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学院編 12 悪役令嬢は時空を超える
351 王太子は無謀な提案に心を躍らせる
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「お帰り」
マリナが寮の部屋に入ると、転移魔法で戻っていたエミリーが、にやりと笑った。
「早かったのね、エミリー」
「まあね。歩かないから」
「たまには歩かないと、足が弱るわよ」
「……年寄り扱い?寒くて歩きたくないの」
「魔法に頼りすぎだって言っているのよ」
リリーはマリナが入ってきたドアの外を確認し、誰もいないのを見てドアを閉めた。
「アリッサ様はご一緒ではないのですか?」
「ええ。レイモンドを待つって」
「お一人でですか?」
「オードファン家の執事が一緒よ」
「……執事?ああ、新しく来た方ですね。学院に着いて早々に、挨拶に見えましたわ。名家の執事というには、何と言いますか、ねえ……」
リリーは言葉を濁した。マリナは彼女の意をくんだ。
「実際は護衛なんですって。道理で体格がいい男だったわ。エミリーも一緒に来れば見られたわよ」
「興味ない」
筋肉マッチョはエミリーの好みではなかった。ましてや他家の使用人だ。心底どうでもいい。会話もそこそこに、エミリーは魔法書に視線を落とした。
「随分と分厚い本ね。『魔法の基礎から応用まで』?エミリーには易しすぎるのではなくて?」
「基本に立ち返ってみようと思って。……『命の時計』は昔の魔導士が作ったものだから、今より基本的な魔法を組み合わせていると思う。昔からある基礎の魔法を中心に。私ならどう組むか……自分なりに作ってみる」
「作って?魔法を解かずに?」
「魔法をかける時のことを考えれば、解く方法も見えてくる……はず」
光魔法が得意なキースの力を借りて、魔法を解こう解こうとばかり考えていたが、エミリーはふと考えたのだ。そもそも、この魔法を生み出した魔導士は、自分の命を縮めようとしていたから、誰にも邪魔されないように複雑な構造を持たせたのであり、解くことを意識して作られてはいないはずだ。だとすれば、『命の時計』を構成する一つずつの魔法を解いていくより、まとめて反対効果の魔法をかけたほうが成功する確率が高い。エミリーは『命の時計』の魔法を編み出し、その一部を入れ替えることで、延命効果を狙おうとしていた。
「エミリー……ありがとう。魔法に頼りすぎだなんて言ってごめんなさいね」
「まだできてないから、礼は早いわ。……こういう時こそ、チート能力を使ってナンボでしょう?」
机の上にうず高く積み上がった本に埋もれそうになりながら、エミリーは微かに口角を上げた。
「……ねえ、マリナ」
「なあに?」
「『命の時計』を生み出した魔法使いは、どうして自分の命を縮めようと思ったと思う?魔法使いには長命で成長が遅い者がいる。好きな人と同じ長さで人生を終わりたいのなら、成長と老化の速さを速めればいい。死ぬ意味ってある?」
「そうね……私にかけられた魔法と同じで、効果がすぐに欲しいのかしら。数年か数か月か、好きな人の傍にいれば命が縮まるように」
「……訳、分かんない。マリナだったら、どうしたい?」
「私も、理解できないわ」
マリナは肩を竦めた。
◆◆◆
服に着いた雪が融けて濡れ鼠になったアレックスは、自分の部屋の前で化け物を見つけた。
「ひっ!で、出たぁ!」
廊下の途中でレナードと別れたばかりだ。戻れば部屋に入る前に捕まえられそうだ。後ずさりして逃げようとすると、がしっと足首を掴まれた。化け物は思ったよりも力が強い。
「や、やめてくれ!俺は……」
「アレックスぅ……」
「は!?その声は、殿下?」
化け物だと思ったそれは、頭から毛布を二枚被った王太子セドリックその人だった。毛布をよければいつもの美しい顔が……美しい顔が酷いことになっている。
「アレックスぅ……僕は、僕はもう……ずずっ」
「殿下、とりあえず鼻をかんでください!俺の部屋でよかったら、どうぞ」
行きがかり上セドリックを部屋に招き入れ、緊張した面持ちのエレノアにちり紙を持って来させると、アレックスはそっとセドリックに渡した。
「ありがとう」
その後、二回ほどエレノアがちり紙を取りに行き、涙と鼻水を拭いたセドリックは、目の周りと鼻の下を赤くしてアレックスを見つめた。
「どうしたんですか?泣くようなことがあったんですか?」
レイモンドにでもいじめられたのかとアレックスは考えた。彼は王太子と気兼ねなく話せる仲なので、厳しいこともズバズバ言う。だが、帰り道に一緒になったアリッサが、レイモンドは先生と話をしていると言っていた。原因は彼ではない。
「……日記が」
「日記?ああ、俺とジュリアで運んでるやつですか」
「途絶えてしまったんだ……」
「あれ?俺、さっき帰った時に殿下に渡しましたよね?それから出かけたはずで……」
「うん。アレックスは悪くないよ。僕に持ってきてくれたんだからね。でも、今日のうちにマリナは侯爵邸に帰るんだ。僕も王宮に戻らなければならなくて」
顔に手を当てて泣きそうになっている。マリナのことになると、彼はどうもダメダメになってしまう。アレックスはこっそり溜息をついた。
「ああー。しばらくやり取りできませんよね」
「どうしよう、アレックス。マリナに近寄れない、遠くから見ているだけの毎日なのに、交換日記も続けられなくなってしまったら、僕は気が狂ってしまうよ」
「この程度のことで狂わないでくださいよ。手紙を書くとか、他に方法が……あっ、ブリジット王女様に銀髪のお人形を借りるとか」
「アレックス、君は僕をどうしたいの?王宮中に変な噂が広がるよ」
「ダメですかね?」
「ダメに決まっているだろう?それに、妹は僕に人形なんて貸してくれないよ」
「となると、やっぱ手紙ですかね」
「父上にマリナとの交際を反対されているのに?手紙なんか出せないよ。皆父上の命令には逆らえないから、僕が手紙を書いたら出さずに捨ててしまうかも……」
セドリックは疑心暗鬼になっていた。彼にとっては大事な実家である王宮も、自分の味方は誰一人としていない。
「そうですか。じゃ、仕方ないですね」
「仕方ない!?アレックス、君は常に、好きな時に、ジュリアと話して抱き合ってキスできるからそんな冷たいことが言えるんだよ!」
「キ、キスって……俺だって好きにできないですよ!……いいですか?殿下。マリナに手紙を書いてください。俺が王宮に行って、殿下から手紙を預かって、ハーリオン家に届けますから」
「……本当に、いいのかい?」
「勿論ですよ。俺に任せてください!」
セドリックは潤んだ青い瞳で救世主を見上げた。
バン。
不意にドアが開いた。
「失礼するぞ、アレックス。セドリックが来ているな?」
「レ、レイモンドさん!?」
「廊下で毛布オバケになっていたのを複数の生徒が確認している。何をやっているんだ。王太子の威厳が地に落ちて……」
「レイ……」
セドリックの青い瞳が涙に濡れた。アレックスは関わり合いにならないように身を潜めた。自分の部屋なのに何をやっているのだろう。
「ええと、マリナと交換日記ができないから、殿下は悩んで」
「何かと思えばそんなことか」
「そんなこと!?レイはいいよね。宰相に反対されてもアリッサとデートするんでしょ?好きな時に抱き合ってキスするんでしょ!」
また同じことを言っているなとアレックスは思ったが、黙って二人のやりとりを見守ることにした。
「勿論だ。物理的に妨害されない限り、俺は俺の意思で動くからな。アリッサと好きな時に会うつもりだし、思う存分抱き合ってキスするつもりだ」
「うわあ……」
「何か文句があるのか、アレックス」
「何でもありません」
「いいなー、いいなー、レイばっかりずるいよ。僕は新年のパーティーのために覚えなくちゃいけないことばかりで、王宮に籠りきり、籠の鳥なのにさ」
王太子はアレックスお気に入りの椅子に座って、優雅に脚を組んだ。言っていることが幼稚で唇を尖らせてはいても、とにかく様になるのがセドリックの凄いところである。
「ふぅむ……魔法が解けない限り近寄れないだろうが、マリナを眺めているだけでいいというなら……」
レイモンドは顎を撫でてにやりと笑った。
「何、何かいい方法があるのかい?」
椅子から飛び上がり、セドリックはレイモンドにがぶり寄った。
「俺はアスタシフォンに行こうと思っている。父に頼んで転移魔法陣を使わせてもらおうと思っていたが……お前が先頃親しくなったリオネル王子と交流するために、あくまで外交目的で使うと言えば話は通りやすくなるのではないか」
「えっ。レイが、アスタシフォンに?」
「アリッサと一緒にハーリオン侯爵夫人に会ってくる。それにマリナを連れて行かないとは言っていないが」
ぱあっとセドリックの顔が明るくなった。頬に赤みが差している。
「レイ!僕、マリナに会うためなら、何でもするよ。急にアスタシフォンに行きたくなったって、父上と母上に話してみるよ!」
「……俺はお前の付き添いだ。アリッサとマリナの話はしないでおいてくれ」
盛り上がっている二人の横で、アレックスは首を傾げていた。王族の外交は随分前から予定が組まれていると父の騎士団長から聞いたことがあったのだ。レイモンドの読み通り、セドリックのたっての願いを国王夫妻が聞き入れてくれるかどうか、かなり疑問に思いながらエレノアが淹れてくれた紅茶を飲んだ。
マリナが寮の部屋に入ると、転移魔法で戻っていたエミリーが、にやりと笑った。
「早かったのね、エミリー」
「まあね。歩かないから」
「たまには歩かないと、足が弱るわよ」
「……年寄り扱い?寒くて歩きたくないの」
「魔法に頼りすぎだって言っているのよ」
リリーはマリナが入ってきたドアの外を確認し、誰もいないのを見てドアを閉めた。
「アリッサ様はご一緒ではないのですか?」
「ええ。レイモンドを待つって」
「お一人でですか?」
「オードファン家の執事が一緒よ」
「……執事?ああ、新しく来た方ですね。学院に着いて早々に、挨拶に見えましたわ。名家の執事というには、何と言いますか、ねえ……」
リリーは言葉を濁した。マリナは彼女の意をくんだ。
「実際は護衛なんですって。道理で体格がいい男だったわ。エミリーも一緒に来れば見られたわよ」
「興味ない」
筋肉マッチョはエミリーの好みではなかった。ましてや他家の使用人だ。心底どうでもいい。会話もそこそこに、エミリーは魔法書に視線を落とした。
「随分と分厚い本ね。『魔法の基礎から応用まで』?エミリーには易しすぎるのではなくて?」
「基本に立ち返ってみようと思って。……『命の時計』は昔の魔導士が作ったものだから、今より基本的な魔法を組み合わせていると思う。昔からある基礎の魔法を中心に。私ならどう組むか……自分なりに作ってみる」
「作って?魔法を解かずに?」
「魔法をかける時のことを考えれば、解く方法も見えてくる……はず」
光魔法が得意なキースの力を借りて、魔法を解こう解こうとばかり考えていたが、エミリーはふと考えたのだ。そもそも、この魔法を生み出した魔導士は、自分の命を縮めようとしていたから、誰にも邪魔されないように複雑な構造を持たせたのであり、解くことを意識して作られてはいないはずだ。だとすれば、『命の時計』を構成する一つずつの魔法を解いていくより、まとめて反対効果の魔法をかけたほうが成功する確率が高い。エミリーは『命の時計』の魔法を編み出し、その一部を入れ替えることで、延命効果を狙おうとしていた。
「エミリー……ありがとう。魔法に頼りすぎだなんて言ってごめんなさいね」
「まだできてないから、礼は早いわ。……こういう時こそ、チート能力を使ってナンボでしょう?」
机の上にうず高く積み上がった本に埋もれそうになりながら、エミリーは微かに口角を上げた。
「……ねえ、マリナ」
「なあに?」
「『命の時計』を生み出した魔法使いは、どうして自分の命を縮めようと思ったと思う?魔法使いには長命で成長が遅い者がいる。好きな人と同じ長さで人生を終わりたいのなら、成長と老化の速さを速めればいい。死ぬ意味ってある?」
「そうね……私にかけられた魔法と同じで、効果がすぐに欲しいのかしら。数年か数か月か、好きな人の傍にいれば命が縮まるように」
「……訳、分かんない。マリナだったら、どうしたい?」
「私も、理解できないわ」
マリナは肩を竦めた。
◆◆◆
服に着いた雪が融けて濡れ鼠になったアレックスは、自分の部屋の前で化け物を見つけた。
「ひっ!で、出たぁ!」
廊下の途中でレナードと別れたばかりだ。戻れば部屋に入る前に捕まえられそうだ。後ずさりして逃げようとすると、がしっと足首を掴まれた。化け物は思ったよりも力が強い。
「や、やめてくれ!俺は……」
「アレックスぅ……」
「は!?その声は、殿下?」
化け物だと思ったそれは、頭から毛布を二枚被った王太子セドリックその人だった。毛布をよければいつもの美しい顔が……美しい顔が酷いことになっている。
「アレックスぅ……僕は、僕はもう……ずずっ」
「殿下、とりあえず鼻をかんでください!俺の部屋でよかったら、どうぞ」
行きがかり上セドリックを部屋に招き入れ、緊張した面持ちのエレノアにちり紙を持って来させると、アレックスはそっとセドリックに渡した。
「ありがとう」
その後、二回ほどエレノアがちり紙を取りに行き、涙と鼻水を拭いたセドリックは、目の周りと鼻の下を赤くしてアレックスを見つめた。
「どうしたんですか?泣くようなことがあったんですか?」
レイモンドにでもいじめられたのかとアレックスは考えた。彼は王太子と気兼ねなく話せる仲なので、厳しいこともズバズバ言う。だが、帰り道に一緒になったアリッサが、レイモンドは先生と話をしていると言っていた。原因は彼ではない。
「……日記が」
「日記?ああ、俺とジュリアで運んでるやつですか」
「途絶えてしまったんだ……」
「あれ?俺、さっき帰った時に殿下に渡しましたよね?それから出かけたはずで……」
「うん。アレックスは悪くないよ。僕に持ってきてくれたんだからね。でも、今日のうちにマリナは侯爵邸に帰るんだ。僕も王宮に戻らなければならなくて」
顔に手を当てて泣きそうになっている。マリナのことになると、彼はどうもダメダメになってしまう。アレックスはこっそり溜息をついた。
「ああー。しばらくやり取りできませんよね」
「どうしよう、アレックス。マリナに近寄れない、遠くから見ているだけの毎日なのに、交換日記も続けられなくなってしまったら、僕は気が狂ってしまうよ」
「この程度のことで狂わないでくださいよ。手紙を書くとか、他に方法が……あっ、ブリジット王女様に銀髪のお人形を借りるとか」
「アレックス、君は僕をどうしたいの?王宮中に変な噂が広がるよ」
「ダメですかね?」
「ダメに決まっているだろう?それに、妹は僕に人形なんて貸してくれないよ」
「となると、やっぱ手紙ですかね」
「父上にマリナとの交際を反対されているのに?手紙なんか出せないよ。皆父上の命令には逆らえないから、僕が手紙を書いたら出さずに捨ててしまうかも……」
セドリックは疑心暗鬼になっていた。彼にとっては大事な実家である王宮も、自分の味方は誰一人としていない。
「そうですか。じゃ、仕方ないですね」
「仕方ない!?アレックス、君は常に、好きな時に、ジュリアと話して抱き合ってキスできるからそんな冷たいことが言えるんだよ!」
「キ、キスって……俺だって好きにできないですよ!……いいですか?殿下。マリナに手紙を書いてください。俺が王宮に行って、殿下から手紙を預かって、ハーリオン家に届けますから」
「……本当に、いいのかい?」
「勿論ですよ。俺に任せてください!」
セドリックは潤んだ青い瞳で救世主を見上げた。
バン。
不意にドアが開いた。
「失礼するぞ、アレックス。セドリックが来ているな?」
「レ、レイモンドさん!?」
「廊下で毛布オバケになっていたのを複数の生徒が確認している。何をやっているんだ。王太子の威厳が地に落ちて……」
「レイ……」
セドリックの青い瞳が涙に濡れた。アレックスは関わり合いにならないように身を潜めた。自分の部屋なのに何をやっているのだろう。
「ええと、マリナと交換日記ができないから、殿下は悩んで」
「何かと思えばそんなことか」
「そんなこと!?レイはいいよね。宰相に反対されてもアリッサとデートするんでしょ?好きな時に抱き合ってキスするんでしょ!」
また同じことを言っているなとアレックスは思ったが、黙って二人のやりとりを見守ることにした。
「勿論だ。物理的に妨害されない限り、俺は俺の意思で動くからな。アリッサと好きな時に会うつもりだし、思う存分抱き合ってキスするつもりだ」
「うわあ……」
「何か文句があるのか、アレックス」
「何でもありません」
「いいなー、いいなー、レイばっかりずるいよ。僕は新年のパーティーのために覚えなくちゃいけないことばかりで、王宮に籠りきり、籠の鳥なのにさ」
王太子はアレックスお気に入りの椅子に座って、優雅に脚を組んだ。言っていることが幼稚で唇を尖らせてはいても、とにかく様になるのがセドリックの凄いところである。
「ふぅむ……魔法が解けない限り近寄れないだろうが、マリナを眺めているだけでいいというなら……」
レイモンドは顎を撫でてにやりと笑った。
「何、何かいい方法があるのかい?」
椅子から飛び上がり、セドリックはレイモンドにがぶり寄った。
「俺はアスタシフォンに行こうと思っている。父に頼んで転移魔法陣を使わせてもらおうと思っていたが……お前が先頃親しくなったリオネル王子と交流するために、あくまで外交目的で使うと言えば話は通りやすくなるのではないか」
「えっ。レイが、アスタシフォンに?」
「アリッサと一緒にハーリオン侯爵夫人に会ってくる。それにマリナを連れて行かないとは言っていないが」
ぱあっとセドリックの顔が明るくなった。頬に赤みが差している。
「レイ!僕、マリナに会うためなら、何でもするよ。急にアスタシフォンに行きたくなったって、父上と母上に話してみるよ!」
「……俺はお前の付き添いだ。アリッサとマリナの話はしないでおいてくれ」
盛り上がっている二人の横で、アレックスは首を傾げていた。王族の外交は随分前から予定が組まれていると父の騎士団長から聞いたことがあったのだ。レイモンドの読み通り、セドリックのたっての願いを国王夫妻が聞き入れてくれるかどうか、かなり疑問に思いながらエレノアが淹れてくれた紅茶を飲んだ。
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