだ兵隊の剣や槍、矢が刺さってますが。確か武器を処理すると呪われた問題が起きたらしいので、今ではそのままにされています。
「魔王、ここに来るのはいいが何するつもりだ?」
死神のダニエルさんが顎の骨を触りながら頭を傾げました。ボロボロのローブを羽織っていて背中には不気味かつかっこいい大鎌を背負ってます。
「実は決めてないんだよねぇ…」
久しぶりに外に出たくてダニエルさんに言ったものの、何しようか決めるの忘れてました。
「あのなぁ…」
「だってぇー久しぶりに外に出たし歩いて疲れたし…」
「体力無さすぎだろ…!?」
とりあえず座りたかったので魔法陣を開いてその中から豪華に装飾された椅子を出し、座ることにしました。
座り心地抜群で私もお気に入りの椅子です。
「ちょっと休憩…」
椅子に体を委ねだらりと空を見上げました、雲一つない快晴ですね。いい天気です。
ダニエルさんはため息を吐いた後、肋骨の中から携帯端末iRonを取り出しました。
今魔界で流行りのiRon。なんといっても獣や骸骨の指も反応するように設計されているようです。人間の扱う携帯は反応しなくて困ってたダニエルさんは発売当時とても喜んで買いに行ってました。
「今から仲間呼ぶから待ってろ」
その細い骨で器用にトントンと画面を押していきます。誰を呼ぶのでしょうか?
「うい………」
ぐったりと椅子が平行になりベッドモードへと変わると、私はごろごろ転がりました。この椅子すごく便利なんですよね。makazonで300コルドで売ってました。一コルド辺り一万円くらいですね。
「魔王、転移門開けてくれないか??」
「いいけど…誰が来るの?」
「竜人族のドランと人狼のジン、サキュバスのキーラが来るそうだ」
「えー…キーラ来るの?」
「仕方ないだろ?ジンが来るなら私も来るなんて言ってたんだよ」
「…わかった」
不満そうに片手で空を切ると5m先で空間が割れて黒い渦の様なものを作りました。
その楕円形の形した黒い物が転移門です。
私が行った所だけワープできるようになっています。
「相変わらず転移門ってのは凄いなぁ」
転移門から最初にやってきたのは人狼のジンさんでした、彼は銀髪の青年でお尻にはフサフサの尻尾が生えてます。あのフサフサの尻尾はとてつもない魅力があるんですよね。是非枕にしたいものです。あ、だからって殺しはしませんよ?
「えへへっ、それほどでもないよ、ジンさん久しぶり」
「おう、久しぶり!ロイナちゃんは相変わらずの猫っぷりだな!」
ははっ!と活気よく笑い飛ばすジンさん。ダニエルさんとは戦中の最強の相棒だったそうですよ?見てみたかったですね
「ダニー元気だったか!?相変わらず骨磨いてねぇか?はっはっは!!」
「ジン…やめろってそんなガンガン叩くな」
「おぉ悪ぃ悪ぃ骨がバラバラになる所だったか!あん時は面白かったなぁ」
「なにがあったんですか?」
「なになに?ロイナちゃん知りたいか?実はなぁ」
「やめろロクでもない話するな、魔王に馬鹿がうつる」
「私は馬鹿じゃないよダニー」
「魔王までダニー言うな!」
ダニエルさんは再び溜息を吐きながら転移門の方を見た。また来ましたか。
私はジンさんのフサフサな尻尾を触りながら幸せな気分に入浸っています。
気持ちいい、やはりグッズとして販売してほしいです。
「今度は誰が来たの?ダニエル」
「少し厄介な人かも」
転移門の中からスタイル抜群の妖艶な姿のシルエットが浮き出ました。
さて、今度はサキュバスさんでしょうか。
外に出ました。いやぁーとっても暖かいです。
何と言っても今この季節は春なので昼寝にはもってこいの気温ですね。
魔王城の門を潜り深い森を抜けると荒野があります。死体は処理されて今は戦争で死んだ兵隊の剣や槍、矢が刺さってますが。確か武器を処理すると呪われた問題が起きたらしいので、今ではそのままにされています。
「魔王、ここに来るのはいいが何するつもりだ?」
死神のダニエルさんが顎の骨を触りながら頭を傾げました。ボロボロのローブを羽織っていて背中には不気味かつかっこいい大鎌を背負ってます。
「実は決めてないんだよねぇ…」
久しぶりに外に出たくてダニエルさんに言ったものの、何しようか決めるの忘れてました。
「あのなぁ…」
「だってぇー久しぶりに外に出たし歩いて疲れたし…」
「体力無さすぎだろ…!?」
とりあえず座りたかったので魔法陣を開いてその中から豪華に装飾された椅子を出し、座ることにしました。
座り心地抜群で私もお気に入りの椅子です。
「ちょっと休憩…」
椅子に体を委ねだらりと空を見上げました、雲一つない快晴ですね。いい天気です。
ダニエルさんはため息を吐いた後、肋骨の中から携帯端末iRonを取り出しました。
今魔界で流行りのiRon。なんといっても獣や骸骨の指も反応するように設計されているようです。人間の扱う携帯は反応しなくて困ってたダニエルさんは発売当時とても喜んで買いに行ってました。
「今から仲間呼ぶから待ってろ」
その細い骨で器用にトントンと画面を押していきます。誰を呼ぶのでしょうか?
「うい………」
ぐったりと椅子が平行になりベッドモードへと変わると、私はごろごろ転がりました。この椅子すごく便利なんですよね。makazonで300コルドで売ってました。一コルド辺り一万円くらいですね。
「魔王、転移門開けてくれないか??」
「いいけど…誰が来るの?」
「竜人族のドランと人狼のジン、サキュバスのキーラが来るそうだ」
「えー…キーラ来るの?」
「仕方ないだろ?ジンが来るなら私も来るなんて言ってたんだよ」
「…わかった」
不満そうに片手で空を切ると5m先で空間が割れて黒い渦の様なものを作りました。
その楕円形の形した黒い物が転移門です。
私が行った所だけワープできるようになっています。
「相変わらず転移門ってのは凄いなぁ」
転移門から最初にやってきたのは人狼のジンさんでした、彼は銀髪の青年でお尻にはフサフサの尻尾が生えてます。あのフサフサの尻尾はとてつもない魅力があるんですよね。是非枕にしたいものです。あ、だからって殺しはしませんよ?
「えへへっ、それほどでもないよ、ジンさん久しぶり」
「おう、久しぶり!ロイナちゃんは相変わらずの猫っぷりだな!」
ははっ!と活気よく笑い飛ばすジンさん。ダニエルさんとは戦中の最強の相棒だったそうですよ?見てみたかったですね
「ダニー元気だったか!?相変わらず骨磨いてねぇか?はっはっは!!」
「ジン…やめろってそんなガンガン叩くな」
「おぉ悪ぃ悪ぃ骨がバラバラになる所だったか!あん時は面白かったなぁ」
「なにがあったんですか?」
「なになに?ロイナちゃん知りたいか?実はなぁ」
「やめろロクでもない話するな、魔王に馬鹿がうつる」
「私は馬鹿じゃないよダニー」
「魔王までダニー言うな!」
ダニエルさんは再び溜息を吐きながら転移門の方を見た。また来ましたか。
私はジンさんのフサフサな尻尾を触りながら幸せな気分に入浸っています。
気持ちいい、やはりグッズとして販売してほしいです。
「今度は誰が来たの?ダニエル」
「少し厄介な人かも」
転移門の中からスタイル抜群の妖艶な姿のシルエットが浮き出ました。
さて、今度はサキュバスさんでしょうか。
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