穢れた、記憶の消去者

木立 花音

文字の大きさ
上 下
12 / 40
第一章「仁平薫」

第四話【連鎖する悲劇(3)】

しおりを挟む
『本州上空にマイナス四十度の寒気団が侵入しており、東北から関東地方までの全域が、今季最強となる記録的な寒波に襲われています。東京都心部でも、所によって十センチほどの積雪が予想されています――』

 カーラジオから流れてくるニュースキャスターの声が、絶望的な状況を伝えてくる。車の外の景色も絶望的で、ハンドルを握っている俺の手は寒いはずなのに汗ばんだ。

「この状況下でフルオープンにしたら、気分爽快でしょうね」
「お前は雪だるまにでもなりたいのか?」
「この車って、スタッドレスタイヤ履いていませんよね」
「当然だ」
「そこで自信たっぷりに言うかなあ……。天気予報って見てました?」
「ぎくり」
「ぎくりって、口に出して言う人初めて見ました……」

 いや、天候が荒れるとは聞いていたけれど、ここまで降るのは想定外だろう!?
 帰途につこうと車に乗ったあたりから降り始めた雪は、今ではすっかり猛吹雪だ。路面凍結はまだなさそうだが、アスファルトの表面は所々が白く染まっていた。
 東京にいてこんな雪を見れるとは思っていなかったよ。
 ヒーターの設定温度を二度上げて考える。俺の車は夏タイヤの上に後輪駆動だ。わずかばかりの積雪でも、命取りになる危険がある。やはりここは――。

「どこかで一泊していくか」

 発言したあとで、とんでもないことを口走ったと気づく。彼女はただの同居人であって恋人ではない。せめてもう少し言い方というものがだな。

「意図せず一泊旅行になっちゃいましたね。それも悪くないかな。……あ、でも。どうせなら、風情のある旅館にでも泊まりませんか?」
「どこにあるんだ。そんな洒落たものが」

 下心が見え見えです! などと罵声が飛んでくるだろうと身構えていたのだが、彼女の反応は存外に軽い。もしかして、嫌じゃないのか? それとも異性として意識されていないのか?
 まあ、どっちでもいいか。一泊できる場所を探すのがまずは先決だ。
 渋滞に捕まった車の中で、ナビを操作して周辺にあるホテルの場所を検索していく。
 しかし、あいにくこの天候だ。考えることはみな同じなのだろう。行く先々のホテルはことごとく満室だった。

「あそこなんてどうですか?」

 柚乃が指差した先にあったのは、煌びやかな電飾で彩られた建物――というか。

「ラブホテルだぞ、あれは。あれがどういう場所なのか、知っているのか?」
「記憶がないと思ってバカにしてるんでしょ? 知ってますよそのくらい。このさい、泊まれるならどこでもいいじゃないですか」
「記憶がなくなると、一緒に羞恥心とか警戒心もなくなるんだろうか」
「心の声を駄々洩れにするのやめてください。ありますから、ちゃんと」

 背に腹は代えられないって奴だ。
 そう、下心は、ない。
 三階建ての、わりと大きいホテルだった。フロントで年齢確認をされるんじゃないのか、と心配したがそんなことはなかった。そこそこの値段の部屋を選択した。一番安い部屋でもいいのだが、そこは男のプライドって奴だ。
 壁紙と家具とがマリンブルーで統一された室内は、完全に季節外れだ。センスの悪さに鳥肌が立つ。
 疲れたーと叫んで柚乃がダブルベッドにダイブする。布団に顔を埋めたまま動かなくなったので、「まだ寝るな」と無理やり起こして夕食にする。もっとも、部屋にあったカップラーメンなのだが。割高? そんなことは気にしちゃいられない。「あーあ。本来なら、懐石料理の予定だったのに」という柚乃の不満に耳を傾けてもいけない。

「そんな約束、した覚えないよ」

 柚乃が部屋の物色を始める。クローゼットや引き出しを片っ端から開ける。何も面白いものがなかったのか、今度はテレビを点けた。ピンクな映像が流れてきたので、びっくりして俺はチャンネルを変えた。大相撲初場所だった。尻が見えているのは一緒だ。
「興味ないんですか?」と柚乃がからかってきたので、「デブ専じゃないからな」と返してチャンネルをさらに変える。芸人による裸芸が披露されていた。裸つながりやめてほしい。

「大相撲の話じゃないですよ」

 柚乃のからかいを無視して窓から外を見ると、路面はすでに真っ白になっていた。行き交う車はみなトロトロ運転だ。強行せずに宿を取ったのは、やはり賢明な判断だった。

「すごーい!」

 テンション高めの声が上がる。何事かと行ってみると、柚乃が浴室を覗いていた。
 温泉、とまでは言わないが、ラブホテルには不釣り合いな豪華な浴室だ。いや、むしろラブホテルだからなのか?

「二人で入りますか?」
「入るわけがないだろう」
「冗談ですよ。今日はさすがに疲れましたし、さっさと風呂に入ってしまいましょう」
「完全に同意」

 湯船にお湯をはって、俺、柚乃の順で入った。
 柚乃が入っている間、なんとなく落ち着かなかった。
 すりガラス越しに見える人影。滴る水の音。これとよく似たシチュエーションはマンションでも普通にあるのに、それでも心がさざめいてしまうのは環境のせいか。
 いたたまれなくなって、テレビの前に座る。チャンネルをドラマ番組に変える。
 浴室のドアが開いて、ナイトウェア一枚だけを羽織った柚乃が出てくる。
 濡れた髪が張り付いている頬は、ほんのりと上気していて色っぽい。艶かしい湯上り姿に不覚にも色香を感じて、そっと視線をそらした。
 ドライヤーで髪を乾かしたあと、柚乃が俺の隣に座る。このソファは二人がけなので、どうしても体の距離が近くなる。
 彼我の間を満たす沈黙に、緊張が高まってくる。テレビのドラマは、主人公とヒロインのラブシーンになっていた。ヒロインの肩を抱き寄せて、愛の囁きをする主人公。今にもキスしそうでめっちゃ気まずい。
 チャンネルを変えようか。しかし、このタイミングで変えたのでは、柚乃のことを俺が意識しているみたいだ。
 雑念によって攪拌かくはんされ続ける思考の中に、「薫さんは」という柚乃の声が差し込まれた。

「新しい恋に、踏み出してみようとは思わないのですか?」

 目を背け続けてきた事柄だった。同じようなことをこの間も言われた。沙耶だったか。
「新しい恋?」と惚けたように言う。
 なんとはなしに、テレビの画面を見た。ドラマの主人公は刑事だ。恋人を、とある事件によって亡くしており、いまだ捕まらない犯人の手がかりを追い続けている。捜査を進めていく過程で、しかし、同僚の女刑事に対してもうっすらとした恋心を抱いてしまう。そのようなストーリーらしい。
 亡くなった恋人への深い愛情を、彼は忘れてなどいない。だからこそ自分の心に嘘をつき、必死に自分を抑えようとする。
 ここで、新しい恋に溺れてしまうのは不誠実なのだろうか。
 俺はそうは思わない。
 恋人を想う気持ちは大事だが、彼女はもういないのだ。思い出を大切にするのは美談だが、しばられてばかりでは前に進めない。道は、前にしかないのだから。
 ドラマの内容が皮肉にも今の自分と重なる。
 ならば、俺は?

「今はまだ、考えられないかな」

 悩みながら、そう答えた。
 私のことなんて、さっさと忘れてしまえばいいのに、と葉子なら言うかもしれない。それでも。

「俺は、今もまだ葉子のことを愛しているんだ」

 柚乃の眉尻と口元が下がる。落胆と安堵が混じり合ったような、複雑な笑みだった。「ふ」と小さく声をもらした。

「そんなに思われていたのだから、葉子さんはきっと幸せだったんでしょうね」
「どうかな。なら、どうして彼女は死んだんだろう」

 今もまだ、答えが見つからない問い。めぼしい答えがどこにもないから、ずっと俺をしばり付ける鎖になっている。鎖を解こうと足を動かせば動かすほど、がんじがらめになって身動きが取れなくなる。
 忘れなくてはならないことは、わかっているんだけどな。
 柚乃は目を細めた。

「そうやって、一生悩み続けていそうですね」
「ああ……そうかもしれないな」
「私は、恋をしたことがないから、残念ながらよくわかりませんけどね。ん……ちょっと違うのかな。正しくは、恋をしたことがないかどうかも、わからないのか」

 恋に落ちるときの感覚がよくわからない、という人は案外多い。今の俺も、似たようなものかもしれない。どんな感情を抱いても、それを見ている自分の心はどこか俯瞰的で、次の恋に向かっていくタイミングがわからない。
『恋』という枠の中に感情を嵌めようとしても、その形はどこか歪で、うまく嵌ってくれないのだ。
 俺は、なぜ柚乃を側に置いている?
 柚乃は記憶がないから。住む場所がないから。葉子と、どこか似ているから――。
 理由はさまざま思いつく。だが、こうも思ってしまうのだ。葉子とよく似た他人を近くに置くことで、傷だらけの自分の心を慰めようとしているんじゃないか、と。
 柚乃は実際よくやってくれている。掃除も洗濯も手抜かりはない。時々申し訳なくなって、俺が手伝ってしまうくらいには料理だってしてくれる。
 だからこそ後ろめたく感じてしまう。この関係は共依存なのではないかと。あるいは、共依存を装ったただの偽善ではないのかと。
 このままではダメだとわかっているが、何より自分の身の振り方がわからないのだ。

「新しい恋なんて、できるのかな、俺は」
「あはは。私は対象外ですか」

 からかいの中に、傷心が垣間見える笑みだった。

「ごめん。そういう意味じゃないんだけど」
「わかってますよ。私だって、身の程はわきまえています」

 テレビの画面は、気がつけば夜の報道番組に変わっていた。

「私のことを好きになってくれる人なんて、現れるのかなあ?」

 しんみりとしたその声に、返す言葉がない。少なくとも、自分がその『誰か』になる未来が予想できなかったから。
 恋をしたことがない(かもしれない)彼女と、恋の仕方を忘れた俺とがこうしてラブホテルで二人。なんとも滑稽なものだ。
 バラエティにでもチャンネルを変えようか、とテレビのリモコンを持ったそのとき、ベッドの隅に置いてあったスマホが震える。電話の主は沙耶だ。
 電話とは珍しい。彼女からの連絡はだいたいメールで、用件はだいたい仕事絡み。それだけに、奇妙な胸騒ぎがした。
 けれど、電話口から聞こえた声は、いつもと同じ溌剌としたものだ。

「もしもし」
『もしもし、薫? 今どこにいる?』
「どうしたんだ藪から棒に。どこっていうか、吉祥寺きちじょうじのラブ……じゃなくてビジネスホテル」

 危ない。いきなり失言するところだった。柚乃がちょっとニヤけた顔でこっちを見ている。

『吉祥寺? あれ? 私の実家の近くじゃん』
「え? 沙耶の実家ってこの辺りなのか?」
「そうだよー……って、教えたことないもんね。そういや」
「まあね」

 で、本題はなんだよ、と思い始めた頃合いに、沙耶が俺の心を読んだみたいに言った。

『SNS、見たよ』
「ああ、そっか」
『何あれ? 私の気のせいかもしれないけど――葉子にどこか似ていない?』

 鋭い、というか案の定の指摘に、数秒沈黙してしまう。流れ始めた気まずい空気を振り払うように。「やっぱり、そう見えるか」と同意した。

『まあね。で、どういうこと? まさか、その子を葉子の身代わりにするつもりじゃないよね? そんなに器用な奴だとは思っていないけど』
「そんなんじゃないよ」

 とは言ったものの、柚乃に葉子の面影を時々重ねてしまうのは本当だ。それだけに後ろめたい。ほったらかされているからか、柚乃は不機嫌そうだ。なんで、そんな顔をするんだよ。

『ま、それはいいんだけど。実は今、私実家にいるんだよね。それで、明日その子と会えないかな?』
「えっ」

 思ってもいない言葉が出てきて、柚乃の顔を見た。

「私は別に構いませんよ?」

 不機嫌そうに見えていた顔は、いつの間にか晴れやかに。女心と秋の空、とはよく言うが本当に掴みどころがない。

「本人が今ここにいるんだけどさ、別に構わないと言ってる。だから――」
『へ? 今その子そこにいるの? 二人でホテルに泊まっているの?』
「そう。そうなんだけど。やましいことなんて何もないから!」
『ふーん』

 これ、絶対に信用していない声だろ。今日の天候不順によって帰れなくなったこと。それでやむなく、ここで一拍することになった旨を筋道を立てて説明していった。

『そっか。まあ、やましいことがあっても別に私はいいと思うんだけどさ』
「からかわないでくれよ」
『ふふ。……それじゃあ、明日の十時に駅前の喫茶店で。それでいいかな?』
「わかった。それでいいよ」

 そこで電話は切れた。沙耶が、何を思って柚乃に会いたいと言い出したのか、少し気になった。明日になればわかるだろうか。湿っぽくなっていた空気が和んだのだから、とりあえず良しとしておくか。

「じゃあ、寝ましょうか。明日は早く出ないとですし」

 部屋の灯りを全部消して、柚乃が布団にもぐり込んだ。
 ベッドはひとつしかないのだから、当然隣で寝るしかない。恐る恐る、背を向けあうかたちで布団に体を滑り込ませた。
 おやすみ、と声がしたので、異口同音に返した。
 石鹸の良い匂いがした。
 背中から衣擦れの音がした。
 不覚にも、精神がたかぶりそうになったけれど、明日も早いのだからと、煩悩を断ち切るように視覚をシャットダウンした。
 そうして、背を向け合ったまま俺たちは眠りについた。

   *
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

パラダイス・ロスト

真波馨
ミステリー
架空都市K県でスーツケースに詰められた男の遺体が発見される。殺された男は、県警公安課のエスだった――K県警公安第三課に所属する公安警察官・新宮時也を主人公とした警察小説の第一作目。 ※旧作『パラダイス・ロスト』を加筆修正した作品です。大幅な内容の変更はなく、一部設定が変更されています。旧作版は〈小説家になろう〉〈カクヨム〉にのみ掲載しています。

ヘリオポリスー九柱の神々ー

soltydog369
ミステリー
古代エジプト 名君オシリスが治めるその国は長らく平和な日々が続いていた——。 しかし「ある事件」によってその均衡は突如崩れた。 突如奪われた王の命。 取り残された兄弟は父の無念を晴らすべく熾烈な争いに身を投じていく。 それぞれの思いが交錯する中、2人が選ぶ未来とは——。 バトル×ミステリー 新感覚叙事詩、2人の復讐劇が幕を開ける。

「蒼緋蔵家の番犬 1~エージェントナンバーフォー~」

百門一新
ミステリー
 雪弥は、自身も知らない「蒼緋蔵家」の特殊性により、驚異的な戦闘能力を持っていた。正妻の子ではない彼は家族とは距離を置き、国家特殊機動部隊総本部のエージェント【ナンバー4】として活動している。  彼はある日「高校三年生として」学園への潜入調査を命令される。24歳の自分が未成年に……頭を抱える彼に追い打ちをかけるように、美貌の仏頂面な兄が「副当主」にすると案を出したと新たな実家問題も浮上し――!? 日本人なのに、青い目。灰色かかった髪――彼の「爪」はあらゆるもの、そして怪異さえも切り裂いた。 『蒼緋蔵家の番犬』 彼の知らないところで『エージェントナンバー4』ではなく、その実家の奇妙なキーワードが、彼自身の秘密と共に、雪弥と、雪弥の大切な家族も巻き込んでいく――。 ※「小説家になろう」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

変な屋敷 ~悪役令嬢を育てた部屋~

aihara
ミステリー
侯爵家の変わり者次女・ヴィッツ・ロードンは博物館で建築物史の学術研究院をしている。 ある日彼女のもとに、婚約者とともに王都でタウンハウスを探している妹・ヤマカ・ロードンが「この屋敷とてもいいんだけど、変な部屋があるの…」と相談を持ち掛けてきた。   とある作品リスペクトの謎解きストーリー。   本編9話(プロローグ含む)、閑話1話の全10話です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

聖女の如く、永遠に囚われて

white love it
ミステリー
旧貴族、秦野家の令嬢だった幸子は、すでに百歳という年齢だったが、その外見は若き日に絶世の美女と謳われた頃と、少しも変わっていなかった。 彼女はその不老の美しさから、地元の人間達から今も魔女として恐れられながら、同時に敬われてもいた。 ある日、彼女の世話をする少年、遠山和人のもとに、同級生の島津良子が来る。 良子の実家で、不可解な事件が起こり、その真相を幸子に探ってほしいとのことだった。 実は幸子はその不老の美しさのみならず、もう一つの点で地元の人々から恐れられ、敬われていた。 ━━彼女はまぎれもなく、名探偵だった。 登場人物 遠山和人…中学三年生。ミステリー小説が好き。 遠山ゆき…中学一年生。和人の妹。 島津良子…中学三年生。和人の同級生。痩せぎみの美少女。 工藤健… 中学三年生。和人の友人にして、作家志望。 伊藤一正…フリーのプログラマー。ある事件の犯人と疑われている。 島津守… 良子の父親。 島津佐奈…良子の母親。 島津孝之…良子の祖父。守の父親。 島津香菜…良子の祖母。守の母親。 進藤凛… 家を改装した喫茶店の女店主。 桂恵…  整形外科医。伊藤一正の同級生。 秦野幸子…絶世の美女にして名探偵。百歳だが、ほとんど老化しておらず、今も若い頃の美しさを保っている。

処理中です...