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第一章「自殺か、他殺か」
【現場検証(2)】
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リビングの角にあったくずかごの中身を涼花は覗いてみた。ダイレクトメール、新聞のちらし、ビールの空き缶、レシート数枚が捨てられていた。拾い上げたレシートは、コンビニエンスストアの物だ。捨てるものと取っておくものの違いはなんだろう、と涼花は首をかしげる。購入金額の差か、それとも。
キッチンの脇の壁にある、コンセントが目に留まった。
コンセントの差込口は二つあって、どちらにも電化製品の電源コードが刺さっていた。一つはテレビのもので、もう一つはスマホの充電器のものだ。
問題は、その傍らに刺さっていない電源コードが放置されていることだ。なんのコードだろうと辿っていくと、電子レンジのものだった。電源コードを刺し直してみると、電子レンジの内臓時計は九時で止まっていた。
コンセントは二つしかないのだから、コードが一本外されているのはおかしくない。消費電力が大きい電子レンジのものが外されているのも頷ける。――が、何かが心に引っかかった。
「龍人。スマホの充電は今何パーセント残っている?」
「……スマホの充電?」
「そんなことを訊いてどうするんだ?」
森岡が怪訝な顔をした。
「八十パーセント、だね」
「そう、ありがとう。ねえ、越智君」
「はい?」
「遺留品の中にあったスマホのほうも、充電がどこくらい残っているか調べてくれる?」
「了解です」
パタパタと、越智が部屋を出て行った。その間に涼花は風呂場とトイレの中を観察してみた。湯船にお湯は張られていない。どちらも特に不審な点はなかった。洗面台にドライヤーが置いてある。コードが綺麗に巻かれている。ドライヤーを手に取ってしげしげと眺めまわしたあとで、涼花はそれを元に戻した。
越智が戻ってきた。
「涼花さん、わかりましたよ。九十パーセントです」
「わかった。ありがとう」
となると、と涼花は思う。スマホの充電器が使われていた可能性はあるのか。
テレビの脇に、涼花の胸元までくらいの高さの書棚があった。上二段には漫画が並んでいた。漫画の隙間に、スポーツ雑誌や週刊誌などが混ざっていて統一感はない。あまり本を読まない人特有の、散文的な並びだ。ところが、一番下の段の一角のみは整理されていて、文庫本がレーベルごとにずらりと綺麗に並んでいる。その中の一つに涼花は目を留めた。
「これ、龍人が読んでいたの?」
それは、高校時代に涼花が読んだことのある推理小説だった。
「そうだけど……」
「ちょっと見てもいい?」
「ああ、いいよ」
涼花は文庫本を手に取ってページをめくる。その本は上下巻の上巻だった。下巻が見当たらないなと探していると、龍人がそれに気付いた。
「下巻なら、蓮音の部屋にあると思うよ。上巻を読み終わったら貸してもらう予定だったんだ。……残念ながら、もう読めなくなってしまったけれどね」
遺品を引き取ればいいじゃないか、と言いかけたが涼花はやめておいた。さすがにそれは不謹慎だ。
推理小説が好きだったのは、弟の蓮音のほうだ。文庫本が並んでいる棚の一角に隙間があるのは、お互いに本の貸し借りをしていたせいだろうか。彼の話に矛盾点はない。
室内では、涼花や越智の他にもう一人の刑事が活動していて、ダイニングテーブルに書簡類を並べていた。自殺を裏付ける何か、たとえば遺書を探しているようだった。第一発見者の証言通りであるなら密室だったことになる。これに加えて遺書が見つかれば、自殺の線が濃厚になる。
他殺で捜査することになれば、捜査本部が設置されるなど大がかりな捜査になる。できるだけそれは避けたい、と考えるのはごく自然なことだ。自殺の可能性があるのであれば、まずはそちらの方面から証拠を集めていく。
「何か見つかったか?」と森岡が訊いた。
「遺留品は少ないんですよね」
それは当然の話だった。この場所はホトケの部屋ではないのだから。
「持ち物の中に手帳はありましたが、中には特に何も書かれていません。買い物のメモが少しと、最後のほうは住所録になっていて、いくつか電話番号が書いてあります」
「見せてくれ」
森岡は刑事から手帳を受け取った。許しを乞うように、龍人に軽く会釈してから手帳を開いた。
中身はほとんど白紙だった。これといって何かが書いてあるわけではなく、住所録には電話番号が三つだけ記載されていた。一つ目は勤務先のもの。二つ目は兄である龍人の番号。三つ目は、スマホのものらしき番号だけが書いてあった。誰の番号かの記載はない。
「失礼ですが、この番号に心当たりは?」
「私の恋人の番号ですね」
森岡の質問に龍人が答える。恋人という単語に涼花の心が乱れたが、努めて平静を装った。平常心。平常心。
「恋人がおられるのですか。……失礼ですが、彼女は今どちらに?」
「千葉市内のマンションに住んでいます」
「あとで住所をおうかがいしても?」
「もちろん構いません」
森岡は手帳を刑事に戻した。
「あなたの恋人の電話番号を、弟さんも把握していたのですか?」
「そうなんじゃないでしょうか。俺たち兄弟は、学生時代から千歳と仲が良かったですから。……失礼。千歳というのが、俺の恋人の名前です」
森岡は手帳に聞いた住所を書き写しながら、涼花に視線を送ってくる。視線の意味を涼花はわかっていたので、軽く頷いた。
「スマホを見せてもらってもいいかしら?」
「ああ、いいよ」
涼花はスマホを受け取ると、操作を始めた。登録されている戸部千歳の電話番号は、蓮音の手帳に書いてあるのと同じ番号だった。龍人の発言に矛盾はない。
「電話番号、合っていますね。それと、蓮音が千歳と仲が良かったのは本当ですよ。私が知っている限りではね」
なるほど、と森岡が首肯する。
「その……千歳さんとの交際が始まったのは、いつ頃からになりますか?」
「ええと……高校三年のときだったと思います」
「ずいぶんと長いのですね。不躾な質問ですが、結婚のご予定などは? ああ、答えにくければ、お答えいただかなくても構いません」
森岡は、二人が不仲なのではないかと疑っているようだ。この質問に、龍人の顔が露骨に曇った。
「実のところ、俺と千歳は結婚を前提に付き合っていたんです。実際に、半年前まで同棲もしていた。ですが、ちょっとしたことで喧嘩になってしまいまして」
龍人は語尾を濁した。龍人いわく、半年前に喧嘩をして、同棲していたマンションを龍人が出たのだと。そのマンションには、現在千歳が一人で住んでいるのだと。
「ということは? もしかしてしばらくお会いになっていないとか?」
余計な質問をする、と涼花の顔が苦くなった。
「そうですね。たぶん三ヶ月ほど?」
「そうでしたか。本当に不躾でした。申し訳ございません」
「弟は自殺したんでしょうかね」
気まずくなった空気を変えるみたいに、龍人が話題を変えた。悲しみが滲み出るような、沈んだ声だった。
「密室ですからね。ワインを購入されたのもあなたということですし、やはり自殺の線が濃厚ではあります。が、まだなんとも言えませんね。解剖の結果も出ていませんし」と森岡。
「現時点では、他殺の可能性もある、とだけですね。それ以上のことは申し上げられない。というか、我々にもわからないんですよ」とこちらは越智。
「自殺するとしたら、何か考えられることはある? 蓮音が、悩んでいたことが何かあったとか」
涼花が訊ねると、龍人は首をひねった。
「特に思い当たる節はないんだけど……。蓮音はわりと大人しい性格だからね。人間関係で悩んでいることはあったと思うよ」
「なるほどね」
「でも、自殺なんかしないよ。あいつは強いから」
「……強い?」と涼花は龍人の言葉を繰り返すように呟いた。
「そうだよ。とても強い奴だった」
その語気には、弟への深い愛情が感じられた。強くなんかないよ、と涼花は思う。蓮音は意外と臆病だったよ。心の中だけで呟いた声は、決して龍人には届かなかっただろう。
「かといって他殺も考えられない。蓮音は優しい奴だったから。人に疎まれることこそあれ、恨まれることなんて、考えられないな」
「それは、確かにそうかもしれないね」
それは涼花も同意だった。双子の兄弟なので、入沢蓮音も優れた容姿を持っていた。兄は活発な性格であったが、弟は反面大人しい。いつも控えめで、物腰が柔らかくて……そんな彼が他人から恨みを買うとは考えにくい。何かトラブルに巻き込まれて死んだのであればまだわかるが。
「蓮音はほんとにいい奴だったから」
龍人はそこで言葉を詰まらせる。その瞳に涙が浮かんでいることに涼花は気付いた。釣られて泣きそうになって、涼花は鼻をすすった。
最後に一つだけ聞かせて、と涼花は言った。
「遺体発見の連絡をして、救急隊員が来るまでの間、部屋でじっとしていたのは間違いない?」
「……間違いないよ」
答えるまでに少しだけ間があった。
「わかりました」
涼花は変な感じがした。服のボタンを掛け違えているような、釈然としない思いがあった。幼馴染の特徴だ。間違えるはずがない。
キッチンの脇の壁にある、コンセントが目に留まった。
コンセントの差込口は二つあって、どちらにも電化製品の電源コードが刺さっていた。一つはテレビのもので、もう一つはスマホの充電器のものだ。
問題は、その傍らに刺さっていない電源コードが放置されていることだ。なんのコードだろうと辿っていくと、電子レンジのものだった。電源コードを刺し直してみると、電子レンジの内臓時計は九時で止まっていた。
コンセントは二つしかないのだから、コードが一本外されているのはおかしくない。消費電力が大きい電子レンジのものが外されているのも頷ける。――が、何かが心に引っかかった。
「龍人。スマホの充電は今何パーセント残っている?」
「……スマホの充電?」
「そんなことを訊いてどうするんだ?」
森岡が怪訝な顔をした。
「八十パーセント、だね」
「そう、ありがとう。ねえ、越智君」
「はい?」
「遺留品の中にあったスマホのほうも、充電がどこくらい残っているか調べてくれる?」
「了解です」
パタパタと、越智が部屋を出て行った。その間に涼花は風呂場とトイレの中を観察してみた。湯船にお湯は張られていない。どちらも特に不審な点はなかった。洗面台にドライヤーが置いてある。コードが綺麗に巻かれている。ドライヤーを手に取ってしげしげと眺めまわしたあとで、涼花はそれを元に戻した。
越智が戻ってきた。
「涼花さん、わかりましたよ。九十パーセントです」
「わかった。ありがとう」
となると、と涼花は思う。スマホの充電器が使われていた可能性はあるのか。
テレビの脇に、涼花の胸元までくらいの高さの書棚があった。上二段には漫画が並んでいた。漫画の隙間に、スポーツ雑誌や週刊誌などが混ざっていて統一感はない。あまり本を読まない人特有の、散文的な並びだ。ところが、一番下の段の一角のみは整理されていて、文庫本がレーベルごとにずらりと綺麗に並んでいる。その中の一つに涼花は目を留めた。
「これ、龍人が読んでいたの?」
それは、高校時代に涼花が読んだことのある推理小説だった。
「そうだけど……」
「ちょっと見てもいい?」
「ああ、いいよ」
涼花は文庫本を手に取ってページをめくる。その本は上下巻の上巻だった。下巻が見当たらないなと探していると、龍人がそれに気付いた。
「下巻なら、蓮音の部屋にあると思うよ。上巻を読み終わったら貸してもらう予定だったんだ。……残念ながら、もう読めなくなってしまったけれどね」
遺品を引き取ればいいじゃないか、と言いかけたが涼花はやめておいた。さすがにそれは不謹慎だ。
推理小説が好きだったのは、弟の蓮音のほうだ。文庫本が並んでいる棚の一角に隙間があるのは、お互いに本の貸し借りをしていたせいだろうか。彼の話に矛盾点はない。
室内では、涼花や越智の他にもう一人の刑事が活動していて、ダイニングテーブルに書簡類を並べていた。自殺を裏付ける何か、たとえば遺書を探しているようだった。第一発見者の証言通りであるなら密室だったことになる。これに加えて遺書が見つかれば、自殺の線が濃厚になる。
他殺で捜査することになれば、捜査本部が設置されるなど大がかりな捜査になる。できるだけそれは避けたい、と考えるのはごく自然なことだ。自殺の可能性があるのであれば、まずはそちらの方面から証拠を集めていく。
「何か見つかったか?」と森岡が訊いた。
「遺留品は少ないんですよね」
それは当然の話だった。この場所はホトケの部屋ではないのだから。
「持ち物の中に手帳はありましたが、中には特に何も書かれていません。買い物のメモが少しと、最後のほうは住所録になっていて、いくつか電話番号が書いてあります」
「見せてくれ」
森岡は刑事から手帳を受け取った。許しを乞うように、龍人に軽く会釈してから手帳を開いた。
中身はほとんど白紙だった。これといって何かが書いてあるわけではなく、住所録には電話番号が三つだけ記載されていた。一つ目は勤務先のもの。二つ目は兄である龍人の番号。三つ目は、スマホのものらしき番号だけが書いてあった。誰の番号かの記載はない。
「失礼ですが、この番号に心当たりは?」
「私の恋人の番号ですね」
森岡の質問に龍人が答える。恋人という単語に涼花の心が乱れたが、努めて平静を装った。平常心。平常心。
「恋人がおられるのですか。……失礼ですが、彼女は今どちらに?」
「千葉市内のマンションに住んでいます」
「あとで住所をおうかがいしても?」
「もちろん構いません」
森岡は手帳を刑事に戻した。
「あなたの恋人の電話番号を、弟さんも把握していたのですか?」
「そうなんじゃないでしょうか。俺たち兄弟は、学生時代から千歳と仲が良かったですから。……失礼。千歳というのが、俺の恋人の名前です」
森岡は手帳に聞いた住所を書き写しながら、涼花に視線を送ってくる。視線の意味を涼花はわかっていたので、軽く頷いた。
「スマホを見せてもらってもいいかしら?」
「ああ、いいよ」
涼花はスマホを受け取ると、操作を始めた。登録されている戸部千歳の電話番号は、蓮音の手帳に書いてあるのと同じ番号だった。龍人の発言に矛盾はない。
「電話番号、合っていますね。それと、蓮音が千歳と仲が良かったのは本当ですよ。私が知っている限りではね」
なるほど、と森岡が首肯する。
「その……千歳さんとの交際が始まったのは、いつ頃からになりますか?」
「ええと……高校三年のときだったと思います」
「ずいぶんと長いのですね。不躾な質問ですが、結婚のご予定などは? ああ、答えにくければ、お答えいただかなくても構いません」
森岡は、二人が不仲なのではないかと疑っているようだ。この質問に、龍人の顔が露骨に曇った。
「実のところ、俺と千歳は結婚を前提に付き合っていたんです。実際に、半年前まで同棲もしていた。ですが、ちょっとしたことで喧嘩になってしまいまして」
龍人は語尾を濁した。龍人いわく、半年前に喧嘩をして、同棲していたマンションを龍人が出たのだと。そのマンションには、現在千歳が一人で住んでいるのだと。
「ということは? もしかしてしばらくお会いになっていないとか?」
余計な質問をする、と涼花の顔が苦くなった。
「そうですね。たぶん三ヶ月ほど?」
「そうでしたか。本当に不躾でした。申し訳ございません」
「弟は自殺したんでしょうかね」
気まずくなった空気を変えるみたいに、龍人が話題を変えた。悲しみが滲み出るような、沈んだ声だった。
「密室ですからね。ワインを購入されたのもあなたということですし、やはり自殺の線が濃厚ではあります。が、まだなんとも言えませんね。解剖の結果も出ていませんし」と森岡。
「現時点では、他殺の可能性もある、とだけですね。それ以上のことは申し上げられない。というか、我々にもわからないんですよ」とこちらは越智。
「自殺するとしたら、何か考えられることはある? 蓮音が、悩んでいたことが何かあったとか」
涼花が訊ねると、龍人は首をひねった。
「特に思い当たる節はないんだけど……。蓮音はわりと大人しい性格だからね。人間関係で悩んでいることはあったと思うよ」
「なるほどね」
「でも、自殺なんかしないよ。あいつは強いから」
「……強い?」と涼花は龍人の言葉を繰り返すように呟いた。
「そうだよ。とても強い奴だった」
その語気には、弟への深い愛情が感じられた。強くなんかないよ、と涼花は思う。蓮音は意外と臆病だったよ。心の中だけで呟いた声は、決して龍人には届かなかっただろう。
「かといって他殺も考えられない。蓮音は優しい奴だったから。人に疎まれることこそあれ、恨まれることなんて、考えられないな」
「それは、確かにそうかもしれないね」
それは涼花も同意だった。双子の兄弟なので、入沢蓮音も優れた容姿を持っていた。兄は活発な性格であったが、弟は反面大人しい。いつも控えめで、物腰が柔らかくて……そんな彼が他人から恨みを買うとは考えにくい。何かトラブルに巻き込まれて死んだのであればまだわかるが。
「蓮音はほんとにいい奴だったから」
龍人はそこで言葉を詰まらせる。その瞳に涙が浮かんでいることに涼花は気付いた。釣られて泣きそうになって、涼花は鼻をすすった。
最後に一つだけ聞かせて、と涼花は言った。
「遺体発見の連絡をして、救急隊員が来るまでの間、部屋でじっとしていたのは間違いない?」
「……間違いないよ」
答えるまでに少しだけ間があった。
「わかりました」
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