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1.Farewell to the Beginning
22:前兆
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520年 8月 某日
再びこの季節が到来してしまった。
そうだ
夏
夏と言えば、海
海と言えば、水着だ。
去年とは、何もかも違う去年と同じ海!
海は海でも、 現実の海!
正真正銘の、海水浴を目的とした海!
俗に言う水着回!
しかし問題なのはその水着であった。
このラインナップである。
俺 海パン
レオ ブーメラン
ジェナス フンドシ
ペイディ フィットネススーツ
姉さん マイクロビキニ
フロス ワンピース
そもそも人選が間違っているような気がする。
他に誘える人もいないからどうしようもないのだが。
ともあれ女性陣をチェックしてみよう。
一人目はフロス。
ワンピースはフリル付きでベターなチョイスと言える。
レオが視線を外しては戻しを繰り返いしているのがその証拠だ。
ペイディは、しょうがない。
まだ二つの肉まんはボウルの中で捏ね始めたばかりだ。
とはいえ女性としての恥じらいも備わっているだろう。
賢いペイディがするわけもないが、
もしも海パン一丁で来られても、事情を知っている俺は目のやり場に困る。
かといって女性用のビキニなんて、
モッコリだから選択肢にすら入らないしな。
全身を覆うフィットネススーツを選択したのは良い判断だ。
だがなんで学校指定の水泳帽を被ってきたんだ。
最後が一番問題である。
アラフォー、熟女、マイクロビキニ。
誰かへの当てつけだろうか?
きっと赤の他人から見れば、
”ないすばでーのぴちぴちぎゃる”
に見えるのかもしれない。
なんせ25歳と言われても、疑問に感じないぐらいだしな!
ただ親族の俺からすれば、お願いだから。
お願いだから年相応の格好をと、涙ぐむだけなのだが。
ジェナスとレオについては、色々ツッコミどころもあるし、
いやもうツッコミ所しかないのだが。
フンドシとブーメランってどういうことだよ。
視線の先には3対3でビーチバレーもどきを楽しむ6人。
太陽がギラギラと紫外線をばら撒く浜辺で、
キャッキャウフフとボールを上げている。
楽しそうにしている皆を余所に、
俺はパラソルの下で筋トレをしていた。
◆
「ムルト、1日だけ暇あるか?」
「え、いやまあ夏休みだし?」
事の発端は、夏休みに入ってすぐの親父の一言から始まった。
ちょうど実家に帰省していた時の事だった。
ここのところ使用頻度を増やしていたUMCと、
実家のメダーラケーブルの差異を調べるためだ。
個人的な興味と夏休みの課題だったレポートとが、合致したってのもある。
暇を作ること自体は簡単だった。
俺は去年に引き続き、 仮想での訓練に勤しもうかと考えていた。
あの地獄の訓練をやるつもりは無かったが、今年はペイディもいる。
多少は違ったこともできるだろうと考えていた。
姉さんも忙しいのか、声はかけてこなかったし。
「海、行かね?」
この親父、何か企んでるな?
こちらを見向きもせずに、
ディスプレイに映った際どい水着のねーちゃんに夢中だ。
「なんで?っていうか行くとしても 仮想の、
とかそういうオチだろ?」
どーせ。
「何言ってんだよ、モノホンの海だぜ?
オーサの北にペンション持ってんだよ。
おめえも彼女の一人や二人、居んだろ?ん?」
そこでひと夏の青春を楽しめと言う事らしい。
彼女は居ないが誘える友達はいる。
確かに 仮想漬けの毎日だ。
息抜きがあってもいいよな。
「彼女は居ねーけど友達は誘える。で、それが本命じゃないんだろ?」
さてさて、何が飛び出すやら。
久々に親父のニヤニヤを見た気がする。
そりゃそうか、一年以上会ってなかったからな。
懐かしく感じるのも道理だ。
「わかってるねえ」
そう言って一息ついた親父に不敵な笑みは無く、
仕事前に見せる気難しい顔をしていた。
いつもの、のらりくらりとした親父じゃなかった。
「ペイディ君? 彼と話がしてえんだわ。
個別通信はもうできるか?
出来ないんだったら2、3日中にアドレス交換しといてくれ。
あとUMCを持ってくるようにもな」
・・・随分一方的だな。
個別通信は夏休みに入る前に、
「何かあった時に困るので、念の為お願いします」
とペイディから申し出があったので連絡自体は出来るが。
あの上目遣いも今度やめてくれるよう、お願いしておこう。
軽く説明しておくと 個別通信は、
現実ないしは 仮想で実際に対面し、
双方の合意とアドレスの交換があって初めて可能になる。
アドレスはチップの製造番号なので、基本は一人一つのonly oneだ。
ちなみにジェナスやレオと交換はしていない。
無くても日常的に問題ないからだ。
それは市販されているリングと呼ばれるデバイス。
ネットでの情報検索や通話と言った機能を持っているので、
個別通信は使えるがリングで充分、
と言う人がほとんどだからだ。
ただリングにもデメリットがいくつかあるが、それはまたの機会に。
それにしてもUMC持ってこいって。
仮想で何する気なんだ?
「別に構わねーし、 個別通信もできるけど。
なんかあった?親父」
「別になんもねえよ。具体的な話はできねえが」
十中八九仕事の事だろう。
しかし、ペイディの事は包み隠さず話している。
彼と 個別通信が使える状態にしておきたい。
それは何か不測の事態に備えて?
もしくはただの口実?
どちらにしても俺を通してではなく、本人と直接話し、対面したい。
その理由は?
居間の静寂は虫たちの鳴き声に消されたが、
重苦しい雰囲気までは消せなかった。
「ペイディを、殺すのか?」
消え入るような声で聞いてしまったが、
聞こえていた。
親父はすぐに否定した。
「なんでそーなるよぉ。はぁ。
逆だ逆、どっちかってーと協力して欲しくてだなあ」
最悪のシナリオじゃないことには安堵したが、
面倒臭そうに話す親父に苛立ちが募る。
「んなこと言われたって・・・
具体的に話せねえって言ったのは親父じゃねーか。
内容次第じゃそう言う事も、可能性としてはあるだろ」
俺が推測なんて子供の遊びみたいなものだと、重々承知している。
だけど俺を間に挟みたくない理由の一つとして、
場合によってはペイディを消し去るという選択肢が、ないわけじゃない。
親父が何の情報を掴んでるかわからない現状で、
いくらペイディが俺を守ると言ってくれても、
それを否定する何かを、親父が持っているかもしれない。
もちろん俺だってペイディの全てを信用してるとは言えない。
マリ・ソフォスについてだって、
ペイディの生みの親、それ以外の情報が掴めない人物だ。
そして人一人作ってしまう人からすれば、
俺を殺すことなんて造作もないだろう。
ただ現状、俺は生きている。
色々考えてると、頭に血が上ってきた。
「・・・それを面倒臭そうに。
じゃあ親父が直接ペイディに会いに行きゃいいだろ!」
知っていて言葉にする。
それは出来ない。
イシダ流の当主がおいそれと顔は見せられない。
下手を打てば三途の川を渡るなんてあっという間だ。
ついでに、俺や姉さんも。
そして自分の苛立ちを制御できていないのはわかってはいたが、
それを押さえこもうと、なぜかしなかった。
制御せずに溢れ出たものを、そのまま吐き出した。
「親父がこないだの仕事から帰ってきて、
個別通信で話した時もそうだ!
俺はいつまでガキ扱いなんだ?
具体的に話せない?何年親父や姉さんと訓練したと思ってんだよ!
俺に一つや二つ愚痴ったっていいじゃねーか。
あんたは俺の親父で、俺はあんたの息子じゃねーのかよ!」
多分、親父に放った言葉以上に、
構ってほしかったのかもしれない。
ガキ扱いするなと言いながらガキのような事をしている。
親父は怒りもせず黙ってしまった。
思えば俺がこうして、親父に面と向かってキレたのは、
初めてかもしれない。
一分くらいだろうか。
とてつもなく長く感じた一分。
その静寂を親父は破った。
「すまん。悪かった」
親父は初めて俺に頭を下げた。
下げた頭を見て、今の今まで憤っていた自分がなんだか情けなくなった。
「別に謝って欲しかったわけじゃないって。
蚊帳の外っつーか。部外者じゃねーんだから話してほしいっつーか」
駄目だな。うまく言葉にならない。
「いや、俺も過保護が過ぎたわ。
おめえがいくら 解除が全然できてねえっつっても、
そこらの 傭兵より強いのも事実だ。
腕は俺とミツコが保証する」
うぐっ。
そこは 第5世代に聞いてくれ。
完全に 個別通信と 記憶領域専用と化している
俺のチップ。
時折使うバイタルチェックなんて年一回。
地図は 出発地点から出てないから、
今使えても特に意味は無いけど。
せめて 肉体強化くらいは 解除したかった。
「そうか、そろそろおめえも17だもんな。
首の一つや二つ突っ込みたくなるお年頃だよな」
なんだか親父は楽しそうだった。
「よし。ちと脱線したが話戻すぞ。
俺がペイディ君と接触したいのは、
彼と 個別通信が出来るようにしておきたいからだ」
「それはこないだ終了した仕事にも関係あるのか?
出来たらそっちの話も聞きたいんだけど」
どうやら長い話になりそうだ。
再びこの季節が到来してしまった。
そうだ
夏
夏と言えば、海
海と言えば、水着だ。
去年とは、何もかも違う去年と同じ海!
海は海でも、 現実の海!
正真正銘の、海水浴を目的とした海!
俗に言う水着回!
しかし問題なのはその水着であった。
このラインナップである。
俺 海パン
レオ ブーメラン
ジェナス フンドシ
ペイディ フィットネススーツ
姉さん マイクロビキニ
フロス ワンピース
そもそも人選が間違っているような気がする。
他に誘える人もいないからどうしようもないのだが。
ともあれ女性陣をチェックしてみよう。
一人目はフロス。
ワンピースはフリル付きでベターなチョイスと言える。
レオが視線を外しては戻しを繰り返いしているのがその証拠だ。
ペイディは、しょうがない。
まだ二つの肉まんはボウルの中で捏ね始めたばかりだ。
とはいえ女性としての恥じらいも備わっているだろう。
賢いペイディがするわけもないが、
もしも海パン一丁で来られても、事情を知っている俺は目のやり場に困る。
かといって女性用のビキニなんて、
モッコリだから選択肢にすら入らないしな。
全身を覆うフィットネススーツを選択したのは良い判断だ。
だがなんで学校指定の水泳帽を被ってきたんだ。
最後が一番問題である。
アラフォー、熟女、マイクロビキニ。
誰かへの当てつけだろうか?
きっと赤の他人から見れば、
”ないすばでーのぴちぴちぎゃる”
に見えるのかもしれない。
なんせ25歳と言われても、疑問に感じないぐらいだしな!
ただ親族の俺からすれば、お願いだから。
お願いだから年相応の格好をと、涙ぐむだけなのだが。
ジェナスとレオについては、色々ツッコミどころもあるし、
いやもうツッコミ所しかないのだが。
フンドシとブーメランってどういうことだよ。
視線の先には3対3でビーチバレーもどきを楽しむ6人。
太陽がギラギラと紫外線をばら撒く浜辺で、
キャッキャウフフとボールを上げている。
楽しそうにしている皆を余所に、
俺はパラソルの下で筋トレをしていた。
◆
「ムルト、1日だけ暇あるか?」
「え、いやまあ夏休みだし?」
事の発端は、夏休みに入ってすぐの親父の一言から始まった。
ちょうど実家に帰省していた時の事だった。
ここのところ使用頻度を増やしていたUMCと、
実家のメダーラケーブルの差異を調べるためだ。
個人的な興味と夏休みの課題だったレポートとが、合致したってのもある。
暇を作ること自体は簡単だった。
俺は去年に引き続き、 仮想での訓練に勤しもうかと考えていた。
あの地獄の訓練をやるつもりは無かったが、今年はペイディもいる。
多少は違ったこともできるだろうと考えていた。
姉さんも忙しいのか、声はかけてこなかったし。
「海、行かね?」
この親父、何か企んでるな?
こちらを見向きもせずに、
ディスプレイに映った際どい水着のねーちゃんに夢中だ。
「なんで?っていうか行くとしても 仮想の、
とかそういうオチだろ?」
どーせ。
「何言ってんだよ、モノホンの海だぜ?
オーサの北にペンション持ってんだよ。
おめえも彼女の一人や二人、居んだろ?ん?」
そこでひと夏の青春を楽しめと言う事らしい。
彼女は居ないが誘える友達はいる。
確かに 仮想漬けの毎日だ。
息抜きがあってもいいよな。
「彼女は居ねーけど友達は誘える。で、それが本命じゃないんだろ?」
さてさて、何が飛び出すやら。
久々に親父のニヤニヤを見た気がする。
そりゃそうか、一年以上会ってなかったからな。
懐かしく感じるのも道理だ。
「わかってるねえ」
そう言って一息ついた親父に不敵な笑みは無く、
仕事前に見せる気難しい顔をしていた。
いつもの、のらりくらりとした親父じゃなかった。
「ペイディ君? 彼と話がしてえんだわ。
個別通信はもうできるか?
出来ないんだったら2、3日中にアドレス交換しといてくれ。
あとUMCを持ってくるようにもな」
・・・随分一方的だな。
個別通信は夏休みに入る前に、
「何かあった時に困るので、念の為お願いします」
とペイディから申し出があったので連絡自体は出来るが。
あの上目遣いも今度やめてくれるよう、お願いしておこう。
軽く説明しておくと 個別通信は、
現実ないしは 仮想で実際に対面し、
双方の合意とアドレスの交換があって初めて可能になる。
アドレスはチップの製造番号なので、基本は一人一つのonly oneだ。
ちなみにジェナスやレオと交換はしていない。
無くても日常的に問題ないからだ。
それは市販されているリングと呼ばれるデバイス。
ネットでの情報検索や通話と言った機能を持っているので、
個別通信は使えるがリングで充分、
と言う人がほとんどだからだ。
ただリングにもデメリットがいくつかあるが、それはまたの機会に。
それにしてもUMC持ってこいって。
仮想で何する気なんだ?
「別に構わねーし、 個別通信もできるけど。
なんかあった?親父」
「別になんもねえよ。具体的な話はできねえが」
十中八九仕事の事だろう。
しかし、ペイディの事は包み隠さず話している。
彼と 個別通信が使える状態にしておきたい。
それは何か不測の事態に備えて?
もしくはただの口実?
どちらにしても俺を通してではなく、本人と直接話し、対面したい。
その理由は?
居間の静寂は虫たちの鳴き声に消されたが、
重苦しい雰囲気までは消せなかった。
「ペイディを、殺すのか?」
消え入るような声で聞いてしまったが、
聞こえていた。
親父はすぐに否定した。
「なんでそーなるよぉ。はぁ。
逆だ逆、どっちかってーと協力して欲しくてだなあ」
最悪のシナリオじゃないことには安堵したが、
面倒臭そうに話す親父に苛立ちが募る。
「んなこと言われたって・・・
具体的に話せねえって言ったのは親父じゃねーか。
内容次第じゃそう言う事も、可能性としてはあるだろ」
俺が推測なんて子供の遊びみたいなものだと、重々承知している。
だけど俺を間に挟みたくない理由の一つとして、
場合によってはペイディを消し去るという選択肢が、ないわけじゃない。
親父が何の情報を掴んでるかわからない現状で、
いくらペイディが俺を守ると言ってくれても、
それを否定する何かを、親父が持っているかもしれない。
もちろん俺だってペイディの全てを信用してるとは言えない。
マリ・ソフォスについてだって、
ペイディの生みの親、それ以外の情報が掴めない人物だ。
そして人一人作ってしまう人からすれば、
俺を殺すことなんて造作もないだろう。
ただ現状、俺は生きている。
色々考えてると、頭に血が上ってきた。
「・・・それを面倒臭そうに。
じゃあ親父が直接ペイディに会いに行きゃいいだろ!」
知っていて言葉にする。
それは出来ない。
イシダ流の当主がおいそれと顔は見せられない。
下手を打てば三途の川を渡るなんてあっという間だ。
ついでに、俺や姉さんも。
そして自分の苛立ちを制御できていないのはわかってはいたが、
それを押さえこもうと、なぜかしなかった。
制御せずに溢れ出たものを、そのまま吐き出した。
「親父がこないだの仕事から帰ってきて、
個別通信で話した時もそうだ!
俺はいつまでガキ扱いなんだ?
具体的に話せない?何年親父や姉さんと訓練したと思ってんだよ!
俺に一つや二つ愚痴ったっていいじゃねーか。
あんたは俺の親父で、俺はあんたの息子じゃねーのかよ!」
多分、親父に放った言葉以上に、
構ってほしかったのかもしれない。
ガキ扱いするなと言いながらガキのような事をしている。
親父は怒りもせず黙ってしまった。
思えば俺がこうして、親父に面と向かってキレたのは、
初めてかもしれない。
一分くらいだろうか。
とてつもなく長く感じた一分。
その静寂を親父は破った。
「すまん。悪かった」
親父は初めて俺に頭を下げた。
下げた頭を見て、今の今まで憤っていた自分がなんだか情けなくなった。
「別に謝って欲しかったわけじゃないって。
蚊帳の外っつーか。部外者じゃねーんだから話してほしいっつーか」
駄目だな。うまく言葉にならない。
「いや、俺も過保護が過ぎたわ。
おめえがいくら 解除が全然できてねえっつっても、
そこらの 傭兵より強いのも事実だ。
腕は俺とミツコが保証する」
うぐっ。
そこは 第5世代に聞いてくれ。
完全に 個別通信と 記憶領域専用と化している
俺のチップ。
時折使うバイタルチェックなんて年一回。
地図は 出発地点から出てないから、
今使えても特に意味は無いけど。
せめて 肉体強化くらいは 解除したかった。
「そうか、そろそろおめえも17だもんな。
首の一つや二つ突っ込みたくなるお年頃だよな」
なんだか親父は楽しそうだった。
「よし。ちと脱線したが話戻すぞ。
俺がペイディ君と接触したいのは、
彼と 個別通信が出来るようにしておきたいからだ」
「それはこないだ終了した仕事にも関係あるのか?
出来たらそっちの話も聞きたいんだけど」
どうやら長い話になりそうだ。
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