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乙女ゲーム以前
『破滅への前奏曲』?
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アレハンドリナの名を騙り、港町からクラウディオに宛てて出した手紙には、驚くほど速く返信があった。
「アレハンドリナに興味があるのかしら?」
アレセス家の別荘では、そんな素振りは少しも見えなかったのに。
自分の中にもやもやした気持ちがあると気づいて、慌てて消し去る。
何なの?これ。
◇◇◇
アレハンドリナ・ディ・リエラ様
お久しぶりです。丁寧なお手紙をいただきありがとうございます。
ノイムフェーダの気候が身体に合うのか、こちらに来てから私は体調を崩すこともなく、日々勉強に勤しんでおります。
先日は、楽しい小旅行を台無しにし、皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありません。十分にお礼もできないまま、別荘を後にしてしまったことを悔やんでおります。イルデフォンソ君にも悪いことをしたと思っています。父の言いつけで会うことは叶いませんが、会う機会があれば、心から謝罪したいです。
留学の件は、あなたが心配なさったような事情ではありません。前々から決まっていたことです。決して、池に落ちたことで父の怒りを買ったなどということはなく、私が見聞を広めるためにノイムフェーダのルモニエ侯爵家に留学を打診していたのです。
ルモニエ家では、エヴラール共々、大歓迎を受けました。侯爵様は私達のためにノイムフェーダで最新流行の服を用意してくださり、先日は夜会にも参加させてもらいました。イノセンシアのものとは大分趣が異なりますから、エレナが見たら驚くでしょう。ビビアナには酷評されそうですが(笑)
◇◇◇
「……なーにが、カッコ笑、よ」
後は当たり障りのないあいさつで締めくくられている。
ともあれ、クラウディオがノイムフェーダに留学し、充実した生活を送っていることが分かった。
「どうにかして悩み相談にもっていけないかしら……」
私の筋書きでは、留学して悩みを抱えたクラウディオをアレハンドリナが励まし、慰めることで信頼を得る……だったのだけれど。
「充実しすぎて、悩んでる暇がなさそうね」
クラウディオをアレハンドリナに恋させるには、クラウディオが悩んだ方がいい。アレハンドリナの悩み相談をでっち上げるにしても、後々面倒なことになりそうだし。
留学生活は始まったばかりだ。これから悩みが出てくるに違いない。
「何か困ったことがあったら相談に乗るわよ、と」
アレハンドリナならこう言うに違いない。
「あとは、そうね……」
最近、と言ってもここ数日、私達の狭い社交界の中で起こった出来事を書き連ねる。二股男のファブリシオが、ダフネ様からもドラ様からも愛想を尽かされ、根性を鍛え直して来いと騎士見習いの宿舎に放り込まれた話を書き、ふと手が止まった。
アレセス家の別荘でやらかしたクラウディオと似たような境遇かもしれない。
「……まあ、いいか」
何も考えずに封をして、私はノイムフェーダ行きの船便へ手紙を出した。
◆◆◆
「恐ろしい速さね……」
クラウディオの手紙に返事を書いたのは一昨日の話だ。
もう返事が来ているってどういうこと?暇なのかしら?
港の通信所に留め置くことにしているので、手紙が届き次第私に連絡が来る。地味で目立たない普段着に身を包み、顔を隠す大きな帽子を被り、買い物に行くと言って侍女を一人だけ連れて家を出る。
……これを三日と空けずにするのは、流石に苦しい。
何か他の言い訳を考えないといけないわね。
ペーパーナイフで封を切り、前回は気にも留めなかった封筒に目をやる。
「派手……」
信じられない趣味だ。クラウディオはこういう派手な便箋を好むのだろうか。銀の蔦の箔押しがされた封筒は、そこに色鮮やかな小鳥が留まっている。洗練されたデザインにも関わらず、どこか圧力を感じてしまう。
「こういうのがノイムフェーダの流行なのね」
はっきり言ってどうでもいいわ。
問題は中身よ。アレハンドリナに悩み相談してほしいのよ!
◇◇◇
アレハンドリナ・ディ・リエラ様
お返事ありがとうございます。
私が留学先で困っているのではないかと気にかけてくださり、優しいお心遣いに感謝いたします。困っていること、と申しましても、取るに足らないことなのですが……。
幼いころから、外国語の家庭教師について、ノイムフェーダ語も習ってはいたのですが、やはり日常会話のレベルを超えた、細やかな感情の表し方が難しく、言葉の選び方に悩んでおります。
先日、夜会でシルヴェーヌ王女殿下のお姿を拝見し、……とても言いにくいことなのですが、恐れをなして逃げ出してしまいました。私とエヴラールを社交の場にお連れくださった、侯爵様の夫のラウル様にも申し訳が立たず、人気のない庭園で猛省しておりましたところ、王女殿下が私を追って来られました。色素の薄いノイムフェーダの人々の中で、一人黒髪の私が珍しく……
◇◇◇
「シルヴェーヌ……?」
シルヴェーヌ王女、ノイムフェーダ、……何かが引っかかる。
クラウディオが敵前逃亡?したのは置いておいて……逃亡?王女がクラウディオを追いかけて……?彼が気に入られたのなら熨斗つけてくれてやる、と言いたいところだけれど、素直に喜んでいられない何かを感じる。
何だろう?
◇◇◇
王女殿下は、私にも分かるように、短い言葉でお話しくださいました。一目で私を外国人だと見ぬき、私でなければできない任務を頼みたいと仰いました。明後日にもお会いする約束をして、エヴラールには冷やかされ、王女殿下を崇拝する少年貴族には嫌味を言われましたが、この私が少しでもお役にたてるならとお引き受けしたところです。
留学中に王族とお近づきになれるとは思いませんでした。このことを父に報告するつもりです。ノイムフェーダ語の勉強をもっと頑張ります。
◇◇◇
「王女の頼み……あっ!」
驚いて手紙を落としそうになった。
そうだ、これはイベントだ。
クラウディオが登場する乙女ゲーム『夜想曲(セレナーデ)はキスのあとで』、通称『セレキス』と同じ世界観、ほぼ同じ時間軸で展開する続編の。噂になっていた、『セレキス』の登場人物がチョイ役で出るっていうのは、クラウディオのことだったのか。王太子セレドニオ殿下じゃチョイ役扱いは難しいだろうし、騎士でも何でもない脳筋ニコラスが王女殿下と遭遇するきっかけが作れない。イルデフォンソは風貌からして続編にも出て来そうな感じがする。ノイムフェーダは金髪や銀髪はいても、黒髪は珍しいからクラウディオが目をつけられたのだろう。
問題は、そこではない。
続編は『キスは破滅への前奏曲(プレリュード)』という、危険なタイトルそのままに、攻略対象の誰かを選ぶと、残りのキャラが間違いなく病んでいくゲームだ。『セレキス』が、(悪役令嬢を除いて)幸せいっぱいのほわほわした乙女ゲームだったのと大違いで、イラストも音楽も何もかもダークさ全開だった……気がする。
気がするっていうのは、私がプレイしていないからなんだけど。
ネットで見た限りでは、主人公の王女は攻略対象に否応なくチヤホヤされるものの、病んでいくキャラの始末がとんでもなく難しく、無事ストーリーの期間を終えて、何もないエンディングを見た者はいないという。特に、後半で『セレキス』のキャラが出てきて、つい彼を選んでしまうと、一番好感度が高いキャラが突如として病み、最終的には王女を監禁して自分の傀儡にし、『セレキス』キャラがいるイノセンシアを火の海にしようと戦争を仕掛ける……というメリーバッドエンドが待っているらしい。
「クラウディオの奴……やらかしてくれたわね!」
奥歯をギリリと噛んだ。
イノセンシア語もうまく話せないくせに、留学なんてしたからよ。
「正しい道に戻さないと、イノセンシアが大変なことになるわ……」
でも、どうしたら?
王女に頼まれて相談に乗っている?みたいではあるけれど、詳しい内容は書かれていないし、きっと『王女様の重要機密』なんだろうから訊きだせそうにない。詳しい筋書きを知らない私が、正しいルートへ誘導できるはずもなく、ましてアレハンドリナが教えるなんて怪しいことこの上ない。
「クラウディオと王女が近づかないようにできないかしら……」
手紙を書いたのは昨日だ。だから、『明後日の約束』は明日のことだ。この手紙が届いても時すでに遅し。クラウディオは王女との面会を済ませた後に手紙を見ることになる。
それでも、と私はペンを取った。
「アレハンドリナに興味があるのかしら?」
アレセス家の別荘では、そんな素振りは少しも見えなかったのに。
自分の中にもやもやした気持ちがあると気づいて、慌てて消し去る。
何なの?これ。
◇◇◇
アレハンドリナ・ディ・リエラ様
お久しぶりです。丁寧なお手紙をいただきありがとうございます。
ノイムフェーダの気候が身体に合うのか、こちらに来てから私は体調を崩すこともなく、日々勉強に勤しんでおります。
先日は、楽しい小旅行を台無しにし、皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありません。十分にお礼もできないまま、別荘を後にしてしまったことを悔やんでおります。イルデフォンソ君にも悪いことをしたと思っています。父の言いつけで会うことは叶いませんが、会う機会があれば、心から謝罪したいです。
留学の件は、あなたが心配なさったような事情ではありません。前々から決まっていたことです。決して、池に落ちたことで父の怒りを買ったなどということはなく、私が見聞を広めるためにノイムフェーダのルモニエ侯爵家に留学を打診していたのです。
ルモニエ家では、エヴラール共々、大歓迎を受けました。侯爵様は私達のためにノイムフェーダで最新流行の服を用意してくださり、先日は夜会にも参加させてもらいました。イノセンシアのものとは大分趣が異なりますから、エレナが見たら驚くでしょう。ビビアナには酷評されそうですが(笑)
◇◇◇
「……なーにが、カッコ笑、よ」
後は当たり障りのないあいさつで締めくくられている。
ともあれ、クラウディオがノイムフェーダに留学し、充実した生活を送っていることが分かった。
「どうにかして悩み相談にもっていけないかしら……」
私の筋書きでは、留学して悩みを抱えたクラウディオをアレハンドリナが励まし、慰めることで信頼を得る……だったのだけれど。
「充実しすぎて、悩んでる暇がなさそうね」
クラウディオをアレハンドリナに恋させるには、クラウディオが悩んだ方がいい。アレハンドリナの悩み相談をでっち上げるにしても、後々面倒なことになりそうだし。
留学生活は始まったばかりだ。これから悩みが出てくるに違いない。
「何か困ったことがあったら相談に乗るわよ、と」
アレハンドリナならこう言うに違いない。
「あとは、そうね……」
最近、と言ってもここ数日、私達の狭い社交界の中で起こった出来事を書き連ねる。二股男のファブリシオが、ダフネ様からもドラ様からも愛想を尽かされ、根性を鍛え直して来いと騎士見習いの宿舎に放り込まれた話を書き、ふと手が止まった。
アレセス家の別荘でやらかしたクラウディオと似たような境遇かもしれない。
「……まあ、いいか」
何も考えずに封をして、私はノイムフェーダ行きの船便へ手紙を出した。
◆◆◆
「恐ろしい速さね……」
クラウディオの手紙に返事を書いたのは一昨日の話だ。
もう返事が来ているってどういうこと?暇なのかしら?
港の通信所に留め置くことにしているので、手紙が届き次第私に連絡が来る。地味で目立たない普段着に身を包み、顔を隠す大きな帽子を被り、買い物に行くと言って侍女を一人だけ連れて家を出る。
……これを三日と空けずにするのは、流石に苦しい。
何か他の言い訳を考えないといけないわね。
ペーパーナイフで封を切り、前回は気にも留めなかった封筒に目をやる。
「派手……」
信じられない趣味だ。クラウディオはこういう派手な便箋を好むのだろうか。銀の蔦の箔押しがされた封筒は、そこに色鮮やかな小鳥が留まっている。洗練されたデザインにも関わらず、どこか圧力を感じてしまう。
「こういうのがノイムフェーダの流行なのね」
はっきり言ってどうでもいいわ。
問題は中身よ。アレハンドリナに悩み相談してほしいのよ!
◇◇◇
アレハンドリナ・ディ・リエラ様
お返事ありがとうございます。
私が留学先で困っているのではないかと気にかけてくださり、優しいお心遣いに感謝いたします。困っていること、と申しましても、取るに足らないことなのですが……。
幼いころから、外国語の家庭教師について、ノイムフェーダ語も習ってはいたのですが、やはり日常会話のレベルを超えた、細やかな感情の表し方が難しく、言葉の選び方に悩んでおります。
先日、夜会でシルヴェーヌ王女殿下のお姿を拝見し、……とても言いにくいことなのですが、恐れをなして逃げ出してしまいました。私とエヴラールを社交の場にお連れくださった、侯爵様の夫のラウル様にも申し訳が立たず、人気のない庭園で猛省しておりましたところ、王女殿下が私を追って来られました。色素の薄いノイムフェーダの人々の中で、一人黒髪の私が珍しく……
◇◇◇
「シルヴェーヌ……?」
シルヴェーヌ王女、ノイムフェーダ、……何かが引っかかる。
クラウディオが敵前逃亡?したのは置いておいて……逃亡?王女がクラウディオを追いかけて……?彼が気に入られたのなら熨斗つけてくれてやる、と言いたいところだけれど、素直に喜んでいられない何かを感じる。
何だろう?
◇◇◇
王女殿下は、私にも分かるように、短い言葉でお話しくださいました。一目で私を外国人だと見ぬき、私でなければできない任務を頼みたいと仰いました。明後日にもお会いする約束をして、エヴラールには冷やかされ、王女殿下を崇拝する少年貴族には嫌味を言われましたが、この私が少しでもお役にたてるならとお引き受けしたところです。
留学中に王族とお近づきになれるとは思いませんでした。このことを父に報告するつもりです。ノイムフェーダ語の勉強をもっと頑張ります。
◇◇◇
「王女の頼み……あっ!」
驚いて手紙を落としそうになった。
そうだ、これはイベントだ。
クラウディオが登場する乙女ゲーム『夜想曲(セレナーデ)はキスのあとで』、通称『セレキス』と同じ世界観、ほぼ同じ時間軸で展開する続編の。噂になっていた、『セレキス』の登場人物がチョイ役で出るっていうのは、クラウディオのことだったのか。王太子セレドニオ殿下じゃチョイ役扱いは難しいだろうし、騎士でも何でもない脳筋ニコラスが王女殿下と遭遇するきっかけが作れない。イルデフォンソは風貌からして続編にも出て来そうな感じがする。ノイムフェーダは金髪や銀髪はいても、黒髪は珍しいからクラウディオが目をつけられたのだろう。
問題は、そこではない。
続編は『キスは破滅への前奏曲(プレリュード)』という、危険なタイトルそのままに、攻略対象の誰かを選ぶと、残りのキャラが間違いなく病んでいくゲームだ。『セレキス』が、(悪役令嬢を除いて)幸せいっぱいのほわほわした乙女ゲームだったのと大違いで、イラストも音楽も何もかもダークさ全開だった……気がする。
気がするっていうのは、私がプレイしていないからなんだけど。
ネットで見た限りでは、主人公の王女は攻略対象に否応なくチヤホヤされるものの、病んでいくキャラの始末がとんでもなく難しく、無事ストーリーの期間を終えて、何もないエンディングを見た者はいないという。特に、後半で『セレキス』のキャラが出てきて、つい彼を選んでしまうと、一番好感度が高いキャラが突如として病み、最終的には王女を監禁して自分の傀儡にし、『セレキス』キャラがいるイノセンシアを火の海にしようと戦争を仕掛ける……というメリーバッドエンドが待っているらしい。
「クラウディオの奴……やらかしてくれたわね!」
奥歯をギリリと噛んだ。
イノセンシア語もうまく話せないくせに、留学なんてしたからよ。
「正しい道に戻さないと、イノセンシアが大変なことになるわ……」
でも、どうしたら?
王女に頼まれて相談に乗っている?みたいではあるけれど、詳しい内容は書かれていないし、きっと『王女様の重要機密』なんだろうから訊きだせそうにない。詳しい筋書きを知らない私が、正しいルートへ誘導できるはずもなく、ましてアレハンドリナが教えるなんて怪しいことこの上ない。
「クラウディオと王女が近づかないようにできないかしら……」
手紙を書いたのは昨日だ。だから、『明後日の約束』は明日のことだ。この手紙が届いても時すでに遅し。クラウディオは王女との面会を済ませた後に手紙を見ることになる。
それでも、と私はペンを取った。
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