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1.Farewell to the Beginning
8:門出
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新延暦 519年 4月 某日
早いもので気づくと義務教育も終わりを迎え、
本日ムルト・イシダは晴れて高校生になったのである。
さて、俺が住んでいるのはテルミットの第2の都市、
オーサ市から少し北東にある田舎町だった。
オーサ市は人口約700万の国内第2位の大都市である。
商業エリア、工業エリア、観光エリア、住宅エリア、軍事エリア。
どこに行っても人でごった返している。
相変わらず人込みが苦手だった俺だが、
義務教育までの集団行動で多少はマシになったいた。
とはいえ苦手意識が早々変わるものでもなかった。
ここで7年も生活しなければならないと思うと、
アホみたいな人の多さに溜息が出る。
今俺はそんなオーサ市の中心部にある、セーシン学園の体育館にいる。
入学式の真っ最中である。
中3になってから進路について親父と話したが、
最初は進学するつもりは全くなかった。
学費はもちろんの事、一人で大都市で暮らして得られるものより、
二人の傍で得られるもののほうが多いと思っていたからだ。
まだまだ二人に手加減されるレベルだ。
一人になって自分の身が守れるとは到底思えない。
もちろんタダで飯にありつこうとは微塵も思ってはいない。
生活においての出費は、自分で何とかしようとも考えていた。
だが親父に諭された。
家にいても学べることに限度がある。
世界を歩いて社会勉強するのも、
記憶を取り戻す近道になるかもしれない。
それに人は一人では生きていけない、
必ずどこかで見知らぬ誰かの手を借りている。
それは自分が気づく気づかないにかかわらず。
どこかで支えてくれているのだと。
だから苦手なのは理解している。
無理に輪の中に入る必要はない。
ただ自分にとって、
相手にとっての丁度良い距離を保てるようになれと。
独り立ちした時、そういった術を身に着けていることも重要だ。
そして支えてくれる人に感謝を忘れるなと。
「可愛い子には旅をさせよっていうしな!」
親父の言ってることもなんとなくわかる。
言い包められた感は否めないが、記憶の事もあるし。
メリットが無いわけじゃない。
ここでしかできない経験もあるだろう。
せっかく学費を出してくれるのなら、
無駄にするわけにはいかない。
と言うわけであまり得意ではなかった勉強に力を入れ、一般入試での合格。
中学時代運動部に所属していれば、
推薦入学なんて手もあったかもしれないが、
自由自在に操れる生身より強度のある義手義足で、
なんかそれはズルいかなと。
まあ結果オーライということで。
合格したことに変わりはない。
さて、ごく普通の学生として入学したセーシン学園とは。
学園は高大一貫の国立高だ。
セーシン大学へのエスカレーターを完備しており、
国内でも上位に入る優秀校。
在籍者数約3600名のいわゆるマンモス校ってやつだ。
数字を見るだけで胃がムカムカしてくる。
学科もかなり細かく分類されており、
一般的なものから専門的なものまで幅広く用意されている。
学生寮や学食も完備しており快適な学園生活が送れるよう、
学校側の力の入れようが伝わってくる。
そんな学園のモットーは首尾一貫。
なんかこう普通は文武両道!とか言いそうなところではあるが。
どんな人にも得手不得手はある。
ならば己が得意とする分野に特化しようではないか、
という一風変わった学校だった。
学園の排出した著名人は、他国でもかなり重宝されている。
軍人、科学者、政治家etc...。
その手の分野に精通したエキスパートを多数輩出している。
きっと一般入試を何とか突破した俺など、
足元にも及ばないエリートの卵が揃っているのだろう。
ぶっちゃけこんなエリート校じゃなくてもよかった気がするが。
学費を出してくれる親父と姉さんのススメだったし。良しとしよう。
そして今、入学式中のここで3人程ピックアップした。
対象は、要注意人物である。
力業に出られると面倒くさいタイプのやつである。
まあ実際絡まれるかどうかは別として。
そう言った人物にあらかじめ目星をつけておけば、
何かトラブルに巻き込まれても、
対処しやすいだろうと考えていた。
今年入学予定の人数は1175人。
流石に全員は把握できないが、目の届く限りで3人。
かなりデキるであろう人材を掘り出すことに成功。
足の運びや風格でなんとなくだが、
武術に長けた者の見分けはついていた。
一人目は金髪のソフトモヒカンだ。
肌は褐色で鋭いエメラルドグリーンの眼光。
一見ひょろっとしているが、
無駄な脂肪を研ぎ澄まされたスマートな筋肉を纏っている。
左耳の2つのピアスがトレードマークと言ったところか。
二人目は銀髪のショートヘア。
肌は白く・・・顔は見えない。
が、細く長い足はチーターを想像させるしなやかなさだ。
何らかの武術を結構かじっていると推察できる。
別に太ももを撫でたいとか思ってない。
最後の一人は・・・・とここで、アナウンスが耳に入る。
「来賓挨拶。代表していただきますのは105期生ミツコ・コロメ様です。
それでは壇上へ」
来賓挨拶か。もう少しでこの人だかりから脱出できるな。
ざわざわ・・・
「すげー美人だなおい」
「かっこいー」
「105期生だぞ。年考えろよ」
何やら周りがざわつきはじめる。
何だそんなすごい人なのか?
ん?
壇上に登ろうとしている人物に見覚えがあった。
朝、この人に朝食を作ってもらった覚えが。
「・・・何やってんだ、姉さん。」
俺の良く知っているその人は壇上に登ると、
俺を探し出したかと思えば、にこやかに手を振っていた。
周りの視線が一斉に集まったが俺は何食わぬ顔で、
「え、誰誰?」
と後ろを振り返っていた。
っつーかなんでここに姉さんがいるんだ聞いてないぞ。
俺の反応にプンスカと聞こえてきそうなふくれっ面をしているが、
動揺を隠せない俺を余所に挨拶を始める。
「新入生の皆さん。ご入学―――」
駄目だ、
何言ってるかさっきから頭に入ってこない。
105期生、そうか卒業生だったのか。
だからここへの入学にあんなにプッシュしてたのか。
ようやく謎が解けた。
というかこんないたずらの為だけに、ここに入学させようとするか?
あの二人がそんなこと・・・・やりそうだ。
ニヤニヤしながらやりそうだ。
しかしこれだけで終わるとも思えない。
第2第3のトラップを仕掛けている可能性はが高い。
現実では親父に、 仮想では姉さんに。
散々苦渋を飲まされたのだ。
そうだ、用心するに越したことはない。
慎重に行動するようにしよう。
警戒を怠ってはならない。
「―――れでは皆さん、良き学園生活を―――」
どうやら挨拶は終わったようだ。
またこっちに手を振ってるし。
目立つから本当にやめてくれ。
素知らぬ顔で後ろを振り向く俺の身にもなって欲しい。
恥ずかしいったらありゃしない。
壇上に姉さんの姿が見えなくなると、ようやく場内も落ち着いた。
何人かの生徒が俺の顔をチラチラ見てくるが、
俺は何食わぬ顔で壇上を見るフリをした。
早いもので気づくと義務教育も終わりを迎え、
本日ムルト・イシダは晴れて高校生になったのである。
さて、俺が住んでいるのはテルミットの第2の都市、
オーサ市から少し北東にある田舎町だった。
オーサ市は人口約700万の国内第2位の大都市である。
商業エリア、工業エリア、観光エリア、住宅エリア、軍事エリア。
どこに行っても人でごった返している。
相変わらず人込みが苦手だった俺だが、
義務教育までの集団行動で多少はマシになったいた。
とはいえ苦手意識が早々変わるものでもなかった。
ここで7年も生活しなければならないと思うと、
アホみたいな人の多さに溜息が出る。
今俺はそんなオーサ市の中心部にある、セーシン学園の体育館にいる。
入学式の真っ最中である。
中3になってから進路について親父と話したが、
最初は進学するつもりは全くなかった。
学費はもちろんの事、一人で大都市で暮らして得られるものより、
二人の傍で得られるもののほうが多いと思っていたからだ。
まだまだ二人に手加減されるレベルだ。
一人になって自分の身が守れるとは到底思えない。
もちろんタダで飯にありつこうとは微塵も思ってはいない。
生活においての出費は、自分で何とかしようとも考えていた。
だが親父に諭された。
家にいても学べることに限度がある。
世界を歩いて社会勉強するのも、
記憶を取り戻す近道になるかもしれない。
それに人は一人では生きていけない、
必ずどこかで見知らぬ誰かの手を借りている。
それは自分が気づく気づかないにかかわらず。
どこかで支えてくれているのだと。
だから苦手なのは理解している。
無理に輪の中に入る必要はない。
ただ自分にとって、
相手にとっての丁度良い距離を保てるようになれと。
独り立ちした時、そういった術を身に着けていることも重要だ。
そして支えてくれる人に感謝を忘れるなと。
「可愛い子には旅をさせよっていうしな!」
親父の言ってることもなんとなくわかる。
言い包められた感は否めないが、記憶の事もあるし。
メリットが無いわけじゃない。
ここでしかできない経験もあるだろう。
せっかく学費を出してくれるのなら、
無駄にするわけにはいかない。
と言うわけであまり得意ではなかった勉強に力を入れ、一般入試での合格。
中学時代運動部に所属していれば、
推薦入学なんて手もあったかもしれないが、
自由自在に操れる生身より強度のある義手義足で、
なんかそれはズルいかなと。
まあ結果オーライということで。
合格したことに変わりはない。
さて、ごく普通の学生として入学したセーシン学園とは。
学園は高大一貫の国立高だ。
セーシン大学へのエスカレーターを完備しており、
国内でも上位に入る優秀校。
在籍者数約3600名のいわゆるマンモス校ってやつだ。
数字を見るだけで胃がムカムカしてくる。
学科もかなり細かく分類されており、
一般的なものから専門的なものまで幅広く用意されている。
学生寮や学食も完備しており快適な学園生活が送れるよう、
学校側の力の入れようが伝わってくる。
そんな学園のモットーは首尾一貫。
なんかこう普通は文武両道!とか言いそうなところではあるが。
どんな人にも得手不得手はある。
ならば己が得意とする分野に特化しようではないか、
という一風変わった学校だった。
学園の排出した著名人は、他国でもかなり重宝されている。
軍人、科学者、政治家etc...。
その手の分野に精通したエキスパートを多数輩出している。
きっと一般入試を何とか突破した俺など、
足元にも及ばないエリートの卵が揃っているのだろう。
ぶっちゃけこんなエリート校じゃなくてもよかった気がするが。
学費を出してくれる親父と姉さんのススメだったし。良しとしよう。
そして今、入学式中のここで3人程ピックアップした。
対象は、要注意人物である。
力業に出られると面倒くさいタイプのやつである。
まあ実際絡まれるかどうかは別として。
そう言った人物にあらかじめ目星をつけておけば、
何かトラブルに巻き込まれても、
対処しやすいだろうと考えていた。
今年入学予定の人数は1175人。
流石に全員は把握できないが、目の届く限りで3人。
かなりデキるであろう人材を掘り出すことに成功。
足の運びや風格でなんとなくだが、
武術に長けた者の見分けはついていた。
一人目は金髪のソフトモヒカンだ。
肌は褐色で鋭いエメラルドグリーンの眼光。
一見ひょろっとしているが、
無駄な脂肪を研ぎ澄まされたスマートな筋肉を纏っている。
左耳の2つのピアスがトレードマークと言ったところか。
二人目は銀髪のショートヘア。
肌は白く・・・顔は見えない。
が、細く長い足はチーターを想像させるしなやかなさだ。
何らかの武術を結構かじっていると推察できる。
別に太ももを撫でたいとか思ってない。
最後の一人は・・・・とここで、アナウンスが耳に入る。
「来賓挨拶。代表していただきますのは105期生ミツコ・コロメ様です。
それでは壇上へ」
来賓挨拶か。もう少しでこの人だかりから脱出できるな。
ざわざわ・・・
「すげー美人だなおい」
「かっこいー」
「105期生だぞ。年考えろよ」
何やら周りがざわつきはじめる。
何だそんなすごい人なのか?
ん?
壇上に登ろうとしている人物に見覚えがあった。
朝、この人に朝食を作ってもらった覚えが。
「・・・何やってんだ、姉さん。」
俺の良く知っているその人は壇上に登ると、
俺を探し出したかと思えば、にこやかに手を振っていた。
周りの視線が一斉に集まったが俺は何食わぬ顔で、
「え、誰誰?」
と後ろを振り返っていた。
っつーかなんでここに姉さんがいるんだ聞いてないぞ。
俺の反応にプンスカと聞こえてきそうなふくれっ面をしているが、
動揺を隠せない俺を余所に挨拶を始める。
「新入生の皆さん。ご入学―――」
駄目だ、
何言ってるかさっきから頭に入ってこない。
105期生、そうか卒業生だったのか。
だからここへの入学にあんなにプッシュしてたのか。
ようやく謎が解けた。
というかこんないたずらの為だけに、ここに入学させようとするか?
あの二人がそんなこと・・・・やりそうだ。
ニヤニヤしながらやりそうだ。
しかしこれだけで終わるとも思えない。
第2第3のトラップを仕掛けている可能性はが高い。
現実では親父に、 仮想では姉さんに。
散々苦渋を飲まされたのだ。
そうだ、用心するに越したことはない。
慎重に行動するようにしよう。
警戒を怠ってはならない。
「―――れでは皆さん、良き学園生活を―――」
どうやら挨拶は終わったようだ。
またこっちに手を振ってるし。
目立つから本当にやめてくれ。
素知らぬ顔で後ろを振り向く俺の身にもなって欲しい。
恥ずかしいったらありゃしない。
壇上に姉さんの姿が見えなくなると、ようやく場内も落ち着いた。
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