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学院編 13 悪役令嬢は領地を巡る
433 悪役令嬢は何もないところで転ぶ
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梯子が壁にめり込み、ジュリアの予想通り、目の前に小部屋が現れた。
「やった!」
「喜ぶのは早いよ。……どうするの?行ってみる?」
「もっちろん!」
頷いてジュリアは壁の穴を通り抜けた。
――!!!
「な……ん……」
エルマーも言葉を失っている。薄暗い部屋の中には、何か台のようなものが見えた。魔力を運ぶ管だけが明るく輝き、点滅する灯りで辛うじて様子が確認できるくらいだ。
「あっ!」
一瞬魔力が強く輝き、部屋の全体像が把握できた。中央部には木でできた寝台があり、青白い顔の男が横たわっている。彼の首と両手に金属の輪がはめられて、それが魔力を吸収して隣の部屋に流していた。
「ブルーノ!」
少年は寝台に駆け寄り、男の枕元に顔を近づけた。
「よかった!生きてたんだね」
微かに瞼を持ち上げて、ブルーノはエルマーに弱々しく視線を向けた。
「助けるから、ここを出よう!姉さんが待ってる」
「……む……だ」
「え?」
「……無、理だ。動けない」
「動けない?」
久しぶりに声をだしたからか、身体が弱っているからか、ブルーノの声は掠れていた。エルマーは兄と慕う彼が生きる気力をなくしているのを、泣きそうな顔で見ている。
「うーん。このキラキラしたのが魔力の線つか、管みたいなのだよね?」
足元を這っている管を掴み、ジュリアが見えるように持ち上げた。
「……ああ」
「うちの妹もさ、魔力がなくなると動けなくなるんだよね」
エミリーが魔力を消耗した時のことを思い出し、ジュリアはくすっと笑った。
「要するに、魔力が戻ればいいんでしょ?」
「どうするのさ。ジュリアは魔法が使えないんだろ?」
ふふんと顔を上げ、胸を張って腰に手を当てる。
「そんなの、力技でどうにかするに決まってんじゃん。エルマー、一旦さっきの部屋に戻るよ」
頭の上に疑問符を並べている少年を引き連れ、ジュリアは再び壁の穴をくぐった。
◆◆◆
「急ごう、何かが起こっているんだ!」
声を潜めて促すと、セドリックはエミリーとアリッサの前を走った。
「ま、待ってくだ……きゃっ!」
何もないところで派手に転び、アリッサはつい声を上げてしまった。
「……何やって……!」
助け起こそうとエミリーが戻る。それに気づいてセドリックが二人に駆け寄った時、見回りの兵士に見つかった。
「何だ!お前らは!」
「……何だって聞かれて名乗るわけないでしょ」
と呟くエミリーの隣にすっくと立ち、セドリックは胸を張った。
「お前達風情では僕の顔を知らないだろうね」
「何だと?」
――雑魚兵士に真面目に応対してんじゃないわよ!
「ならず者に雇われている剣士くずれには、僕の前に立つ資格がないってことだよ!」
「何煽ってんのよ!」
普段はポーカーフェイスのエミリーでさえ、怒りの声を上げずにはいられなかった。『このバカ王子!』と叫ばなかっただけでも堪えたほうだ。
「これを見ろ!」
セドリックは兵士達に手の甲を見せた。
「……は?」
「王位継承者の指輪だ。僕はある高貴な方のご命令で、この町を調べていたんだ。君達を雇っているのは誰だ?町の責任者に会わせてくれないか」
「そんな指輪が、本物なわけ……ぐっ!」
近寄ってセドリックの手を掴んだ兵士がその場に倒れた。目を押さえて呻いている。
「目だけで済んでよかったね」
「ば、化け物……!」
「これにはとっても強力な魔法がかかっているんだよ。君達は僕に手出しができない。おとなしく責任者のところへ連れて行ってくれるよね?」
「う、うるせえ!言う通りにしないと、この女が……うぐぅ!」
エミリーに触れようとした兵士が十メートル以上吹っ飛び、町を囲む塀に全身を強打した。
「あ」
「エミリーちゃん、また?」
「マシューの魔法、まだ効いてたんだ……」
セドリックはアルカイックスマイルを浮かべた。
「彼女達に手出ししようとしても無駄だよ。分かったよね?」
兵士達は互いに顔を見合わせ、首を横に振ったり頷いたりしている。やがて一人がセドリックの前に進み出た。
「……分かった。会わせてやる。……だが、生憎出かけているんだ。部屋までは案内できるが……」
兵士が説明しかけたところで、向こうから走ってくる人影があった。若い男と、彼に引きずられるようにしてどうにか走っている痩せた初老の男だ。セドリック達に気づかず、一目散に町の中心部へ向かっていく。
「おい、あれ……!」
「ユリシーズとロブじゃないか?」
「何かあったみてえだな。おい、行くぞ!」
走り出した兵士達を追って、セドリックはアリッサの手を引いた。
◆◆◆
――万事休すだわ。
眼下に広がる石畳の町が霞む。自分では決して泣くまいと思っていても、自然に涙が溢れているのだ。
マリナは後ろ手に縛られ、隣に立つ黒い服の男に自由を奪われていた。手と胴体を縛っているロープの先は、部屋の中央の柱に結ばれている。
――こんなことになるなんて……。
マリナが飲んだワインのような飲み物は、どうやらワインではなかった。遅効性の毒薬が混じっており、牧師夫人が何度も飲めばいずれ死に至るはずのものだった。彼女に食材を届ける商人は買収されていたのだ。
「一瓶飲み干したんだ。相当効いてくるだろうな」
塔に連行されるまでの間に、『塀の中の犬』達が自慢げに話していたのを聞いた。
先程から足元が覚束ないのは、酒のせいだけではない。眩暈がする。
「あら、みっともない歩き方ね。これだから田舎娘は……」
アイリーンが愉しげに笑う声がした。耳障りなことこの上ない。マリナはぎゅっと唇を噛んだ。
「……っ」
――どうやって切り抜けたらいいの?アレックスは何処に……?
瞼を数秒閉じてから目を開けた。広場には町の人々が集められている。疲れた面々の中に数名身なりが違う者がいる。その中央には、見覚えのある水色の髪の男がいた。
――レイモンドだわ!……ということは、ジュリアが来ているの?
マリナの心に一輪の希望の花が咲いた。自分は一人ではないと思うだけで、この苦境から抜け出せるような気がしてきた。
「前に出ろ」
肩を押されて一歩進む。塔の窓に向かって一枚の大きな板が渡してあり、先端まで進めば板が傾き、真っ逆さまに落ちる仕掛けだ。地面に叩きつけられるか、あるいはロープで宙づりになり、塔の壁に身体を打ち付けるか。どちらにしてもかなり痛そうだ。
マリナは板の上を一歩進み、大きく息を吸い込んだ。
「やった!」
「喜ぶのは早いよ。……どうするの?行ってみる?」
「もっちろん!」
頷いてジュリアは壁の穴を通り抜けた。
――!!!
「な……ん……」
エルマーも言葉を失っている。薄暗い部屋の中には、何か台のようなものが見えた。魔力を運ぶ管だけが明るく輝き、点滅する灯りで辛うじて様子が確認できるくらいだ。
「あっ!」
一瞬魔力が強く輝き、部屋の全体像が把握できた。中央部には木でできた寝台があり、青白い顔の男が横たわっている。彼の首と両手に金属の輪がはめられて、それが魔力を吸収して隣の部屋に流していた。
「ブルーノ!」
少年は寝台に駆け寄り、男の枕元に顔を近づけた。
「よかった!生きてたんだね」
微かに瞼を持ち上げて、ブルーノはエルマーに弱々しく視線を向けた。
「助けるから、ここを出よう!姉さんが待ってる」
「……む……だ」
「え?」
「……無、理だ。動けない」
「動けない?」
久しぶりに声をだしたからか、身体が弱っているからか、ブルーノの声は掠れていた。エルマーは兄と慕う彼が生きる気力をなくしているのを、泣きそうな顔で見ている。
「うーん。このキラキラしたのが魔力の線つか、管みたいなのだよね?」
足元を這っている管を掴み、ジュリアが見えるように持ち上げた。
「……ああ」
「うちの妹もさ、魔力がなくなると動けなくなるんだよね」
エミリーが魔力を消耗した時のことを思い出し、ジュリアはくすっと笑った。
「要するに、魔力が戻ればいいんでしょ?」
「どうするのさ。ジュリアは魔法が使えないんだろ?」
ふふんと顔を上げ、胸を張って腰に手を当てる。
「そんなの、力技でどうにかするに決まってんじゃん。エルマー、一旦さっきの部屋に戻るよ」
頭の上に疑問符を並べている少年を引き連れ、ジュリアは再び壁の穴をくぐった。
◆◆◆
「急ごう、何かが起こっているんだ!」
声を潜めて促すと、セドリックはエミリーとアリッサの前を走った。
「ま、待ってくだ……きゃっ!」
何もないところで派手に転び、アリッサはつい声を上げてしまった。
「……何やって……!」
助け起こそうとエミリーが戻る。それに気づいてセドリックが二人に駆け寄った時、見回りの兵士に見つかった。
「何だ!お前らは!」
「……何だって聞かれて名乗るわけないでしょ」
と呟くエミリーの隣にすっくと立ち、セドリックは胸を張った。
「お前達風情では僕の顔を知らないだろうね」
「何だと?」
――雑魚兵士に真面目に応対してんじゃないわよ!
「ならず者に雇われている剣士くずれには、僕の前に立つ資格がないってことだよ!」
「何煽ってんのよ!」
普段はポーカーフェイスのエミリーでさえ、怒りの声を上げずにはいられなかった。『このバカ王子!』と叫ばなかっただけでも堪えたほうだ。
「これを見ろ!」
セドリックは兵士達に手の甲を見せた。
「……は?」
「王位継承者の指輪だ。僕はある高貴な方のご命令で、この町を調べていたんだ。君達を雇っているのは誰だ?町の責任者に会わせてくれないか」
「そんな指輪が、本物なわけ……ぐっ!」
近寄ってセドリックの手を掴んだ兵士がその場に倒れた。目を押さえて呻いている。
「目だけで済んでよかったね」
「ば、化け物……!」
「これにはとっても強力な魔法がかかっているんだよ。君達は僕に手出しができない。おとなしく責任者のところへ連れて行ってくれるよね?」
「う、うるせえ!言う通りにしないと、この女が……うぐぅ!」
エミリーに触れようとした兵士が十メートル以上吹っ飛び、町を囲む塀に全身を強打した。
「あ」
「エミリーちゃん、また?」
「マシューの魔法、まだ効いてたんだ……」
セドリックはアルカイックスマイルを浮かべた。
「彼女達に手出ししようとしても無駄だよ。分かったよね?」
兵士達は互いに顔を見合わせ、首を横に振ったり頷いたりしている。やがて一人がセドリックの前に進み出た。
「……分かった。会わせてやる。……だが、生憎出かけているんだ。部屋までは案内できるが……」
兵士が説明しかけたところで、向こうから走ってくる人影があった。若い男と、彼に引きずられるようにしてどうにか走っている痩せた初老の男だ。セドリック達に気づかず、一目散に町の中心部へ向かっていく。
「おい、あれ……!」
「ユリシーズとロブじゃないか?」
「何かあったみてえだな。おい、行くぞ!」
走り出した兵士達を追って、セドリックはアリッサの手を引いた。
◆◆◆
――万事休すだわ。
眼下に広がる石畳の町が霞む。自分では決して泣くまいと思っていても、自然に涙が溢れているのだ。
マリナは後ろ手に縛られ、隣に立つ黒い服の男に自由を奪われていた。手と胴体を縛っているロープの先は、部屋の中央の柱に結ばれている。
――こんなことになるなんて……。
マリナが飲んだワインのような飲み物は、どうやらワインではなかった。遅効性の毒薬が混じっており、牧師夫人が何度も飲めばいずれ死に至るはずのものだった。彼女に食材を届ける商人は買収されていたのだ。
「一瓶飲み干したんだ。相当効いてくるだろうな」
塔に連行されるまでの間に、『塀の中の犬』達が自慢げに話していたのを聞いた。
先程から足元が覚束ないのは、酒のせいだけではない。眩暈がする。
「あら、みっともない歩き方ね。これだから田舎娘は……」
アイリーンが愉しげに笑う声がした。耳障りなことこの上ない。マリナはぎゅっと唇を噛んだ。
「……っ」
――どうやって切り抜けたらいいの?アレックスは何処に……?
瞼を数秒閉じてから目を開けた。広場には町の人々が集められている。疲れた面々の中に数名身なりが違う者がいる。その中央には、見覚えのある水色の髪の男がいた。
――レイモンドだわ!……ということは、ジュリアが来ているの?
マリナの心に一輪の希望の花が咲いた。自分は一人ではないと思うだけで、この苦境から抜け出せるような気がしてきた。
「前に出ろ」
肩を押されて一歩進む。塔の窓に向かって一枚の大きな板が渡してあり、先端まで進めば板が傾き、真っ逆さまに落ちる仕掛けだ。地面に叩きつけられるか、あるいはロープで宙づりになり、塔の壁に身体を打ち付けるか。どちらにしてもかなり痛そうだ。
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