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イノセンシア国立学園高等部
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入学式の日は、授業はなくて助かった。
個人に割り当てられたロッカーに隠しておいた高等部の制服に着替え、私は早速共用棟から高等部へ潜入した。極力地味にしているからか、元々の私の存在感が薄いのか、高等部の誰にも気づかれずに一年生の教室までたどり着いた。
「ねえ、待ってよ!」
媚びるような女の声がして、間もなく教室のドアが開いた。
「うるさいなあ。俺、忙しいの。ついて来ないでくれる?」
――来た!
柱の装飾にめり込む勢いで身を寄せて成り行きを見守る。この声は、脳筋ニコラス……声優さんで分かってしまう自分が悲しい。
「私、学校を見て回りたいの。一緒に行きましょう?」
少し癖のある明るいオレンジ色の髪に細マッチョの身体。後ろから見てもイケメンオーラが出ているニコラスの背中に、タックル状態で抱きついて引き留めているのは、ピンクゴールドの髪のヒロインだわ。っていうか、やり方が強引すぎない?誘うのはニコラスの方からだったわよね?逃げようとしているようにしか見えないんだけど。おかしいわ。
「君じゃなくて、別の人に学校の中を案内してもらう約束なんだよ。他の子と行けばいいじゃないか!……ほら、そこに暇そうな子いるじゃん!」
げ!こっちに来る?
何も考えていなそうな脳筋ニコラスの視線は、確実に私にロックオンしている。隣にいるヒロインが、呪い殺しそうな顔で私を睨んでいる。やめて、目立ちたくないのに!
◆◆◆
「……行ったわね」
ヒロインを私に押しつけ、ニコラスは疾風の如くいなくなると、残された私は悪鬼顔のヒロインに舌打ちされまくっていた。
「あんたがあんなところにいるから、私がニコラスとデートできなかったじゃない」
私のせいじゃないと思う。何なの、この態度の違いは!
「隣のクラス?二年生?どうでもいいけど、邪魔しないでほしいわ。まあ、そのうち嫌でも分かるようになるわよ。私がお願いすれば、王太子殿下もルカもニコラスも皆、喜んで邪魔者を消してくれるようになるんだもの。ふふふ」
ぼそぼそと呟く独り言が狂気じみている。怖い。
「ニコラスのイベントは失敗か。……次はセレドニオね」
やっぱり、予想通りだわ。
ヒロインは転生者みたい。それもかなり『セレキス』をやりこんでいる。黙って壁と同化している私を置いて、三年生の教室へ走り去った。
――王太子殿下が危ないわ。
三年生の教室の前をうろうろしていたヒロインは、目当ての王太子殿下がいないことに落胆し、他の攻略対象を探しに行ったようだった。彼女を追いかけるべきか迷っていると、ニコラスがしょんぼりして戻ってきた。
「……あ、君……さっきはゴメンね?」
「いえ……」
出て行く時の様子とは違う。顔に生気がない。
「どうかしたんですか?またさっきの人が?」
ヒロインに絡まれたのだろうか。だったら放っておけない。
「ううん。何でもないよ。君こそ大丈夫だった?あの子、しつこいからさ」
「私は大丈夫です。ただ、次は王太子殿下を狙っているようだったので、心配で」
「王太子殿下かあ……」
あなたは殿下の側近でしょう?止めに行かなくていいの?
「あの子が殿下を捕まえてくれるなら、それでもいいかなあ……」
遠い目をしたニコラスはへらっと笑った。
◆◆◆
乙女ゲームの『初日』から、ヒロインはかなりやる気満々で走り回っているようだ。クラウディオが悪鬼顔のヒロインと遭遇するのも時間の問題だわ。
「まずはクラウディオを探さないと……」
三年の教室を覗き、彼の姿を探す。どこをほっつき歩いているのか、室内には見当たらなかった。三年の教室にはヒロインも勝手に入れない。一番安全な場所を出て、わざわざ危険な目に遭いに行くなんて馬鹿もいいところね。
「あの……」
入口の近くにいたおとなしそうな男子生徒に声をかけた。
「クラウディオ先輩は?」
「殿下と一緒じゃないかな。……君、彼の知り合いなの?」
転入初日に訪問したのはまずかったかも。思いっきり不審がられている。
「え、ま、まあ……ちょっとした知り合いです。ビビアナ様の……」
「ああ、妹さんの友達か」
少し安堵した表情を浮かべる。何かあったのだろうか。
「さっきもクラウディオを訪ねてきた子がいたんだよ。何て言うか、ふてぶてしい態度のね」
「はあ……」
間違いない。ヒロインがクラウディオを探しに来たのだ。
クラウディオとの遭遇イベントは、入学初日には発生しないのに、どうして?
◆◆◆
『セレキス』のストーリーでは、親密になれば次第に、クラウディオがヒロインに対してひどい態度をとる理由が明らかになっていく。学校の中で再会するイベントを起こすには、クラウディオとヒロインが街で一度会っていなければならない。初対面は週末、休日に出かけなければならない。それより前にクラウディオに会うと?
「そうか……!」
クラウディオが強盗を退治することもなければ、ヒロインが彼を前に絶叫することもない。不快な思いをしたクラウディオが、ヒロインに対して『ツン』になる理由がなくなる。
ヒロインは、私が思ったより、考えているのかもしれない。
序盤でクラウディオの好感度が上がりにくいのは、初期値がマイナスからのスタートだからだ。それをゼロからスタートにできる。もしかしたら、一度に上がる数値も大きいかも?そもそも、クラウディオがアレに興味を示すか分からないけどね。
逆ハーレムエンドを狙う上で、一番面倒くさいキャラになるクラウディオを先にオトしておこうという魂胆が見える。
「全員の好感度を上げるつもりなのね。そうはいかないわよ!」
しばらく廊下を進むと、向こうの部屋からクラウディオが出てくるのが見えた。彼やルカを見て、近くにいた女子生徒がキャーキャー言っている。ルカが面倒くさそうに手を上げ、クラウディオは彼女たちを一瞥して軽く首を傾げた。
……なんだか、少しモヤモヤする。
何なのかしら?あの態度。
見つからないように尾行を開始してすぐ、私はクラウディオに見つかってしまった。
完璧な変装をしていたのに、私だと気づいた瞬間、微笑を浮かべて間合いを詰めてきた。
「シッ!静かにして」
「エレ……むぐ」
手を伸ばして口を塞ぐ。すぐに手を離して、掌に残る唇の感触を振り払う。
「どうして、ここに……」
辺りを窺いながらクラウディオは廊下の隅に私を囲い込んだ。
囲い込ん……つまり、壁ドン状態なんですけど?
「ちょっと、やめてよ」
「え?」
「……っ、ち、近いっ!」
「あ、ご、ごめ……」
久々の至近距離で、胸がうるさく鳴っている。
おかしいわ、こんな奴にドキドキしないはずでしょう?
かなり前に一度キスをした関係だけれど、あれは記憶から抹消することにしている。クラウディオはほんのりと頬を紅くして二歩下がった。
「様子を見に来ただけよ」
「そうだよね……」
「早速、ヒロインに追われているようね」
「え!どうして知ってるの?」
驚いて私の腕を掴み、はっと気づいてまた二歩下がった。小声でごめんと言っている。
「あなた達全員を狙っているのは間違いないわ。用心して。特に、あなたを先に味方につけようとしているみたいだから」
「僕を味方にするって?」
「王太子殿下に近づくためよ」
「ルカのほうが仲がいいのに?」
「学年が違うでしょう?あなたと仲良くなれば、三年生の教室に出入りしやすくなるもの」
三年の教室に行った時の話をすると、クラウディオは俯いて考えこんだ。
「そうか……教室にも来たんだね」
「王太子殿下を呼び出すのはさすがに無理だから、あなたを呼び出そうとしたのね。で、どうするの?」
「呼び出されたら無視する……わけにはいかないよね。適当な理由をつけて帰ってもらうしか……」
「休み時間のたびに押し掛けてきたら?忙しくないって気づかれるわよ」
「うーん……。あ、そうか!」
思い付きを口にしかけて、クラウディオは少し躊躇った。
「何?言ってくれないと消化不良になりそうなんだけど?」
「あの……君にも協力してほしいんだ」
何を今さら。こうしてここにいるのも、乙女ゲームの進行を阻止するためなのに。
「いいわよ」
「ありがとう。……休み時間に図書室に来てくれないかな。お願いします!」
クラウディオが頭を下げると、緩いウェーブのかかった黒髪がふわりと揺れた。
個人に割り当てられたロッカーに隠しておいた高等部の制服に着替え、私は早速共用棟から高等部へ潜入した。極力地味にしているからか、元々の私の存在感が薄いのか、高等部の誰にも気づかれずに一年生の教室までたどり着いた。
「ねえ、待ってよ!」
媚びるような女の声がして、間もなく教室のドアが開いた。
「うるさいなあ。俺、忙しいの。ついて来ないでくれる?」
――来た!
柱の装飾にめり込む勢いで身を寄せて成り行きを見守る。この声は、脳筋ニコラス……声優さんで分かってしまう自分が悲しい。
「私、学校を見て回りたいの。一緒に行きましょう?」
少し癖のある明るいオレンジ色の髪に細マッチョの身体。後ろから見てもイケメンオーラが出ているニコラスの背中に、タックル状態で抱きついて引き留めているのは、ピンクゴールドの髪のヒロインだわ。っていうか、やり方が強引すぎない?誘うのはニコラスの方からだったわよね?逃げようとしているようにしか見えないんだけど。おかしいわ。
「君じゃなくて、別の人に学校の中を案内してもらう約束なんだよ。他の子と行けばいいじゃないか!……ほら、そこに暇そうな子いるじゃん!」
げ!こっちに来る?
何も考えていなそうな脳筋ニコラスの視線は、確実に私にロックオンしている。隣にいるヒロインが、呪い殺しそうな顔で私を睨んでいる。やめて、目立ちたくないのに!
◆◆◆
「……行ったわね」
ヒロインを私に押しつけ、ニコラスは疾風の如くいなくなると、残された私は悪鬼顔のヒロインに舌打ちされまくっていた。
「あんたがあんなところにいるから、私がニコラスとデートできなかったじゃない」
私のせいじゃないと思う。何なの、この態度の違いは!
「隣のクラス?二年生?どうでもいいけど、邪魔しないでほしいわ。まあ、そのうち嫌でも分かるようになるわよ。私がお願いすれば、王太子殿下もルカもニコラスも皆、喜んで邪魔者を消してくれるようになるんだもの。ふふふ」
ぼそぼそと呟く独り言が狂気じみている。怖い。
「ニコラスのイベントは失敗か。……次はセレドニオね」
やっぱり、予想通りだわ。
ヒロインは転生者みたい。それもかなり『セレキス』をやりこんでいる。黙って壁と同化している私を置いて、三年生の教室へ走り去った。
――王太子殿下が危ないわ。
三年生の教室の前をうろうろしていたヒロインは、目当ての王太子殿下がいないことに落胆し、他の攻略対象を探しに行ったようだった。彼女を追いかけるべきか迷っていると、ニコラスがしょんぼりして戻ってきた。
「……あ、君……さっきはゴメンね?」
「いえ……」
出て行く時の様子とは違う。顔に生気がない。
「どうかしたんですか?またさっきの人が?」
ヒロインに絡まれたのだろうか。だったら放っておけない。
「ううん。何でもないよ。君こそ大丈夫だった?あの子、しつこいからさ」
「私は大丈夫です。ただ、次は王太子殿下を狙っているようだったので、心配で」
「王太子殿下かあ……」
あなたは殿下の側近でしょう?止めに行かなくていいの?
「あの子が殿下を捕まえてくれるなら、それでもいいかなあ……」
遠い目をしたニコラスはへらっと笑った。
◆◆◆
乙女ゲームの『初日』から、ヒロインはかなりやる気満々で走り回っているようだ。クラウディオが悪鬼顔のヒロインと遭遇するのも時間の問題だわ。
「まずはクラウディオを探さないと……」
三年の教室を覗き、彼の姿を探す。どこをほっつき歩いているのか、室内には見当たらなかった。三年の教室にはヒロインも勝手に入れない。一番安全な場所を出て、わざわざ危険な目に遭いに行くなんて馬鹿もいいところね。
「あの……」
入口の近くにいたおとなしそうな男子生徒に声をかけた。
「クラウディオ先輩は?」
「殿下と一緒じゃないかな。……君、彼の知り合いなの?」
転入初日に訪問したのはまずかったかも。思いっきり不審がられている。
「え、ま、まあ……ちょっとした知り合いです。ビビアナ様の……」
「ああ、妹さんの友達か」
少し安堵した表情を浮かべる。何かあったのだろうか。
「さっきもクラウディオを訪ねてきた子がいたんだよ。何て言うか、ふてぶてしい態度のね」
「はあ……」
間違いない。ヒロインがクラウディオを探しに来たのだ。
クラウディオとの遭遇イベントは、入学初日には発生しないのに、どうして?
◆◆◆
『セレキス』のストーリーでは、親密になれば次第に、クラウディオがヒロインに対してひどい態度をとる理由が明らかになっていく。学校の中で再会するイベントを起こすには、クラウディオとヒロインが街で一度会っていなければならない。初対面は週末、休日に出かけなければならない。それより前にクラウディオに会うと?
「そうか……!」
クラウディオが強盗を退治することもなければ、ヒロインが彼を前に絶叫することもない。不快な思いをしたクラウディオが、ヒロインに対して『ツン』になる理由がなくなる。
ヒロインは、私が思ったより、考えているのかもしれない。
序盤でクラウディオの好感度が上がりにくいのは、初期値がマイナスからのスタートだからだ。それをゼロからスタートにできる。もしかしたら、一度に上がる数値も大きいかも?そもそも、クラウディオがアレに興味を示すか分からないけどね。
逆ハーレムエンドを狙う上で、一番面倒くさいキャラになるクラウディオを先にオトしておこうという魂胆が見える。
「全員の好感度を上げるつもりなのね。そうはいかないわよ!」
しばらく廊下を進むと、向こうの部屋からクラウディオが出てくるのが見えた。彼やルカを見て、近くにいた女子生徒がキャーキャー言っている。ルカが面倒くさそうに手を上げ、クラウディオは彼女たちを一瞥して軽く首を傾げた。
……なんだか、少しモヤモヤする。
何なのかしら?あの態度。
見つからないように尾行を開始してすぐ、私はクラウディオに見つかってしまった。
完璧な変装をしていたのに、私だと気づいた瞬間、微笑を浮かべて間合いを詰めてきた。
「シッ!静かにして」
「エレ……むぐ」
手を伸ばして口を塞ぐ。すぐに手を離して、掌に残る唇の感触を振り払う。
「どうして、ここに……」
辺りを窺いながらクラウディオは廊下の隅に私を囲い込んだ。
囲い込ん……つまり、壁ドン状態なんですけど?
「ちょっと、やめてよ」
「え?」
「……っ、ち、近いっ!」
「あ、ご、ごめ……」
久々の至近距離で、胸がうるさく鳴っている。
おかしいわ、こんな奴にドキドキしないはずでしょう?
かなり前に一度キスをした関係だけれど、あれは記憶から抹消することにしている。クラウディオはほんのりと頬を紅くして二歩下がった。
「様子を見に来ただけよ」
「そうだよね……」
「早速、ヒロインに追われているようね」
「え!どうして知ってるの?」
驚いて私の腕を掴み、はっと気づいてまた二歩下がった。小声でごめんと言っている。
「あなた達全員を狙っているのは間違いないわ。用心して。特に、あなたを先に味方につけようとしているみたいだから」
「僕を味方にするって?」
「王太子殿下に近づくためよ」
「ルカのほうが仲がいいのに?」
「学年が違うでしょう?あなたと仲良くなれば、三年生の教室に出入りしやすくなるもの」
三年の教室に行った時の話をすると、クラウディオは俯いて考えこんだ。
「そうか……教室にも来たんだね」
「王太子殿下を呼び出すのはさすがに無理だから、あなたを呼び出そうとしたのね。で、どうするの?」
「呼び出されたら無視する……わけにはいかないよね。適当な理由をつけて帰ってもらうしか……」
「休み時間のたびに押し掛けてきたら?忙しくないって気づかれるわよ」
「うーん……。あ、そうか!」
思い付きを口にしかけて、クラウディオは少し躊躇った。
「何?言ってくれないと消化不良になりそうなんだけど?」
「あの……君にも協力してほしいんだ」
何を今さら。こうしてここにいるのも、乙女ゲームの進行を阻止するためなのに。
「いいわよ」
「ありがとう。……休み時間に図書室に来てくれないかな。お願いします!」
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