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第20話 可愛いかよっ!
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「ということは僕より長い期間やってたってことじゃないか。だったら僕たちは被害者だよ。ただ僕もちょっと訳があって言うことを聞かないといけない状況なんだ・・・」
「言われてみれば俺達は被害者だな・・・聞いて良いのか分からないけど、彩花となにがあった
んだ?」
「気になるよね・・・・・でもごめん。まだ心の準備ができてない。かな・・・」
今日ほぼ初めて話した相手には言えないよな。それが原因で彩花に脅されてるんだから。只野とはゆっくり仲良くなっていこう。とりあえず、俺に出来ることは、彩花になにか頼まれたら手伝うくらいか。あとは最終的には彩花のことを解決するってことで。
「そうだよな。急にごめんな。ただ俺は只野の味方になるって決めたからなにかあれば言ってくれよ。同志だからな!!」
「うん、ありがとう!!」
只野の顔をよく見ると、長い前髪と眼鏡で分かりづらいが、結構中性的な顔をしている。俺が言うのも変だが可愛い感じの顔だ。決して男が好きなわけじゃないぞ!そこははっきりと否定しておく。普通に女子の方が好きだ。だからBL展開にはなりませんから!!
って誰に言ってるんだ・・・
「でもこんな良いやつが彩花に使われてるって思うと許せないな!!」
「僕はそんな良いやつじゃないよ~」
只野は顔を赤くして、手を振って否定している。
「可愛いかよっ!」
只野の反応が可愛くてついツッコんでしまった。
「えっ?」
「えっ?」
「いや、なんでも無い。俺が一瞬おかしくなっただけだ・・・」
「?」
「そ、そういえば、俺達以外にも彩花の本性を知ってるやついると思う?」
「どうだろう。多分いないんじゃないかな?本性を知っている人が多いと、バレる可能性が高まるからね」
「そうだろうなぁ~、まっ、ここで考えててもしょうがない。さっきも言ったけど、なにか頼まれたら手伝うから、言ってな」
「うん。その時はお願いするよ。じゃあ、またね」
「じゃあね~」
クラス委員が次に忙しいのは、体育祭、文化祭関連だな。それまでは大きなことは無かった気がするが・・・
忘れてたけど、流石にたけは帰ったよな・・・
* * *
家に着いた俺は例のごとく、やることが無い。
来週テストだったけ?
今回は彩花のために、テストで出そうな問題のピックアップをしなくて良いからだいぶ楽だ。出そうな問題を探るために、テストが近くなると色々な先生に話かけたりしてたけど、絶対に不審がられてたよな笑
特にやることが無いから勉強でもしようかな。
どうせ、勉強するなら目標を立てよう。そうだなぁ・・・学年で10位以内とか目指すか!!
自己分析してみよう。まず、どの教科も基礎は出来てると思う。勉強が全然出来なかった時に基礎を徹底的にやったから多分完璧だと思う。応用問題だけど、基礎が出来てたから今まではある程度解けた。だけど、それじゃだめな問題とかも結構あった気がする。
方針としては、主に応用問題をやって、時々基礎って感じにしよう。
あと記憶系の教科は、書いて覚えるしかないな。見て覚えるよりも、書いた方が絶対に覚えると思う。
カキカキ
カキカキ
・
・
・
時計を見ると、もう22時になっていた。結構集中して勉強したなぁ。よし!きりが良いしもう寝よう。
ピロン
背筋を伸ばしていると、スマホから音が鳴った。
「ん?メッセージかな?」
『やっほ~。昇くん起きてるかな?』
お、さっちゃんからメッセージだ。
『起きてるぞ~。なにかあった?』
『良かった~。今週の土曜日なんだけど、なにか予定入ってる?』
『いや、特には無いよ』
『じゃあ暇ってことだよね。良かったら、イベントのアルバイトやらない?』
『暇って・・・言い方!!まぁそうだけども!でイベント?なにか怪しい勧誘でもしてる?勧誘とか間に合ってるから、たけにでも勧誘してみてくれ』
『怪しくないよ!!北川君には連絡しないよ!!』
『嘘だって。で?なんのイベントなの?』
『もう!!確かコスプレイベントって言ってた気がするちょっとね。うちのお母さんの友達がそのイベントの主催者みたいで、人手が足りないからアルバイトを募集してるみたい』
『さっちゃんもバイトに参加するの?』
『昇くんが参加するなら、バイトしてみたいって思ってるよ。初めてのバイトだから緊張するけど・・・」
『そっかぁ~。初めは緊張するよなぁ。じゃあ、俺も参加しようかな。でもコスプレとかは絶対にしないからな』
バイトと聞くと、彩花へのプレゼントを買うために頑張ったなぁ~と思い出す。
今度は自分のためにバイトをしよう。
『分かった~じゃあ、お母さんに伝えておくね。それはそうだね。私もやりたくないよ・・・じゃあ、色々決まったらまた連絡するね~』
『オッケ~。さっちゃん今電話大丈夫?』
『良いよ~』
彩花と別れた話をさっちゃんにもしておこう。
====================
ここまで読んで頂きありがとうございます。
良かったら「お気に入り登録」「感想」を頂ければ、書くモチベーションが上がりますので、宜しくお願いします。
コメントも頂けると嬉しいです。できるだけ返信しようかと思ってます。
ただし、あまり強い言葉ですと、コメントを消すかもですのでご了承ください。
「言われてみれば俺達は被害者だな・・・聞いて良いのか分からないけど、彩花となにがあった
んだ?」
「気になるよね・・・・・でもごめん。まだ心の準備ができてない。かな・・・」
今日ほぼ初めて話した相手には言えないよな。それが原因で彩花に脅されてるんだから。只野とはゆっくり仲良くなっていこう。とりあえず、俺に出来ることは、彩花になにか頼まれたら手伝うくらいか。あとは最終的には彩花のことを解決するってことで。
「そうだよな。急にごめんな。ただ俺は只野の味方になるって決めたからなにかあれば言ってくれよ。同志だからな!!」
「うん、ありがとう!!」
只野の顔をよく見ると、長い前髪と眼鏡で分かりづらいが、結構中性的な顔をしている。俺が言うのも変だが可愛い感じの顔だ。決して男が好きなわけじゃないぞ!そこははっきりと否定しておく。普通に女子の方が好きだ。だからBL展開にはなりませんから!!
って誰に言ってるんだ・・・
「でもこんな良いやつが彩花に使われてるって思うと許せないな!!」
「僕はそんな良いやつじゃないよ~」
只野は顔を赤くして、手を振って否定している。
「可愛いかよっ!」
只野の反応が可愛くてついツッコんでしまった。
「えっ?」
「えっ?」
「いや、なんでも無い。俺が一瞬おかしくなっただけだ・・・」
「?」
「そ、そういえば、俺達以外にも彩花の本性を知ってるやついると思う?」
「どうだろう。多分いないんじゃないかな?本性を知っている人が多いと、バレる可能性が高まるからね」
「そうだろうなぁ~、まっ、ここで考えててもしょうがない。さっきも言ったけど、なにか頼まれたら手伝うから、言ってな」
「うん。その時はお願いするよ。じゃあ、またね」
「じゃあね~」
クラス委員が次に忙しいのは、体育祭、文化祭関連だな。それまでは大きなことは無かった気がするが・・・
忘れてたけど、流石にたけは帰ったよな・・・
* * *
家に着いた俺は例のごとく、やることが無い。
来週テストだったけ?
今回は彩花のために、テストで出そうな問題のピックアップをしなくて良いからだいぶ楽だ。出そうな問題を探るために、テストが近くなると色々な先生に話かけたりしてたけど、絶対に不審がられてたよな笑
特にやることが無いから勉強でもしようかな。
どうせ、勉強するなら目標を立てよう。そうだなぁ・・・学年で10位以内とか目指すか!!
自己分析してみよう。まず、どの教科も基礎は出来てると思う。勉強が全然出来なかった時に基礎を徹底的にやったから多分完璧だと思う。応用問題だけど、基礎が出来てたから今まではある程度解けた。だけど、それじゃだめな問題とかも結構あった気がする。
方針としては、主に応用問題をやって、時々基礎って感じにしよう。
あと記憶系の教科は、書いて覚えるしかないな。見て覚えるよりも、書いた方が絶対に覚えると思う。
カキカキ
カキカキ
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時計を見ると、もう22時になっていた。結構集中して勉強したなぁ。よし!きりが良いしもう寝よう。
ピロン
背筋を伸ばしていると、スマホから音が鳴った。
「ん?メッセージかな?」
『やっほ~。昇くん起きてるかな?』
お、さっちゃんからメッセージだ。
『起きてるぞ~。なにかあった?』
『良かった~。今週の土曜日なんだけど、なにか予定入ってる?』
『いや、特には無いよ』
『じゃあ暇ってことだよね。良かったら、イベントのアルバイトやらない?』
『暇って・・・言い方!!まぁそうだけども!でイベント?なにか怪しい勧誘でもしてる?勧誘とか間に合ってるから、たけにでも勧誘してみてくれ』
『怪しくないよ!!北川君には連絡しないよ!!』
『嘘だって。で?なんのイベントなの?』
『もう!!確かコスプレイベントって言ってた気がするちょっとね。うちのお母さんの友達がそのイベントの主催者みたいで、人手が足りないからアルバイトを募集してるみたい』
『さっちゃんもバイトに参加するの?』
『昇くんが参加するなら、バイトしてみたいって思ってるよ。初めてのバイトだから緊張するけど・・・」
『そっかぁ~。初めは緊張するよなぁ。じゃあ、俺も参加しようかな。でもコスプレとかは絶対にしないからな』
バイトと聞くと、彩花へのプレゼントを買うために頑張ったなぁ~と思い出す。
今度は自分のためにバイトをしよう。
『分かった~じゃあ、お母さんに伝えておくね。それはそうだね。私もやりたくないよ・・・じゃあ、色々決まったらまた連絡するね~』
『オッケ~。さっちゃん今電話大丈夫?』
『良いよ~』
彩花と別れた話をさっちゃんにもしておこう。
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