9 / 36
第一章「三嶋蓮」
【俺と一緒に、花火を見に行ってくれるかい?】
しおりを挟む
会計を済ませた俺たちは、二人揃って喫茶店を出る。霧島はあいにく傘を持っていなかったので、二人で相合傘をして歩き始める。
なんだか霧島の距離がやたらと近い。離れようと身をよじっても、詰めてくるというか。幽霊かもしれない、なんて聞かされたもんだから、怖がっているのだろうか。
かくいう俺も、どんどん不安になっていた。
ここ数日、薄っすらとではあるが、そういった可能性も考慮していた。だが、幽霊なんて非科学的なものあり得ない、と自分の考えを否定してきた。
しかし、隣の霧島にこうも怯えられてしまうと、嫌でも感情が伝播してしまう。不意に肌寒さを感じて、二の腕あたりを擦った。
会話もなく、お互いに緊張した面持ちで歩き続ける。バス停留所が近づくにつれて、鼓動がどんどんリズムを乱してくる。気持ちの悪い汗が、背中を伝うのがわかった。
沈黙に耐えかねたのか、霧島のほうから口を開いた。
「自殺未遂が、未遂じゃなくなった。なんてこと、あると思う?」
「やめろよそんな話。縁起でもない」
「……だよね」
「第一、そんなことがもしあったとしたら、俺か霧島のどっちかに、なにかしら連絡が来るだろう?」
言いながら考える。本当に連絡なんてくるんだろうかと。俺たちと森川は、中学時代までしか繋がりのない間柄。不幸事の連絡って、どの程度の知り合いまで回るのが普通なんだ?
そこに考えが及んだところで、悪い妄想をかぶりを振って打ち消した。それこそ、縁起でもない。
やがてバス停が見えてくると、案の定、今日も傘を差すことなくぽつねんと佇む少女の姿が見えた。これまでと変わらぬ、セーラー服姿で。
「霧島。やっぱり居たよ、バス停の前」
「え……? どこ? 暗くてよく見えない」
とっぷりと日は暮れて、辺りには夜の帳が降りていた。街灯が落としている明かりしかないバス停は、見ているだけでも薄気味悪い。並木が落とす黒い影が、余計に恐怖心を煽ってくる。
ほらあそこ、と指差して教えるも、霧島は相変わらず「暗い」と「見えない」を連呼するばかりだ。
しびれを切らした俺は傘を霧島に預けると、芳田さんの元に走って向かう。良かった、間違いなく彼女はここにいる。
「芳田さん」
「あ、三嶋さん?」
俺は芳田さんの隣に立つと、彼女の方に手のひらを向けて霧島に紹介した。
「霧島。この子が、芳田さんだよ。芳田──ええと、下の名前なんだっけ?」
霧島の奴、なんとも形容しがたい表情を浮かべている。驚いたというよりは、栄養が不足している血色悪い顔、とでもいうべきか。
なんなんだよそれ、と思う間もなく、今度は俺が驚くことになる。
「ああ、名前ですね。菫です。芳田菫」
すみれ……だって?
冗談だろう?
「ねえ、蓮……くん」と霧島が酷いかすれ声を出した。聞いたこともない、くん付けだ。ああ、皆まで言わなくてもわかってる。お前が言いたいことは。
「本当に、そこにいるの? 菫の幽霊が?」
唇が小刻みに震えている。認めたくない現実を突きつけられて、霧島も戸惑っているのだろう。
お前には見えていないのか? なんて、わざわざ問いただす気にはならなかった。そんなもん、反応を見てれば嫌でもわかる。
とにかく──芳田菫──いや、森川菫の姿は、俺にしか視認できていないらしい。
※
俺にしか姿の見えない彼女が、なぜ濡れているのか。そもそも、雨を避ける必要なんてあるのか。釈然としない要素はいくつかあるが、一先ず俺たち三人は、雨を避けて待合室の中に入った。濡れても冷たさを感じないので、頑なに彼女は傘を差さなかったのだろうか。などと、そんなことを妄想しながら。
状況が斜め上に飛躍しすぎてなにやら理解が追いつかないが、とりあえず浮かんだ疑問をいくつか口にしてみた。
「芳田さん。君の旧姓って、もしかして森川?」
「あ、はい。よくご存知ですね」
同姓同名の別人なんじゃ、という淡い期待は、この瞬間粉々に砕けた。
「君の自宅って、このバス停から五キロくらいのところにある?」
「ハイ、そうですよ。……ええ? ほんとに詳しいんですね」
だよなあ。認めたくない真実に向かって、パズルのピースをひとつずつ埋めていくみたいだ。あまり気分がいいものじゃない。
「こんなに夜も遅い時間になってから、君はバスに乗ってどこに向かうの?」
「西公園ですよ。そこの案内板の前で、大切な人と待ち合わせをしているんです。その人の名前……名前。ええと……なんだったかな? おかしいですね、思い出せないです」
うーんと唸りを上げ、少女は頭を抱えた。
霧島は先ほどからずっと血色の悪い顔でポカンと口を開いている。すまんな。たぶんお前の視点からだと、俺が独り言を呟いてるようにしか見えんのだろな。
だが、これでハッキリした。残念ながら、もう疑う余地はない。
この不思議な少女の正体は、間違いなく十四歳当時の森川菫だ。
幽霊なのか? という結論については、一先ず先送りにしておこう。完全に門外漢だ。
しかし、なぜ彼女が十四歳当時の姿で現れたのかについては推測ができる。森川は、俺と待ち合わせをした西公園に行けなかったことを強く悔やんでいた。それが元となって、このバス停に縛られている。いや、西公園に向かうのであれば、当時の森川にとってここは最寄りのバス停ではない。なぜここなんだ? という疑問もあるが、この場所に拘る理由があるのか?
それでも、これだけは言える。彼女が抱えている未練を断ち切る方法は、きっとひとつ。
「……八月五日に、毎年開催されている花火大会」
俺が呟くと、芳田さんがハッとした表情で顔を上げた。
「あっ……それです! その花火大会に行く約束をしてたんです、私」
「芳田さん」と言いながら、彼女の手を握った。「八月五日。俺と一緒に、花火を見に行こう。いやむしろ、行って、くれるかい?」
彼女は驚いたように目を丸くしたのち、「はい」と元気に頷いた。
俺の素性を理解したうえで頷いたのか。正直真意ははかりかねた。
なぜあの日、一時間早いバスに乗ったのか? 事故のあと、どうして一度も連絡をくれなかったのか? 聞きたいことだって山ほどある。だが、ここにいるのは会場に向かおうとしている森川だ。答えられないこともあるだろうし、幽霊 (仮)の女の子にあれこれ問いただすのもナンセンスだろう。
いま大事なのは、彼女の未練を解消し、しかるべき場所に戻してやることなんだ。
こうして俺は、生まれて初めて幽霊 (仮)の女の子とデートをする約束を交わした。きっともう、二度目はないだろうけど。
なんだか霧島の距離がやたらと近い。離れようと身をよじっても、詰めてくるというか。幽霊かもしれない、なんて聞かされたもんだから、怖がっているのだろうか。
かくいう俺も、どんどん不安になっていた。
ここ数日、薄っすらとではあるが、そういった可能性も考慮していた。だが、幽霊なんて非科学的なものあり得ない、と自分の考えを否定してきた。
しかし、隣の霧島にこうも怯えられてしまうと、嫌でも感情が伝播してしまう。不意に肌寒さを感じて、二の腕あたりを擦った。
会話もなく、お互いに緊張した面持ちで歩き続ける。バス停留所が近づくにつれて、鼓動がどんどんリズムを乱してくる。気持ちの悪い汗が、背中を伝うのがわかった。
沈黙に耐えかねたのか、霧島のほうから口を開いた。
「自殺未遂が、未遂じゃなくなった。なんてこと、あると思う?」
「やめろよそんな話。縁起でもない」
「……だよね」
「第一、そんなことがもしあったとしたら、俺か霧島のどっちかに、なにかしら連絡が来るだろう?」
言いながら考える。本当に連絡なんてくるんだろうかと。俺たちと森川は、中学時代までしか繋がりのない間柄。不幸事の連絡って、どの程度の知り合いまで回るのが普通なんだ?
そこに考えが及んだところで、悪い妄想をかぶりを振って打ち消した。それこそ、縁起でもない。
やがてバス停が見えてくると、案の定、今日も傘を差すことなくぽつねんと佇む少女の姿が見えた。これまでと変わらぬ、セーラー服姿で。
「霧島。やっぱり居たよ、バス停の前」
「え……? どこ? 暗くてよく見えない」
とっぷりと日は暮れて、辺りには夜の帳が降りていた。街灯が落としている明かりしかないバス停は、見ているだけでも薄気味悪い。並木が落とす黒い影が、余計に恐怖心を煽ってくる。
ほらあそこ、と指差して教えるも、霧島は相変わらず「暗い」と「見えない」を連呼するばかりだ。
しびれを切らした俺は傘を霧島に預けると、芳田さんの元に走って向かう。良かった、間違いなく彼女はここにいる。
「芳田さん」
「あ、三嶋さん?」
俺は芳田さんの隣に立つと、彼女の方に手のひらを向けて霧島に紹介した。
「霧島。この子が、芳田さんだよ。芳田──ええと、下の名前なんだっけ?」
霧島の奴、なんとも形容しがたい表情を浮かべている。驚いたというよりは、栄養が不足している血色悪い顔、とでもいうべきか。
なんなんだよそれ、と思う間もなく、今度は俺が驚くことになる。
「ああ、名前ですね。菫です。芳田菫」
すみれ……だって?
冗談だろう?
「ねえ、蓮……くん」と霧島が酷いかすれ声を出した。聞いたこともない、くん付けだ。ああ、皆まで言わなくてもわかってる。お前が言いたいことは。
「本当に、そこにいるの? 菫の幽霊が?」
唇が小刻みに震えている。認めたくない現実を突きつけられて、霧島も戸惑っているのだろう。
お前には見えていないのか? なんて、わざわざ問いただす気にはならなかった。そんなもん、反応を見てれば嫌でもわかる。
とにかく──芳田菫──いや、森川菫の姿は、俺にしか視認できていないらしい。
※
俺にしか姿の見えない彼女が、なぜ濡れているのか。そもそも、雨を避ける必要なんてあるのか。釈然としない要素はいくつかあるが、一先ず俺たち三人は、雨を避けて待合室の中に入った。濡れても冷たさを感じないので、頑なに彼女は傘を差さなかったのだろうか。などと、そんなことを妄想しながら。
状況が斜め上に飛躍しすぎてなにやら理解が追いつかないが、とりあえず浮かんだ疑問をいくつか口にしてみた。
「芳田さん。君の旧姓って、もしかして森川?」
「あ、はい。よくご存知ですね」
同姓同名の別人なんじゃ、という淡い期待は、この瞬間粉々に砕けた。
「君の自宅って、このバス停から五キロくらいのところにある?」
「ハイ、そうですよ。……ええ? ほんとに詳しいんですね」
だよなあ。認めたくない真実に向かって、パズルのピースをひとつずつ埋めていくみたいだ。あまり気分がいいものじゃない。
「こんなに夜も遅い時間になってから、君はバスに乗ってどこに向かうの?」
「西公園ですよ。そこの案内板の前で、大切な人と待ち合わせをしているんです。その人の名前……名前。ええと……なんだったかな? おかしいですね、思い出せないです」
うーんと唸りを上げ、少女は頭を抱えた。
霧島は先ほどからずっと血色の悪い顔でポカンと口を開いている。すまんな。たぶんお前の視点からだと、俺が独り言を呟いてるようにしか見えんのだろな。
だが、これでハッキリした。残念ながら、もう疑う余地はない。
この不思議な少女の正体は、間違いなく十四歳当時の森川菫だ。
幽霊なのか? という結論については、一先ず先送りにしておこう。完全に門外漢だ。
しかし、なぜ彼女が十四歳当時の姿で現れたのかについては推測ができる。森川は、俺と待ち合わせをした西公園に行けなかったことを強く悔やんでいた。それが元となって、このバス停に縛られている。いや、西公園に向かうのであれば、当時の森川にとってここは最寄りのバス停ではない。なぜここなんだ? という疑問もあるが、この場所に拘る理由があるのか?
それでも、これだけは言える。彼女が抱えている未練を断ち切る方法は、きっとひとつ。
「……八月五日に、毎年開催されている花火大会」
俺が呟くと、芳田さんがハッとした表情で顔を上げた。
「あっ……それです! その花火大会に行く約束をしてたんです、私」
「芳田さん」と言いながら、彼女の手を握った。「八月五日。俺と一緒に、花火を見に行こう。いやむしろ、行って、くれるかい?」
彼女は驚いたように目を丸くしたのち、「はい」と元気に頷いた。
俺の素性を理解したうえで頷いたのか。正直真意ははかりかねた。
なぜあの日、一時間早いバスに乗ったのか? 事故のあと、どうして一度も連絡をくれなかったのか? 聞きたいことだって山ほどある。だが、ここにいるのは会場に向かおうとしている森川だ。答えられないこともあるだろうし、幽霊 (仮)の女の子にあれこれ問いただすのもナンセンスだろう。
いま大事なのは、彼女の未練を解消し、しかるべき場所に戻してやることなんだ。
こうして俺は、生まれて初めて幽霊 (仮)の女の子とデートをする約束を交わした。きっともう、二度目はないだろうけど。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる