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学院編 12 悪役令嬢は時空を超える
372 悪役令嬢はベッドの下の隠し財産を探す
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レイモンドは、火急の用件で王太子に呼ばれたと言い、王宮の兵士を退けて三人を連れてセドリックの部屋へと向かった。部屋に近づくと、廊下に出ていた侍従がはっと顔を上げて駆け寄ってきた。
「レイモンド様、お待ちしておりました!」
「……友人達を連れてきたので遅くなった。王太子殿下はお休みか」
セドリックが自室のベッドで寝ていないことなど、この場にいる全員が知っている。だが、あえて彼は平常通りの返答をした。
「いいえ。皆様がおいでになるのをお待ちになっていらっしゃいます」
「そうか。間に合ってよかった」
後方に巡回の兵士の影を見て、アレックスはびくびくしていた。挙動不審のスタンリーは、
「僕、怪しまれていますよね……」
とローブを抱きしめて様子を窺う。レイモンドは彼を魔法科の友人だと言い、人見知りなので顔を見られたくないのだと兵士達を言いくるめた。
「俺、夜に来たことないから、緊張する……」
「私だって、夜には来てないよ。マリナだけじゃないの?ここに泊まったのって」
「シッ。声が大きいぞ」
眼鏡の奥のエメラルドの瞳が光り、鋭い視線が二人を刺した。
「入るぞ、セドリック……殿下」
いつもの調子で名前を呼び捨てたレイモンドだったが、侍従がいるのを思い出して敬称を付け加えた。一拍置いて侍従が兵士に合図をし、ドアを開けさせた。
◆◆◆
「手がかりなし……か」
「部屋の中には何も、魔法っぽいものはないですね」
アレックスはベッドの下を覗く。ジュリアも一緒になって頭を下げ、うーん、と唸った。
「ベッドの下には何もなし、か」
「なくて当たり前だろう?」
「え?レイモンドはベッドの下に隠してないの?お母さんに見られたらマズい本とか」
「……?……ああ、子供の頃に注意をされたことはあるな」
「は??子供?」
――どんだけマセガキだよ?まあ、あの変態レイモンドならありえなくはないけど。
「書庫から勝手に父上の本を持ち出し、夜中にこっそり読んでいたんだ」
宰相もエロ本を読むのか、とジュリアは一人驚いた。
「へえ……」
「読んでいるところを母に見つかり、そんな本はお前には早いと、父に諭されたが」
「何ていう本?」
「『アスタシフォンにおける古代文明の起源と盛衰――副葬品の伝播経路に見る王朝の勢力図と文化的分断がもたらした現代への潜在的影響』だ」
得意げに顔を上げ、レイモンドはフッと笑った。
「……えっと、うん。ふぅん……」
「興味がないなら聞くなよ、ジュリア」
アレックスが耳打ちをする。
「だって、絶対エロ本だって思ったんだもん」
「えろほん?」
「知らなきゃ知らなくていいの。あー、つまんない」
「マリナを探しに来たんだろ?この部屋だけ探して飽きてんじゃねえよ」
「ふむ……」
レイモンドはベッドの上を見渡した。王太子が行方不明であるという事情を知っている者だけがこの場に残っている。傍の侍従に尋ねた。
「セドリックがいなくなった時の服装は?」
「お休みになる際のお召し物です」
「パジャマ?」
「楽な服装だが、シルクのシャツに一重のズボンだろ。ジュリアじゃあるまいし」
コホン、とレイモンドが咳払いをする。アレックスは押し黙った。
「確か、普段はガウンを着ていたように思うのだが……それもないな」
「はい。殿下は白いガウンを着ていらっしゃいました。ですが、ガウンだけで出るには、廊下も外も寒すぎますし、外に出るには人の目があります」
「王宮の中に隠れているか……あるいは、別の場所か。どこかに行きたいと言ってはいなかったか?ここから魔法陣で転移できるようなところに」
「いいえ……ですが、他の者が殿下に遠見鏡の話をしたとか」
「遠見鏡?聞いたことがないが」
「離れた場所にいる人物の姿を見ることができる鏡だそうです。相手には気づかれずに見ることができるので、戦略上重要な品物で倉庫にあると聞きました。殿下にその話をした者は、殿下があまりにもマリナ様にお会いしたいと嘆いていらっしゃったので、気休めにお話ししてしまったそうです」
「……全く、あいつはマリナのことになると途端に行動力が増すな。それで、倉庫は確認したのか?」
「はい。警備の兵士が王宮内をくまなく探して、殿下を発見できず……」
「その鏡がある倉庫へ行ってみたい。扉の前まで案内してくれないか」
「ですが……王族の方のお許しが……あっ!」
スタンリーがフードを取り、重いローブを脱いで椅子に置き、首を左右に傾けて肩を回した。侍従は目を丸くした。
「あ、あの……こちらの方は?」
「セドリック王太子の替え玉だ。舞台役者のスタンリーだ。明日の国賓対応をはじめ、セドリックが見つかるまでの間、王太子の役割を果たしてもらう」
ぽん、とレイモンドの手がスタンリーの背中を叩いた。その瞬間、丸まっていた背筋がすっと伸び、おどおどしていた立ち居振る舞いが凛とした空気を纏う。重く垂らしていた前髪をバサバサと手で払い、流行遅れの眼鏡を外した。
「……で、殿下?い、いや、私は殿下のお傍近くにお仕えしており、違いが分かりますが……殿下ではありませんが殿下です」
興奮して両手を握りこぶしにし、頬を赤らめ鼻息を荒くしている。太鼓判を押したいらしい。
「訳分かんねえ……」
「よく似ているだろう?金髪で美しい顔立ち、背の高さも纏う雰囲気も、近しい者でなければ間違えるほどに」
「はい!」
「この『セドリック王太子』が友人に倉庫の物を見せたいと言っているのだ。倉庫番の兵士なら通してくれそうだろう?」
侍従は首が千切れそうなほど頷き、偽王子の前に立って皆を先導した。
◆◆◆
「鏡……それらしい物は複数あるな」
「レイモンドさん!見てください!」
「どうした、アレックス」
「これ……」
床に何か白いものが落ちている。辺りの魔法の気配がしないことを確認し、レイモンドはそっと手を伸ばした。
「……ガウン?セドリックのものだ!やはり、この部屋に来たんだな」
「アレックス、お手柄じゃん!」
バチンッ。ジュリアとアレックスは手と手を叩いて喜び合う。試合で得点が入った時の運動部員のようだ。
「部屋からガウンを着て出て……うっ!」
ガウンの前に屈んだレイモンドは、突然発光し始めた鏡に目が眩んだ。腕で目を覆いながら鏡の方向を向いた。
「うわあああああ!」
ドサッ。
「何だったんだ。今の……」
「……あれ?殿下?」
光が収まり、目が慣れてくると、ジュリアは目の前に二人の人物が重なっているのを見た。屈んでいたのはレイモンド一人だったのだが、明らかに上に金髪の人物が乗っている。
「重いぞ、退け!」
「ぅううぉおおおおおおお!僕は、つ、遂に……やったぞ、やってやったぞぉおおおお」
セドリックは両目から怒涛の涙を流し、レイモンドの上で雄叫びを上げた。
「うるさい。早く退け。人の上で暴れるな」
「あ、ごめんね?……ああ、でも、この感動を皆と分かち合いたいよ!」
「殿下、マリナは?」
「マリナは僕と一緒に出てきたよ?一緒にいないってことは、元のところに……って、ジュリア?何で君がここに?」
「理由は後で説明する。とにかく、怪しまれないようにここを出よう。……しかし、入口には見張りが……どうやって入ったんだ?」
「あ、正面からね。丁度何かあって、見張りがいなかったんだ」
「王家の秘宝を守っているというのに不用心極まりないな。どうにかして見張りの気を逸らすか。……アレックス、剣の勝負を挑んで来い。無理なら一発芸でもして気を引け」
「ちょ、無茶言わないでくださいよ!」
赤い髪を揺らしてアレックスがイヤイヤと首を振る。
「アレックスが無理なら、私が行こうか?一発芸ならいろいろ持ってるし」
「お前にだけ危ない真似をさせるわけないだろ。俺が行く。……任せろ!」
鉄砲玉のように勢いよく、アレックスは倉庫を飛び出して行った。
「レイモンド様、お待ちしておりました!」
「……友人達を連れてきたので遅くなった。王太子殿下はお休みか」
セドリックが自室のベッドで寝ていないことなど、この場にいる全員が知っている。だが、あえて彼は平常通りの返答をした。
「いいえ。皆様がおいでになるのをお待ちになっていらっしゃいます」
「そうか。間に合ってよかった」
後方に巡回の兵士の影を見て、アレックスはびくびくしていた。挙動不審のスタンリーは、
「僕、怪しまれていますよね……」
とローブを抱きしめて様子を窺う。レイモンドは彼を魔法科の友人だと言い、人見知りなので顔を見られたくないのだと兵士達を言いくるめた。
「俺、夜に来たことないから、緊張する……」
「私だって、夜には来てないよ。マリナだけじゃないの?ここに泊まったのって」
「シッ。声が大きいぞ」
眼鏡の奥のエメラルドの瞳が光り、鋭い視線が二人を刺した。
「入るぞ、セドリック……殿下」
いつもの調子で名前を呼び捨てたレイモンドだったが、侍従がいるのを思い出して敬称を付け加えた。一拍置いて侍従が兵士に合図をし、ドアを開けさせた。
◆◆◆
「手がかりなし……か」
「部屋の中には何も、魔法っぽいものはないですね」
アレックスはベッドの下を覗く。ジュリアも一緒になって頭を下げ、うーん、と唸った。
「ベッドの下には何もなし、か」
「なくて当たり前だろう?」
「え?レイモンドはベッドの下に隠してないの?お母さんに見られたらマズい本とか」
「……?……ああ、子供の頃に注意をされたことはあるな」
「は??子供?」
――どんだけマセガキだよ?まあ、あの変態レイモンドならありえなくはないけど。
「書庫から勝手に父上の本を持ち出し、夜中にこっそり読んでいたんだ」
宰相もエロ本を読むのか、とジュリアは一人驚いた。
「へえ……」
「読んでいるところを母に見つかり、そんな本はお前には早いと、父に諭されたが」
「何ていう本?」
「『アスタシフォンにおける古代文明の起源と盛衰――副葬品の伝播経路に見る王朝の勢力図と文化的分断がもたらした現代への潜在的影響』だ」
得意げに顔を上げ、レイモンドはフッと笑った。
「……えっと、うん。ふぅん……」
「興味がないなら聞くなよ、ジュリア」
アレックスが耳打ちをする。
「だって、絶対エロ本だって思ったんだもん」
「えろほん?」
「知らなきゃ知らなくていいの。あー、つまんない」
「マリナを探しに来たんだろ?この部屋だけ探して飽きてんじゃねえよ」
「ふむ……」
レイモンドはベッドの上を見渡した。王太子が行方不明であるという事情を知っている者だけがこの場に残っている。傍の侍従に尋ねた。
「セドリックがいなくなった時の服装は?」
「お休みになる際のお召し物です」
「パジャマ?」
「楽な服装だが、シルクのシャツに一重のズボンだろ。ジュリアじゃあるまいし」
コホン、とレイモンドが咳払いをする。アレックスは押し黙った。
「確か、普段はガウンを着ていたように思うのだが……それもないな」
「はい。殿下は白いガウンを着ていらっしゃいました。ですが、ガウンだけで出るには、廊下も外も寒すぎますし、外に出るには人の目があります」
「王宮の中に隠れているか……あるいは、別の場所か。どこかに行きたいと言ってはいなかったか?ここから魔法陣で転移できるようなところに」
「いいえ……ですが、他の者が殿下に遠見鏡の話をしたとか」
「遠見鏡?聞いたことがないが」
「離れた場所にいる人物の姿を見ることができる鏡だそうです。相手には気づかれずに見ることができるので、戦略上重要な品物で倉庫にあると聞きました。殿下にその話をした者は、殿下があまりにもマリナ様にお会いしたいと嘆いていらっしゃったので、気休めにお話ししてしまったそうです」
「……全く、あいつはマリナのことになると途端に行動力が増すな。それで、倉庫は確認したのか?」
「はい。警備の兵士が王宮内をくまなく探して、殿下を発見できず……」
「その鏡がある倉庫へ行ってみたい。扉の前まで案内してくれないか」
「ですが……王族の方のお許しが……あっ!」
スタンリーがフードを取り、重いローブを脱いで椅子に置き、首を左右に傾けて肩を回した。侍従は目を丸くした。
「あ、あの……こちらの方は?」
「セドリック王太子の替え玉だ。舞台役者のスタンリーだ。明日の国賓対応をはじめ、セドリックが見つかるまでの間、王太子の役割を果たしてもらう」
ぽん、とレイモンドの手がスタンリーの背中を叩いた。その瞬間、丸まっていた背筋がすっと伸び、おどおどしていた立ち居振る舞いが凛とした空気を纏う。重く垂らしていた前髪をバサバサと手で払い、流行遅れの眼鏡を外した。
「……で、殿下?い、いや、私は殿下のお傍近くにお仕えしており、違いが分かりますが……殿下ではありませんが殿下です」
興奮して両手を握りこぶしにし、頬を赤らめ鼻息を荒くしている。太鼓判を押したいらしい。
「訳分かんねえ……」
「よく似ているだろう?金髪で美しい顔立ち、背の高さも纏う雰囲気も、近しい者でなければ間違えるほどに」
「はい!」
「この『セドリック王太子』が友人に倉庫の物を見せたいと言っているのだ。倉庫番の兵士なら通してくれそうだろう?」
侍従は首が千切れそうなほど頷き、偽王子の前に立って皆を先導した。
◆◆◆
「鏡……それらしい物は複数あるな」
「レイモンドさん!見てください!」
「どうした、アレックス」
「これ……」
床に何か白いものが落ちている。辺りの魔法の気配がしないことを確認し、レイモンドはそっと手を伸ばした。
「……ガウン?セドリックのものだ!やはり、この部屋に来たんだな」
「アレックス、お手柄じゃん!」
バチンッ。ジュリアとアレックスは手と手を叩いて喜び合う。試合で得点が入った時の運動部員のようだ。
「部屋からガウンを着て出て……うっ!」
ガウンの前に屈んだレイモンドは、突然発光し始めた鏡に目が眩んだ。腕で目を覆いながら鏡の方向を向いた。
「うわあああああ!」
ドサッ。
「何だったんだ。今の……」
「……あれ?殿下?」
光が収まり、目が慣れてくると、ジュリアは目の前に二人の人物が重なっているのを見た。屈んでいたのはレイモンド一人だったのだが、明らかに上に金髪の人物が乗っている。
「重いぞ、退け!」
「ぅううぉおおおおおおお!僕は、つ、遂に……やったぞ、やってやったぞぉおおおお」
セドリックは両目から怒涛の涙を流し、レイモンドの上で雄叫びを上げた。
「うるさい。早く退け。人の上で暴れるな」
「あ、ごめんね?……ああ、でも、この感動を皆と分かち合いたいよ!」
「殿下、マリナは?」
「マリナは僕と一緒に出てきたよ?一緒にいないってことは、元のところに……って、ジュリア?何で君がここに?」
「理由は後で説明する。とにかく、怪しまれないようにここを出よう。……しかし、入口には見張りが……どうやって入ったんだ?」
「あ、正面からね。丁度何かあって、見張りがいなかったんだ」
「王家の秘宝を守っているというのに不用心極まりないな。どうにかして見張りの気を逸らすか。……アレックス、剣の勝負を挑んで来い。無理なら一発芸でもして気を引け」
「ちょ、無茶言わないでくださいよ!」
赤い髪を揺らしてアレックスがイヤイヤと首を振る。
「アレックスが無理なら、私が行こうか?一発芸ならいろいろ持ってるし」
「お前にだけ危ない真似をさせるわけないだろ。俺が行く。……任せろ!」
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