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学院編 2 生徒会入りを阻止せよ!
51 悪役令嬢は女帝に会う
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「ジュリアちゃん……」
顔を真っ赤にして両手で覆ったアリッサが呟いた。
マリナは目の前の状況に絶句したままだ。エミリーは眠そうな、生温かい目で二人を見ている。
爽やかな秋の日差しが降り注ぐ薔薇園のベンチで、ポニーテールを振り乱したジュリア・ハーリオンが、恋人兼親友のアレックス・ヴィルソードを押し倒していた。三人に気づき、ジュリアは遠くに視線をやりながら
「……えっと、これは……」
と何か言いかけた。
ベンチに横たわっていたアレックスが腹筋を使って起き上がり、座面にジュリアを座らせて乱れた襟元を正した。
「俺は、授業、がっ……」
授業があるから先に行くと言おうとした彼のネクタイを引き、マリナが美しく微笑んだ。
「話は終わってないわよ?」
◆◆◆
「……魅了の魔法が、解けた?」
エミリーは何度聞いても信じられないと首を振った。
「ジュリアちゃんのキスで魔法が解けるなんて、ロマンチックよね!」
アリッサが頬の横で手のひらを合わせ、夢見る乙女全開で叫んでいる。
「童話のお姫様みたいだわ」
「……あるいは偶然、効果が切れただけか」
「アレックス君は何か覚えてない?ジュリアちゃんを脅したこととか」
「覚えてない。俺が脅したのは聞いた。何度聞いても実感が持てなくて」
「ねえ、もういいでしょ?後は寮で話すからさ。教室に戻らないと、二時間目が始まるよ」
三人が渋々分かったと頷き、エミリーが手を繋ぐように指示した。
「……真ん中の普通科の前に飛ぶ。そこからは歩いて」
「結局また魔法を使うのね」
「置いていかれたいの?マリナ」
「おとなしくお願いするわ、エミリー」
五人を転移魔法で運ぶのは初めてだ。三時間目の魔法実技の時間までに魔力が回復するだろうか。二時間目は熟睡決定だなと思いながら、エミリーははっきりと呪文を唱えた。
◆◆◆
「なーんだ。つまんない」
椅子の背に凭れ、レナードは頭の後ろで手を組んだ。
「悪かったな、期待に応えられなくて」
アレックスがキッとレナードを睨んだ。
「ジュリアちゃんとアレックスが破局したと思って、俺、内心思ってたんだよ。チャンスが来たって」
「次は来ないから安心しろ」
「卑怯者のジェレミーに剣で殴られた時だって、医務室まで運んだのは結局アレックスだったじゃないか。喧嘩してたくせに、俺には指一本触れさせてくれないし」
「ええ?運んでくれたのはアレックスだったの?」
「……あ、ああ」
気絶していたジュリアも、魔法にかかっていたアレックスも当時の記憶がない。
「ジュリアちゃんを運んで行ったきり戻ってこないからさ、俺、医務室に呼びに行ったんだよ。そうしたらアレックスの奴、ドアのところでずっと立ってたって。中に入って待てばいいだろ、普通は」
「待ってたんだ……」
医務室から出たジュリアは、アレックスと目が合って逃げ出した。偶然そこに居合わせたのではなく、彼は自分を待っていたのだ。
「仲直りしたくて待ってるのかって聞いたら、分からないけどジュリアちゃんの傍にいたいって。アレックスは自分の気持ちに素直なんだかバカなんだか分かんなくなったよ」
「ふうん……」
そっとアレックスを見ると、顔面を両手で押さえて唸っていた。
「そうそう。昼休みに二年と三年の教室に行ってみない?」
「剣技科の?」
「ん。ジュリアちゃんがちょっと演説するくらいの時間をもらったんだよ」
「ありがとう。すごいね、レナード。上級生に友達が多いんだね」
「先輩達の兄が、うちの三人の兄貴と友達とか、そんなのだよ」
「兄弟か……」
アレックスが感慨深げに呟いた。
「羨ましいの?アレックス」
「四兄弟の末っ子なんていいもんじゃないよ。家では兄貴にしごかれ、学院では先輩にしごかれ……」
「レナードが上級生と練習してるのは、しごかれてるんだね」
「まあね。演説と引き換えに、今日の放課後も先輩達の練習に付き合う約束なんだ」
「上級生と練習?いいな、私も入れて!」
「無謀だろ、ジュリア!」
んー、とレナードは考え込んだ。
「男子の練習には入れてあげられないけど、女子の先輩に紹介してあげるよ。それでいい?」
「うん!お願い!」
目を輝かせてレナードの手を取ったジュリアを見て、また厄介ごとが増えそうな気配を感じアレックスは大きく溜息をついた。
◆◆◆
ジュリアとアレックスを伴い、剣技科三年の教室の前で、レナードは一人の生徒に声をかけた。
「グロリア、久しぶり!」
「あら、レナード。三年の教室に何か用?」
声をかけたのは、二人しかいない三年生の女子生徒だった。グロリアは、背中まで流れる真っ直ぐな金髪に青い瞳、標準仕様の制服で隠しきれない曲線美を持つセクシー美女だ。少し退廃的な雰囲気もなくはない。本物の甲冑を着ていたら、RPGの女剣士みたいだとジュリアは思った。
「用がなきゃ来ちゃいけない?俺はグロリアに会いたくて来たんだけど?」
猫目を細めて甘えるように言う。
横で見ていたアレックスが口をぽかんと開けている。
「んもー、いつもそうなんだから!私だけじゃなくてリンジーにもそう言うくせに」
腕組みをしたグロリアは威厳があって、同性のジュリアから見ても恰好が良かった。三年生になったら自分もこうなりたい。ふとアレックスを見れば、組まれた腕の上の胸に視線が行っているようだ。
――バカ!
脇からこっそり向こう脛を蹴とばしてやると、アレックスは「イッ」と言って歯を食いしばった。
「グロリアはジュリアのこと、知ってるでしょ?」
そう言って、レナードはジュリアの背中をぐいと押し出した。
「一年生の、一人だけの女子生徒でしょ」
「はい。ジュリア・ハーリオンです!よろしくお願いします!」
「……元気ねえ……」
グロリアはジュリアの元気さに驚いていた。
「は?」
「ううん。私もこんな頃があったわねーって思っただけ」
美女剣士は艶やかに微笑んだ。
「選挙に出るんでしょう?」
「なーんだ、知ってたの?グロリア」
「掲示板くらい見るわよ。……で?レナードはジュリアを売り込みに来たってわけ?」
いきなり呼び捨てにされてジュリアはドキリとした。
「そ。グロリアが一声かければ、三年の皆さんもジュリアに投票してくれるでしょ?」
「買いかぶりすぎよ」
開いているドアの向こう、教室の中から男子生徒が興味津々でこちらを見ている。
「ね、お願い!教室の中でちょーっと話、させてくれないかなあ?」
レナードが再度グロリアを誑し込もうとする。
――これは、アレックスにはできそうにないわ……。
「……ふう。仕方ないわね。休み時間の間だけよ?……それと、レナード」
「ん?」
「お礼は後で、身体で返してもらうわよ?」
グロリアの白い手がレナードの首筋にかかり、首を撫で、上下する喉仏を指先が辿り、緩く結ばれたネクタイへと落ちていく。美女はふふっと笑った。
「勿論。……楽しみだよ、グロリア」
レナードが答えると、グロリアは教室の中に向かって呼びかけた。
「おい、皆!一年が話があるってよ!」
――え!?
今までの妖艶さは何だったのか。グロリアは男勝りな声を張り上げた。
「行こう、ジュリアちゃん」
レナードに袖を引かれ、ジュリアは緊張でドキドキしながら、三年の教室に足を踏み入れた。
顔を真っ赤にして両手で覆ったアリッサが呟いた。
マリナは目の前の状況に絶句したままだ。エミリーは眠そうな、生温かい目で二人を見ている。
爽やかな秋の日差しが降り注ぐ薔薇園のベンチで、ポニーテールを振り乱したジュリア・ハーリオンが、恋人兼親友のアレックス・ヴィルソードを押し倒していた。三人に気づき、ジュリアは遠くに視線をやりながら
「……えっと、これは……」
と何か言いかけた。
ベンチに横たわっていたアレックスが腹筋を使って起き上がり、座面にジュリアを座らせて乱れた襟元を正した。
「俺は、授業、がっ……」
授業があるから先に行くと言おうとした彼のネクタイを引き、マリナが美しく微笑んだ。
「話は終わってないわよ?」
◆◆◆
「……魅了の魔法が、解けた?」
エミリーは何度聞いても信じられないと首を振った。
「ジュリアちゃんのキスで魔法が解けるなんて、ロマンチックよね!」
アリッサが頬の横で手のひらを合わせ、夢見る乙女全開で叫んでいる。
「童話のお姫様みたいだわ」
「……あるいは偶然、効果が切れただけか」
「アレックス君は何か覚えてない?ジュリアちゃんを脅したこととか」
「覚えてない。俺が脅したのは聞いた。何度聞いても実感が持てなくて」
「ねえ、もういいでしょ?後は寮で話すからさ。教室に戻らないと、二時間目が始まるよ」
三人が渋々分かったと頷き、エミリーが手を繋ぐように指示した。
「……真ん中の普通科の前に飛ぶ。そこからは歩いて」
「結局また魔法を使うのね」
「置いていかれたいの?マリナ」
「おとなしくお願いするわ、エミリー」
五人を転移魔法で運ぶのは初めてだ。三時間目の魔法実技の時間までに魔力が回復するだろうか。二時間目は熟睡決定だなと思いながら、エミリーははっきりと呪文を唱えた。
◆◆◆
「なーんだ。つまんない」
椅子の背に凭れ、レナードは頭の後ろで手を組んだ。
「悪かったな、期待に応えられなくて」
アレックスがキッとレナードを睨んだ。
「ジュリアちゃんとアレックスが破局したと思って、俺、内心思ってたんだよ。チャンスが来たって」
「次は来ないから安心しろ」
「卑怯者のジェレミーに剣で殴られた時だって、医務室まで運んだのは結局アレックスだったじゃないか。喧嘩してたくせに、俺には指一本触れさせてくれないし」
「ええ?運んでくれたのはアレックスだったの?」
「……あ、ああ」
気絶していたジュリアも、魔法にかかっていたアレックスも当時の記憶がない。
「ジュリアちゃんを運んで行ったきり戻ってこないからさ、俺、医務室に呼びに行ったんだよ。そうしたらアレックスの奴、ドアのところでずっと立ってたって。中に入って待てばいいだろ、普通は」
「待ってたんだ……」
医務室から出たジュリアは、アレックスと目が合って逃げ出した。偶然そこに居合わせたのではなく、彼は自分を待っていたのだ。
「仲直りしたくて待ってるのかって聞いたら、分からないけどジュリアちゃんの傍にいたいって。アレックスは自分の気持ちに素直なんだかバカなんだか分かんなくなったよ」
「ふうん……」
そっとアレックスを見ると、顔面を両手で押さえて唸っていた。
「そうそう。昼休みに二年と三年の教室に行ってみない?」
「剣技科の?」
「ん。ジュリアちゃんがちょっと演説するくらいの時間をもらったんだよ」
「ありがとう。すごいね、レナード。上級生に友達が多いんだね」
「先輩達の兄が、うちの三人の兄貴と友達とか、そんなのだよ」
「兄弟か……」
アレックスが感慨深げに呟いた。
「羨ましいの?アレックス」
「四兄弟の末っ子なんていいもんじゃないよ。家では兄貴にしごかれ、学院では先輩にしごかれ……」
「レナードが上級生と練習してるのは、しごかれてるんだね」
「まあね。演説と引き換えに、今日の放課後も先輩達の練習に付き合う約束なんだ」
「上級生と練習?いいな、私も入れて!」
「無謀だろ、ジュリア!」
んー、とレナードは考え込んだ。
「男子の練習には入れてあげられないけど、女子の先輩に紹介してあげるよ。それでいい?」
「うん!お願い!」
目を輝かせてレナードの手を取ったジュリアを見て、また厄介ごとが増えそうな気配を感じアレックスは大きく溜息をついた。
◆◆◆
ジュリアとアレックスを伴い、剣技科三年の教室の前で、レナードは一人の生徒に声をかけた。
「グロリア、久しぶり!」
「あら、レナード。三年の教室に何か用?」
声をかけたのは、二人しかいない三年生の女子生徒だった。グロリアは、背中まで流れる真っ直ぐな金髪に青い瞳、標準仕様の制服で隠しきれない曲線美を持つセクシー美女だ。少し退廃的な雰囲気もなくはない。本物の甲冑を着ていたら、RPGの女剣士みたいだとジュリアは思った。
「用がなきゃ来ちゃいけない?俺はグロリアに会いたくて来たんだけど?」
猫目を細めて甘えるように言う。
横で見ていたアレックスが口をぽかんと開けている。
「んもー、いつもそうなんだから!私だけじゃなくてリンジーにもそう言うくせに」
腕組みをしたグロリアは威厳があって、同性のジュリアから見ても恰好が良かった。三年生になったら自分もこうなりたい。ふとアレックスを見れば、組まれた腕の上の胸に視線が行っているようだ。
――バカ!
脇からこっそり向こう脛を蹴とばしてやると、アレックスは「イッ」と言って歯を食いしばった。
「グロリアはジュリアのこと、知ってるでしょ?」
そう言って、レナードはジュリアの背中をぐいと押し出した。
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「はい。ジュリア・ハーリオンです!よろしくお願いします!」
「……元気ねえ……」
グロリアはジュリアの元気さに驚いていた。
「は?」
「ううん。私もこんな頃があったわねーって思っただけ」
美女剣士は艶やかに微笑んだ。
「選挙に出るんでしょう?」
「なーんだ、知ってたの?グロリア」
「掲示板くらい見るわよ。……で?レナードはジュリアを売り込みに来たってわけ?」
いきなり呼び捨てにされてジュリアはドキリとした。
「そ。グロリアが一声かければ、三年の皆さんもジュリアに投票してくれるでしょ?」
「買いかぶりすぎよ」
開いているドアの向こう、教室の中から男子生徒が興味津々でこちらを見ている。
「ね、お願い!教室の中でちょーっと話、させてくれないかなあ?」
レナードが再度グロリアを誑し込もうとする。
――これは、アレックスにはできそうにないわ……。
「……ふう。仕方ないわね。休み時間の間だけよ?……それと、レナード」
「ん?」
「お礼は後で、身体で返してもらうわよ?」
グロリアの白い手がレナードの首筋にかかり、首を撫で、上下する喉仏を指先が辿り、緩く結ばれたネクタイへと落ちていく。美女はふふっと笑った。
「勿論。……楽しみだよ、グロリア」
レナードが答えると、グロリアは教室の中に向かって呼びかけた。
「おい、皆!一年が話があるってよ!」
――え!?
今までの妖艶さは何だったのか。グロリアは男勝りな声を張り上げた。
「行こう、ジュリアちゃん」
レナードに袖を引かれ、ジュリアは緊張でドキドキしながら、三年の教室に足を踏み入れた。
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